10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
最近、久々に地上派ドラマを2本ほど見ている。一つは、防衛省航空自衛隊の広報室の活動をコミカルに描いた『空飛ぶ広報室』。もう一つは、バディ系の刑事ドラマ『ダブルス~二人の刑事』。「空飛ぶ…」のほうは、航空自衛隊が舞台になっているのと、広報室長の柴田恭兵さん目当てで見始めた。トップガンみたいな戦闘機が飛び回るドラマではなくて、あくまで自衛隊の広報室に務める広報官達とそこへ取材に来ているテレビ局の女性記者の恋愛要素も含んだ所謂業界もの的なドラマ。アクション的な見せ場はないものの、恭兵さん演じる室長がどことなくユージを彷彿とさせるキャラクターになっていて、時々あぶ刑事ネタを披露したり、往年の刑事ドラマファンにも興味深い作品になっている。
「ダブルス」は、あぶ刑事路線を狙ったバディものの刑事ドラマ。タイトルは、おそらくスタローンの映画『エクスペンダブルス』から拝借したような感じだが、確かにあの映画に出てくるような逞しい肉体を持つ二人(伊藤英明×坂口憲二)が主人公になっている。毎回、二人が裸になってシャワーを浴びる定番のシーンがあったが、肝心のアクションシーンは、いまいち拍子抜け。確かに銃撃シーンもあったが、全体的に少なかったし、ラストの回で今井雅之演じる殺し屋と二人が銃で対決する場面が印象に残ったぐらい。もっと二人が肉体を酷使して、犯人と派手に争う感じのエピソードもあれば良かったと思うのだが、放送回数も少なかったせいか、肩透かしに終わってしまった感は拭えない。副署長役が風見しんごなど、元欽ちゃんファミリーもレギュラー出演していたが、過去にアクション刑事ドラマ出演歴のある俳優が上司役をやっていたり、キャスティングは、中々豪華であった。早くも全9話で終了してしまったが、やはり、こう言うドラマって、最低でも2クールはやらないと駄目ですね。ようやくキャストが意気投合してボルテージが上がってきたところで終了になってしまうのは、あまりにも非生産的。
ダブルスで橋爪功氏が署長役を演じていたが、以前にも署長役を演じたドラマがありましたね。今月ファミリー劇場で放送された『あいつがトラブル』。港街署に設置された失踪人課に所属するはみだし刑事達の活躍を描いたアクション刑事ドラマ。リアルタイム以来、全話見たが、かなり面白かった。あの頃は、今よりもアクションドラマが溢れていたし、とくに1980年代の後半以降は、あぶない刑事を筆頭におしゃれ&コミカル系の軽いタッチの刑事ドラマが数多く作られたが、あぶ刑事を超える作品は結局生まれなかった。あいつがトラブルもその流れを汲んだ刑事ドラマでしたが、視聴率は低迷し、全15話で打ち切りと言う形で終了している。自分の中でもあの時は、なぜか物足りない作品に見えていたのだが、見直したら結構ハマってしまった。
アクションは、やはり今のこの種のドラマよりも勢いがある。住宅街が建ち並ぶ狭い路地で車をかっ飛ばし、タイヤを滑らせながら交差点を曲がったり、横転シーンも多く、漫画みたいな派手な爆破や、結構際どいスタントシーンもあった。ストーリーもブッ飛んでるものが多く、とくにショーケン(萩原健一)演じる沖田の無茶苦茶な暴走ぶりが毎回痛快だった。二兆の拳銃を両手に持ち、絶叫しながら荒々しくぶっ放すシーンがカッコ良い。沖田って心臓が悪い設定だったのに、いつの間にかそれが無視されて、最後らへんはもうショーケンワールド全開って感じになっていた。
うじきつよし演じる猿渡哲が登場した9話辺りから、失踪人課のチームワーク力が上がったと言うか、テンションが変わった感じがした。最初は刑事役がぎこちなかった南野陽子もこの辺りから吹っ切れたのか髪形を変えて、ショーケンと良いコンビネーションを見せていた。当時、TBSのドラマと掛け持ちだったため、後半のエピソードで出演シーンが激減したと思っていた織田裕二だが、うじきつよし登場後も出演シーンが結構あった。ただ、最終回のラストのほうで全く顔を出していなかったのが残念だ。拳銃を撃ちまくる織田さんは今見るとかなり新鮮。
初回に、太陽にほえろ!にブルース役で出演していた又野成治が犯人役で出ており、さらに、スケバン刑事で南野陽子と共演した相楽晴子も出ていて、マカロニvsブルースと、二代目麻宮サキvsビー玉のお京の対立の構図が中々面白かった。大物俳優が犯人役でゲスト出演しているのも見所だった。レンタルショップ店員兼銃の密売人役で出ていた椎名桔平、織田さんに殴られまくっていた渡部篤郎、金髪ターミネーター・宇梶剛士、チンピラ役で出演するも、すぐに撃たれてほとんど出番がなかった豊川悦司など。当然ながら皆若かった。
OPテーマの「SHOUT」と久保田利伸が歌うEDの「MOVING TARGET」は今聞いてもカッコ良いし、BGMや英詞の挿入歌もアップテンポでノリの良い楽曲が多く、改めてサントラを聞いてみたいのだが、残念ながら、サントラは、発売されていなかったようだ。気になってる挿入歌が一曲あるのだが、ネットでどれだけ調べてもタイトルさえ出てこない。もう音源ないのかな。良い曲なのにもったいない。
「ダブルス」は、あぶ刑事路線を狙ったバディものの刑事ドラマ。タイトルは、おそらくスタローンの映画『エクスペンダブルス』から拝借したような感じだが、確かにあの映画に出てくるような逞しい肉体を持つ二人(伊藤英明×坂口憲二)が主人公になっている。毎回、二人が裸になってシャワーを浴びる定番のシーンがあったが、肝心のアクションシーンは、いまいち拍子抜け。確かに銃撃シーンもあったが、全体的に少なかったし、ラストの回で今井雅之演じる殺し屋と二人が銃で対決する場面が印象に残ったぐらい。もっと二人が肉体を酷使して、犯人と派手に争う感じのエピソードもあれば良かったと思うのだが、放送回数も少なかったせいか、肩透かしに終わってしまった感は拭えない。副署長役が風見しんごなど、元欽ちゃんファミリーもレギュラー出演していたが、過去にアクション刑事ドラマ出演歴のある俳優が上司役をやっていたり、キャスティングは、中々豪華であった。早くも全9話で終了してしまったが、やはり、こう言うドラマって、最低でも2クールはやらないと駄目ですね。ようやくキャストが意気投合してボルテージが上がってきたところで終了になってしまうのは、あまりにも非生産的。
