10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
「夜空を見上げるたびに俺のことを思い出せ!」ではなく、ジョージ・A・ロメロのやつでもない、キットやマイケルが登場しないナイトライダーの映画を見た。いや、これDVDのパッケージのイラストを見た時、新ナイトライダー2000の続編??かと一瞬思ってしまったのですが、原題は「The Black Lighting」。でもこのタイトルじゃ内容がわかりにくいし車が主人公だし、じゃもうロシア版「ナイトライダー」でいいや・・・てなそんなノリでつけられたような・・・。まあ、日本じゃナイトライダーは有名だし、きっと私みたいなのが食いつくと思ったのでしょうが、ええ見事に食いつきましたよ(苦笑)。キットのように喋りはしないが、飛行能力を持った車が登場するSFカーアクションものです。
主人公は、新入生のナスティヤに恋する大学生の青年ディマ。ディマは誕生日に両親から古い中古車をプレゼントされる。その車とは、旧ソ連時代のボルガという名の中古車。新ナイトライダー2000でマイケルが乗ってたシボレー・ベルエアを彷彿とさせます。劇中では、ディマの親父がプーチンも乗っているらしいことをほのめかしていたが、さすがに若向けではないし、デート向きの車とも言えない。ディマもさすがにこれはネーだろてな顔つきになっていたが、両親の手前シブシブ乗ることに。さっそく、ボルガを使って花の配送の仕事を始めるディマ。どうやらボルガには、秘密が隠されているらしく、謎の男達がボルガを付け狙っていた。男達の車に尾行されていることに気づいたディマは逃走するが、その途中、対向車とぶつかりそうになった瞬間、突然ボルガが飛び上がり、宙に浮き上がった。
空を飛んでいる時のボルガの姿は、バック・トゥ・ザ・フューチャー2のデロリアンのように見えた。ビルの合間を潜り抜けたり、空中で一回転飛行したり、ズバ抜けた飛行能力を見せていた。ダッシュボードから隠れていたパネルやスイッチ類が色々と出てきたり、内装も中々凝っている感じです。冷戦時代に、月面の土壌から物質の化学成分を変えてしまう作用のある結晶を採集して、ある科学者がその結晶を使って燃料エネルギーを100万倍にする「ナノ触媒装置」を開発し、ボルガにそれを組み込んだそうです。ディマは、そのプロジェクトに関わった夫婦からボルガのマニュアルをもらい、垂直離陸の方法や前後にあるエンジンの調整方法などを覚えます。
自分のミスで父親を死なせてしまったディマは、その後正義に目覚めて、ボルガを使って人助けを始めますが、そこからバットマンやらアローのようなダークヒーローっぽい展開になっていきます。火災が起きたマンションの7階に取り残されている男の子を救う場面で、ボルガが燃えたぎる部屋の中に突っ込んでいくシーンは、アメリカのナイトライダーを意識したような演出で印象に残った。その後、政府の闇組織が出てきて、激しいバトルへ展開していくのですが、ボルガが車体を浮き上がらせて、飛んできたバズーカのミサイルを避けるアクションシーンもこれまた良い。ボルガが走行中のパトカーに背後からぶつかり、パトカーを持ち上げながら空を飛んで、パトカーをビルの屋上に放り出すシーンも面白い映像だった。
クライマックスは、敵組織が作り出した空飛ぶメルセデスベンツとボルガの大空中戦。改造されたメルセデスは外観も内装も少しメカニカルな感じになって、こっちのほうが主人公の車っぽく見えます。そのメルセデスがナスティヤのいるパーティ会場に突入するシーンがあったが、これもアメリカのナイトライダーのような演出で懐かしい感じがした。捕らわれたナスティヤを救うべく、ディマのボルガとメルセデスが上空で対峙するシーンがまたキットとカールを彷彿とさせる。壮絶な空中バトルを繰り広げた後、最後は大気圏を抜けなんと宇宙へ・・・。
