特撮の歴史と言えば怪人の歴史。これまで様々なモチーフの怪人達が登場し、ヒーロー達と激戦を繰り広げてきたわけですが、個人的にその中でも今まで一番気になったのは、「カプセル型」の怪人達。頭をクリアなカプセル状のものに包んだ怪人のことなんですが、例えば、
こういう怪人達のことです。ちなみにこの怪人は、「宇宙鉄人キョーダイン」に登場したガス・マーダーと言うダダロイドですが、カプセル型でもっとも有名な怪人と言えばやはり・・・
「仮面ライダーストロンガー」に登場したジェネラル・シャドウ。ジェネラル・シャドウと言えば、トランプを武器に使い、トランプを撒いて姿を消し去るトランプフェイドなど、様々なトランプ技を持つブラックサタンの大幹部。以前は人間の血を引いていて、魔術師であったという噂もあるジェネラル・シャドウですが、カプセルの奥の素顔がなんとも不気味でした。腫れぼったい目に、毛細血管むき出しの肌、大きく裂けた口・・・。顔は不気味だけど、体は、全身白タイツ仕様で、喋ると声が渋くてとってもダンディという絶妙な特徴が素晴らしい味わいを醸し出しています。不気味なのに、カッコ良さもある。その理由は、やはり、卑怯な戦い方を拒み、敵なりに正々堂々とヒーローに挑む騎士道精神が備わっているからなのでしょうか。最近、スーパーヒーロー大戦などで復活しているが、新しいデザインの顔は、奥目の感じがゴッドネロスっぽくて、不気味と言えば不気味なんですが、なんか別人のようにも見えたり、ちょっと違和感が・・・。
「超電子バイオマン」のジューノイド5獣士の一人、メッツラー。初期のデザインは、ストロンガーに登場した一つ目タイタンとジェネラル・シャドウが合体したようなイメージに、かつカプセルの中の一つ目の顔が生物的で不気味だった。分身する能力や、液状に変化するなど、変幻自在の技を持っているところもより不気味さを感じさせるところでしたね。メタルメガスの砲撃に耐えて生き残り、改造手術を受けてパワーアップした時の顔は、完全に機械化しており、以前の生物的なイメージが消え、不気味な機械怪人になっていた。怪物くんのように腕を伸縮させたり、扱える能力もより不気味さが増していましたね。
「超人機メタルダー」のカプセル顔と言えば、凱聖ゲルドリングってのがいましたが、気になったのは、暴魂トップガンダーのほう。トップガンダーは、頭が真っ黒なカプセルで、カプセルそのものが顔であり、そこにちょいと刻まれた赤い片目が不気味に見えるが、なんとも言えないクールな雰囲気をも醸し出していた。メカニカルな太い左腕が特徴的で、武器は、大型のライフル。ジェネラル・シャドウやメッツラーみたいに、カプセルの中に本当の顔があるのではないか?と、リアルタイム視聴時は、色々と想像しながら見ておりましたが、一度、敵の攻撃によりトップガンダーが破壊されてしまった時に、傷ついたカプセル頭の中に、もしかしたら本当の顔が・・・?と思わせるような描写もありましたが、結局真相は闇の中・・・。メタルダーの良き理解者、良き仲間として最後まで活躍していましたね。しかしのっぺらなカプセル顔がここまでクールにカッコ良くなるなんて・・・当時は、その異端なデザインに圧倒されました。
ミミーが恋した白バイ警官の大条寺豪が逃走車(マクーの車)を追跡中に爆撃を受け、マクーに拉致される。ミミーから知らせを受けた烈は、ハンターキラーの指示を受けてある車に乗り込むが、途端その車は、勝手に動き出し、大暴走をはじめる。車には、30分後に爆発する時限爆弾がセットされていた。烈は、サファリパークに監禁された大条寺豪の元へ無事たどり着けることができるのか…!?
