10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
来週、日テレで久々に1984年に公開された「ゴーストバスターズ」が放送されるそうです。まもなく日本でも公開されるリブート映画のPRを兼ねての放送のようですが、地上波のゴールデンタイムで30年以上前の映画が放送されるのは珍しい。BSなんかは、ダイハードやロボコップなど、1980、90年代に大ヒットしたアクション映画や邦画をガンガン流しているが、地上波は、最近映画枠がバラエティ番組に潰されることが多く、さらに日テレと言えばここ数年この時期は必ずジブリアニメの放送のオンパレードになるので今年もそれで埋め尽くされるものと思っていたのですが、ちょっと意外でしたね。
ゴーストバスターズと言えば、私が最初に見たのは、フジテレビでテレビ初放映された時。ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、リック・モラリス、シガニー・ウィーバー、当時映画界で大活躍していた大スターが勢ぞろいし、奇妙でおかしなゴースト達を相手に戦うコミカルなSF映画。3人のゴーストバスターズのメンバーのうち、イゴン・スペングラー博士役を演じたハロルド・ライミスが一昨年他界していたことを知り、時の流れを感じたが、確かフジの吹替えでスペングラー博士の声を演じたのは、「宇宙刑事ギャバン」のコム長官などでも知られる西沢利明さんだったと思います。そして、リック・モラリスが演じたルイスの声を、元イモ欽トリオの山口良一さんが演じていた。西沢さんは、有名なところでは、ヒッチコックの名作「サイコ」でアンソニー・パーキンスの声を演じていたり、洋画の吹替えを数多く残されていますが、山口良一さんは、ウィキ調べでは、この作品のみだそうです。
昔からフジの吹替えは、わりと積極的に話題性のある俳優やタレントを起用して、脇役の声を演じさせたり、あるいは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいに、織田裕二にマーティ、三宅裕司にドクの声を担当させるなど、芸能人をメインに置き、プロの声優を脇に回すというようなことをよくやっていた。なので、作品によっては、向こうの俳優のイメージと吹替えの声が合っていなかったり、違和感だらけの吹替えもよくありましたが、そんな吹替の中にも、よく聞いてみると意外と、いや、かなり「イケてる」作品がちらほらあった。そこで、個人的に印象に残っている「イケてる吹替え映画」をご紹介。
「がんばれ!ベアーズ」
元マイナー・リーグ選手の清掃員モーリス(ウォルター・マッソー)がひょんなことから問題児ばかりの弱小少年野球チーム「ベアーズ」の監督を引き受けることになり、ベアーズを勝利に導いていくコメディ映画。
1982年に『日曜洋画劇場』で放送されたテレビ朝日版の吹替えでは、アマンダ(テイタム・オニール)の声を初代ドラミちゃんやエスパー魔美の主人公の声などで知られるよこざわけい子、バイク乗りの少年ケリー(ジャッキー・アール・ヘイリー)の声をスター・ウォーズのルークやサモ・ハン・キンポーの声などでお馴染みの水島裕、相手チームの監督ロイ(ヴィック・モロー)の声を戦隊シリーズや警察24時のナレーションなどで有名な田中信夫が担当。そして、名優ウォルター・マッソーが演じたモーリス・バターメイカーの声を、『渡る世間は鬼ばかり』シリーズの初代岡倉大吉などで知られる藤岡琢也が演じた。
藤岡琢也さんというと、「サッポロ一番みそラーメン」のCMを真っ先に思い浮かべてしまう世代ですが(苦笑)、"鼻でかおじさん"ことウォルター・マッソーの朗らかなイメージと藤岡さんの声が思っていた以上にマッチしていてとても良かった。藤岡さんは、もっと洋画や海外ドラマの吹替えをやっているイメージがあったのですが、調べてみたら洋画の吹替えは、この作品のみのようですね。それだけに中々貴重な吹替えです。
「トッツィー」
