たまに食べたいお寿司の名前はテッカ。エアーウルフの主人公ホークが飼っていた犬の名前は、テット。では、卑猥な言葉を喋り捲る中年親父のような性格のテディベアの名前は?…
はい、ちまたで評判の『テッド』。
昔、『ロジャーラビット』と言う実写の中にアニメのキャラクターを合成させた映画があったが、あの作品を最初に見た時も結構驚いた記憶があるのですが、あれから25年。CG技術の進歩に改めて驚愕してしまうほど、個性的でリアルな動きをする熊のぬいぐるみに圧倒された。CGだけでなく、そこいらのエロ爺もブッたまげるぐらいの、ゲスい言葉遣いにも驚いた。その見た目のかわいいイメージと酷い性格のギャップが人気者になった理由なのでしょうね。しょっぱなから吸気ビン持ってマリファナを吸い捲くり、酒は飲み捲くるし、女遊びもする。このイカれ具合は、一体なんなんだと(笑)。ヘビーに落ちぶれながらも不思議な魅力を持つ熊のぬいぐるみにのめり込んでしまった。
ジョンとテッドが初めて出会ったのは、1985年。それから27年後の物語が展開するのですが、話の中で様々な小ネタが出てきます。まず、二人が夢中になっている映画が実にマニアックな『フラッシュ・ゴードン』。日本でも日曜洋画劇場などで何度も放送されていたが、1930年代に生まれたアメコミのスペース・オペラで、1980年にユニバーサルで再映画化された。人気ロックバンド・クイーンが主題歌を含む音楽を担当したことでも話題になった映画です。クイーンのベストアルバムにこの映画の主題歌が収録されていたが、映画よりもその曲の方が好きになってしまって、何度も聞き捲くりましたね。
フラッシュ・ゴードンを演じたサム・J・ジョーンズ本人も物語の中盤に登場していた。最近、往年の人気俳優が本人役で登場する映画をよく見るが、この間見た『ピラニア・リターンズ』に出ていたデビッド・ハッセルホフのことを思い出してしまった(笑)。しかも、ジョンの携帯のテッド用の着信音がナイトライダーのテーマだったし…。
他にも色々と80年代の小ネタが入っていて思わずニヤリとさせられた。ジョンの恋人ローリーの着信音がスター・ウォーズの帝国のマーチだったり、パーティの時テッドが見せた曲芸や、テッドが真っ二つに切り裂かれた時に言ったセリフがエイリアン2のビショップのネタだったり、ジョンがステージで歌った曲が007オクトパシーの主題歌「All Time High」、テッドが監禁された時に、子供に引き千切られた耳をドア越しに取るシーンで流れるBGMがインディジョーンズ、冒頭では、E.T.のパロディも見られた。
そして、吹替えのほうも、サム・J・ジョーンズの声は、『特攻野郎Aチーム』でハンニバルの声を担当していた羽佐間道夫氏、テッドが勤めるスーパーの経営者フランクの声は、同じくAチームでコングの声を演じていた飯塚昭三氏、ナレーションは、『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』でドミニクの声を担当した富田耕生氏と、狙ったのかどうかはわかりませんが、テッドの80年代ネタに合わせるかのようにベテラン声優が出演していたのが面白かった。
と言うことで、テッドの圧倒的な動きよりも小ネタのほうが気になってしまったのですが、最後にもう一つ。ジョンが『愛と青春の旅だち』のリチャード・ギアのコスプレをしながら、ローリーとダンスするシーンの時に流れていたのが、ビージーズの『ステイン・アライブ』。サタデーナイトフィーバーの続編で、1983年にシルベスター・スタローンが監督した同名映画のことを思い出してしまった。すでに続編の製作も決まっているみたいですが、今度は、どんな小ネタを仕込んでくるのか、気になりますね(笑)。
