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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2025/01月

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007シリーズ23作目『スカイフォール』。前作の『慰めの報酬』から早4年。ボンド役がダニエルクレイグに代わってからシリーズのイメージも様変わりしたと言うか、極めて作りがシリアスになった。ロジャー・ムーア時代の遊び心満載のユニークな仕掛けやボンドカーによるアクションも見かけない。超人のような不死身さを持ちつつも、どこか人間味を失わない情熱的なジェームズ・ボンドと言った印象があります。


NATOの工作員の情報が入ったハードディスクが何者かに奪われ、そのディスクを取り戻すため、新人女性エージェントのイヴと共にトルコの町で作戦を展開するジェームズ・ボンド。フランス人の傭兵パトリスを追って、街の中で凄まじいカーチェイスとバイクアクション、列車の上での猛烈な格闘などのっけから激しいアクション。しかし、イヴの誤射によってボンドは、被弾し、真っ逆さまに峡谷に落下して行方不明になってしまうと言う衝撃的な展開から物語が始まる。


情報漏洩の責任を取らされ、更迭寸前のMのコンピュータが何者かにハッキングされ、MI6本部が爆破された。死んだと思われていたボンドは、無事で数ヶ月間安全な場所に身を隠していたが、その知らせを耳にして、Mの元へ戻り、職務復帰を果たす。上海でパトリスを見つけるも、黒幕の正体を掴めなかったボンドは、パトリスの所持品を手がかりにマカオへ向かい、セヴリンと言う女性と接触。セヴリンを監視する謎の集団と戦うが、船の上で彼女と共に囚われの身になってしまう。到着した島で黒幕のラウル・シルヴァと顔を合わすボンド。シルヴァは、MI6の元エージェントで、香港で活動中に中国当局に捕らわれ、Mに見捨てられた事を根深く恨んでいた。


後半から、ボンドとラウルのクールな対決が描かれますが、ラウル・シルヴァ役のハビエル・バルデムは、中々インパクトのある濃いフェイスです。この映画のために金髪にしたらしいですが、ちょっと浮いている感じが絶妙な雰囲気を醸し出していて良い。そして、中盤には新しいQが登場している。一気に若返りましたが、初代Qを演じたデスモンドを全く彷彿とさせないところが逆に新鮮であり、少し物足りなさもあるが、この映画の中では、唯一ユニークな場面だった。


ところで今回のボンドガールは、一体誰になるんでしょう。冒頭でボンドに誤射したイヴなのか、それともボンドの案内役をつとめたセヴリンなのか。公式では、一応、セヴリンということになっているけど、それにしては、途中で殺されるし、出番も短いし、いまいち印象に残らないボンドガールだった。まあ、今回は、ラウルの標的にされて、ボンド以上に存在感があったMなのでしょうね。M役のジュディ・デンチ最後の出演作ってこともあるし…。


ロンドンの地下鉄駅構内での追跡劇は、スリリングで、電車の脱線シーンも中々リアルで迫力があった。なんとのあの脱線シーン、実物大の客車を使って撮影されたようです。クライマックスは、夜のシーンで、いまいち盛り上がりに欠ける展開だったが、そういう控えめで地味めなところもクレイグ=ボンドの真骨頂と言うべきか。


ラストに新たなMが登場して、いよいよ世代交代完了、007シリーズの新時代の幕開けを予感させるところで映画は終わってしまうが、結局「スカイフォール」とはなんだったのか?。日本のスカイツリーに対抗しているのか、はたまた、冒頭で奈落の底に落ちて失墜したボンドを皮肉っているタイトルなのかと色々考えたが、終盤、ボンドが生まれ育った屋敷があるスコットランドの地名として出てくる。そこには、ボンドの両親の墓もあり、劇中でボンドの生い立ちも語られている。ボンド自身がその屋敷をダイナマイトで吹っ飛ばしてしまう辺り、やはり、「過去への決別」「スパイとして再出発」と言う意味がこめられているのかもしれない。







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テレビドラマ『600万ドルの男』『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』などに主演したリー・メジャースの隠れた名作『超高層プロフェッショナル(Steel)』が去年、日本語吹替えつきでBD&DVD化された。この映画でリーは、主演並びに製作総指揮を務めています。



ハイエス・プラザ・ビルの鉄骨組立てを請負う建築会社のボス・ビッグ・ルー・キャシディが高層階から転落死し、娘のキャスが父の仕事を受け継ぐことになった。期限の3週間以内に9階分の鉄骨を組立てるため、キャスは、マイク・キャットンに現場監督を任せる。マイクは、様々な技術を持った仲間を呼び集めて、早速仕事にとりかかる。しかし、マイクは、親友の死が原因で高所恐怖症になっていた。一方、ルーの弟で悪徳業者のエディは、彼らに様々な妨害行為を仕掛けてくる。