40歳目前の売れない俳優マイケル・ドーシーは女装をして、「ドロシー・マイケルズ」の名で病院を舞台にしたソープ・オペラのオーディションを受けて見事合格し、雑誌の表紙を飾るなど、一躍スターダムに伸し上がってしまう。
ダスティン・ホフマンが女装をした男性俳優を熱演し、アカデミー賞の候補にもなった有名なコメディ作品。「ゴーストバスターズ」のビル・マーレイや、ブレイク前のジーナ・デイビスがいたり、有名なキャストが数多く出演していましたが、声優陣も有名な方々がそろっていました。1987年「ゴールデン洋画劇場」で放送されたフジテレビ版の吹替えでは、ジュリー(ジェシカ・ラング)=高島雅羅、サンディ=藤田淑子、ロン=小林勝彦、レス(チャールズ・ダーニング)=富田耕生、エイプリル(ジーナ・デイビス)=横尾まりなどなど、そうそうたるメンバー。ダスティン・ホフマンが演じたマイケル・ドーシー&ドロシー・マイケルズの声を担当したのは、小松の親分こと、コメディアン、俳優の小松政夫。
小松さんと言えば、バラエティ番組でコントをしたり、ギャグを連発していたイメージが強く、コメディアンの印象が未だに残っておりますが、洋画で主人公の声を担当したのは、この作品と「0086笑いの番号」のスマート(ドン・アダムス)の声のみ。トッツィーでは、男性のマイケルと、マイケルが女装したドロシーの声を演じ分けていましたが、親分さんの吹替えの時の声って中々カッコいい。もっといろんな作品で吹替えしているのかと思っていたのですが、意外と少ないのが残念。ダスティン・ホフマンの声は、野沢那智さんのイメージがありますが、もし野沢さんがこの作品でダスティン・ホフマンの声を担当していたら、どんなふうに演じたのかが気になりますが、ダスティン・ホフマン=小松政夫は、ハリソン・フォード=村井国夫に匹敵するぐらいのしびれるマッチ感。とてもユニークな吹替えでしたね。
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昔は、どのチャンネルもゴールデンタイムに映画枠があり、そこで吹替えされた洋画を楽しく見ていたものですが、最近は、テレビの映画枠が減ったり、あるいは、映画枠があっても毎週映画を放送しなかったりすることが多く、昔のように有名な「フィックス声優」が生まれなくなりました。昔は、アクション、SF、コメディ、ホラーなどなど、あらゆるジャンルの映画がテレビで毎日毎晩放送されていたし、「あの外国の俳優の声なら、必ずあの人」というのがあり、決まった声がいつもブラウン管から聞こえてきて、海外の俳優と日本の声優さんの両方の名前を一緒に覚えることができた。ちなみに、私の中で記憶に残るフィックス声優と言えば、この10人。
①クリント・イーストウッド→山田康雄
②ジャッキー・チェン→石丸博也
③ハリソン・フォード→村井国夫
④アーノルド・シュワルツェネッガー→玄田哲章
⑤ロジャー・ムーア/マイケル・ホイ→広川太一郎
⑥ゴールディ・ホーン→藤田淑子
⑦ブルース・ウィリス→野沢那智
⑧マイケル・J・フォックス→三ツ矢雄二
⑨シルベスター・スタローン→ささきいさお
⑩カート・ラッセル→安原義人
本当は、もっといますが、あえて絞りました。初代ルパン三世の声でも御馴染みだった山田康雄さんと言えば、洋画のほうでは、やはり、クリント・イーストウッド。あのシブい声がたまりませんでしたね。最近見たダーティハリーの追加録音バージョンでは、日本の放送でカットされた部分のイーストウッドの声を多田野曜平さんがあてられていましたが、山田康雄が蘇えった!と言わんばかりに、あのシブい声の雰囲気を再現されていて聴き応えがありましたね。