ダブルスで橋爪功氏が署長役を演じていたが、以前にも署長役を演じたドラマがありましたね。今月ファミリー劇場で放送された『あいつがトラブル』。港街署に設置された失踪人課に所属するはみだし刑事達の活躍を描いたアクション刑事ドラマ。リアルタイム以来、全話見たが、かなり面白かった。あの頃は、今よりもアクションドラマが溢れていたし、とくに1980年代の後半以降は、あぶない刑事を筆頭におしゃれ&コミカル系の軽いタッチの刑事ドラマが数多く作られたが、あぶ刑事を超える作品は結局生まれなかった。あいつがトラブルもその流れを汲んだ刑事ドラマでしたが、視聴率は低迷し、全15話で打ち切りと言う形で終了している。自分の中でもあの時は、なぜか物足りない作品に見えていたのだが、見直したら結構ハマってしまった。
アクションは、やはり今のこの種のドラマよりも勢いがある。住宅街が建ち並ぶ狭い路地で車をかっ飛ばし、タイヤを滑らせながら交差点を曲がったり、横転シーンも多く、漫画みたいな派手な爆破や、結構際どいスタントシーンもあった。ストーリーもブッ飛んでるものが多く、とくにショーケン(萩原健一)演じる沖田の無茶苦茶な暴走ぶりが毎回痛快だった。二兆の拳銃を両手に持ち、絶叫しながら荒々しくぶっ放すシーンがカッコ良い。沖田って心臓が悪い設定だったのに、いつの間にかそれが無視されて、最後らへんはもうショーケンワールド全開って感じになっていた。
うじきつよし演じる猿渡哲が登場した9話辺りから、失踪人課のチームワーク力が上がったと言うか、テンションが変わった感じがした。最初は刑事役がぎこちなかった南野陽子もこの辺りから吹っ切れたのか髪形を変えて、ショーケンと良いコンビネーションを見せていた。当時、TBSのドラマと掛け持ちだったため、後半のエピソードで出演シーンが激減したと思っていた織田裕二だが、うじきつよし登場後も出演シーンが結構あった。ただ、最終回のラストのほうで全く顔を出していなかったのが残念だ。拳銃を撃ちまくる織田さんは今見るとかなり新鮮。
初回に、太陽にほえろ!にブルース役で出演していた又野成治が犯人役で出ており、さらに、スケバン刑事で南野陽子と共演した相楽晴子も出ていて、マカロニvsブルースと、二代目麻宮サキvsビー玉のお京の対立の構図が中々面白かった。大物俳優が犯人役でゲスト出演しているのも見所だった。レンタルショップ店員兼銃の密売人役で出ていた椎名桔平、織田さんに殴られまくっていた渡部篤郎、金髪ターミネーター・宇梶剛士、チンピラ役で出演するも、すぐに撃たれてほとんど出番がなかった豊川悦司など。当然ながら皆若かった。
OPテーマの「SHOUT」と久保田利伸が歌うEDの「MOVING TARGET」は今聞いてもカッコ良いし、BGMや英詞の挿入歌もアップテンポでノリの良い楽曲が多く、改めてサントラを聞いてみたいのだが、残念ながら、サントラは、発売されていなかったようだ。気になってる挿入歌が一曲あるのだが、ネットでどれだけ調べてもタイトルさえ出てこない。もう音源ないのかな。良い曲なのにもったいない。
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ファミリー劇場の土曜にやっている刑事劇場。かつては、今放送中の西部警察、太陽にほえろ!の他にGメン75、特捜最前線なども長年に渡り放送されていましたが、なんと、6月から石原プロのあの二作品が加わり、ラインナップがえらいことに。
長らく封印されていたが去年ようやくDVD化された『ゴリラ警視庁捜査第8班』がいよいよCSで初放送されます。DVDはセレクションと言う形で20話ほどしか収録されなかったのでこれは、楽しみですね。とくに「ニトロトラック」は、もう一度見てみたい。ゴリラに関しては、前半期と後半期で作風が異なり、賛否両論渦巻きました。前半期は、あぶない刑事のようなお洒落な雰囲気と軽いトーク&西部警察のようなダイナミックなアクションが売りでしたが、後半期は、舘さん演じる伊達が癌に侵されてからは、悲愴感が絶えないシリアスなドラマになってしまい、唐突な路線変更に当時は、度肝を抜かされました。あれから24年経過したわけですが、改めて今の目線で見直したい作品です。
同じく去年DVD化された『代表取締役刑事』もCSでは初放送です。刑事貴族を降板後、再びテレ朝の日曜夜8時枠に戻った舘さんが主演をつとめた刑事ドラマ。ゴリラの視聴率低迷が災いしてか、この頃になると、石原プロお得意のど派手なアクションシーンは、ほとんど見かけなくなり、当時人気が高かったはぐれ刑事純情派のような人情ものにシフト・・・実際は、大都会のような作品を目指していたらしいですが、当時は、大都会を知らなかったので、そういう認識で見ていました。この作品でとくに印象に残っているのは、OPとEDをB'zが担当したこと。B'zは、このドラマ開始の翌年(1991年)に発売になったアルバム『IN THE LIFE』で大ブレイクしたわけですが、この時はまだ、さほど注目はしていなかったですね。今となっては、あのB'zと石原プロがコラボした唯一の作品として、大変貴重です。この作品は、全話見ていないので、ゴリラと同じくもう一度しっかり見直したいですね。
さらには、『オレたちひょうきん族』終了後のフジ土曜夜8時枠に突如登場した刑事ドラマ『あいつがトラブル』も一挙放送されるそうです。当時、『スケバン刑事』やアイドルとしても人気を博した南野陽子が失踪人課の刑事役に挑み、異色の共演者も話題を呼んだ作品です。まず、港街署失踪人課の課長役に、『太陽にほえろ!』でマカロニを演じたショーケンこと萩原健一。実際、この課長役は、「マカロニがもし生きていたら…」と言うイメージで作り上げたキャラだったそうです。他にも後に『踊る大捜査線』で刑事ドラマの一時代を築いた織田裕二や、この作品の後に『刑事貴族』にタク役でレギュラー出演した宍戸開など、個性的な面々がそろった。当時、ビデオ撮りのトレンディドラマが大当たりしてノリに乗っていたフジテレビがフィルム撮りのアクションドラマをやり始めたことにものすごく違和感を持ったが、しかしこの作品以降、フジはフィルムでこの手の作品を作っていないし、DVDにもなっていないから今となってはやはり貴重ですね。オープニングテーマと久保田利伸のファンキーなエンディングが物凄くカッコ良くて印象に残っています。
他にも風間編に続いての『刑事貴族2』やあぶない刑事の劇場版の放送もありと、盛り沢山のラインナップ。6月のファミリー劇場に注目。
