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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2025/12月

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1984年、ロサンゼルスオリンピックの年に放送されたスーパー戦隊シリーズ第8弾『超電子バイオマン』がついにこの夏DVD化。偶然か?必然か?北京オリンピック開幕日と同じ8月8日に発売されます。

超電子頭脳のメカ(電飾)つきのマスクと、スリムなスーツのデザインがとても未来的でカッコ良く、いろんな部分で戦隊に新風を吹き込んだシリーズでした。デザインだけでなく、哀愁漂う主題歌、エンディング、劇伴並びに、それ以前のシリーズにはなかったシリアスかつハードなドラマ性も魅力だった。五人の戦士の編成が男3人と女2人になったのもこの作品が最初。自らを改造し、メカ人間となった科学者ドクターマンによって生み出された新帝国ギア。メイスン、ファラ、モンスターの3人の幹部と、その3人の指示に従って、作戦を展開する実行部隊のジューノイド5獣士。それまでの戦隊シリーズには、1話ごとに1人登場していた怪物がこの作品では、毎回5獣士のローテーションになり、その代わり、ロボ戦において、メカジャイガンと呼ばれるギアの巨大ロボが毎回登場し、バイオロボと戦うと言う敵側の新たな編成も魅力の1つだった。ダイナマンから最終パートにおいて、第三の勢力が登場するようになったが、バイオマンにおいても、バイオ粒子を持つ者をひたすら破壊しようとするバイオハンター・シルバが登場。シルバのデザインもとてもカッコ良く、『人造人間キカイダー』に登場したハカイダーを彷彿させた。ホラー色の濃いメカ描写とスタイリッシュで力強いアクションも最高だった。

関西では、当時、戦隊シリーズは、金曜日の夕方5時30分に放送されていた(バトルフィーバーJから電磁戦隊メガレンジャーの途中までの18年間)のですが、バイオマンが放送された1984年は、読売テレビで『星雲仮面マシンマン』も同じ時間帯に放送され、東映の特撮作品同士が視聴率争いをする異例の事態が起きていました。4月の魔の13日の金曜日にイエロー・フォーがスーツ姿のまま戦死を遂げた場面は、未だに記憶に焼きついている…。

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『炎神戦隊ゴーオンジャー』、昨日の放送で11話まで進みましたが、今のところ、フラッシュマンのような悲しい展開もなく、ジェットマンのような色恋沙汰もなく、やはり至って王道のシンプルなストーリーと戦闘アクション優先展開が目立つ。怪人もゴレンジャーみたいなユニークで個性的なキャラクターが毎回登場しておりますが、一番インパクトあったのは、「元気ですかー!」のアントニオ猪木ならぬアントキノ猪木(声)によるスプレーバンキ。今年は、戦闘後にマスクオフするのが定番となっていて、変身前の役者さん達が必ずマスクを外したスーツ姿をお披露目されていますが、一度でいいからあの姿のまま戦ってみては、いかがでしょうか…。炎神達の走行シーンやロボ戦の特撮&CGは、中々描写が細かくて面白い。ただ、敵側は、去年の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』は、人間態の幹部がいたが、今年は、また女性一人と着ぐるみのタイムレンジャーっぽいメンバーになっていて、ちょっと物足りない。ヘドラー将軍やメイスンみたいな強面な男幹部が登場したら面白しろくなりそうなのだが…。

インパクトのある戦闘アクションと言えば、『大戦隊ゴーグルファイブ』。武器は、体操で使用されるフラフープやボールやバトンなど、あまり強そうには見えなかったものの、スーツアクターの五人一体となった華麗で力強い動きの連続とスピーディーなカメラワーク、スローと早回しを多用した編集で、毎回豪快で楽しいアクションが展開していた。『電子戦隊デンジマン』の五人がやぐらを組むデンジタワーも凄かったが、しかし、あれをやることによって、どのぐらいパワーがたまるものなのか、未だに謎である…。『ジャッカー電撃隊』のハートクィーンの早回し映像による雑魚兵蹴散らしと磁力パワーの映像も遊び感覚豊富で笑える。武器による戦闘で一番インパクトがあったのは、『超電子バイオマン』のファイヤーソード。なんせ本当に燃やした剣を振り回しているのだから、恐ろしい。

