10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
平成最後の年末と言うことで平成を締めくくるイベントをあちこちで見かけるようになりましたが、平成の最初に放送されていた刑事ドラマと言えば、ゴリラ警視庁捜査第8班やもっとあぶない刑事、はぐれ刑事純情派などが思い出されますね。
その翌年の平成2年にスタートした刑事貴族シリーズ。柴田恭兵、仲村トオル主演の「勝手にしやがれ ヘイブラザー」の後の放送だったので、またあぶ刑事路線の軽いノリの刑事ドラマが始まるのかと思っていましたが、蓋を開けてみたらなんと超ハードボイルド路線の刑事ドラマだった。とくにお気に入りだった牧編は、シリアスかつハードなアクションと名セリフが盛りだくさんで音楽もとてもカッコ良かった。「平成の最後に平成最初の刑事ドラマを振り返る」と題して、刑事貴族・牧編の名セリフ集をお送りします。
「殺るなら直接俺を狙え!」
「その時、銃弾がワナを射抜いた亅・・・覚醒剤密売組織の川合(にしきのあきら)のいる部屋に押しかけた牧が川合に放った一言。川合の犯罪を立証させるために自ら標的になり、殺し屋を誘き出そうとする牧のこの捨て身のセリフ。予告編でも印象的に使用されていましたが、もの凄くシビれました。
「人間としてのお勉強をし直すんだな。刑務所の中で」
「その時、ゲームは終わった」・・・ゲーム感覚で誘拐事件を起こし、仲間を殺した青年を無理矢理自分のマスタングに乗せる牧。マスタングには、エンジンの回転数が4500を超えると爆発する爆弾が仕掛けられている。それを知りつつ牧は、マスタングを暴走させる。目には目を、歯には歯を、ゲームにはゲームをということで、レースゲームのようにマスタングをカッ飛ばし、青年を恐怖に落とし入れ罪を自白させた牧。そして、最後に言い放ったこの一言。自分に甘い青年の心の隙間を突いた牧のハードかつ大胆な作戦に惚れ惚れしました。
「実は俺も(刑事をやっていく)自信がない」
「その時、父の闘いを見た」・・・竜神会の元組員・神崎(峰岸徹)の娘と間違われて誘拐された美穂を無事救出し、事件解決後、牧と神埼が交わした会話の中の牧の一言。牧「子連れのヤクザ崩れがこれからどうやって世の中を渡っていくんだ」→神埼「俺はあんたが刑事(デカ)をやっていけるかどうかが心配だよ」の後のこのセリフ。刑事とヤクザという敵対する立場でありながら、ほんの一瞬だけ二人が男の友情を垣間見せたラストシーン。その時流れていたBGMも相俟って物凄く印象に残るカッコいいやりとりでしたね。
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