ハリソン・フォードの声と言えば、メル・ギブソンのフィックスや、テレビドラマ「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」のストリング・フェロー・ホークの声を担当したことでも知られる磯部勉さんも有名ですが、個人的に、「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロと、「インディジョーンズ」シリーズのインディの声だけは、村井国夫さんのイメージが強いです。当時、テレビでスターウォーズが放送される時は、必ず(ルーク=水島裕、ハン・ソロ=村井国夫、レイア=島本須美)の吹替版が流れていたので、その時の記憶が今も鮮明に残っています。スターウォーズには、なんと吹替版が6種類もあるらしく、過去には、神谷明、奥田瑛二、渡辺徹がルークの声を演じていたり、羽佐間道夫、森本レオ、松崎しげるがハン・ソロの声を演じたこともあったそうです。最新作の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」では、磯部さんがハン・ソロの声を担当していて、もちろんこちらも良かったのですが、村井国夫さんのハン・ソロの声ももう一度聞いてみたかったですね。
007シリーズの3代目ジェームズ・ボンドのロジャー・ムーアや、Mr.BOO!シリーズのブーことマイケル・ホイのフィックスでも知られる広川太一郎さんは、アドリブで嵐のようにギャグや駄洒落を入れ込んでいくスタイルの吹替えが人気でした。「俺は西洋ここは東洋なんてな。シャバにいると女がシャバシャバうるさいんもんでな。野暮なこと聞くなこのヤムチャ」「あのちょっと病気になっちまってね。冷やした果物食い過ぎの一本杉だ。腹の中が経済摩擦のごしごしなんだ。今トイレにご機嫌うかがい。トイレさんベンキーなんつってな」「お世話様。それじゃまたまた。親父の猿股で一つ」などなど、名言・珍言が次々と飛び交いまくり。Mr.BOO!シリーズは、やはり、広川さんのアドリブがあってこそ。この吹替えがなかったら、日本での人気は得られなかったでしょうね。キャノン・ボールには、ロジャー・ムーアとマイケル・ホイの二人が出演していたが、その両方の声を広川さんが演じていたのが印象的でした。
「ファール・プレイ」「プライベート・ベンジャミン」「バード・オン・ワイヤー」などで、キュートなコメディ女優として活躍したゴールディ・ホーンは、DVDやビデオなどソフト版では、別の人が声を担当することが多かったが、テレビの吹替えのほうは、藤田淑子さんがよく演じられていました。ゴールディ・ホーンと、ナイトライダーでマイケルの恋人のスティービーを演じていたキャサリン・ヒックランドの声は、やはり、この人でないとしっくりいきません(笑)。フランスの名優、アラン・ドロンのフィックス声優とても活躍された野沢那智さんは、ダスティン・ホフマンやスター・ウォーズのC-3POの声なども演じられていましたが、「ダイ・ハード」からブルース・ウィリスの声を担当。これ以降、テレビでブルース・ウィリスの作品を見る時は、必ずと言っていいほど野沢さんの声を耳にしましたね。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのマーティ役のマイケル・J・フォックスの声は、織田裕二(フジテレビ版)、山寺宏一(ソフト版)、宮川一朗太(BSジャパン版)といろんな方々が演じられていますが、やはり、私の中では、テレビ朝日版の三ツ矢雄二のバージョンが一番印象に残っています。「ティーン・ウルフ」や「再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ」でもマイケルの声を担当されていましたね。「ショート・サーキット」のナンバー・ファイブもこの人の声で再生されます。シルベスター・スタローンは、「ランボー」シリーズや「クリフハンガー」「デッド・フォール」などなど、その他の作品ならささきいさおさん、「ロッキー」シリーズは、羽佐間道夫さんのイメージがあります。この間見た「クリード チャンプを継ぐ男」でも羽佐間さんが久しぶりにロッキーの声を演じられていましたが、やはりばっちりキマっていて、最高に良かったです。
「ロッキー・ザ・ファイナル」以来の10年ぶりのロッキーシリーズ「クリード チャンプを継ぐ男」を拝見。シリーズ初のスピンオフ作品という位置付けらしいですが、ロッキー役のシルベスター・スタローンが出演しているし、実質、シリーズ第7弾の続編とも言える作品。