ストーリー的には、よくある恋愛話の要素もありB級感も漂うが、映像のスケールは、ハリウッドのSF映画に匹敵するレベルで中々見応えがあった。車好きな人やナイトライダーが好きな人にはオススメです。この作品、5年前に製作された映画ですが、ロシアのSF映画もかなりハリウッドを意識したものが増えてきていますね。DVDのパッケージイラストのボルガには、フロントスキャナーのようなものが描かれていたが、劇中の車にはそんなものはなく、すんごくまぎらわしかったけど(苦笑)、確かにロシア版ナイトライダーと言える内容でしたね。
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ザ・シネマでは、今月シルベスター・スタローン主演作品の吹替え特集が放送中。スタローンの吹替え声優と言えば、やはり、羽佐間道夫氏とささきいさお氏のお二方を思い出します。羽佐間氏は、ロッキーシリーズやランボーもいくつかの作品を担当されていましたが、個人的に一番印象に残っているのは、『オーバー・ザ・トップ』。スタローンがトラックドライバーのリンカーン・ホークと言う男を演じ、一人息子のためにアーム・レスリング選手権に出場して、名立たる強豪達と超パワフルな腕相撲を繰り広げた作品。それまで一匹狼かつ孤高な役柄が多かったスタローンがこの作品でおそらく初めて親父役を演じた作品でもあります。最初見た時はとても違和感を持ったが、テレビの吹替えで見たせいか、親父役のスタローンと羽佐間さんの声がぴったりマッチしていたし、吹替えのおかげで親父なスタローンもすんなり受け入れることができた。
日曜洋画劇場でスタローンの主演作品が放送される時は、概ねささきさんが声を担当されていることが多かったですね。ザ・シネマでは、その日曜洋画劇場(テレビ朝日)の吹替え版3作品を放送していましたが、その中から久しぶりに『デモリションマン』を拝見。スタローン演じるジョン・スパルタン刑事とその宿敵の凶悪犯サイモン・フェニックスがコールドスリープして1996年から2032年の未来に行き、殺人事件も暴力もない未来都市で大暴れするSFアクションもの。後に『ブレイド』シリーズで一躍有名になったウェズリー・スナイプスがスタローンの敵役を演じており、まさに肉体派マッチョマン同士の過激なバトルが炸裂した作品でした。
最近も未来を舞台にしたハリウッド映画や海外ドラマが多いですが、デモリションマンが公開されたのは1993年。21年経った今改めてこの作品を見ると、劇中で描かれた未来の出来事が実際に的中しているところもあったり、面白い発見ができて楽めた。例えば、この映画の舞台になっているロサンゼルスは、2032年にはサンタバーバラ、サンディエゴ、ロサンゼルスの3都市が合併したサン・アンゼルスと言う名前の都市になっている。合併した原因は、2011年に起きた大地震によって3都市が崩壊したことから新都市が誕生したことになっている。また、2032年には、アーノルド・シュワルツェネッガー資料館があり、シュワちゃんが大統領になったと言う話があったが、実際にシュワちゃんは大統領ではないがカルフォルニアの州知事になっている。
市長のコクトーがクリーンな世の中を実現(実際は、自分の都合の良い管理社会を目指している)するために危険な言論と思想を禁止しており、警官達の会話や行動は厳重に監視され、言語条例なるものを作っている。糞オヤジとかクソッタレなど些細な文句のように思うが口汚い言葉を罵ると、町のあちこちに設置されている監視コンピュータが警告アラームを発し、違反キップを切る。言葉狩りが横行する今の日本の姿を見ると物凄く皮肉めいた描写にも感じられた。とくに政界や地上波のテレビは、すでにリアルにこうなってしまっているからなあ・・・。昔はユニークな描写で素直に爆笑できた場面だが、今回は苦笑いになってしまった。でも、スパルタンが監視コンピュータの前で罵りまくり、違反キップの束を受け取るところは大笑いした。