ダークマンみたいな建設中の鉄骨ビルで派手に飛ぶわ蹴るわの豪快なアクションを繰り広げる映画はよくあるが、この映画のようにとび職人たちが淡々と鉄骨を組み上げていくだけのアクション映画って、おそらく数少ないだろうし、こう言う類のは、始めて見たような気がする。34年前の映画なのでもちろん一切CGなしの実写映像だから、登場人物たちが高層に組み立てられている細い鉄骨の上を平均台のようにバランスを取りながら渡っていく姿が実にスリリングである。一歩足を踏み外せば墓場行きの過酷な現場の中で、陽気に愉快に鉄骨を上げていく職人達がとにかく魅力的でカッコ良い映画。



リーが演じるマイク・キャットンは、建設のプロフェショナルでありながら、高所恐怖症に陥っていると言う設定。それを知った仲間達と一時不仲になったり、何とかそのトラウマを克服しようと自ら進んで鉄骨の上を歩いてみせたり、現場責任者の悲哀をひしひしと感じさせてくれる。中盤の、エディに盗まれた鉄骨をマイク達が取り返すシーンは、いかにもアクション映画的な醍醐味であり面白い。最大の見所は、やはりラストの仕上げのシーン。巨大な四角い枠の部品をぶら下げた3機のヘリが建設中のビルの上空にやってきて、鉄骨の柱の先っぽによじ上っている職人達がその四角い枠と鉄骨を鮮やかに連結させていくところは、中々見応えがあった。



冒頭でジョージ・ケネディが演じる建築会社のボス・ルーが46階から転落するシーンがあるが、実際にスタントマンが飛び降りたものの着地に失敗し、そのスタントマンは、死亡してしまったそうです。ちなみにそのスタントシーンは、劇中で使用されています。スタントマンの事故死は、この時代のアクション映画やドラマでは、結構よく耳にしたが、そう言う裏話を聞いたせいもあってか、余計にハラハラさせられた。



この映画、1983年にフジテレビの『ゴールデン洋画劇場』で放送され、その時制作された日本語吹替え版がDVDに収録されています。リー・メジャースの声は、広川太一郎氏が担当。『ダンディ2 華麗な冒険』のトニー・カーティスや、『Mr.BOO!』シリーズのマイケル・ホイみたいなハイテンションな駄洒落は聞けないものの、ニヒルで渋いリーのイメージにぴったりのまさにハマリ役。エアポートシリーズや『大地震』、日本映画の『復活の日』などに出演していたジョージ・ケネディの声は、エアーウルフのドミニクなどでも知られる富田耕生氏。型破りのクレーン技師・タンクの声は、特攻野郎Aチームのコングや日本のヒーローものの敵ボスの声などでお馴染みだった飯塚昭三氏が演じている。タンク役の俳優、どこかで見たことあるなと思ったら、ナイトライダーのクラシックカー泥棒(「スペシャルカーを取り戻せ!ナイト2000車ドロ壊滅作戦!!」)の話で犯人役をやってたアルバート・サルミだった。



こう言う映画も今だったらCGバリバリの映像になってしまうんだろうな。実写だからいろんな意味で説得力がある極めてレアなアクション映画でした。





映像だけでもくらくらしてめまい起こしそう…。






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シルベスター・スタローンを筆頭にメジャーなアクションスター達が大集結した超アクションムービー『エクスペンダブルズ2』。前作同様、スタローン演じる傭兵部隊エクスペンダブルズのリーダー、バーニー・ロスとジェイソン・ステイサム演じるリー・クリスマスを中心に物語が展開します。今回エクスペンダブルズは、東欧のバルカン山脈の山岳地帯に墜落した輸送機の積荷を回収する依頼を引き受け、同じくその積荷を狙う犯罪武装集団と対立する。メンバー達がそれぞれ装甲車に乗り込み、激しい銃撃戦を繰り広げるなど、冒頭から強烈なアクションが展開し、まさに80年代戦争アクションここに復活ってな感じで、そのパワフルさが非常に懐かしくもあり、新鮮でもあった。