長らく封印されていたが去年ようやくDVD化された『ゴリラ警視庁捜査第8班』がいよいよCSで初放送されます。DVDはセレクションと言う形で20話ほどしか収録されなかったのでこれは、楽しみですね。とくに「ニトロトラック」は、もう一度見てみたい。ゴリラに関しては、前半期と後半期で作風が異なり、賛否両論渦巻きました。前半期は、あぶない刑事のようなお洒落な雰囲気と軽いトーク&西部警察のようなダイナミックなアクションが売りでしたが、後半期は、舘さん演じる伊達が癌に侵されてからは、悲愴感が絶えないシリアスなドラマになってしまい、唐突な路線変更に当時は、度肝を抜かされました。あれから24年経過したわけですが、改めて今の目線で見直したい作品です。
同じく去年DVD化された『代表取締役刑事』もCSでは初放送です。刑事貴族を降板後、再びテレ朝の日曜夜8時枠に戻った舘さんが主演をつとめた刑事ドラマ。ゴリラの視聴率低迷が災いしてか、この頃になると、石原プロお得意のど派手なアクションシーンは、ほとんど見かけなくなり、当時人気が高かったはぐれ刑事純情派のような人情ものにシフト・・・実際は、大都会のような作品を目指していたらしいですが、当時は、大都会を知らなかったので、そういう認識で見ていました。この作品でとくに印象に残っているのは、OPとEDをB'zが担当したこと。B'zは、このドラマ開始の翌年(1991年)に発売になったアルバム『IN THE LIFE』で大ブレイクしたわけですが、この時はまだ、さほど注目はしていなかったですね。今となっては、あのB'zと石原プロがコラボした唯一の作品として、大変貴重です。この作品は、全話見ていないので、ゴリラと同じくもう一度しっかり見直したいですね。
さらには、『オレたちひょうきん族』終了後のフジ土曜夜8時枠に突如登場した刑事ドラマ『あいつがトラブル』も一挙放送されるそうです。当時、『スケバン刑事』やアイドルとしても人気を博した南野陽子が失踪人課の刑事役に挑み、異色の共演者も話題を呼んだ作品です。まず、港街署失踪人課の課長役に、『太陽にほえろ!』でマカロニを演じたショーケンこと萩原健一。実際、この課長役は、「マカロニがもし生きていたら…」と言うイメージで作り上げたキャラだったそうです。他にも後に『踊る大捜査線』で刑事ドラマの一時代を築いた織田裕二や、この作品の後に『刑事貴族』にタク役でレギュラー出演した宍戸開など、個性的な面々がそろった。当時、ビデオ撮りのトレンディドラマが大当たりしてノリに乗っていたフジテレビがフィルム撮りのアクションドラマをやり始めたことにものすごく違和感を持ったが、しかしこの作品以降、フジはフィルムでこの手の作品を作っていないし、DVDにもなっていないから今となってはやはり貴重ですね。オープニングテーマと久保田利伸のファンキーなエンディングが物凄くカッコ良くて印象に残っています。
他にも風間編に続いての『刑事貴族2』やあぶない刑事の劇場版の放送もありと、盛り沢山のラインナップ。6月のファミリー劇場に注目。
刑事ドラマと言えばカーアクション。カーチェイスや銃撃戦の末、横転、爆発と言うのが昔の刑事ドラマのアクションスタイルでしたが、最近は、その伝統芸もすっかり消えてしまって、ある意味見所が薄くなってしまいました。かつては、国産の新車だろうがポンコツ車だろうがなんでもかかってこいってな感じで次々クラッシュ、爆発のオンパレードでしたが、ああ、あの時代が懐かしい。
70年代から80年代の刑事ドラマは、国産の新車もそうですが、有名な外国産の車もカーアクションでよく使用されていましたね。各テレビ局、とにかくカーアクションに力入れていたあの時代…。
『大空港』「ウルトラスーパーデカ 神坂紀子の華麗なる追跡!」の冒頭で登場するプリムス・ヴァリアント。クライスラー社が1976年頃まで生産していた車でスティーブン・スピルバーグの映画『激突!』でも使用されていた名車です。この話では、カーブの続く山道でプリムス・ヴァリアントを運転している男が突然意識を朦朧とさせて蛇行運転を始め、対向車線を走っていたバスとの衝突を避けようとして、ガードレールをぶち破り、そのまま、勢い良く崖から転落する。空中で爆発して、地面に落ち無残に炎に包まれるプリムス・ヴァリアント。この回は、他にも神坂刑事の知り合いで、保険会社の調査員が乗る黒のクラウンが爆発したり、グロリアとクラウンが体当たり合戦したり、カーアクションシーンがてんこ盛り。しかし、この頃のフジ月9は予算と技術がたんまりあったんですなあ…。

『太陽にほえろ!』「戦士よ翔べ!」は、ボギー殉職編の戦士シリーズ三部作の初回に当たるエピソード。汚職刑事の情報を聞き出すため、竜神会のボスが乗っているマーキュリー・モナークの運転席に乗り込み、車を暴走させるボギー。公道から荒地に向かって車を大ジャンプさせたり、バックで廃バスに激突したり、しまいには、ドラム缶にぶつかって激しく横転したり…。自分にもダメージがあるだろうに、かなり無茶をやってます。殉職間近だからなのか、この回でボギーの愛車のルノー16もイスズのダンプに挟み撃ちにあって追っかけ回された挙句、最後には、スクラップ場に突っ込んでボコボコになってしまう。この時期の太陽は、西部警察並みの激しいカーアクションをやっていましたね。

『刑事貴族2』初回「ファジーでハードでホットな奴ら」。空港で張り込み中の本城達の前に現れたパスポート偽造グループ。本城達は、犯人達を捕らえようと接近するが気づかれ逃走されてしまう。本城は、麻生ナオミを追って空港の立体駐車場へ向かい、そこで麻生ナオミが運転する白いサンダーバードと遭遇する。向かってくるサンダーバードに銃を撃つ本城。車は、止まっていた車に激突し、本城は、麻生ナオミを見事捕らえる…と思いきやこの後バスジャックが起こり、捜査はまた振り出しへ…。麻生ナオミが乗るサンダーバードは、フォード社の高級車種で劇中に登場するのは、1977年頃に生産された7代目モデルのようです。ステレオ放送なのでBGMや衝突音などのSEが中々迫力がありましたね。

70年代から80年代の刑事ドラマは、国産の新車もそうですが、有名な外国産の車もカーアクションでよく使用されていましたね。各テレビ局、とにかくカーアクションに力入れていたあの時代…。