1976年に公開されたこの映画、元々は、テレビ映画として製作されたそうです。母親のエレン・アンドリュース役にバーバラ・ハリス、娘のアナベル役は、当時『タクシードライバー』での演技で注目を浴びたジョディ・フォスターが演じています。バーバラ・ハリスは、同年にヒッチコックの『ファミリー・プロット』と言う映画に占い師役で出ていましたが、当時41歳でありながら、なかなかチャーミングな容貌で若々しい。だから、子供のようにやんちゃに振舞っても無理してるようには見えないし、派手な暴れっぷりも清々しかった。ガム風船を膨らませながら、バットを振る姿も実にキマっていた。ジョディ・フォスターは、当時13、4歳くらいだと思うが、すでに貫禄のある堂々とした演技をしています。
この映画、終始コミカルな描写が続くのですが、クライマックスは、わりとスケールの大きなアクションシーンもあり、アクション的にも見応えがあります。マリーナで泳ぎが苦手なエレン(アナベルの体に乗り移っている)が水上スキーをやることになり、エレンを助けるため、アナベル(エレンの体に乗り移る)が車を運転し、マリーナに向かうが、当然アナベルは、車の免許を持っておらず、大暴走を始めてしまう。一方、マリーナでもエレンの水上スキーが暴走。その途中で、二人の体が元通りになり、そこから二人の暴走は、さらにエスカレートしていく。アナベルが乗る車が長い階段を下りたり、パトカーが幅の狭い歩道橋の柵の上を走り渡ったり、曲芸的なカーアクションが次々と展開します。放水路では、パトカーが片輪走行したり、三角の形をした狭い排水溝を通り抜けたパトカーがボディの形を変えてそのまま走行したり、水路の分岐点のコンクリートにパトカーが突っ込み、パトカーのボディが2つに割れて、そのまま走行を続けるなどのシーンがあった。
この放水路、他の映画でもよく見かけますね。古くは、『激走!5000キロ』や『ジャンクマン』。『ターミネーター2』では、シュワちゃん(T-800)が乗るハーレーとT-1000が運転するトラックがチェイスを繰り広げる場面で使用されていました。『ブルーサンダー』では、ブルーサンダーと敵機とのドッグファイト戦で使われ、『ナイトライダー』でも、シーズン3の「凶悪バイク・ギャング!顔を消した男!!(THE ICE BANDITS)」の冒頭で、ナイト2000がダイヤモンド強盗のバイクを追跡する場面で登場していたと思います。ロサンゼルスにある有名な放水路らしいのですが、カーアクション映画にはもってこいの名所でしたね。
『ジャンクマン』では、冒頭のカーチェイスシーンで登場。
『激走!5000キロ』。フリーキー・フライデーで
サンダーアームでは、危険な綱渡り、プロジェクト・イーグルでは、巨大なゴムボールの中に入って、険しい山谷を駆け下りていたジャッキー。ここ数年、この手の激しい娯楽アクションから遠ざかっていた御年59歳のジャッキーが最後にどのようなアクションを見せてくれるのかドキドキしておりましたが、なんと今回は、胴体・背中・両手両足と全身にローラーがついたスーツを着て、ある軍事施設から脱出し、山道の坂道を滑り下りるローラーアクションを披露していた。これはまた今までにない発想で、かなり凄いです。ブレーキがないローラーで走行している車の下を潜り抜けたり、トラックの衝突をギリギリでかわしたり、きわどくてスリリングなアクションをてんこもりで見せくれた。山道のガードの上を滑って、華麗にトラックを避けるシーンも凄かった。
さらにフランスの古城に潜入するシーンでは、城の屋根を伝って2階から1階へ移動したり、庭の迷路に迷い込んでドーベルマンと格闘したり、このシリーズならではのコミカルなアクションを展開させていた。エンディングのNG集にあったが、このシーンでジャッキーはドーベルマンに尻を噛まれて病院に担ぎ込まれたとか。サンダーアームでは、瀕死の重傷負ったジャッキーですが、今回もやはり傷が耐えなかったみたいですね。
無人島のシーンは、映像が綺麗になったせいもあるのかセット感丸出し、出演者が多いせいなのかいまいちテンポも悪くてジャッキーのアクションも冴えていなかった。前の2作でも確かにこう言うコント風味なやりとりがあったけど、もっと自然な感じに見えた。今回は、変に狙った衣装を着てファッショナブルな感じを出している海賊が海賊に見えなかったり、ジャッキー側も人数が多いせいかまとまり悪くて中弛みしているふうに見えてしまった。しかも、わりとCGも大胆に使用しているので、そこも違和感を持ってしまった要因の一つ。