ちょっと横道にそれますが、そのコンピュータの声がキット=野島昭生さんの声ではないかと思ったが、映画終了後に吹替えキャスト陣のテロップを確認したところ野島さんの名前がなかったので、違う人なのかもしれない。サン・アンゼルスの支配者レイモンド・コクトー博士の声は、中村正さんが担当されていたが、仮にコンピュータの声を担当したのが野島さんだとしたら、まさにナイトライダーキャストによるデモリションマンを見ていたことになりますが・・・。
人間の声に反応するオートドライブ(自動走行)も可能な未来のパトカーが登場していましたが、これも現実化一歩手前になってきているし、サンドラ・ブロックが演じたレニーナーみたいな20世紀オタクは、今現在にもリアルにいそうな気がする。パトカーが衝突した同時に、車内に泡が広がって、泡が瞬時に固まり衝撃吸収剤になってしまうメカ描写は今見ても面白いですね。もしかしたら将来、エアバックの代わりに普及する日が来るのではないだろうか。劇中に出てくるモニターのほとんどが4:3サイズになっていたところは、逆に時代を感じさせられた。あと、リーサルウェポンのポスターが出てくるところも。
久しぶりに見て思ったことは、レイモンド・コクトーみたいな人間がリアルに増えてきているんじゃないかなあと。言論と思想をコントロールして、人々にものごとを考えさせない。そういうコクトーのような未来社会を望んでいる日本の政治家もいるんじゃないだろうか。しかし、現実には、サイモンのような暴力で世界を支配しようとするイスラム国が出てきたし、一番の問題は、スパルタンのような救世主が現実に存在しないことだ。過度な管理社会が何をもたらすのかを知る意味でも、今一度見ておくべきSFエンターテイメントだと思います。
シルベスター・スタローンのエスケープ(脱出)ものの映画と言えば、これまでにも『勝利への脱出』『ロックアップ』、カート・ラッセルとコンビを組んだ『デッドフォール』でも中盤、敵の罠にハマって刑務所に入れられてしまった二人の刑事の脱出劇があったが、これもある意味脱出もの映画と見るべきでしょうか。ここ数年は、『エクスペンダブルズ』シリーズでの活躍が目立っていますが、最近、スタローンが再び肉体を酷使して、謎の巨大刑務所から脱出する映画が公開されていましたね。そのタイトルは、『大脱出』。
スタローンが演じるレイ・ブレスリンは、刑務所のセキュリティの盲点を見つけて、脱獄を試みる言わば「刑務所脱獄のプロ」。高齢になったレイは、引退資金を稼ぐため、次なる仕事を引き受けるが、突如見知らぬ集団に拉致され、『墓場』と呼ばれるハイテク化された近未来的な巨大刑務所に収監されてしまう。
なんと言っても最大の注目は、スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの共演。この二人、実は、30年前から共演する企画があったらしく、その具体的な作品の一つが「デッドフォール」での共演だったそうです。しかし、製作の段階でシュワちゃんが降板してしまったらしく、代わりにカート・ラッセルがシュワちゃんのポジションに収まったという。もし、この時点でスタローンとシュワちゃんの共演が実現していたら、あの当時の二人の人気ぶりを察するに、デッドフォールはもっと歴史に残るアクション映画になっていたかもしれないですね。カート・ラッセルとのコンビも良かったけど、スタローンとシュワちゃんコンビのバディコップものも見てみたかったなあ。デッドフォールが公開された1989年と言えば、バディコップものがとても流行っていた時期で、アメリカではリーサルウェポンや、日本でもあぶない刑事以降、数々のバディものの刑事ドラマが作られていました。ランボー3出演直後のスタローンと、『レッドブル』で刑事役を演じた直後のシュワちゃんが共に刑事役で共演していたら、それはもうメガヒット間違いなしの映画になったでしょうね。