かつて、ロッキー・バルボアとリングで激闘を繰り広げたボクシングヘビー級チャンピオンのアポロ・クリードに隠し子がいた。ボクサーの父の血を受け継いだアポロの息子・アドニス・ジョンソンは、ボクサーの夢を捨て切れず、ロッキーがいるフィラデルフィアへ訪れる。
前作では、再びリングに上がり、若い黒人ボクサーを相手に若々しいファイトを見せたロッキー。しかし、あれから10年近く経ち、さすがのロッキーも70歳になり隠居生活。そこに突然、アポロの息子のアドニスがあらわれ、アドニスに懇願されて、ロッキーがトレーナーを引き受ける。いかにもロッキー・シリーズらしいオーソドックスなストーリー展開でしたが、そこでちょっと気になったのがアドニスの年齢。
アポロがイワン・ドラゴとの戦いに敗れて死んだのが1985年。生まれる前に父親がこの世を去っていたということならば、アドニスの年齢は、29か30歳辺り。アドニスは、母親が死んだため施設に預けられていたが、アポロの本妻であるメアリー・アン・クリードに引き取られる。そして彼は、裕福なクリード家で何不自由なく育ち、立派な大企業に勤めるビジネスマンになったがボクサーの夢を捨てられず、30歳近くでロッキーと会ったことになる。30代になってからチャンピオンを目指すなんて話、日本ではあまり聞きませんが、向こうではさほど珍しいことではないのでしょうね。ロッキー自身も30歳でアポロと対戦し、世界チャンピオンの王座を獲得したことを考えると、アドニスもロッキーと同じ道を歩んでいるということになるのでしょう。
ただ、極貧生活から成り上がったロッキーと違い、アドニスは、一時期施設に預けられたとは言え、裕福な生活を送り、しかも、立派な大企業に勤めていたにも関わらず、それを捨ててさらに成り上がろうとする。やはりそこは、時代の違いなのでしょうか。アドニスがフィアデルフィアにやってきて、歌手のビアンカと言う女性と知り合い仲良くなるところは、かつてのロッキーとエイドリアンの関係を彷彿とさせるし、ゴムボールやら、ニワトリ追い回すトレーニング風景など一作目のオマージュがいくつか見ることができた。でもあれがなかったな。そう、ロッキーが生卵を5個ぐらいコップに入れて一気に飲み干す場面。オマージュ入れるなら、ぜひあれもやって欲しかった(苦笑)。
今回のロッキーは、かつて彼のトレーナーをやっていたミッキーそのものでしたね。アドニスに必死にアドバイスを送り続けるところや身振り手振りなども含めて、ミッキーが乗り移ってるんじゃないかってくらいミッキーに見えた。ロッキーが癌になり、抗癌剤の影響で髪が薄くなってしまっていたところが地味にショックだった。ミッキーも持病に苦しんでいたけど、ロッキーももうそんな年齢になってしまったんですね。もう一つは、エイドリアンの兄のポーリーが亡くなっていたこと。バート・ヤングは生きてるんだから出してあげたら良かったのにね・・・(苦笑)。
36戦全勝のライトヘビー級王者のコンランとアドニスの試合は、かなりの白熱の闘いが繰り広げられていましたが、何かが足りない。何だろうと考えたら、やはり音楽だ。ビル・コンティの闘いのテーマ(Conquest)のような胸を打つ音楽が足りない。今回は、Ⅲの「EYE OF THE TIGER」や、Ⅳの「HEARTS ON FIRE」に匹敵するような熱く震える音楽がなかったことも残念でしたが、試合の最後のほうで突然、ロッキーのテーマが鳴り出した時は、感動しましたね。クリードのテーマはまだ正式なものはないのかもしれませんが、ロッキーのテーマを超える魂を揺さぶるような熱いテーマを聞かせて欲しかったですね。
ビル・コンティの闘いのテーマ(Conquest)
これは、まさしく世代交代。ロッキー・シリーズの転換点ともとれる作品でしたが、はたして続編は、あるのか。ロッキーの病気のことも気になるし、あともう一本見てみたいですね。