しかし、クライマックスの敵のアジトである工場内でのアクションは、工場内の特徴を活かしたジャッキー流のアクションが炸裂し、往年のジャッキー映画を彷彿とさせる奮闘を見ることができた。身近にある小道具を使って敵をコミカルに倒していくこれぞまさにジャッキーアクションと言う感じで見応えがありました。若い頃と比べるとやはり多少動きのスピードは落ちている(昔は映像を早回ししていた時もあったが)感じもしたが、ありえない動きを自然に見せるジャッキーの技が未だ健在しているのを確認することができただけでも嬉しい。
確かにジャッキー映画の集大成になっており、場面ごとに昔のジャッキーアクションを思い起こすことが出来る楽しいアクション映画になっていた。エンディングで「これが私の最後のアクション超大作です・・・」ジャッキー自らのナレーションを聞くと、とても寂しくなったが、ポリスストーリーの続編やスタローンの「エクスペダブルズ3」に出演なんて噂もあるし、まだまだ現役で頑張ってもらいたいものですね。
殺人を犯してロシア警察に拘束された息子のジャックを救うべく、モスクワへやってきたジョン・マクレーン。前作の「4.0」には、ジョンの娘のルーシーが登場し、今作にも空港でジョンをお見送りするシーンにちょこっとだけ出ていましたが、今度は、息子のジャックがジョンの相棒役として活躍する。一作目の冒頭の場面で、ジョンの妻のホリーが電話をかけている時に、マクレーン家族の写真が映っていたが、確かに4人家族でしたね。しかも、ジャック、CIAのエージェントになっていた。やはり、親父の血を引いてるのか、性格から行動まで親父譲りの荒っぽさ。
ジャックが出廷する予定だった裁判所が謎の武装集団によって突然爆破され、マクレーン親子が対面する前から町はもう戦争状態。武装集団は、どうやらジャックと一緒に逃げていたユーリ・コマロフと言う元政治家の命を狙っているらしい。裁判所の横に止まってた数台のBMWが猛烈な勢いで爆発し、軍用の装甲トラックが街を暴走して、駐車中の車両や交差点に入ってきた車などに次々とぶつかり蹴散らかしていく。ハイウェイとか立体交差など、かなり街の中心でカーチェイスが展開しており、とにかく壊される車の数が凄まじかった。撮影で使われた車は、なんと650台でそのうち132台は、廃車処分になったとか。ブルース・ブラザーズでも真っ青、西部警察でもこんなのはありえなかった。
市街を走行中の装甲車からジョンの車を狙ってロケット弾が発射され、ジョンの車がくるっくるっ回転しながらそのミサイルを鮮やかに避けてしまう場面がもう漫画か!ってくらい華麗で痛快だった。その後、ジョンの車は、駐車車両を巻き込んで、派手に横転しまうのだが、それでも怪我一つせず車から出てきたマクレーンは、やはり只者ではない。見ず知らずの人の4WDを奪い取って、立体交差の橋の上を走行中にジャックの車を見かけるや、いきなり、橋の上から飛び降りて、カートレーラーの車の上や、渋滞で止まっている車の上を数珠繋ぎで走り渡り、「すまん」「悪いな」で済ましてしまうジョンがえげつない(苦笑)。しかもハイウェイであのごつい装甲トラックに体当たりしてトラックを横転させてしまうのだからかなりイカれてる。このカーチェイスシーン、約10分ぐらい続いたが、他にも書ききれないくらい驚異的なクラッシュシーンが数多くあり大迫力だった。これまでのカーアクション映画の記録を軽く塗り替えてしまったかもしれない。よくぞあそこまでやったよなってくらい本当に超ハイスケールでとても見応えがあった。ロシアは、カーアクションに寛容な国なんですね。