『大空港』「ウルトラスーパーデカ 神坂紀子の華麗なる追跡!」の冒頭で登場するプリムス・ヴァリアント。クライスラー社が1976年頃まで生産していた車でスティーブン・スピルバーグの映画『激突!』でも使用されていた名車です。この話では、カーブの続く山道でプリムス・ヴァリアントを運転している男が突然意識を朦朧とさせて蛇行運転を始め、対向車線を走っていたバスとの衝突を避けようとして、ガードレールをぶち破り、そのまま、勢い良く崖から転落する。空中で爆発して、地面に落ち無残に炎に包まれるプリムス・ヴァリアント。この回は、他にも神坂刑事の知り合いで、保険会社の調査員が乗る黒のクラウンが爆発したり、グロリアとクラウンが体当たり合戦したり、カーアクションシーンがてんこ盛り。しかし、この頃のフジ月9は予算と技術がたんまりあったんですなあ…。
『太陽にほえろ!』「戦士よ翔べ!」は、ボギー殉職編の戦士シリーズ三部作の初回に当たるエピソード。汚職刑事の情報を聞き出すため、竜神会のボスが乗っているマーキュリー・モナークの運転席に乗り込み、車を暴走させるボギー。公道から荒地に向かって車を大ジャンプさせたり、バックで廃バスに激突したり、しまいには、ドラム缶にぶつかって激しく横転したり…。自分にもダメージがあるだろうに、かなり無茶をやってます。殉職間近だからなのか、この回でボギーの愛車のルノー16もイスズのダンプに挟み撃ちにあって追っかけ回された挙句、最後には、スクラップ場に突っ込んでボコボコになってしまう。この時期の太陽は、西部警察並みの激しいカーアクションをやっていましたね。
『刑事貴族2』初回「ファジーでハードでホットな奴ら」。空港で張り込み中の本城達の前に現れたパスポート偽造グループ。本城達は、犯人達を捕らえようと接近するが気づかれ逃走されてしまう。本城は、麻生ナオミを追って空港の立体駐車場へ向かい、そこで麻生ナオミが運転する白いサンダーバードと遭遇する。向かってくるサンダーバードに銃を撃つ本城。車は、止まっていた車に激突し、本城は、麻生ナオミを見事捕らえる…と思いきやこの後バスジャックが起こり、捜査はまた振り出しへ…。麻生ナオミが乗るサンダーバードは、フォード社の高級車種で劇中に登場するのは、1977年頃に生産された7代目モデルのようです。ステレオ放送なのでBGMや衝突音などのSEが中々迫力がありましたね。
最近では見かけなくなりましたが、70、80年代の刑事ドラマには、欠かせなかった刑事の殉職。古くは、『太陽にほえろ!』のマカロニが立ち小便した後に通り魔に刺されると言うショッキングな映像から始まり、その代名詞的な存在であった太陽にほえろ!では、14年間続いたシリーズの中で11人の刑事達が殉職しています。そして、それ以外の刑事ドラマの中でも数多くの殉職刑事を輩出していたのが『大空港』。大空港は、1年半以上にわたり全78話放送されましたが、最終回までに6人の刑事達が殉職してしまうという歴代刑事ドラマの中でも最短最多の殉職者を出した刑事ドラマです。
犯人追跡中に重傷を負い、セスナ機で墜落死した鯉沼三郎刑事(中村雅俊)については、以前ご紹介いたしましたが、空港特捜部の刑事は爆死率も高かったですね。最初の犠牲者になったのは、緒形拳氏演じる梶大介警部。加賀警視と共に空港特捜部きってのベテラン刑事だったが、第14話「いのち炎の如く 壮烈!! 梶警部の最期!」にて、壮絶な殉職を遂げる。青森発特急ゆうづるの列車内で石油王国ジドラッド共和国のアブドーラ・タリフ駐日大使が何者かにロープで首を絞められ殺される事件が発生。一方、新東京国際空港南ウイング4階の業務員用トイレの中で、スリ常習犯の男の絞殺死体が発見される。事件で使われていた凶器が大使暗殺事件と同様のものであることが判明し、大使暗殺は、日本との経済提携に反対するゲズリ党と呼ばれる過激派による犯行と断定される。梶は、前回の捜査で重傷を負い、入院中。肺膿瘍で余命2、3ヵ月と診断されていた。仕事復帰した梶は、貨物ターミナルで犯人を発見し、遠隔操作されているプラスチック爆弾搭載の無人トラックが、まもなく着陸するジドラッド共和国の特使が乗る飛行機に接近していることに気づく。梶は、無我夢中で無人トラックを追跡し、運転席に乗り込んで寸前で衝突を回避するが、その直後、梶は、激しい胸の痛みに襲われ、意識を失いかけている間に、トラックはフェンスに激突し、大爆発した・・・。

梶は、この事件に遭遇していなければ、太陽のスコッチみたいに病死だったかもしれなかったんですね。しかし、無人トラックで襲撃する設定が当時としては、画期的です。「ザ・カー」などの影響もあったのでしょうか。
そして、もう一人は、空港特捜部の紅一点・神坂紀子(片平なぎさ)刑事。神坂刑事は、第51話「サヨナラ神坂紀子刑事! コール・ガールバラバラ殺人事件」で、VIP警護の女性SP部隊へ転属が決まり、特捜部を離れるが、第76話「殉職の鎮魂歌 壮絶!レッドスネイク撃滅作戦」で再登場します。殉職した梶、鯉沼、西條の3人の合同慰霊祭が行われた日に空港特捜部に送られてきた一通の手紙。その中には、罰印のついた神坂刑事の写真と「殉職」と言う文字が書かれた紙が入っており、加賀によりアムステルダムで研修中の神坂刑事が車に仕掛けられた爆弾によって爆死したことがメンバーに伝えられる・・・。

再登場かと思いきや、いきなり遠い国で殉職していた神坂刑事。当然当人の新たな映像はなく、かつての活躍場面をまとめた内容になっています。冒頭で、殉職した3人の刑事達の映像も流れていたので、おそらく最終回前に総集編的なエピソードを作っておこうと言うノリでできた話だったのかもしれません。捜査中の薮下刑事(田中邦衛)が乗る車がミキサー車に襲われ、薮下と立野(岡本富士太)も犯人に狙われていることがわかり、事件は意外な展開に。過去の実際の映像を使いながら、真犯人を浮かび上がらせる演出はなかなか面白かったです。ノンコの殉職は、刑事貴族の岩田刑事の殉職とかぶるところがありますが、こっちは、過去の映像とはいえ、出番が多いのでまだ救いがありますねえ…。太陽のジプシーみたいに活躍できなかったのは惜しいところ。ちなみにミキサー車が転落するシーンは、おそらく第34話の使い回し…。
そう言えば、最短で多数の殉職者を出した刑事ドラマがもう一つありましたが、あの作品もまたいずれご紹介致します・・・。