デッドフォールから実に24年の時を経て実現した二人の共演。エクスペンダブルズですでに共演を果たしていたが、シュワちゃんはチョイ役だったし、二人がセリフを交わすシーンも少なくて物足りなかった。二人が一体どこで顔合わせをして、最初にどんなやりとりをするのか、年甲斐もなくワクワクしながら見始めたが、スタローンは、冒頭から刑務所を脱獄したりして目立っているのに、映画が開始して30分経ってもシュワちゃんが出てこない。いつ登場するんだと待ち構えていたところ、その1分後、ようやくシュワちゃんが画面に出てきた。この映画でシュワちゃんは、巨大刑務所の囚人達を仕切るエミル・ロットマイヤーを演じている。スタローンと同じく、シュワちゃんもこれまでに数多くのアクション映画に出演しているが、意外にこの手の刑務所脱獄ものは少ないですね。唯一思い出すのは、近未来を舞台にしたSFアクションの『バトルランナー』ぐらい。一時期は地上波でよく再放送されていたが、最近は全く見かけなくなった。また吹替え版が見たくなりましたね。
映画の前半は、脱獄のプロのレイとエミルの頭脳戦が展開し、巨大刑務所の謎が少しずつ明らかにされていく。レイとエミルの前に立ちはだかるのは、巨大刑務所の所長ホブス。ホブス役は、テレビドラマ『パーソン・オブ・インタレスト』でジョン・リース役を演じているジム·カヴィーゼル。「パーソン・・・」では、若い頃のスタローンやシュワちゃん並に派手に暴れまくっているジム·カヴィーゼルですが、この映画では、不気味な存在感を見せていました。
後半は、レイとエミル達が緻密な作戦を計画し、いよいよ刑務所からの脱出を試みます。そして、機関室の中で二人の肉弾アクションが展開。二人で協力して看守達をコテンパにしていくのかと思いきや、ほとんど二人は別行動。レイは船内、エミルは船上でそれぞれ行動し、追っ手と危機迫る攻防を見せるが、やはり二人が力を合わせたアクションも見たいところ。クライマックスのヘリアクションで、ようやく二人が再び顔を合わし、最後に協力してホブスと戦うシーンは、中々見応えがあった。ホブスにはもっとしぶとくねちっこく二人を追いつめてもらいたかったが、意外にあっけなく倒されてしまったのが残念だった。ラストの海岸の砂浜のシーンで、エミルが娘と再会するし、レイと最後の言葉を交わすが、その辺のやりとりがコマンドーのラストシーンを彷彿とさせ、懐かしい気分になった。
また二人が共演するなら、今度は、二人のバディコップものを見てみたいですね。
今年で誕生30周年を迎えた『ビバリーヒルズコップ』。コメディ番組「サタデーナイトライブ」でコメディアンとして一躍人気者になったエディ・マーフィの大ヒットシリーズ。私が「1」を始めて見たのは、日曜洋画劇場枠でのテレビ初放送の時。確か、日曜洋画劇場の放送20周年を記念して、この作品がラインナップされた時だったと思います。それまでは、ニック・ノルティとコンビを組んだ「48時間」や、ダン・エイクロイドとコミカルな掛け合いを見せた「大逆転」など、当時の人気スターとコンビで出演する映画ばかりだったが、ビバリーヒルズコップでようやく単独主演。持ち味のマシンガン・トークを炸裂し、アクションコメディ映画としてエディの代表作となり、その後「3」まで製作されています。
日曜洋画劇場の解説者だった淀川長治氏もエディ・マーフィのことが好きだったらしく、にっこり顔とギョロ目のエディを褒め称えていましたが、私自身は、それまで白人の刑事映画やドラマは見たことがあったが、当時はまだ黒人俳優が主演する刑事アクションが珍しく、とても新鮮に見えました。エディのマシンガントーク・・・と言っても最初から吹替えで見たので、エディの吹替えを担当した声優さん達の演技で笑わせてもらいましたね。フジテレビでエディ・マーフィー関連の映画が放送される時は、いつも下條アトム氏が担当されていましたが、テレビ朝日系列の日曜洋画劇場でこの作品が初放送された時にエディの声を担当されたのは、アニメの宇宙戦艦ヤマトの古代進や、海外ドラマの特攻野郎Aチームのモンキーなど、幅広く活躍された富山敬氏だった。