6代目ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグの最後の出演作と噂されている『007 スペクター』を拝見。この映画の撮影中にダニエルは、膝を怪我して手術を受けたそうですが、もしかしたらその事もダニエルがボンド役を辞めたくなった理由の一つになったのかもしれませんね・・・。
少年時代に過ごした生家「スカイフォール」の瓦礫の中から回収した写真を受け取ったジェームズ・ボンドは、その写真の謎を解き明かすため、前任のMの遺言に従って単身ローマに向かい、そこでマルコ・スキアラの妻ルチアと巡り合う。ルチアから秘密組織が会議を行うことを聞いたボンドは、その会議に潜り込み、組織の首領フランツ・オーベルハウザーという男の存在を知る。
「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」「スカイフォール」の集大成的とも言える内容で、「007は二度死ぬ」や「女王陛下の007」のオマージュがあったり、「スペクター」「ブロフェルド」が30年ぶりに復活するなど、初期の007シリーズを彷彿とさせる要素が数多く見ることができました。前任のMを演じたジュディ・デンチや、「007 カジノ・ロワイヤル」でル・シッフルを演じ、テレビシリーズ「ハンニバル」のハンニバル役でも有名になったマッツ・ミケルセンも写真だけの登場だったが顔を見せていて、懐かしい気分になりましたね。
オープニングタイトルに出てきたタコが女性に絡みつくイメージシーンは、「007/オクトパシー」と何か関係がある?のかと思ったが、単にスペクターの幹部達がはめているリングのマークだったようです。スペクターとは、ショーン・コネリーが演じた初代ジェームズ・ボンドと数々の戦いを繰り広げた犯罪組織のことで、首領の名は、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド。最初は、声と体の一部分だけをあらわにして顔は隠されていたが、シリーズ第5作「007は二度死ぬ」で初めてブロフェルドの顔が明らかになった。権利関係で揉めていたため、「007/ユア・アイズ・オンリー」にブロフェルドらしき人物が出て以降、スペクターは、全くシリーズに登場することはなかったが、ようやくその問題が解消し、今回の映画でスペクターが再び戻ってきたとのことです。
映画の冒頭、メキシコシティの広場で展開したヘリコプターのアクション。実機で建物の合間を飛んだり、大群衆がいる上空で、ピッチ、ロール、ヨーを最大に駆使した緊迫感漲る華麗な飛行シーンに度肝を抜いた。荒々しく飛んでいるヘリの中でボンドが敵と生死を賭けた格闘を繰り広げるなど、「007/ユア・アイズ・オンリー」冒頭のヘリアクションを彷彿とさせる凄まじいアクションの連続でした。「死者の日」の場面に骸骨メイクの人々が出ていたが、あのシーンを見ていたら「007/死ぬのは奴らだ」に登場した黒人の犯罪王ミスター・ビッグをふと思い出してしまいましたね(苦笑)。
007と言えば、お馴染みのボンドカーを使ったカーチェイス。今回は、ボンドがアストンマーティン「DB10」に乗り込み、ミスター・ヒンクスが乗るジャガーC-X75と夜のローマの市街地で白熱のレースを見せていました。市街地の狭い路地でのジャンプや、バチカンのサン・ピエトロ広場周辺を時速177キロで走行したり、階段をスピーディーに駆け下りたり、川沿いの道を障害物を避けながらひたすらカッ飛ばすなど、爽快感抜群のカーバトルが瞬く間に展開。特殊装備のバックファイヤーを使ってジャガーのボディを燃やしたり、イジェクトシートを使って間一髪車から脱出するなどの場面もありました。イジェクトシートと言えば、ナイトライダーでもよく使われていましたね。ジョン&パンチに登場したコルベットベースの特殊車にも同じような機能がついていましたが、一番最初にやったのは、「007/ゴールドフィンガー」のアストンマーティンDB5でした。これぞ007と言ったカーアクションが目白押しで懐かしさもあり見応え十分でした。