犯人追跡中に重傷を負い、セスナ機で墜落死した鯉沼三郎刑事(中村雅俊)については、以前ご紹介いたしましたが、空港特捜部の刑事は爆死率も高かったですね。最初の犠牲者になったのは、緒形拳氏演じる梶大介警部。加賀警視と共に空港特捜部きってのベテラン刑事だったが、第14話「いのち炎の如く 壮烈!! 梶警部の最期!」にて、壮絶な殉職を遂げる。青森発特急ゆうづるの列車内で石油王国ジドラッド共和国のアブドーラ・タリフ駐日大使が何者かにロープで首を絞められ殺される事件が発生。一方、新東京国際空港南ウイング4階の業務員用トイレの中で、スリ常習犯の男の絞殺死体が発見される。事件で使われていた凶器が大使暗殺事件と同様のものであることが判明し、大使暗殺は、日本との経済提携に反対するゲズリ党と呼ばれる過激派による犯行と断定される。梶は、前回の捜査で重傷を負い、入院中。肺膿瘍で余命2、3ヵ月と診断されていた。仕事復帰した梶は、貨物ターミナルで犯人を発見し、遠隔操作されているプラスチック爆弾搭載の無人トラックが、まもなく着陸するジドラッド共和国の特使が乗る飛行機に接近していることに気づく。梶は、無我夢中で無人トラックを追跡し、運転席に乗り込んで寸前で衝突を回避するが、その直後、梶は、激しい胸の痛みに襲われ、意識を失いかけている間に、トラックはフェンスに激突し、大爆発した・・・。
梶は、この事件に遭遇していなければ、太陽のスコッチみたいに病死だったかもしれなかったんですね。しかし、無人トラックで襲撃する設定が当時としては、画期的です。「ザ・カー」などの影響もあったのでしょうか。
そして、もう一人は、空港特捜部の紅一点・神坂紀子(片平なぎさ)刑事。神坂刑事は、第51話「サヨナラ神坂紀子刑事! コール・ガールバラバラ殺人事件」で、VIP警護の女性SP部隊へ転属が決まり、特捜部を離れるが、第76話「殉職の鎮魂歌 壮絶!レッドスネイク撃滅作戦」で再登場します。殉職した梶、鯉沼、西條の3人の合同慰霊祭が行われた日に空港特捜部に送られてきた一通の手紙。その中には、罰印のついた神坂刑事の写真と「殉職」と言う文字が書かれた紙が入っており、加賀によりアムステルダムで研修中の神坂刑事が車に仕掛けられた爆弾によって爆死したことがメンバーに伝えられる・・・。
再登場かと思いきや、いきなり遠い国で殉職していた神坂刑事。当然当人の新たな映像はなく、かつての活躍場面をまとめた内容になっています。冒頭で、殉職した3人の刑事達の映像も流れていたので、おそらく最終回前に総集編的なエピソードを作っておこうと言うノリでできた話だったのかもしれません。捜査中の薮下刑事(田中邦衛)が乗る車がミキサー車に襲われ、薮下と立野(岡本富士太)も犯人に狙われていることがわかり、事件は意外な展開に。過去の実際の映像を使いながら、真犯人を浮かび上がらせる演出はなかなか面白かったです。ノンコの殉職は、刑事貴族の岩田刑事の殉職とかぶるところがありますが、こっちは、過去の映像とはいえ、出番が多いのでまだ救いがありますねえ…。太陽のジプシーみたいに活躍できなかったのは惜しいところ。ちなみにミキサー車が転落するシーンは、おそらく第34話の使い回し…。
そう言えば、最短で多数の殉職者を出した刑事ドラマがもう一つありましたが、あの作品もまたいずれご紹介致します・・・。
先月ファミ劇で特集放送されていた『特捜最前線』。NETが現在のテレビ朝日の名称に変わった1977年からスタートし、1987年まで10年間放送された刑事ドラマ。「特別機動捜査隊」「太陽にほえろ!」に継いで長く続いた刑事ドラマであり、アクション刑事ドラマが量産されていた70年代後半から80年代の刑事ドラマの中でも一際社会派かつハードフルな作風だった。爆弾を扱ったアクション回もあったが、西部警察みたいに毎回銃撃戦やカーチェイスがあるわけではなく、時には、地味めな犯罪捜査や当時の社会性を反映した難事件などをリアルに描いたエピソードが数多かった。
リアルタイムで何度か見たことはありますが、なんせ当時まだガキだったので放送時間の水曜夜10時には、寝ていたか、あるいは裏の夜のヒットスタジオを見ていたかで、ほとんど見た記憶がありません。ニュースステーションがスタートした年(1985年)に、放送時間が木曜の夜9時に移動し、その時間になってからようやく見始めたと思う。つまり、リアルで見たのは、シリーズが終了する手前の2年間ぐらいで、初期から中期の作品は、お昼に放送されていた再放送でほんの数話見た程度でした。前にもご紹介したとおり、このドラマには、特撮ヒーロー主演者が数多くレギュラー出演していたので、もちろん興味はあったのですが、やはり、お子様には、あの独特の世界観は取っ付き難かった。話は地味だし、モノローグ調で刑事が語り出すし、オープニングもエンディングもBGMもなんだかオドロオドロしくて非常に暗いしで、演出がかなり大人向け。大人になってからもう一度見て、ようやくその作品性を理解することができた。そして今また改めて見ると、深い味わいを感じます。
今回爆弾をテーマにした作品を4本拝見。「爆破60分前の女」は、特命捜査課に届けられた小包の中にラジコンカー型の遠隔操作爆弾が入っていたことから、特命課にパニックが巻き起こるお話。課長の神代(二谷英明)は、爆弾によって捜査課の部屋に閉じ込められ、財界首脳会議に出席する要人の護衛に当たろうとしていた桜井刑事(藤岡弘)は、犯人グループに拉致され、彼らを会議場まで案内するはめに。当時、他の刑事ドラマでもよく見られたラジコン爆弾が登場し、犯行グループの目的を探るべく、特命捜査課のメンバーが奔走するのですが、とにかく緊迫感が半端ない。課長の異様な雰囲気を察知した船村刑事(大滝秀治)の鋭い直観力によって、事態は大きく動き出していくのですが、その一方で空気が読めなかった高杉刑事(西田敏行)には笑った。ラジコンカーをいじろうとして神代に怒られ、「あの四角ダルマがあ!」と神代の悪口を言ってぼやいている姿が西遊記の猪八戒とかぶる(笑)。あぶ刑事には、狸課長がいたが、特捜の課長のあだ名は、四角ダルマですか。初めて知りました。犯行グループと直接対決する桜井刑事のカッコ良さも相俟って、アクション編の快作だった。ちなみに、犯行グループのリーダー役がこれまた70年代に特撮ヒーローもので活躍していた打田康比古氏(仮面ライダーXのアポロガイスト役や、超神ビビューンでは、超神ズシーン役で出演し、津上刑事役の荒木 しげる氏と共演している)だったのでまさに特撮最前線クオリティ。

ライダー1号とアポロガイストの対決も見所!!
