スカパー・日テレプラスで今月から始まった『刑事貴族』。刑事貴族と言えば、主役が2度にわたって交替した事でも話題になった日テレ金8の伝説の刑事ドラマ。最初は、牧刑事を演じる舘ひろし氏をメインでスタートしたが、舘氏が石原プロの刑事ドラマに出演することになって半年で降板。代役として郷ひろみ氏がFBI帰りの刑事・風間を演じることになり、郷氏をメインにキャスティングがマイナーチェンジされた。風間編終了後、水谷豊氏演じる本条刑事が登場し、タイトルも『刑事貴族2』と改められて、以後、『刑事貴族3』の最終回まで水谷氏が主演を務めることになった。事実上、全3シリーズ通して出演したのは、武田刑事を演じる地井武男氏と宮本課長役の松方弘樹氏だけでしたが、キャスティングの入れ替わりの変遷も中々楽しめた。結果的に牧編は、全16回と、風間編、本城編よりもっとも放送回数が少なかったので、一般的には、刑事貴族=本城編のイメージのほうが定着してしまっているように思いますが、私自身の「刑事貴族」は、やはり、ハードボイルドな世界が凝縮されていたこの牧刑事のシリーズ。牧編の初回と最終話は、2時間スペシャルとして放送されたが、なぜか地上波で再放送された時は、前後編に再編集されて放送されたこともあった。再編集版は、カットシーンが多少あったので、2時間スペシャルのほうの再放送を待ち望んでいたのだが、今回、そっちのバージョンが放送されていました。
クールでシリアスなドラマ展開、シブいセリフのやりとりや劇用車のカッコ良さ、銃のこだわりなどなど、このドラマの魅力は、色々とありますが、一番をあげるならやはり、「音」の魅力だろうか。日本で最初にステレオ放送をしたアニメ番組と言えば、ルパン三世。日本の刑事ドラマシリーズで最初にステレオ放送をした番組と言えば…そうです。この刑事貴族でした。オープニングテーマの『CALL FOR ACTION』は、都会の一匹狼的な牧刑事のイメージに非常にマッチした曲ですが、それ以上に牧編のワイルドな世界をよりイメージさせたのが、『Sneaking Up』と言う曲。風間編や本城編でも何度か使用されていたが、牧編では、とにかくよく流れていた(初回はとくに)。牧・風間編では、予告のBGMとしても使用されていた。刑事貴族のサントラは、3枚発売されたが、牧編で使用されたBGMは、「刑事貴族2オリジナルサウンドトラック」のほうに数曲収録されている。『Sneaking Up』もこのCDに収録されているが、テレビバージョンとは異なったアレンジになっていたのが少々残念だった。未収録のBGMが他にも多数あり、その中で未だに気になっているのがいくつかある。
例えば、牧編2話の牧が狙撃者を追って、ビルの階段を駆け上って行く時にかかっていた曲。この曲は、13話で、看護婦に変装した由美子と子供が強盗犯グループの男から逃れるため必死に走る場面でもかかっていた。この曲は、確か、牧編では、3度ぐらいしか使われなかった曲でしたが、とても印象に残っています。6話で、事件解決後に牧と神埼が最後に言葉を交わす場面で流れていた曲も印象的で、雰囲気の良い曲なのだが、これもサントラに収録されていなかった。この際、サントラ未収録の劇伴をまるごと入れたミュージックファイルを発売してもらいたいものです。
『Sneaking Up』の本城版アレンジ(のように聞こえる)『Masterplan』も収録されている『刑事貴族2』オリジナルサウンドトラック。刑事貴族2を思い出す時、必ず同時に新都庁ビルのイメージも頭に浮かんでしまうのですが、牧編スタート時は、まだ建設中でしたよね…。牧編の10話に建設中の風景が少しだけ映っています。
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