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2008年新戦隊『炎神戦隊ゴーオンジャー』。赤青黄緑黒の20年振りの『超獣戦隊ライブマン』カラーと動物と車を合わせたモチーフのデザインが特徴の戦隊。動物モチーフの戦隊は、過去に複数あり、車モチーフの戦隊も『高速戦隊ターボレンジャー』や『激走戦隊カーレンジャー』とこれで3度目。初回は、赤青黄の3人が登場し、ガイアークと呼ばれる敵と激しい戦闘を繰り広げるのですが、2話目で早くも緑と黒が合流し、3人に加勢すると言う展開が見られた。戦闘後は、ゴーオンジャー達がマスクをはずして素顔を見せるマスクオフのシーンがあり、『特警ウインスペクター』などのレスキューポリスを思い起こした。

ゴーオンジャー達が乗る「炎神」と呼ばれる車型の生命体達は、まるで映画「カーズ」のようだが、アイキャッチと共にアニメーションで描かれているところが新鮮。初回のガイアークの戦闘機が撃ち落とされる場面は、『電子戦隊デンジマン』など初期戦隊の空中戦を彷彿とさせられた。ロボ戦においては、CGとミニチュアの配分のバランスが良い。二回目のロボ戦では、破壊された橋の間にロボが入り込んで、両腕と肩を橋代わりにして、車を渡らせる場面がミニチュアで細かく描かれていたのが中々面白かった。

ストーリーは、名乗りがあって戦闘開始→ロボ戦までを一話で全て折り込んだデンジマン~『科学戦隊ダイナマン』辺りまでの初期戦隊を思い起こさせるシンプルかつ勧善懲悪なストーリーの王道展開。イエローの名乗りのポーズは、ボウケンイエローに並ぶ違和感を感じたが…。主題歌は、『ムテキング』?ブルーの「○○っス」とか言う喋り方を聞いてると、この間見た『ヤットデタマン』の主人公を思い出した。2話では、サーキット場でレッドがレ-スをする場面などが見られ、『光戦隊マスクマン』の主人公達を彷彿させる。と言う事で、30年分の戦隊の良いとこどりをしたような、そんな感じの戦隊に見えた。

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2008年新戦隊は、『炎神戦隊ゴーオンジャー』。モチーフは、車と動物?のようです。『超獣戦隊ライブマン』以来20年ぶりとなるライブマンカラー、男4、女1の赤青黄緑黒の色分け。今年の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の追加メンバーが紫と白と言うのは、斬新でしたが、来年の追加メンバーは…???

『超新星フラッシュマン』…20年前宇宙からやって来たエイリアンハンターにさらわれた地球人の五人の子供達がフラッシュ星で成長し、改造実験帝国メスの侵略から地球を守るため、フラッシュマンとなって戦う。異色のドラマ性を盛り込んだストーリーと小気味の良い戦闘場面が魅力の戦隊。合体系のバズーカ砲が出始めたのは、『電撃戦隊チェンジマン』からですが、この作品に出てくる「ローリングバルカン」は、一つ一つのパーツが大きく、5つが重なるとかなりの迫力。回転してプリズム砲を発射する映像がとても綺麗です。戦隊史上初の2号ロボの登場も衝撃的。戦隊のロボが腕と足をバラバラにされて無惨に敗北してしまうと言うショッキングな展開もこの作品を象徴する名場面でした。フラッシュマンも敵方が魅力的。幻想的な獣達を生み出すリー・ケフレン、妖精と獣が入り混じったような姿のレー・ワンダ、レー・ネフェル、キルト、ウルクも良いし、キルトとウルクは、アクションも凄い。しかし、なんと言っても一番の魅力は、途中から登場するサー・カウラー。姿から声まであまりにもカッコ良くシブ過ぎる。一人の子供を襲うのにわざわざヘリで追いかけたり、ある時は、コック姿で登場し、獣戦士が振りまいたコショウ攻撃を受けて、くしゃみをし捲くったり、時々間抜けた一面を晒すのが面白い。

戦隊シリーズ史上かつてない悲劇性を伴った結末を迎えるフラッシュマン。フラッシュマンを見て、最近の戦隊に足りないと思ったのは、やはりカウラーのようなシブくてダンディな敵役がいないことであろうか…。