ボンドが操縦する黒い小型プロペラ機(ブリテン・ノーマンBN-2アイランダー)と、ヒンクス達が乗るランドローバーによる雪上アクションも大迫力。両翼と着陸装置を失って、ソリのように雪の上を滑りながら、ヒンクス達の車を追いかけるボンドの飛行機。しかし、途中から機体はコントロールを失い雪の斜面を暴走し、ダイナミックに山小屋に突っ込んだ後、さらにヒンクス達の車列に突っ込むと言う荒技を見せていた。4WDで森の斜面を駆け下りて、敵の車列に突っ込んだコマンドーのメイトリクスを彷彿とさせるアクションでしたが、このシーンだけは、ダニエルが一瞬シュワちゃんに見えてしまいましたね(苦笑)。
アクション以外の場面で印象に残ったのは、映画終盤の拷問シーン。ボンドが拷問装置の椅子に座らされて、細いドリルで顔に穴を開けられてしまう。なんでもドリルが紡錘状回に達したら相貌失認を起こして、顔を見ても誰かわからなくなり個人の識別が出きなくなるという。顔に穴開けられている時のボンドの表情がかなり痛々しかった。ボンドの腕時計型の爆弾で吹き飛ばされた後、ブロフェルドの顔の右側に大きな傷跡ができていたが、「007は二度死ぬ」に登場したブロフェルドと同じような顔になっていたのが印象的でした。
ダニエル=ボンドも「カジノ・ロワイヤル」から始まって今年でちょうど10年。ダニエルも48歳になり、そろそろボンド役を引退をしてもおかしくはない年齢になった。5代目のピアース・ブロスナンも50歳になる前にボンド役を降りたし(ただし、本人は、ボンド役を続けたかったが交渉で行き詰った模様)、4代目Q役のベン・ウィショーみたいに、ボンドも若返りの時期が来ているのかもしれません。個人的には、あともう一本ぐらいダニエル=ボンドを見てみたいですが、はたして次回作は、誰がボンド役を務めるのか?そこも注目ですね。
1960年代にアメリカで放送されたスパイアクションドラマ「0011ナポレオン・ソロ(The Man from U.N.C.L.E.)」のリメイク版「コードネーム U.N.C.L.E.」を拝見。
舞台は、1960年代前半、東西冷戦の真っ只中のヨーロッパ。謎の組織による核兵器の拡散を阻止するため、CIAエージェントのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カビル)とKGBエージェントのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)が手を組むことになった。かつての宿敵同士が、核兵器を作ったドイツ人の科学者の娘ギャビー(アリシア・ヴィキャンダデル)を守りながら、組織の計画を阻止すべく動き出す。
オリジナルのテレビドラマ(全5シーズン)がスタートしたのは1964年。もう半世紀前の作品になるんですね。日本でも1966年から4年間に渡って日本テレビで放送されたそうです。さすがに私は、リアルタイム世代ではないですが(苦笑)、数年前にAXNミステリーで再放送があった時に、一応テレビシリーズ(全79話)は一通り拝見しました。シーズン1は、モノクロ放送だったので時代を感じさせられましたが、シーズン2以降は、カラーになっていましたね。
テレビシリーズで主人公のナポレオン・ソロを演じたロバート・ヴォーンは、スティーブ・マックイーンのブリットや、タワーリングインフェルノの上院議員役など数多くのアクション映画でよく見ましたが、やはり、「特攻野郎Aチーム」のハント・ストックウェル将軍役が印象に残っています。ナポレオン・ソロとコンビを組むイリヤ・クリヤキンを演じたデビッド・マッカラムは、「大脱走」のエリック役が一番記憶にあります。当初は、ソロを主人公にハードなストーリーが展開していたが、脇役のイリヤの人気が上がると、ソロとイリヤがコンビを組んで活躍するようになり、作風もコミカルなものになった。日本でも金曜や日曜のゴールデンタイムに放送され、矢島正明(ソロの声)&野沢那智(クリヤキンの声)コンビの吹替えで大人気となり、劇場版も計8作品製作されました。