放送3周年を記念して制作された「復讐Ⅰ悪魔がくれたバリコン爆弾!」「復讐Ⅱ5億円が舞い散るとき!」は、二週にわたり前後編で放送された爆弾ストーリー。後に特命捜査課の犬養刑事役でレギュラー出演した三ッ木清隆氏が凶悪な爆弾魔を熱演している。特命課がある高層ビルに消火器型の爆弾が仕掛けられ、10、20、30階の3箇所にセットされる。特命課本部にも爆弾が届けられるが、その爆弾には、周囲の動きを敏感に感知するバリアブル・コンデンサーが組み込まれており、爆弾が爆発すると、その爆発音に反応して、消火器型の爆弾も誘爆する仕掛けになっているという。神代と婦警の高杉幹子は、特命捜査課の部屋に足止めされて、無線で犯人とやりとりしその指示に従い続ける。音に反応する爆弾は、『西部警察PARTⅡ』「狙われた天使」で使われていたが、この話に登場するバリコン爆弾は、音ではなくて、動きを感じとる爆弾なんだとか。音に反応するなら高杉婦警の甲高い声だけでメーターが振り切れて爆発してしまいそうな感じなんですが・・・。
動揺して泣き喚く高杉婦警役の人と必死になだめる神代役の二谷さんの演技が凄いです。神代の命令通りに動いて、5億円を積んだ現金輸送車をまんまと強奪されてしまった特命課メンバーが神代の異変に気づき、3年前の銀行立て篭もり事件を調べ、真犯人を突き止めるまでのスリリングな展開がなんとも見応えがある。このエピソードの中で描かれている3年前の銀行立て篭もり事件って、おそらくこれ三菱銀行人質事件を参考にしているのでしょうねえ。ドラマでは、コーヒーの中に睡眠薬を入れて、犯人を眠らせる検討がなされていましたが、実際あの事件でも犯人に差し出すビーフステーキに睡眠薬を入れることが検討されていたらしいし、人質が数名死んで犯人は射殺されている。で、ドラマの中でこの事件の指揮を担当した細島刑事部長を演じているのは、西部警察の佐川係長役でもお馴染みだった高城淳一氏。細島は、どちらかと言えば、佐川よりも『大都会 PARTⅢ』の加川課長のような雰囲気があった。

いびり役というか嫌味な上司役がハマっていた高城氏。
昨年25年ぶりに新作が制作されたそうです。タイトルもズバリ「特捜最前線2012」。これも先月ファミ劇で放送されていましたが、感想はまた後程。それにしてもここ数年でレギュラー出演者が相次いで亡くなられている特捜最前線。刑事ドラマ以外でも数々の名演技を残したあの大滝秀治さんまでが。寂しくなります…。
リアルタイムで何度か見たことはありますが、なんせ当時まだガキだったので放送時間の水曜夜10時には、寝ていたか、あるいは裏の夜のヒットスタジオを見ていたかで、ほとんど見た記憶がありません。ニュースステーションがスタートした年(1985年)に、放送時間が木曜の夜9時に移動し、その時間になってからようやく見始めたと思う。つまり、リアルで見たのは、シリーズが終了する手前の2年間ぐらいで、初期から中期の作品は、お昼に放送されていた再放送でほんの数話見た程度でした。前にもご紹介したとおり、このドラマには、特撮ヒーロー主演者が数多くレギュラー出演していたので、もちろん興味はあったのですが、やはり、お子様には、あの独特の世界観は取っ付き難かった。話は地味だし、モノローグ調で刑事が語り出すし、オープニングもエンディングもBGMもなんだかオドロオドロしくて非常に暗いしで、演出がかなり大人向け。大人になってからもう一度見て、ようやくその作品性を理解することができた。そして今また改めて見ると、深い味わいを感じます。
今回爆弾をテーマにした作品を4本拝見。「爆破60分前の女」は、特命捜査課に届けられた小包の中にラジコンカー型の遠隔操作爆弾が入っていたことから、特命課にパニックが巻き起こるお話。課長の神代(二谷英明)は、爆弾によって捜査課の部屋に閉じ込められ、財界首脳会議に出席する要人の護衛に当たろうとしていた桜井刑事(藤岡弘)は、犯人グループに拉致され、彼らを会議場まで案内するはめに。当時、他の刑事ドラマでもよく見られたラジコン爆弾が登場し、犯行グループの目的を探るべく、特命捜査課のメンバーが奔走するのですが、とにかく緊迫感が半端ない。課長の異様な雰囲気を察知した船村刑事(大滝秀治)の鋭い直観力によって、事態は大きく動き出していくのですが、その一方で空気が読めなかった高杉刑事(西田敏行)には笑った。ラジコンカーをいじろうとして神代に怒られ、「あの四角ダルマがあ!」と神代の悪口を言ってぼやいている姿が西遊記の猪八戒とかぶる(笑)。あぶ刑事には、狸課長がいたが、特捜の課長のあだ名は、四角ダルマですか。初めて知りました。犯行グループと直接対決する桜井刑事のカッコ良さも相俟って、アクション編の快作だった。ちなみに、犯行グループのリーダー役がこれまた70年代に特撮ヒーローもので活躍していた打田康比古氏(仮面ライダーXのアポロガイスト役や、超神ビビューンでは、超神ズシーン役で出演し、津上刑事役の荒木 しげる氏と共演している)だったのでまさに特撮最前線クオリティ。
ライダー1号とアポロガイストの対決も見所!!