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「まぁ~~っていたんだ ぼくたちは~無敵の戦士 ダ~イナマン!」…スーパー戦隊シリーズ第7弾『科学戦隊ダイナマン』のDVDが2007年11月からリリース開始だそうです。「科学戦隊」というよりも「爆発戦隊」のほうが相応しいかも知れないダイナマン。当初、「野球戦隊」の設定があったためか、デザインには、野球のユニホームっぽい名残りがあるのが特徴。不気味な顔を持つ帝王アトンを筆頭に、『ジャッカー電撃隊』『バトルフィーバーJ』に続いて、戦隊シリーズに出演した石橋雅史氏(『獣拳戦隊ゲキレンジャー』劇場版にもゲスト出演)演じるカー将軍の迫真の演技、シリーズ後半から登場する女将軍ゼノビアやダークナイトなどの豪華絢爛な悪の組織、尻尾フリフリ有尾人一族で構成されるジャシンカ帝国との豪快な戦いや、ズバ抜けた爆破量と文字通りダイナミックなアクションシーンの数々がこの戦隊の魅力。ゴーグルブラックの後、再び変身前とスーツアクター兼任でダイナブラックを演じた春田純一氏とダイナブルーの卯木浩二氏のパワフルなJACアクションが燃える!サーベル使いのダイナピンク=立花レイを演じた萩原佐代子氏の華麗なアクションシーンも必見!それぞれのカラーの爆発をバックに五人が名乗りを挙げるシーンもダイナマンの醍醐味。カラー爆発は、『大戦隊ゴーグルファイブ』でもあったが、ダイナマンは、それを完全に定着させた。

ブラックがなぜか持ち帰った王女キメラの服を、なぜかピンクが着てしまい脱げなくなる『キメラの呪いの服』のエピソードや、新必殺技開発編、ゼノビア、ダークナイト登場編などシリーズ後半のストーリーがとくに面白かったが、残念なのは、当初、30分だった放送枠が、10話から25分に短縮されてしまった事。ゴーグルファイブまでは、比較的落ち着いたテンポで進んでいたストーリー展開もこのシリーズから、シンプルかつスピード感のあるものに変わった。変身シーンやロボットの変形シーンなどは、画面分割を使ってコンパクトにまとめられるが、それが逆にインパクトのある映像を生み出す原動力になったようにも見える。20分枠は、ダイナマン以降、1997年に放送された『電磁戦隊メガレンジャー』まで続いたとか。

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自分が小さい頃には、まだ指で数えられるくらいしかなかった戦隊。気づけばもう31作品もある。技術の進歩でマスクやスーツのデザインはより個性的になり、メカは、豊富になり、CGの発達で映像的にも様変わりして、色々と驚く事がありますが、初期戦隊も今見返してみると…やはり面白い。そんな初期戦隊の中で印象に残るエピソートをいくつかご紹介します。

『ジャッカー電撃隊』「5フラッシュ!!ほえろパンサー」は、クライムの洗脳によって強盗団「コマンド」の一員となり、殺されてしまった空手家ハヤトの復讐をすべく、彼の姉のミツコがクライムの要塞がある「兎島」へ向かう。そのミツコを演じているのは、当時アクション女優として活躍していた志穂美悦子氏。『キカイダー01』のビジンダーでも有名です。そして弟ハヤト役にバトルケニア・デンジブルー・ギャバンの大葉健二氏。まさに最強の姉弟。冒頭からいきなりのカレンとミツコのバトル、後半兎島でカレンがヌンチャクで片っ端からクライムの兵士を倒して行く。ジャッカーよりもミツコのほうが存在感絶大。ミツコがジャッカー五番目の戦士?と思わされる程の活躍っぷり。いや、マジでなっていたら面白かったかも。

同じ姉弟話として『電子戦隊デンジマン』「いのち泥棒を追え」。突如タイヤジコラーのタイヤに襲われ、魂を奪われた少年。タイヤジコラーと接触し、自分の命を引き替えに弟の命を返すよう取り引きを持ちかける少年の姉を救ったデンジレッドがベーダーに捕まり、デンジメカの中にあるデンジストーンを狙われる。危機的な状況の中、変身を解いて、デンジストーンを守ろうとする赤木と赤木を変身させようと必死になるヘドラー将軍の凄まじい掛け合い、デンジストーンの指令でオートコントロールされ自走するデンジマシーン、デンジレッドが乗るデンジマシーンがベーダーの大砲撃網を潜り抜ける迫力の戦闘場面など、レッドとデンジマシーンの活躍満載。タイヤジコラーの「五本も刺したな…」のセリフが妙に耳に残る(笑)。

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