前作では、本当に僅かの出演であったアーノルド・シュワルツェネッガーが今回は、スタローンと手を組み派手なアクションを見せている。ようやく80年代の2大ビックアクションスターが夢の共演を果たしたと言う印象です。さらに、今回は、ブルース・リー主演の『ドラゴンへの道』でリーの敵役となり、その後、『地獄のヒーロー』『デルタ・フォース』など数々のアクション作品に出演したあのチャック・ノリスもエクスペンダブルスの危機にかけつけるベテランの傭兵役で出演している。姿を現さずに、対戦車ミサイルをブッ放して、あっさり戦車を撃破してしまったり、往年の激しい動きは見られなかったものの、その存在感は絶大。そして、チャック・ノリスの『地獄のヒーロー』にスタントマンとして参加し、『ダブル・インパクト』『ハード・ターゲット』など90年代に数々のアクション作品に出演したジャン=クロード・ヴァン・ダムがエクスペンダブルズの敵役で武装集団「サング」のリーダー、ジャン・ヴィランを演じている。クライマックスのスタローンvsヴァン・ダムの格闘シーンは、中々見応えあったが、できれば『ユニバーサル・ソルジャー』で共演したこともあるドルフ・ラングレンとヴァン・ダムの対決も見てみたかったものです。



一方、前作では、大活躍していたイン・ヤン役のジェット・リーは、序盤での中国人救出作戦後、早々チームを離れてしまい、今回は、出番が少なかった。また、前作に出演したミッキー・ロークは、今回出演していない。ミッキー・ロークって確かに全盛期にアクションものに多数出てはいたけど、こう言う戦争アクションものに出たことってあまりなかったし、さほど気にはならなかったけど、やはり、今回も出てもらいたかった。



やはり、一番動いていたのは、このメンバーの中で一番若いジェイソン・ステイサムで、スタローンやシュワちゃん、終盤でようやく現場にやってきたブルース・ウィリスは、終始銃を撃ちまくる程度で格闘シーンなどが少ないのが物足りなかったが、その三人が同じ画面に映っているだけでも思わずおーっと、唸り声を上げてしまうほど感動する。考えてみたら、50、60代のこの面子が今アクション映画に出ていることだけでもとてももの凄いことなんだろうな。



ブルース・ウィリスと言えば、『エイリアン』のシガニー・ウィーバーと共演していた『シャドー・チェイサー』でも序盤でフェードアウトしてしまうし、最近、そういう役を好んで引き受けているのだろうか…。シュワちゃんもまもなく公開される『ラストスタンド』でアクション映画に本格復帰するし、ここのところ80年代のようなパワフルなアメリカ映画が再び戻ってきた感じがありますが、そろそろ新しいアクションスターも出てきて欲しいところ。「3」があるなら、最新作『ライジング・ドラゴン』でアクション映画は、最後とか言ってるが、今度こそは、ジャッキーにも出演してもらいたい。







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最近のハリウッド映画は印象に残る音楽が少なくなりましたね。スターウォーズやスーパーマン、インディジョーンズ、グレムリン、バック・トゥ・ザ・フューチャーのテーマのようなスケール感のある音楽もなかなか出てこないのが寂しいところです。やはり、80年代は、どの映画も個性的で印象に残る音楽が多かったように思います。その中から今回は、マイナー系の作品から3本紹介してみようと思います。


『ドールズ(DOLLS)』(1986年)…「死霊のしたたり」「フロム・ビヨンド」など、独特のファンタスティックな異常世界を放ったホラー監督の鬼才スチュアート・ゴードンの作品。夢見る少女ジュディは、自分を邪険に扱う父デイヴィッドと継母のローズマリーと共に嵐の中をドライブ中に道に迷い、とある屋敷にたどり着く。その屋敷には、人形作りをしている老夫婦が住んでいた。部屋には、不思議な人形がたくさん並び、ローズマリーに熊のぬいぐるみを捨てられたジュディは、老夫婦から人形のパンチを貰って大喜びする。そこへ純情そうなセールスマンのラリーという男と、ヒッチハイカーのパンク少女イザベルとイニッドがやってくる。5人は一晩その屋敷に泊まることになるが、屋敷の骨董品を盗もうとしたイザベルが人形たちに殺されてしまい…。


おとぎ話のような世界観の中で繰り広げられる驚異の殺戮。童心を持たないものは、地獄に落ちるといった極めてシンプルなテーマで展開されるストーリーですが、ストップモーションを駆使した人形達の不気味な動きは、今見ても中々秀逸です。人形ホラーで人気があった『チャイルドプレイ』よりも前に作られた映画ですが、こちらは、日本では、あまり名が知られていないのか、DVDも出ていないのが残念。音楽は、ホラー系の作品のテーマ曲を数多く手がけているリチャード・バンドが担当。オルゴール風のメロディがとても印象的です。読売テレビのCINEMA大好きで初めて見た作品なんですが、それ以来このメロディが頭に焼き付いて離れません。