放送3周年を記念して制作された「復讐Ⅰ悪魔がくれたバリコン爆弾!」「復讐Ⅱ5億円が舞い散るとき!」は、二週にわたり前後編で放送された爆弾ストーリー。後に特命捜査課の犬養刑事役でレギュラー出演した三ッ木清隆氏が凶悪な爆弾魔を熱演している。特命課がある高層ビルに消火器型の爆弾が仕掛けられ、10、20、30階の3箇所にセットされる。特命課本部にも爆弾が届けられるが、その爆弾には、周囲の動きを敏感に感知するバリアブル・コンデンサーが組み込まれており、爆弾が爆発すると、その爆発音に反応して、消火器型の爆弾も誘爆する仕掛けになっているという。神代と婦警の高杉幹子は、特命捜査課の部屋に足止めされて、無線で犯人とやりとりしその指示に従い続ける。音に反応する爆弾は、『西部警察PARTⅡ』「狙われた天使」で使われていたが、この話に登場するバリコン爆弾は、音ではなくて、動きを感じとる爆弾なんだとか。音に反応するなら高杉婦警の甲高い声だけでメーターが振り切れて爆発してしまいそうな感じなんですが・・・。
動揺して泣き喚く高杉婦警役の人と必死になだめる神代役の二谷さんの演技が凄いです。神代の命令通りに動いて、5億円を積んだ現金輸送車をまんまと強奪されてしまった特命課メンバーが神代の異変に気づき、3年前の銀行立て篭もり事件を調べ、真犯人を突き止めるまでのスリリングな展開がなんとも見応えがある。このエピソードの中で描かれている3年前の銀行立て篭もり事件って、おそらくこれ三菱銀行人質事件を参考にしているのでしょうねえ。ドラマでは、コーヒーの中に睡眠薬を入れて、犯人を眠らせる検討がなされていましたが、実際あの事件でも犯人に差し出すビーフステーキに睡眠薬を入れることが検討されていたらしいし、人質が数名死んで犯人は射殺されている。で、ドラマの中でこの事件の指揮を担当した細島刑事部長を演じているのは、西部警察の佐川係長役でもお馴染みだった高城淳一氏。細島は、どちらかと言えば、佐川よりも『大都会 PARTⅢ』の加川課長のような雰囲気があった。
いびり役というか嫌味な上司役がハマっていた高城氏。
昨年25年ぶりに新作が制作されたそうです。タイトルもズバリ「特捜最前線2012」。これも先月ファミ劇で放送されていましたが、感想はまた後程。それにしてもここ数年でレギュラー出演者が相次いで亡くなられている特捜最前線。刑事ドラマ以外でも数々の名演技を残したあの大滝秀治さんまでが。寂しくなります…。
1979年の日本のテレビ界は、まさに歴史的な一年であり、数々の名作ドラマやアニメが生まれた年。戦隊シリーズもこの年にスタートしたバトルフィーバーJからまもなく始まるキョウリュウジャーまで今まで途絶えず続いているのが凄いですね。あの頃は、アクション刑事ドラマが各局そろっておりました。日テレが大都会PARTⅢに太陽にほえろ!、フジが大空港、テレビ朝日は、特捜最前線に、この年に西部警察をスタートさせている。そして、TBSは、Gメンに新七人の刑事と、もう一つ忘れてはならない名作刑事ドラマをこの年に誕生させています。
それは『噂の刑事トミーとマツ』。警視庁富士見署捜査課の岡野富夫・通称トミー(国広富之)と松山進・マツ(松崎しげる)の凸凹コンビが様々な事件を解決する痛快アクション刑事ドラマ。あぶない刑事などのバディもの刑事ドラマの先駆けと言う感じでしたが、当時人気だったアメリカドラマの『刑事スタスキー&ハッチ』を意識して作られたとか。スタハチは、当時TBSが火曜の夜10時から放送していたみたいですが、やはり、局の関連で生まれた作品なんですね。女にもてず気性の荒いマツと、女にもてるが気が弱い新米刑事のトミーのオセロ的なドジコンビぶりの掛け合いが面白くてリアルタイムで熱中し、再放送もよく見ました。数年前にスカパーでも放送されていましたが、今は、TBSチャンネル2で放送中。この間無料放送期間があったので久しぶりに数本見ましたが、やはり面白いですね。
このドラマの見所は、なんと言ってもトミーのハルク的な変身ぶり。二人が危険な状況下に置かれると、必ずやマツがトミーに「オトコオンナのトミコー!」と叫ぶ。それを聞いたトミーが耳をぴくぴくさせて、あれよという間に人格が変化して超人的なパワフルファイターに変身し、悪党を痛快に倒していく。特別なスーツは着ないがこの辺の要素はまさに特撮ヒーローとなんら変わらない(笑)。なんせ擬斗は、今も戦隊シリーズやライダーシリーズのアクション監督として活躍する金田治氏だし、毎回トミーが繰り出すアクロバティックなアクションは、確かに日本のヒーローアクションそのものだ。当時大人気を得たトミマツは、2シリーズに渡り製作されていますが、第1シリーズには、トミーの姉・岡野幸子役で当時JACの人気スターだった志穂美悦子さんがレギュラー出演している。劇中では目立ったアクションシーンはなかったが、志穂美さんが姉役だと、トミーが変身して強くなっても違和感がないし、ある意味説得力のある配役だ(笑)。
この間見た再放送は、第2シリーズの序盤の回でしたが、課長役が初代の林隆三氏から石立鉄男氏演じる相模五郎に代わっていた。石立鉄男と言えば大映ドラマの名選手と言う印象で、大映が手がけた数々のドラマに出演していた記憶がありますが、よくよく考えてみたら、このトミーとマツも大映テレビの作品だったんですね。なるほど石立さんが出ていてもなんら不思議ではない。大映テレビと言えば、1970年代の赤いシリーズとか、80年代は、スクールウォーズを代表する青春もののドラマシリーズのイメージが強いですが、この時期は、刑事ドラマも数多く製作していたようです。トミマツ以外にも「夜明けの刑事」「明日の刑事」と言うのがあるそうですが、これらは残念ながらまだ未見。確かにトミマツのあのドタバタな動きは、大映クサさを感じる(笑)。事件の描き方も独特の暗さがあって、いかにも大映チックだ。