1968年の「0011ナポレオン・ソロ 地球を盗む男<How to Steal the World>」以来となる今回の新作ですが、当然ながら出演者は一新され、ソロ役をヘンリー・カビル、クリヤキン役をアーミー・ハマーが演じている。二人とも知らない役者だなと思ったら、カビルは、「マン・オブ・スティール」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でスーパーマン役を演じているし、ハマーも「ローン・レンジャー」の主人公を演じていて、結構な有名俳優がコンビを組んでいたことに映画を見た後気づきました。でも、オリジナルの二人(ヴォーンとマッカラム)と比べると、どちらも今風の男前過ぎて、いまいち特徴がなく逆に物足りない感じがしましたね(苦笑)。ヴォーンとマッカラムも男前だけど、顔立ちが独特と言うか、個性的でしたが、新作の二人は、確かにカッコいいんだけどどっちも似たような顔をしていて、最初見た時、区別がつきにくかった・・・(汗)。今回一番印象に残ったのは、ギャビー役を演じていたアリシア・ヴィキャンダデルと言う女優ですね。何を着てもオシャレだし、あの独特のキュートな顔やしぐさがとても魅力的だった。ジェイソン・ボーンシリーズの最新作にも出演するみたいなので今から注目しています。
ギャビーとソロ、イリヤがそれぞれ乗る二台の車が同時に360度スピンしたり、派手なターンを繰り返して、ダンスを踊るように街中を走り捲くる冒頭のカーチェイスシーンは、少し地味に感じたが、撮影用に特殊な車を作ったり、2台の車をつないで走らせるなど、撮影手法が興味深かった。中盤のボートチェイスのシーンは、水面に振り落とされたソロが一人だけトラックに逃げ込み、パンやワインを嗜みながら必死に逃げ回っているクリヤキンのボートを眺めていると言う構図がコミカルで笑えました。コミカルと言えば、ソロを電気椅子で拷問にかけようとしたルディが逆に電気椅子に縛られて、拷問にかけられるシーン。感電中のルディの表情に思わず大笑い。そう言えば、オリジナルにもこんなシーンがありましたね。
クライマックスのアクションで特に印象に残ったのは、ソロとイリヤが敵地に攻め入る時に多彩な画面分割を使っていたところや、ソロがロッククローラーと呼ばれるパワフルな4輪駆動車に乗り、泥の中を駆け上ったり、飛び跳ねたり、湖を駆け抜けるカーアクションが見応えあった。全体的にアクションは、地味に感じたが、60年代のクラシックな雰囲気を出すためにあえて大人しめにしたのかな?とも思いました。
ストーリーやコミカルな演出は、オリジナルのオマージュを感じたし、映像や音楽のセンスも抜群に楽しめました。続編があるなら今度は、スラッシュを相手に戦うヘンリー・カビルとアーミー・ハマーの姿を見てみたい(笑)。
今年は、有名な海外アーティストの訃報が相次いでおりますが、先月もアメリカの人気ミュージシャンのプリンスが急死し、ショックを受けたばかり。他にもデビッド・ボウイ、ザ・イーグルスのリーダーのグレン・フライ、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのリーダーのモーリス・ホワイトなど、2016年に入ってまだ4ヵ月しか経っていないのに、大物アーティストの死が続いております。個人的には、学生の頃に一時期アース・ウィンド・アンド・ファイアーの曲にはまって、その時に「宇宙のファンタジー」や「セプテンバー」「ブギー・ワンダーランド」などの名曲を知り、何度もリピートして聴いた思い出があります。イーグルスは、「ホテル・カリフォルニア」が有名ですが、デビュー曲の「テイク・イット・イージー」は、ナイトライダーのパイロットの挿入歌としても使用されていましたね。個人的にお気に入りの曲でもありました。
海外のミュージシャンは、日本では、中々お目にかかる機会が少ないですが、昔は、映画の中で見かけることが結構ありましたね。例えば1980年に公開された「ブルース・ブラザーズ」には、ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、チャカ・カーンなどなど、当時の名立たるブルース・ミュージシャン達が数多く出演し、話題を呼びました。また、ジェームス・ブラウンは、シルベスター・スタローン主演の「ロッキーⅣ」にも出演し、サウンドトラックの制作にも参加していました。と言うことで今回は、海外アーティストが出演した映画をいくつかご紹介致します。