『ノーマンズ・ランド(No Man's Land)』(1987年)…最近は、同名タイトルの戦争映画のほうが有名みたいですが、ご紹介するのは、若かりしチャーリー・シーンが主演した本格カーアクションムービーのほうです。ロサンゼルスで頻繁に起こるポルシェだけを狙った自動車窃盗事件。その事件を調査していた警官が何物かに銃殺される。ヴィンセント巡査から極秘の捜査を依頼されたベンジー・テイラーは、ポルシェのガレージ修理工になりすまして、自動車窃盗団の容疑者とされるテッド・バリックという男に近づく。テッドとべンジーは、数々の仕事をこなしていくが、やがて、二人に奇妙な友情が芽生える…。


おとり捜査官が犯罪者と触れ合ううちに意気投合してしまい、気づいたらそのしがらみから抜け出せなくてなってしまうなんて話は、現実でもよくありますね。キアヌ・リーブスが主演した『ハート・ブルー』も同様のテーマのアクション映画でしたが、こちらは、バリバリのカーアクション映画でした。ポルシェの走行シーンは、中々見応えあるし、カマロがジャンプして空中で回転しながらトラックのコンテナに突っ込むクラッシュシーンなどもあり、ストーリー的にも中々の傑作なんですが、これも日本では、DVDは出ていない模様。『日曜洋画劇場』で初めて見てから、ビデオレンタルもして、何度か見ましたが、テレビ吹替え版でもう一度見てみたいですね。音楽は、「ロボコップ」や「レッド・オクトーバーを追え! 」「スターシップ・トゥルーパーズ」などを手がけたベイジル・ポールドゥリス。このビート感がたまりません。劇中のポルシェの走行シーンとのマッチ感は、抜群に良かったですね。ドライブ中にこの曲流すと、気づかぬうちにアクセルを踏み込んでしまっています。ナイトライダーのテーマとちょっと似た雰囲気がありますね。









最後は、路線を変えて青春ムービー。『ルーカスの初恋メモリー(Lucas)』(1986年)。ルーカスって言うから、最初は、ジョージ・ルーカスの少年時代を描いた映画なのかと思っていましたが(苦笑)、コリー・ハイムが14歳の高校生ルーカスを演じ、4人の高校生たちの初恋と青春が描かれている作品です。これは、お昼の映画枠で何度か見たのですが、話の内容よりも音楽がとても印象に残っています。もちろん映画の内容も良かったのですが、ルーカスに想いを寄せる女子高生役をウィノナ・ライダーが演じていたことはなぜか覚えている。確かこれがデビュー作だったはず。









もう一度この時代の映画達を思い出して、記憶に残る音楽を生み出して欲しいものですね…。

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『トータルリコール』のリメイク版をようやく拝見。1990年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で公開されたSF映画のリメイクです。シュワちゃん版は、シュワちゃんの溢れるほどのパワフルさとポール・バーホーベン監督の生々しいグロテスク描写の効果も相俟って、かなり異色な映像世界になっていましたが、あの映画もかれこれ20年以上前の作品になるんですよね…。今回のリメイクは、良くも悪くも普通のSFアクションと言う感じ。主演は、シュワちゃんのような筋肉モリモリマッチョマンではなく、『マイアミバイス』のリメイク版で主役のソニーを演じたコリン・ファレル。シュワちゃん版を知っていると、どうしても画的にみすぼらしく見えてしまうのですが、アクション的には悪くなかった。そう言えば、コリン・ファレルって『特別狙撃隊S.W.A.T.』のリメイク映画でも主演していたが、なぜかリメイク系の仕事が多いですね。



前作では、シュワちゃん演じるダグラスが自分の脳の中に埋め込まれたカプセル状の発信器を取り出すため、鼻の穴に器具を突っ込んで大きな赤球を取り出すシーンをはじめ、奇抜な演出も話題になりましたが、今回は、そういうものもなくて、無理のない淡々とした映像になっていた。ガラス面に映し出される映像とか、ピアノの上で映し出されるホログラフなどは、他の海外ドラマや映画でも見たようなありきたりの映像で別段インパクトは感じない。ただ、空港の検疫所で登場するおばちゃんみたいな、前作のオマージュ的な演出もあり、そういうカットを見つけて思わずニヤリとさせられる部分があった。今回は、火星のシーンが一切なく、当然そこの住人だったクリーチャーも登場せず、富裕層と貧困層に分けられた2つの都市が巨大なエレベーターでつながっていると言うヘビーな世界観。舞台が地球だけになってしまったのは、やはり味気ない。CG時代だからこそ、本格的でリアルな火星世界を見せてもらいたかった。最近のハリウッド映画は、総じて音楽が印象に残らないのですが、今回のトータルリコールも前作のジェリー・ゴールドスミスの雄大なテーマ曲ほどの耳に残る楽曲もなく、緊迫感が薄くてやはり物足りない感じ。