「マツ気絶! 巨大クレーン対ターザントミー」には、西部警察にもよく出ていた市川好朗氏が暴走族グループのリーダー役で出演していたが、あの姿見たら、西部PARTⅢ「大門軍団フォーメーション」で演じていたマッドマックス風味の暴走バイク集団のリーダー「皇帝」と呼ばれる男を思い出した(苦笑)。「漁港の決闘!決まったトミーの鯨突き」では、現在は、笑点の座布団運びでも有名な山田隆夫氏がほんの出来心で金を盗んだことから、事件が大きくなっていき、やくざに数々の罪をなすりつけられて人生のどん底に落ちていくラーメン屋の青年役を熱演していた。この話は展開がなかなか面白かった。
トミマツと言えば、エンディングも印象的でした。マツ役の松崎しげる氏が歌う「ワンダフルモーメント」。リアルタイムの時は、ワンダフルモーメントのほうが強く印象に残っていたけど、この間見たら、第2シリーズで流れていた「愛の静けさ」のほうも良くてCD買おうかと思ってしまったほど(笑)。劇中、聞き込みのシーンで流れる「人生は~道のない 道を進むロマン~うわさのけいじ~」と言うフレーズだけの挿入歌がある。リアルタイム当時、これ誰が歌ってるのか気になったが、トミー役の国広さんが歌っていたんですね。今の今まで知らなかった(汗)。DVDも出ているみたいだが、レンタルとか出ないかな…。第1シリーズをもう一度見たい。

二人が雨の中傘の取り合いをするエンディングもやはり良い。
それは『噂の刑事トミーとマツ』。警視庁富士見署捜査課の岡野富夫・通称トミー(国広富之)と松山進・マツ(松崎しげる)の凸凹コンビが様々な事件を解決する痛快アクション刑事ドラマ。あぶない刑事などのバディもの刑事ドラマの先駆けと言う感じでしたが、当時人気だったアメリカドラマの『刑事スタスキー&ハッチ』を意識して作られたとか。スタハチは、当時TBSが火曜の夜10時から放送していたみたいですが、やはり、局の関連で生まれた作品なんですね。女にもてず気性の荒いマツと、女にもてるが気が弱い新米刑事のトミーのオセロ的なドジコンビぶりの掛け合いが面白くてリアルタイムで熱中し、再放送もよく見ました。数年前にスカパーでも放送されていましたが、今は、TBSチャンネル2で放送中。この間無料放送期間があったので久しぶりに数本見ましたが、やはり面白いですね。
このドラマの見所は、なんと言ってもトミーのハルク的な変身ぶり。二人が危険な状況下に置かれると、必ずやマツがトミーに「オトコオンナのトミコー!」と叫ぶ。それを聞いたトミーが耳をぴくぴくさせて、あれよという間に人格が変化して超人的なパワフルファイターに変身し、悪党を痛快に倒していく。特別なスーツは着ないがこの辺の要素はまさに特撮ヒーローとなんら変わらない(笑)。なんせ擬斗は、今も戦隊シリーズやライダーシリーズのアクション監督として活躍する金田治氏だし、毎回トミーが繰り出すアクロバティックなアクションは、確かに日本のヒーローアクションそのものだ。当時大人気を得たトミマツは、2シリーズに渡り製作されていますが、第1シリーズには、トミーの姉・岡野幸子役で当時JACの人気スターだった志穂美悦子さんがレギュラー出演している。劇中では目立ったアクションシーンはなかったが、志穂美さんが姉役だと、トミーが変身して強くなっても違和感がないし、ある意味説得力のある配役だ(笑)。
この間見た再放送は、第2シリーズの序盤の回でしたが、課長役が初代の林隆三氏から石立鉄男氏演じる相模五郎に代わっていた。石立鉄男と言えば大映ドラマの名選手と言う印象で、大映が手がけた数々のドラマに出演していた記憶がありますが、よくよく考えてみたら、このトミーとマツも大映テレビの作品だったんですね。なるほど石立さんが出ていてもなんら不思議ではない。大映テレビと言えば、1970年代の赤いシリーズとか、80年代は、スクールウォーズを代表する青春もののドラマシリーズのイメージが強いですが、この時期は、刑事ドラマも数多く製作していたようです。トミマツ以外にも「夜明けの刑事」「明日の刑事」と言うのがあるそうですが、これらは残念ながらまだ未見。確かにトミマツのあのドタバタな動きは、大映クサさを感じる(笑)。事件の描き方も独特の暗さがあって、いかにも大映チックだ。
「マツ気絶! 巨大クレーン対ターザントミー」には、西部警察にもよく出ていた市川好朗氏が暴走族グループのリーダー役で出演していたが、あの姿見たら、西部PARTⅢ「大門軍団フォーメーション」で演じていたマッドマックス風味の暴走バイク集団のリーダー「皇帝」と呼ばれる男を思い出した(苦笑)。「漁港の決闘!決まったトミーの鯨突き」では、現在は、笑点の座布団運びでも有名な山田隆夫氏がほんの出来心で金を盗んだことから、事件が大きくなっていき、やくざに数々の罪をなすりつけられて人生のどん底に落ちていくラーメン屋の青年役を熱演していた。この話は展開がなかなか面白かった。
トミマツと言えば、エンディングも印象的でした。マツ役の松崎しげる氏が歌う「ワンダフルモーメント」。リアルタイムの時は、ワンダフルモーメントのほうが強く印象に残っていたけど、この間見たら、第2シリーズで流れていた「愛の静けさ」のほうも良くてCD買おうかと思ってしまったほど(笑)。劇中、聞き込みのシーンで流れる「人生は~道のない 道を進むロマン~うわさのけいじ~」と言うフレーズだけの挿入歌がある。リアルタイム当時、これ誰が歌ってるのか気になったが、トミー役の国広さんが歌っていたんですね。今の今まで知らなかった(汗)。DVDも出ているみたいだが、レンタルとか出ないかな…。第1シリーズをもう一度見たい。
二人が雨の中傘の取り合いをするエンディングもやはり良い。
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