エディ・マーフィーと言えば、その時すでに下條アトム氏の声で慣れていたので、富山氏のエディには当時物凄く違和感があった。富山さんは、その頃は、タイムボカンシリーズのナレーションなど、アニメではよく聞いていたが、エディ・マーフィ?ちょっとイメージが合わないんじゃないかと。でも聞いてみたら、一瞬でその違和感は消え去った。Aチームのモンキーと多少似ているところもあったが、モンキーもやってるし、エディの声もそれほど悪くはない。むしろ、本人の声かと思うくらいとてもハマっていた。マシンガントークの部分も翻訳家のセンスの良いセリフの表現や、吹替え俳優の巧みな演技力で見事に日本語で再現されていてとても面白かった。後で調べてみたら、「大逆転」の日本テレビ放送版ですでに、富山さんは、エディの声を担当されていたようだ。下条アトム氏のフジテレビ版の吹替えでしか見たことがなかったし、今発売されているDVDに収録されている吹替えもフジテレビのバージョンなので、ぜひとも富山バージョンの大逆転もいつか見てみたいですね。
ザ・シネマで久しぶりに吹替え版のビバリーヒルズコップ1・2・3を見たが、のっけからトレーラーとパトカーの壮絶なカーアクションを繰り広げた初作と、今は亡き、トニー・スコットのスタイリッシュな映像センスが輝いていた「2」も、ストーリー展開のテンポがすこぶる良く、ガンアクションも見応えがあり、主題歌や劇中歌の選曲も素晴らしかった。さて、今のところ最終作となっている「3」。これについては、公開当時から賛否両論、様々な意見があったが、個人的には、1、2と比べると、やはりパワーダウンしたなと言う印象が強い。
グレン・フライ ヒート・イズ・オン(The Heat Is On)
【オープニングに使用された曲】
ポインター・シスターズ ニュートロン・ダンス(Neutron Dance)
【冒頭のトレーラーとパトカーのカーチェイスで流れていた曲】
パティ・ラベル スター・イット・アップ(Stir It Up)
【アクセルがビバリーヒルズの街を車で走っている時に流れていた曲】
監督のジョン・ランディスと言えば、チェビー・チェイスやダン・エイクロイドを起用したコメディ映画を撮った有名な監督で、エディとも「大逆転」ですでに顔合わせしている。確かに70、80年代のジョン・ランディスの映画は面白いものがたくさんあった。当時の豪華なミュージシャンをかき集めて、ミュージカルとコメディと無茶しまくりの豪快なパトカーアクションを融合させたブルース・ブラザーズは最高だった。しかし、このビバリーヒルズコップ3は、トニー・スコットの「2」を見た後だと、やけにテンポが悪いし、古めかしく見えてしまった。
「2」から7年間のブランクがあったことや、観覧車のアクションは嫌いではないが、しかし全体を通して遊園地が舞台になってしまったこと、ダカートやボコミルなど、以前のレギュラーメンバーが揃わなかったことなどもパワーダウンの要因だと思うが、何より悪い意味でジョン・ランディスの映画になってしまっていたのが残念だ。その際たる部分が、有名人のカメオ出演。ブルース・ブラザーズのミュージシャンのゲスト出演のように、ビバリーヒルズコップ3では、有名な音楽関係者や映画監督がたくさん登場している。