宇宙刑事ギャバンの映画が公開されてから早一年経ちましたが、今年は、宇宙刑事シャリバンの30周年と言うことで、シャリバンも映画で復活?と言うか、シャリバンにスポットを当てた映画が公開されました。「仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z」。去年の第一弾では、歴代の戦隊と仮面ライダーを中心に壮絶なバトルが展開されましたが、今年は、3人の宇宙刑事も加わり、超カオスな戦いを繰り広げていました。
第二弾に当たる今回は、歴代の東映特撮ヒーロー達が大集結し、全宇宙を征服しようとしているスペースショッカーと対決。スペースショッカーを操るのは、かつてシャリバンと激戦の末、壊滅した宇宙犯罪組織マドー。今年は、シャリバンの世界観の中でヒーロー達が大激突するわけですね。
その昔、東映のアニメ作品と戦隊などの特撮作品を数本まとめて上映する「東映まんがまつり」というものがありましたが、最近は、すっかり「東映特撮ヒーローまつり」なんですね。歴代の戦隊とライダーだけではなく、70年代の東映特撮ヒーロー(イナズマンやキョーダインなど)や、歴代のメタルヒーロー(ジライヤ、ジバン、エクシードラフト、ビーファイターなど)まで登場していました。イナズマンやキョーダインは、デザインが変更されていて、一瞬別物に見えてしまったが、キョーダインは、やはり、以前と同じく敵側のメンバーとして登場し、イナズマンは、最初は、サナギマンの状態で登場していました。ジライヤなどのメタルヒーロー達は、ゴーカイジャーがレンジャーキーを使って変身していましたが、びっくりするほど短い出番でした。内容は、あってないよう?なもの。個々のヒーロー達がどれほどの活躍を見せるのか?もうそれだけが見所、楽しんだもん勝ちって感じですかね。
宇宙犯罪組織マドーが大ボスと言うことで、どれくらいシャリバンの世界観が再現されているのか注目しました。まず、シャリバンですが、ギャバンと同じく、シャリバンのスーツもテッカテッカに輝いていました。仮面ライダービーストの仁藤が「チョコバーの包み紙みたいな奴」とか言っていましたが、いや、まあね、あんだけ輝いてたらそう見えなくもないわね(笑)。で、シャリバンが画面に現れる時、なぜだかいつも物静かに歩いて登場するんですが、それがとてつもなく不自然に見えた。後で考えたら、ああ、なるほど。オリジナルのエンディングにあった夕陽をバックにシャリバンが歩いている映像を再現しているわけか(苦笑)。何もそこで再現せんでも(爆)って感じでしたが、中々こだわりを感じる演出でした。
オリジナルでは、途中参加でしたが、第3勢力の中ボス的な役割を果たしていた軍師レイダーを復活させたのは良いですね。かつてシャリバンを死の底に追いつめたレイダーの存在は、今見てもインパクトがあり、いかにもボスらしいボスと言う感じです。レイダーと言えば、キカイダーやイナズマン、ゴレンジャーなど数多くのボスを演じられた安藤三男さんが熱演されておられましたが、本田博太郎さんのレイダーもオリジナルと同じく底知れぬ不気味さが漂っていましたね。やはり、顔出しのボスがいると、画面が引き締まります。仮面ライダーBLACKの敵だったシャドームーンとの凶悪コンビネーションも抜群。鎌から光線を放って、ヒーロー達を宙吊りにしたり、竜巻を起こして数十人いるヒーロー達をまるごと巻き込んだり、中々の強敵ぶりを見せていたが、シャリバンと戦わずして自害してしまったのは残念だった。
オリジナルでシャリバンとギャバンによって倒された魔王サイコも復活。オリジナルと比べ、随分仏像っぽい顔をしていたが、今回は、幻夢城と合体して、巨大化していました。その魔王サイコと3人の宇宙刑事が最後に対決するのかと思いきや、宇宙刑事達は、それぞれの戦闘母艦(ドルギラン、グランドバース、バビロス)に乗り込み、ドルギランから分離した電子星獣ドル、グランドバースのバトルバース・フォーメーション、バビロスのシューティング・フォーメーションによって、初代ギャバンが発射した超次元砲を食い止める。母なるに地球を破壊しようとする初代ギャバンの姿に、ちょっと違和感を持ったが、3人の宇宙刑事達の登場に加えて、CGではありましたが戦闘母艦による共闘も見られ、中々面白かった。
結局、宇宙刑事達は、直接マドーと対決するのではなく、戦隊やライダーのサイドで活躍する役回りではありましたが、シャリバンの世界観を知っていれば数倍楽しめる内容でした。シャイダーも気づけば、いつの間にか映画に登場していましたが、そう言えば、来年は、シャイダーが誕生30周年。蘇るのか神官ポー(苦笑)。不思議界復活となるか。
来年の復活の期待を込めてこのソング。
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