CIAのセーフハウスに逃げ込んだマクレーン親子とコマロフ。しかし、誰が教えたのかここでも武装集団に襲われ、ジャックやコマロフは負傷するが、無敵のマクレーンは、M249パラトルーパーの機関銃で応戦し、あっという間に敵を片付けてしまう。このシーンのマクレーンは、かなりカッコ良い。後半は、チェルノブイリ原発付近にあるプリピャチと言う都市が舞台になり、とある銀行の金庫室でコマロフとその娘のイリーナ、そして、コマロフと敵対しているチャガーリンの手下のアリクが10億ユーロの濃縮ウランを巡って一悶着を起こすのですが、それにしてもわざわざチェルノブイリを舞台にしたのは、何か意図があったのでしょうかね。日本でも原発事故が起きたし、色々とリアルに伝わってくるものがあったが、どこか意味深な展開に見えた。その後、大どんでん返しが起きて、マクレーン親子は、意外な人物と対立することになるのですが、ここからまた派手な銃撃戦やバトルが展開します。
イリーナが操縦する大型輸送ヘリMi-26の貨物室にジョンが乗り込んで、そこ積んであった車を発進させるシーン。鎖でつながれていた車を外に放り出すことによって、飛行中のヘリの動きを鈍らせようとするジョン。かなり無謀と言うか行き当たりばったり過ぎるだろ(苦笑)。ヘリからぶら下がってる状態の車の中からジョンがどうやって脱出するのかと思って見ていたら、なんと、ヘリがバランスを崩しながらぐるぐる旋回している間に、その遠心力によってジョンが銀行の建物まで吹っ飛ばされてしまった。これは単に運が良かったでは片付けられない程の運の良さ(苦笑)。最後は、ヘリが建物に突っ込み、マクレーン親子は、華麗にジャンプして、スローモーションで下にあるプールへ向かって大落下する。映像は、美しかったがなんか無意味な感じもして、ポカンと見入っていた。
前作は、「24」を意識したような展開が多くて、ダイハードらしさが足りない上にCGを使ったアクションも浮いてて違和感があった。今回もストーリーには、新鮮味は感じなかったし、1作目を見た時のような感動はなかったものの、アクション映画としては、素晴らしい出来になっていたので久しぶりに大興奮した。街のど真ん中でCGも使わずよくあんな撮影ができたものだと、アクション面についてはとても感動してしまった。そして、アクションの合間合間のジョンのセリフもいちいち面白かった。MI-24とか26などのロシア製の戦闘ヘリも登場していて、航空アクションとしても見応え十分。でも今回は、やたら時間が短かったのが気になった。と言うか、結構見てますけど、最近のハリウッド製のアクション映画は、2時間超えの作品が少ないですね。
「ブリッツ」「SAFE/セイフ」「PARKER/パーカー」とここのところステイサムの主演作を見ることが多いが、アクション的には、どれも地味な印象だった。最近一番印象に残ったステイサムの映画は、「メカニック」。メカニックとは、依頼を受けたら、どんな相手でも必ず仕留める「殺し屋」の意味。メカニックのアーサー・ビショップは、かつて、殺しのテクニックを教えてくれた恩人のハリー・マッケンナの殺しの依頼を受ける。当然、一度は、それを拒むものの、ハリーの裏切りによって仲間を殺された依頼人のディーンの話を聞き、予定通りアーサーは、ハリーを殺す。それを知ったハリーの息子のスティーブは、父の仇を取るため、アーサーに殺しの手解きを受け、メカニックの道を歩み始める。
この映画は、1972年にチャールズ・ブロンソン主演で映画化されており、そのリメイク版に当たる。ちなみに、オリジナル版でスティーブを演じたのは、『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』で、ストリングフェロー・ホークを演じたジャン・マイケル・ビンセント。当時ビンセントは、まだ28歳。アーサー役のブロンソンは、51歳での共演だった。リメイク版では、アーサー役をステイサムが演じ、スティーブ役は、ベン・フォスターと言う俳優が演じており、ステイサムが映画出演時42歳、フォスターは、30歳。リメイク版では、アーサーが幾分若返った感じだが、その分、アクションもオリジナルよりかなり派手になっています。監督は、「コンエアー」「ブラックホーク・ダウン」「エクスペンダブルズ2」のサイモン・ウエスト。