観覧車の場面には、スター・ウォーズシリーズのジョージ・ルーカスが出ていたり、留置所のシーンに登場する警官役がグレムリンシリーズのジョー・ダンテ監督だったり、バーのテレビでフォーリーのニュースを見ている客の中にシンドバッドシリーズなど、ストップモーション映画の巨匠レイ・ハリー・ハウゼンが座っているなど、豪華な面々が顔を出していた。ランディスらしい遊び心満載の要素とは言え、はたしてビバリーヒルズコップにこのようなカメオ出演のサービスが必要だったのか、当時はとても疑問に思った。だが、去年亡くなったハウゼンの生前の姿は、今となっては大変貴重な映像となってしまった。今回見直してみると、コメディムービーとしてはとても楽しめたし、良くも悪くもジョン・ランディスの映画だと改めて再認識しました。
一部情報によれば、「ビバリーヒルズコップ4」が2016年に公開予定になっているそうだが、もし実現すれば「3」から22年ぶりの続編となる。ハリウッドのアクション映画も高齢化の時代を迎えているが、50代になったエディ・マーフィーがどのようなマシンガントークやアクションを見せてくれるのか、やはり期待してしまいますね。
アクション映画の世界もとりわけ高齢化の波が押し寄せている昨今。80年代に活躍したアクションスター達もすでに5、60代を超えて、ますます円熟味を増してきておりますが、その代表的な作品として思い浮かぶのは、やはり『エクスペンダブルズ』。シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーは、『大脱出』でも共演を果たしましたが、今年公開される『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』でもまたまた二人のコンビアクションが期待できそう。しかも、今回は、ついにと言うか、待ってましたと言うか『マッド・マックス』シリーズや『リーサル・ウェポン』シリーズのあのメル・ギブソンや、『インディ・ジョーンズ』シリーズのハリソン・フォードも参戦しているから、これまた一段と期待感が上がります。ハリソン・フォードは、今年72歳になりますが、2015年公開予定の『スターウォーズ・エピソード7』にハン・ソロ役で出演するし、インディジョーンズの5作目の話もあるそうなので、まだまだ活躍しそうですね。
エクスペンダブルズ1、2に出演したブルース・ウィリスは、残念ながら新作には出演しないとか。一部の情報によれば、降板の理由は、出演料を巡るトラブルらしいのですが、2作目も出番が少なかったし、ここに来てはぐれてしまうのはとても残念。ブルース・ウィリスと言えば、去年、久しぶりにダイハードの続編に出演していましたが、ダイハードに次ぐ人気シリーズになりそうなアクション映画が『RED』シリーズ。一作目の『RED/レッド』には、モーガン・フリーマンやリチャード・ドレイファス、『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』シリーズのアーネスト・ボーグナインなど、名立たる名優が出演して話題になりましたが、二作目の『REDリターンズ』にも前作に続いてジョン・マルコヴィッチとヘレン・ミレンが出演し、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホン、アンソニー・ホプキンスと言う豪華な面々が出演していました。
REDとは、Retired Extremely Dangerousの略で、引退した超危険人物の意味。元CIAエージェントのフランク・モーゼズは、恋人のサラと平穏な生活を送っていたが、ある日、元相棒のマービン・ボッグスがあらわれ、自分達が何者かに狙われていることをフランクに告げる。フランクは、マービンの協力要請をことわるが、その直後、マービンの車が爆破されてしまう。マービンの葬儀に参列後、フランクは、FBIに連行され取調べを受けるが、その最中、弁護士に装ったCIA捜査官とその部下に襲撃される。