CGを使った映像には、特段の新鮮味はないが、やはり、20年前の前作と比べると、未来都市の画は、より繊細にリアルチックになっていて見応えがあった。少々ブレードランナー寄りの近未来都市になっている気もしましたが…。気味悪いクリーチャーの代わりにメタルダーのローテールのようなデザインのロボット警官シンセティックが大量に登場していたり、空飛ぶパトカーのアクションシーンがあったり、前作とは異なったメカ要素を入れてその違いを見せている。パトカーは、日本のSFアニメに出てきそうなデザインで魅力的だった。



リメイク版には、前作でマイケル・アイアンサイドが演じたリクターみたいな存在はおらず、ダグラスの偽妻ローリーがリクターの分も合わせて活躍している感じに見えた。前作では、シャロン・ストーンがローリー役を熱演し、シュワちゃんと激しい格闘を見せていたが、今回は、ケイト・ベッキンセイルがファレルを食ってしまうほどの激しいアクションを見せており、まさに「女マイケル・アイアンサイド」的なクールな敵役になっていた。
 








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「おはようリース君」・・・『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』のハロルド・フィンチが相棒の杉下右京に見えてしまう今日この頃でございますが、フィンチの相棒ジョン・リースを演じるジム・カヴィーゼルのことが気になって、過去の作品を探ってみた。過去と言っても昨年ですが、『トランジット(Transit)』と言う映画に出演しています。



「リーサルウェポン」「ダイハード」「マトリックス」シリーズのジョエル・シルバーが製作しているとあって、これはかなりのアクション大作だと思い、さっそく見てみた。この中でジム・カヴィーゼルは、不動産詐欺を働いて仮釈放中の主人公ネイトを演じている。ネイトは、家族との絆を取り戻すため、皆でキャンプに出かけたのはいいが、不幸にも立ち止まった給油所で4人組の強盗団に目をつけられてしまう。検問所を突破するため、強盗団は、ネイト達が車から降りた隙に、盗んだ400万ドルの現金をネイトの車の荷物の中に隠し入れ、そして、検問所を抜けた後、ネイト達の車を追跡する。何も知らないネイト達は、強盗団が乗る不気味な黒いスポーツカーにつけ狙われるはめに・・・。



この映画のリース君は、前科持ちの冴えない父親役なんですが、ネイトは、リースとは真逆のとことん運が悪い男で、身に覚えのない大金を持っていたことで家族に疑われ、またもや信頼が崩壊するわ、強盗団が盗んだ金の入ったバッグを誰かに盗まれるわ、さらには、強盗団に抵抗して、指を切り落とされるわで、とにかくついてなさすぎ。しかし、家族の命を守るため、ひたすら奔走するネイトが映画が終わる頃には、リース君並にカッコ良く見えてしまうからまあ不思議。ジョエル・シルバーのこれまでの作品と比べると、意外に地味な内容なんですが、カーアクションはお手の物と言う感じで、演出は抑え目ながらも、中々カッコ良い。強盗団のリーダー・マレックを演じるジェームズ・フレインも印象に残る。座った目つきからなんとも言えない凶悪さが滲み出ていて、こいつだけには絶対出会いたくねーってぐらい、質が悪そうな風貌。途中で残虐なスリラー映画でも見ているような感覚になるが、それは、映像の薄暗さや主人公達が都会を離れて、どんどん森の中に逃げ込んで行くからなのでしょうね。ネイトの奥さんや子供達が猟師の小屋に逃げ込む辺りのシーンを見ると、レザーフェイスが現れそうな雰囲気だったが、ジェームズ・フレインは、仮面を被っていないレザーフェイスに見えなくもない。



ところで、強盗団が乗っている黒いスポーツカーがかなり年代もので気になったのですが、どうやらシボレー・シェベルの2代目モデルのようです。これもナイト2000のベース車だったトランザムと同じくゼネラルモーターズの車で現在は製造されていないレアな車なんですが、こう言う年代ものでも激しいカーアクションに使ってしまうのがアメリカ映画の良いところですね。保安官を轢き殺すところはなかなかショッキングな映像でしたが、あんなにボコボコにしちゃっていいのかよってぐらい、容赦ない扱いが良い。でも、やはり、リーサルウェポンなどの時代と比べると、カーアクションが大人しい…。もっと派手でもいいんだけど。






シェベルの走りにお前が泣いた!


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