クライマックスでは、アーサーとスティーブの師弟コンビとディーンの部隊による派手な市街戦が展開。オリジナルでもクライマックスでは、派手な銃撃戦やカーアクションがあったが、リメイク版は、サイモン・ウエスト風味のハチャメチャで豪快な銃撃戦とカーアクションが繰り広げられている。スティーブが運転するバスに派手に突っ込んでくる車、アーサーが運転する清掃車がビル街の狭間を走り抜け、ディーンの車に激突。さらにアームでその車を持ち上げて、ゴミ屑のように路上に放り投げるなど、荒々しいアクションの連続がインパクトあった。オリジナル版では、ブロンソンがブルドーザーを運転し、敵の車を崖から突き落としていたが、リメイク版では、ステイサムが清掃車に乗っていた。ちなみに清掃車の運転は、ステイサム本人がやったそうです。
ラストは、オリジナル版の展開とは、若干異なっているが、スティーブの暗殺シーンは、オリジナル版を意識しているように見えた。アーサーが書いた「おまえはもうすぐ死ぬ」の手紙には、思わず笑ったが、最近こう言うフレーズをよく耳にしますね。確か96時間では、「おまえも捕まる」ってセリフがありましたっけ。リーアム・ニーソンとステイサムが共演するアクション映画も見てみたいなあ。
この作品で言う「ゴキブリ」とは、暴力団の意味。ゴキブリ狩りに執念を燃やす「ゴキブリ刑事(デカ)」と呼ばれる鳴神涼は、相棒の武井とともに、暴力団・鮫島組が絡んだ事件を徹底的に追い続ける。やがて、自分が勤める神栖警察署にも鮫島組の手が回っていることに気づいた鳴神は、意を決して、孤高に鮫島組に最期の戦いを挑むのである…。
渡さんは、角刈りにグラサンに、細身のスーツ姿、そしてグラサンをはずすととにかく眼光が鋭い。すでに、この作品で、黒岩・大門ルックを確立していたんですね。ただ、やはり、時代なのか、もみ上げがやや長い感じです。鳴神の相棒・武井刑事役を演じているのは、太陽にほえろ!や刑事貴族でベテラン刑事役を演じた地井武男氏。渡さんと地井さんと言えば、最終回前の太陽にほえろ!でも共演していましたが、この二人が相棒を組むのは、今見ると中々新鮮な印象を受けます。短髪じゃない地井さんがこれまた新鮮。鮫島組の組員・メリケンの鉄役てせ苅谷俊介氏も出ているのですが、床屋のシーンでは、鳴神に本当に眉毛を剃られてしまったり、当時からすでに体を張った演技を見せていてびっくりしました。そう言えば、大都会では、苅谷さん演じる弁慶が黒岩に殴られて海に転落してしまう場面なんてのもありましたが、あれも強烈でしたね。取調室の拷問シーンも半端ない。
カーアクションの担当は、三石千尋とマイク・スタントマンチームと言うことで、後半は、スケールのでかいアクションが続きます。4台のトラックが並列で公道を走り、さらにブルドーザーもあらわれて鳴神の乗る車を追いかけ回したり、土砂置き場に追い込まれた鳴神の車がクレーンで吊り上げられてしまうなど、西部警察と比べるとややテンポが悪い感じはしたが、中々緊迫感があった。やはり、一番の見せ場は、鳴神が運転するブルドーザーが、鮫島組が出入りしている二階建てのプレハブをシャベルで土台ごと持ち上げて、プレハブを豪快に破壊してしまうシーン。今は、どうか知らないが、当時のプレハブは、あんな簡単に持ち上がってしまうんですね。撮影のためにプレハブの中は、あらかじめスカスカな状態になっていたのかもしれませんが。
それにしても、この時代(1973年)の日本ってまだまだ未発展な感じで、建物も少ないですね。異国情緒な雰囲気もあり、アメリカ映画で出てくるような荒野とか画になる場所も一杯あって、ほんと同じ国とは思えない(苦笑)。
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