32年前の冷戦時代の極秘計画『ナイトシェード』の情報を巡り、CIAが雇った凄腕の殺し屋ハン・チョバイや、かつての仲間だったビクトリアに命を狙われるフランク。前作は、高齢の出演者の面々が華やかにド派手なアクションを繰り広げるという、まさしく高齢アクションムービーとも言うべきシブイ雰囲気が漂っていたが、今回は、フランクを狙う殺し屋役をイ・ビョンホン、ロシアのエージェント役をキャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じており、若い面々も多く、前作より高齢臭は感じなかった。ただ、若いと言っても、イ・ビョンホンやキャサリンでさえもう40代なんですよねえ。スタローンがランボー、シュワちゃんがコマンドーをやった時が30代後半だったのを考えると、やはり、30代の若いアクションスターがもっと出てきて欲しいところだが、最近は、中々突出した人がいないのが残念だ。
それはさておき、ダイハードと並び目まぐるしいアクションの連続のREDですが、リターンズも言うに及ばず、アメリカ、イギリス、フランス、ロシアを駆け回り、陸と空で壮絶な追撃戦が展開されていた。モスクワ市街での狭い路地に車が突っ込んで行くカーチェイス、殺し屋のハンがフランク達をハチの巣にするため、街中でガトリングガンを高速連射する場面は、中々の迫力。青いロータス・エキシージSのカーチェイスも圧巻。車が激しくターンする中、助手席に乗るビクトリアが両腕を横に伸ばし、両手に持った銃で追っ手の車を撃ちまくるスローモーションのシーンや、ロータスが走行中のトレーラーのコンテナの下を潜るシーンは、カッコ良かった。フランクが操縦する赤いメタリックのヘリとその追っ手の空中戦は、ちょっと物足りなく、さすがにあの墜落で二人が生きてるなんてことは、ありえないと思ったが(苦笑)、ダイハード並みにタフで不死身なフランク達なら、まあアリかなととりあえず自分の中でそう納得させた。
ナイトシェード計画の全容が最近のアクション映画でよく見る定番中の定番の設定だったのでちょっとガクっとしたが、32年間収容施設に幽閉されていた異常な物理学者のエドワード・ベイリー博士を演じていたのがアンソニー・ホプキンスだったので、ホプキンスの演技にうまく丸め込まれたと言うか、いや、もうこれ完全にレクター博士のパロディなのではないかと(笑)ニヤニヤしながら見てしまった。
仮面ライダー鎧武は、そろそろ終盤を迎えつつありますが、この作品、多彩なライダーが登場しましたね。中でも個人的に一番印象に残ったのが仮面ライダーブラーボ。パッと見ではもうライダーなのか敵なのか味方なのかまったく見分けがつかない不思議かつ強烈なデザインのライダーですが、もっと強烈なのが、ブラーボに変身する人がスキンヘッドで筋肉ムキムキのおっさん(凰蓮・ピエール・アルフォンゾ)であるところ。職業は、パティシエで、口調がオネエ系と言う異色の色物ライダー。ライダー新時代と言われて久しいですが、とうとう特撮ヒーローにもこういうキャラが普通に出るようになってきたかと、ある意味感慨深くなりました。
そう言えば、ピエールみたいなキャラって昔、何かのアニメで見たことあるなと思っていたのですが、最近になってようやく思い出した。アニメの「伊賀野カバ丸」に、目白沈寝の双子の兄貴達で、カナメとフタバと言う名のスキンヘッドのオネエ系のキャラがいた。兄のカナメのほうは、料理が得意と言う、ピエールとちょっと似たキャラだった。伊賀野カバ丸は、1983年に放送された忍者アニメで、焼きそば好きの主人公・伊賀野カバ丸が祖父の死をきっかけに、金玉学園理事長の大久保蘭の元で暮らすことになり、その学園で様々な騒動を引き起こす。伊賀野カバ丸の声を担当していたのは、ドラゴンボールのフリーザーやバイキンマンなどの声でもお馴染みの中尾隆聖氏。カバ丸の幼少時代を、怪物くんやドラゴンボールの孫悟空などで有名な野沢雅子氏が担当し、声優陣も豪華なメンバーだった。ちなみに、カナメの声を担当していたのは、北斗の拳のナレーションや、最近ではキョウリュウジャーにも出演していた千葉繁氏。このアニメ、主題歌やEDも好きで、歌を聴くために毎週見ていたような記憶があります。
