宇宙刑事シリーズは、今年ギャバンが誕生30周年を迎えたこともあり、ゴーバスターズにギャバンが登場したり、劇場版では、3人の宇宙刑事が揃い踏みして注目を集めましたね。しかし、その影に隠れて中々陽の目を見なくなってしまっているメタルヒーローが…。
『巨獣特捜ジャスピオン』・・・宇宙刑事シリーズ終了後に新たに誕生したメタルヒーロー。見た目は、ギャバン達と同様にメタリックなスーツで、色は、マスクが白。首から下の部分は、リアルタイムで見た当時は、マスクと同じく白だと思っていたが、最近よく見直したら、シルバーだった。宇宙刑事のコンバットスーツをさらに進化させた感じの洗練されたデザインがとてもカッコ良かった。宇宙刑事の3人と並んでも遜色のないデザインなので、ジャスピオンを宇宙刑事と間違える人も多いかもしれませんが、タイトルに「巨獣特捜」と書かれている通り、サタンゴースと呼ばれるダースベイダー風味の巨神の力によって凶暴化した巨獣を倒すべく、ジャスピオン達が宇宙を旅し、やがて地球に降り立って、日本の東京を舞台に激烈な戦いを繰り広げる。宇宙刑事との大きな違いは、ジャスピオンでは、巨獣との戦い、つまり戦隊と同じく毎回巨大戦が展開するところ。戦闘母艦ダイレオンは、完全な人型ロボットに変形し、巨獣たちとプロレス的な派手な戦いを見せていた。
ジャスピオン役は、超電子バイオマンで山守正太と言う野生児を演じた黒崎輝氏。ジャスピオンは、当初は、人間離れしたパワフルさと陽気でコミカルなキャラクターを合わせ持つ山守正太をさらにパワーアップさせたようなユニークなキャラだった。初期の髪型がなんとアフロヘアー。それが当時ものすごく強烈なインパクトがあり、それまでのヒーローよりもかなり軟派で型破りであった。しかし、どこやらかクレームが来てしまったようで、1クール過ぎた辺りでそのキャラは封印の目にあい、宇宙刑事達と同じような硬派な真面目キャラにあえなく変えられてしまった。仮面ライダーフォーゼの如月弦太朗も物議を醸しそうなリーゼントに短ラン姿だったけど、最終回までその姿を維持していた。やはり、時代なんですね。宇宙刑事の後だけにジャスピオンにも同じような熱血風なキャラクター性を求められてしまったのか。私は、あの陽気なアフロの兄ちゃん姿が好きだったのに、普通の姿になってしまったのが物凄く物足りないと言うか、残念に思っていた。ジャスピオンも平成に放送されていたら、きっとあのアフロヘアーに陽気なキャラクターのまま一年間続けられたに違いない。
ジャスピオンには、宿敵がいて、そいつがまた黒いコンバットスーツを着ているような感じのデザインでカッコ良かったんですね。名前も「マッドギャラン」。「宇宙刑事マッドギャラン」と書いても違和感ない。マッドギャランの人間体を演じていたのは、ゴーグルブラックやダイナブラックを演じた春田純一氏。アクションの迫力は、ピカ一で当時は、ブラックのアクション場面になると、画面に釘付けになっていましたね。ギャバンと同じく変身しなくても強い人って言うイメージで、毎回キレの良い凄まじいアクションを披露していた。そしてこの作品でもブラックですが、初の悪のヒーロー。アクションのスピード感とキレ味が鋭かった黒崎氏と春田氏、さらには、シャリバンを演じ、ブーメラン役で後から加わった渡洋史氏の3大アクションスターの組み合わせが最高のアクションヒーロー番組であったジャスピオン。日本では、忘れ去られているのかもしれないが、ブラジルでは、大人気だったようです。向こうの人が何かのイベントで日本語でジャスピオンの主題歌を歌っている映像を見たことがあるが、感動してしまった(笑)。
ジャスピオンと言えば、後半に登場した銀河魔女ギルザが忘れられません。
「カタブンダベルベカン、
カタブンダベルベカン、
キケラ!!」
の呪文を唱え、妖術を使ってかなりジャスピオンを追いつめた。怖かったですね。ジュリーが「魔界転生」で演じた天草四郎時貞と同様に、ジャスピオンのブレーザーソードによって切り落とされた自分の首を腕に抱えて、不気味に笑っている姿は、えげつなかった。姉貴のギルマーザのほうは、カスタネット持って踊り出したり、少し笑える要素もあって怖い感じはしなかったのだが…。今のヒーローものではこんなことやれねーだろうな(苦笑)。
頭から何か出してはります。こわっ
>≧ジャスピオン役は、超電子バイオマンで山守正太と言う野生児を演じた黒崎輝氏。ジャスピオンは、当初は、人間離れしたパワフルさと陽気でコミカルなキャラクターを合わせ持つ山守正太をさらにパワーアップさせたようなユニークなキャラだった。
>黒崎輝さんといえば、「ゴリラ・警視庁捜査第8班」の「明日に向かって走れ」で元暴走族の自動車修理工のリョーヘイを演じていますよね。
この回での黒崎さんは伊達と修理工場の上司・サイジョウさんを前に「おれは無実だ!」と叫んだり、仲間を引き連れやくざの残党に殺されたサイジョウさんの復讐を果たそうとするも伊達の必死の説得に折れたり、事件解決して「今日はスケルトンズの同窓会だよ」と「仲間を集めた理由」を伊達に語りかける姿も見ものでした。
その他の出演者では、「超電子バイオマン」の真吾こと太田直人さん(「リョーヘイならマンションに行ったよ」と風間に言う工員か?)と「光戦隊マスクマン」のタケルこと海津亮介さん(修理工のマコト役か?)の名前がOPクレジットで紹介されていましたが、「海津さん&太田さん・黒崎さんの共演は戦隊・メタルヒーローファンならニヤリとくるキャスティングでは?」と感じました。
レッドマスクに、グリーン・ツーにジャスピオン、そしてメイスン(中田博久)までいましたよね(笑)。最近の東映の歴代ヒーロー集結映画みたいに、戦隊とメタルヒーローが集まって敵と戦っているような感覚になりましたね(苦笑)。海津さんは空手着を着ていたのでまんまタケルのように見えましたね。
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