録画したビデオの映像をレコーダーに取り込んでDVD化するために、ビデオラックを整理していたら、懐かしいドラマや映画が入ったビデオテープがわんさか出てくる出てくる。コピー中もついつい見入ってしまって、作業がはかどらない。まだ1000本近く残っているのに…。で、今回見つけてハマったのが1991年の7月にTBS「水曜ロードショー」枠で放送された『ザ・フライ』。物質転送技術(テレポット)の研究をする科学者がその実験中に誤ってハエと自分の体を遺伝子レベルで融合させてしまい、得体の知れない怪物に変異していく悲劇のホラー映画。名作中の名作です。
ここ数年テレビドラマや映画のリメイクブームが続いておりますが、この映画も1958年に公開された「蝿男の恐怖」をリメイクしたもの。監督のデビッド・クローネンバーグが最近フライの続編を作るようなことを言っていましたが、その後どうなっているのでしょうかね。続編と言えば、バック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティ役を途中降板したことでも有名なエリック・ストルツ主演の「ザ・フライ2 二世誕生」があったが、こちらも日曜洋画劇場など地上波のゴールデン帯で一時期よく放送されていました。
セスの体が日に日に変異して、耳が落ち、爪や歯が取れ、肌がくすんで浮腫みあがり、人間体からグロテスクなハエの姿へ変化を遂げるその変態の過程の映像がとにかく今見ても不気味で恐ろしい。でも最終形態(テレポットと融合した形)のブランドルバエの、「早く殺せ」と訴えかけているような悲しい眼が本当に切なかった。ラストのほうは、人間になることを夢見る妖怪人間ベム的な様相で、恋人のベロニカの体を使って人間に戻ろうとしていたが、もし成功していたら、どんな生物になっていただろうか…。まあテレポットバエよりかはマシなものになったかもしれないが…。
1986年の作品なので、当然ながらCG技術はまだまだ発展途上の時代。特殊メイクや多種多様の精巧なパペットだけで、あれほどの映像を作り上げたのは、やはり凄いとしか言いようがない。エルム街の悪夢やバタリアンなど、当時のホラー映画は、この手法で作られたものがほとんどでしたね。90年代は、まだ地上波のゴールデン帯でホラー映画がよく放送されていました。ちなみに次回の予告編の映像も入っていて、紹介されていたのは『キャノンボール2』。そう言えば、2の吹替え入りDVDはまだ未発売だなあ…。
主人公の科学者セス・ブランドルを演じたのは、ジェフ・ゴールドブラム。ジェラシックパークを見るまで、本当にこの人は、ブランドルバエになって死んじゃったんじゃないかとずっと思い込んでいた(苦笑)が、それほど強烈なインパクトを与えられた。吹替えのセスの声は、『新エアーウルフ復讐編』のセント・ジョンなども演じていた津嘉山正種氏。歯が使えなくなり、初めて食べ物を溶かすための白い液体を口から吐き出した時に言う「あーなんて無様なんだ」のセスのセリフが頭にこびりついて離れない。セスの恋人・ベロニカ役を演じたのは、ジーナ・デイビス。この人、ナイトライダーにゲスト出演した頃は、わりと地味な印象でしたが、その後どんどん大作映画に出演して、『ロング・キス・グッドナイト』では、アクション映画の主演までこなした。一時期は、メジャーな俳優の地位にまで上り詰めていましたが、それ以後は、あまり見かけなくなりましたね。この作品がきっかけでゴールドブラムと結婚したそうですが、水曜ロードショーでこの作品が放送されていた頃にはすで離婚していたようです。
「ブランドル博物館へようこそ・・・」
今の若者は耐えられるか、この恐怖…。
>≫「ザ・フライ」は、1958年に公開された「蝿男の恐怖」をリメイクしたもの。監督のデビッド・クローネンバーグが最近フライの続編を作るようなことを言っていましたが、その後どうなっているのでしょうかね。
>「ザ・フライ3」の企画があったとは驚きですね。「ザ・フライ」は、ふとしたことで超人的な力を得た男が日に日に「人間じゃなくなっていく…」と言う描写や「セスの姿が日を増すごとに不気味と化す」シーンが強烈でした。
ザ・フライは「蝿男の恐怖」と言う映画をリメイクしていますが、「鉄腕アトム」の「透明巨人」と言うエピソード(『物質電送機を作った科学者がウサギ→魚→ロボットを恩師の下に送り、最後に自分自身を送ろうとするが、受信機の故障で「送ったもの」が混ざってしまう』ストーリー)と似た雰囲気を感じます。
>≫続編と言えば、バック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティ役を途中降板したことでも有名なエリック・ストルツ主演の「ザ・フライ2 二世誕生」があったが、こちらも日曜洋画劇場など地上波のゴールデン帯で一時期よく放送されていました。
>エリック・ストルツといえば、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で当初マーティ・マクフライ役だった役者の印象が強いですね。
当初マーティ役はマイケル・J・フォックスが候補に挙がったものの、マイケルのスケジュール事情からエリックが起用されるも、諸事情で降板してマイケルが起用された・・・と言う逸話を知ったときは、「もし、マーティ役がエリック・ストルツだったらどうなっていたか?」と思いました。
でも、見てしまったのも有りまして、B級SFホラー決定版(多分)「スペースバンパイア」です。05年に日曜洋画劇場で見たのですが、途中からですが女バンパイア役の「マチルダ・メイ」の裸体シーンを見てしまい、スケベ心かずっと見てしまいました。
それで、最大のハイライトシーンのロンドンの街がバンパイアに襲われ阿鼻叫喚に成ってしまうシーンを見たら怖くて怖くて。
チャンネル換えれば良いのにずっと見てしまいました。
結果トラウマみたいに成り、改めてホラー苦手だと再認識しました。
ザ・フライとは関係ないですが思い出したので。
>受信機の故障で「送ったもの」が混ざってしまう』ストーリー)と似た雰囲気を感じます。
「鉄腕アトム」にも物質転換のエピソードがあったんですね。ドラマや映画の世界でも、物質転換をテーマにした作品がたくさんありしたが、やはり、一番に思い出すのは、ザ・フライですね。最近復活した宇宙刑事ギャバンにも物質転換装置を使って最強のダブルモンスターを作る話がありましたね(笑)。
>「もし、マーティ役がエリック・ストルツだったらどうなっていたか?」と思いました。
一見、顔立ちや雰囲気は、どちらも瓜二つなんですが、やはり演技力が最大のネックになったのでしょうかね。 エリック・ストルツがそのままマーティを演じきっていたら、どのような結果をもたらしていたのか、興味深いですね。
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