Part-2では、トミーの空手の師匠が登場し、子供の頃にトミーが経験したある悲惨な事件について語っている。当時は気づかなかったが、トミコの誕生秘話にもそれなりに説得力のあるエピソードがあったことを今更ながら知ることができました。
「血を吸う薔薇の犯罪」・・・マンションで殺人事件が起こり、風間達は、物取りと怨恨の線で捜査を開始する。殺人現場の部屋でタクが発見した写真に、曙町の映画館で痴漢騒ぎを起こした倉持(佐久田脩)が被害者の岡崎と一緒に映っていたことが判明。岩田とタクは、倉持から事情を聞く・・・。
「母と子の約束」・・・「ジャガーのツネ」と呼ばれた女スリの河合常子(菅井きん)が刑務所から出所した。ジョーは、22年前にツネと別れた彼女の一人息子・下山竜治(佐藤仁哉)を発見し、2人を再会させる。しかし、銀竜会のシャブの運び屋が殺された事件を捜査していた大門達は、その事件に竜治が関わっている事を知り…。
「若者のすべて」・・・レストランで無銭飲食を咎められて逆上した男が子供を人質に立てこもる事件を起こす。ガンさんが男に説得を続けていた最中、突然、中西(谷川竜)が拳銃を発砲した。事件は無事解決するが、兵頭は、中西の拳銃使用を問題視する。そんな時、中西は、深夜、通りがかった工事現場で男達に襲われていた女を目撃する。女を助けるため、中西は、男達と殴り合いをした末、襲い掛かってきた男の腕を拳銃で撃ち抜いてしまい・・・。
日本のバディもの刑事ドラマの先駆け『俺たちの勲章』。「太陽にほえろ!」のあの有名な殉職シーンで刑事ドラマの歴史に深く名を刻んだジーパン刑事を熱演した松田優作と、70年代、青春ドラマに立て続けに主演した中村雅俊がコンビを組んだ刑事アクションドラマ。このドラマは、地上派の再放送で何度も見たことがあるし、2年前にチャンネルNECOで放送された時も全話見ました。今月からファミリー劇場で再びスタートしていますが、今回は、HDリマスターでの放送と言うことで、もう一度視聴することにした。
チャンネルNECOの放送素材と比べると、それはもう断然に綺麗な映像になり、とても新鮮な気分で堪能することができました。地上派やチャンネルNECOで見た映像は、なんせ40年近く前の作品ですし、何度も繰り返し再放送用に使われてきたものなので、かなり古ぼけた映像になっていた。まあそれはそれで味があるので、別に嫌ではなかったのですが、縦筋ノイズやゴミのような黒点ノイズが何分にも渡って、結構長い時間映っていたのが前々から物凄く気になっていました。今回のHDリマスター版は、そのノイズも綺麗に消されており、色も補正されてとても見やすくなっていた。2年前までずっとノイズだらけの映像で見てきたので、今回のHDリマスター版は、みずみずしいと言いますか、まるで別のドラマを見ている気分になりますね(笑)。
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色調整されノイズも消され、かなり綺麗。
この刑事ドラマ、一応舞台は、「大追跡」や「あぶない刑事」などと同じく横浜なんですが、初回からいきなり甲府ロケが行われています。西部警察でも甲府ロケがありましたが、俺たちの勲章は、全19話中、12話ほどが全て地方ロケと言う、短い放送回数のわりに地方ロケの密度がとても高いドラマだった。2人の若い刑事が日本全国を走り回るというコンセプトの刑事ドラマだったので、これほど数多くの地方ロケが展開されたのでしょうが、当時は、こう言うコンセプトの作品が易々と作れるほどの潤沢な予算があったのでしょうかね。当時の松田優作人気と言うものがどれほどのものだったのか、体感できなかったのでよくわかりませんが、やはり、優作さんが主演だけに、自然とスケールの大きいドラマになってしまったのでしょうか。タイアップしてくれたホテルの名前を何度もセリフで言ったり、西部警察と同じく宣伝セリフもありました。西部警察ほどの過激なアクションは見られませんが、今の刑事ドラマよりは、過激に銃撃戦を繰り広げたり、犯人とボコスカ殴り合ったりしています。
ゲストも当時の個性的な面々が数多く出演していました。初回には、「太陽にほえろ!」でジーパン刑事の恋人シンコ役を演じていた関根(現:高橋)恵子さんが出ていたし、2話には、当時、悪役で数多くの刑事ドラマに出演されていた石橋蓮司氏や、特撮ヒーローものにも多数出演していた黒人俳優のウイリー・ドーシーが元ボクサー役で出ていた。ウィリー・ドーシーと言えば、デンジマンのOPでデンジレッド=赤城がボクシングするカットで、その対戦相手がウィリーでした。刑事ドラマでは、「ベイシティ刑事」のバーテン役や、西部警察の初回に登場した装甲車TU89型・通称『LADY BIRD』のハッチから身を乗り出して、機関銃を派手にブッ放していたジェイ・ジェイ役が一番印象に残っていますね。特撮や刑事ドラマの劇中でよく殴られていたが、俺勲のこのエピソードでは、逆に松田優作氏演じる中野刑事を殴りまくる犯人役を演じていた。あの当時は、本当にいろんな番組でよく見かけましたが、今、ウィリードーシーはどーしているのでしょうか…。。。他にも、現在「相棒」で活躍中の水谷豊氏は、2度ゲスト出演し、6話には、あの佐々木功氏がダンプカーを運転し暴走する犯人役で出演されていました。
オープニングテーマは、トランザムの「ああ青春」のインストゥルメンタル。トランザムって車だけじゃなくて、そういう名前の歌手グループがいたということをこの番組で初めて知りましたね(苦笑)。音楽担当は吉田拓郎氏。
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