実は、この作品、テレビアニメが放送される前に実写映画が先行公開されたのです。製作したのは東映。東映のアクションと言えば、当時ならやはり、JAC(ジャパン・アクション・クラブ)ですよね。当時人気絶頂だったJACの若手メンバーが大集結し、超絶なアクションを繰り広げたブッ飛び映画。これ、久しぶりに東映チャンネルで見たのですが、生身を使ったど派手なアクションがてんこもりで、30年経過した今でも見応え十分だった。主人公の伊賀野カバ丸を演じたのは、『巨獣特捜ジャスピオン』など当時特撮ヒーローものでも大活躍していた黒崎輝氏。黒崎氏と言えば、ジャスピオンもそうですが、超電子バイオマンなどでもパワフルな野生児を演じることが多かったし、伊賀野カバ丸はまさにハマリ役と言う印象でしたね。
カバ丸のライバル・目白沈寝を演じたのは、真田広之氏。漫画の沈寝の雰囲気を出すためなのか、髪型やメイクなど漫画とほぼ同じビジュアルにして出演されていたが、今見るとちょっと無理してる感があるものの、この作品に賭ける意気込みが感じられますね。アニメには登場しなかった豪遊宴役を、『宇宙刑事ギャバン』の大葉健二氏が演じ、野々草かおる役は、『宇宙刑事シャイダー』でアニーを演じた森永奈緒美氏、他にも、志穂美悦子、高木淳也、春田純一、卯木浩二、渡洋史などなど、当時、特撮ヒーローもので活躍された方々がたくさん出演されていました。
アニメと同じく、物語の前半は、金玉(きんぎょく)学園が舞台になっており、金玉学園とその宿敵・王玉(おうぎょく)学園の対立が全編を通して描かれています。体育館で剣道対決をしたり、後半は、合宿地(京都でロケされた模様)に移って、カバ丸とその義兄の霧野疾風が川で格闘したり、空中ハイダイビング競争や、水中潜り、乗馬、早食い競争、決勝戦はカーロディオと、ド派手な競技が次々と繰り広げられます。中でも空中ハイダイビングは、高さ20mから40mもある鉄塔のお立ち台から地上に置いてある巨大なマットに向かって飛び降りるという競技で、カバ丸役の黒崎氏と、疾風役の高木淳也氏両人が実演し、見事な飛び降りを見せていた。画面で見ただけでも身の毛がよだつような高所から、正面から飛び降りるのもかなりの勇気がいりそうなのに、劇中ではなんと背面(後ろから)飛びまで披露してくれる。当時のJACのタフさには驚くばかりですね。カーロディオとは、当時のアクション刑事ドラマでも恒例だった走行中の車の屋根にしがみつくアクションのことですが、これも両人が生身を使って危険なアクションに挑んでいた。
途中、カバ丸達が太秦映画村の時代劇の撮影現場に迷い込んで、当時テレビ放送されていた「影の軍団」を意識したような派手な立ち回りを見せる場面があるが、この辺りの場面からもう漫画とはほとんど関係のない展開になっていくのですが、そこからが本番と言うか、これぞJACと言わんばかりの遊び心満載のアクションの連続で、とても熱かった。ちなみに、この映画と同時上映された作品は、ジャッキーチェンの「カンニング モンキー 天中拳」だったとか。
この実写映画のほうにもカナメとフタバが出ていた。ナチスの制服を着たカナメ役の人、フタバ役の人もビジュアルは、中々良い味を出していたが、出番が少なく、いまいちハジけ切れていなかったのが残念。何かの撮影で一時期スキンヘッドになった大葉氏がもし演じていたら、物凄くインパクトがあっただろうなとか、変な想像しましたね当時(苦笑)。
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