戦場のメリークリスマス
第二次世界大戦中の日本統治下にあったジャワ島の日本軍捕虜収容所を舞台にした戦争映画。ビートたけしや坂本龍一をはじめ、数多くの日本人俳優が出演したれっきとした日本映画に、今年亡くなったあのデビッド・ボウイがジャック・セリアズ英軍少佐役で出演した。セリアズ役は、当初ロバート・レッドフォードや、「ゴッド・ファーザー」などで知られる映画監督のフランシス・フォード・コッポラの甥のニコラス・ケイジにオファーされていたそうですが断られ、美男で神秘的で気品がある、原作のイメージに最も近い!と言う理由で、1980年の暮れに大島渚監督がニューヨークのブロードウェイを訪れてデビッド・ボウイと直接交渉し、実現したそうです。
最近、改めて見直しましたが、当時のボウイは本当に美しい。当時話題になった坂本龍一とのキスシーンも神々しさを感じさせられました。デビッド・ボウイは、他にも「地球に落ちて来た男」や、「ジャスト・ア・ジゴロ」「ラビリンス/魔王の迷宮」などの代表作があり、役者としても活躍していましたね。
ムーン・ウォーカー
マイケル・ジャクソンが主演・原案・製作総指揮を担当したミュージックビデオ風のSFムービー。前半は、1987年から2年間行われた「Bad World Tour」のライブ映像や、マイケルのミュージックビデオで構成され、後半は、子供たちを麻薬漬けにしようとしているミスター・ビッグとマイケルが戦うストーリーと、ミュージカルが展開される。日本でも劇場公開され、後に日テレの金曜ロードショー枠でテレビ放送もされた。
「ムーン・ウォーカー」とは、「無限の宇宙を包み込む大いなる愛の使者」と言う意味で、マイケルは、銀河からやってきた正義の使者で、ミュージシャンと言う仮の姿で活動している設定。物語の途中、当時の新曲「SMOOTH CRIMINAL(スムーズ・クリミナル)」が流れ、白いスーツに身を包んだマイケルが1930年代風の酒場と近未来的な空間を融合させたようなバーで、華麗に踊りながら、悪党を蹴散らして行く。流れ星が頭上を横切った時だけ「コスモパワー」を使うことができ、マイケルがそのパワーで未来カーや巨大ロボに変身する。巨大ロボの変身シーンは、マイケルの体が鉄化して、ロボットに変形して行くプロセスがまるでトランスフォーマーのようにも見え、そのメカニカルな描写が見応えがあった。ちなみに、マイケルが変身した未来カーは、「ベルトーネ ストラトス・ゼロ」と呼ばれる車がベースになっていました。
未来警察
テレビシリーズ「私立探偵マグナム」で人気を博したトム・セレック主演の近未来SFアクション映画。ロックバンド「キッス」のボーカル&ベース担当のジーン・シモンズが悪の科学者役で出演したことも話題になった。トム・セレックは、ロボットによるトラブルや犯罪捜査を専門とする警察特別班「ランナウェイ・スクワッド」のメンバー・ジャック・ラムゼー警部補を演じている。
ロボットが日常生活に入り込んだ未来社会が描かれており、農業ロボットや家事ロボット、蜘蛛型の暗殺ロボットなどユニークなロボット達が登場する。当時としては、かなり凝っていたメカ描写が面白かったですね。まもなく来たるロボット社会を先取りしたような世界観で、家庭に当たり前のようにいるロボットたちが突如、制御不能に陥って人間を襲い出すなど、マイナス面も描かれており、ロボット社会への警告や皮肉がこめられていた。ジーン・シモンズは、凶悪な科学者チャールズ・ルーサーを演じていたが、映画初出演ながらも、中々の悪党ぶりを見せていました。とくに熱誘導ミサイル弾を撃つ姿がとても印象に残りましたね。
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