10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
ファミリー劇場で再び放送中の『ゴリラ警視庁捜査第8班』。なんと来月セレクションDVD-BOXの第2弾が発売されるそうです。7枚組で26話収録。セレクションDVD-BOXの第1弾で抜けていたエピソードが完全収録されます。つまり、これでゴリラは完全DVD化となるわけですが、ならセレクションではなく放送順通りに収録して欲しかった・・・。と言うことは、去年のファミ劇の放送で欠番になっていた「ゴリラの熱い一日」もようやく解禁されるわけですね。放射能を扱ったエピソードと言うことでずっとお蔵入りか?と思われたが、綺麗な画面で再び見られることができそうです。
先月、刑事ドラマの記事でトラックアクションについて取り上げましたが、ゴリラにも「ニトロトラック」と言う名作がありましたね。
12トンのニトログリセンを積んだタンクローリーを晴海の冷凍倉庫まで運ぶよう本庁から極秘任務を受けるゴリラ。しかし、倉本は本庁が何かを隠していると疑念を持ち、独自で調査を開始する。一方、伊達達は、タンクローリーの運転席のシートの中から無線機を発見。無線機から男の声が聞こえ始めた。男は、明日の午後一時までにタンクローリーを山梨県の剣峠に運ぶよう指示し、時間通りに到着しない場合、人質を殺すと脅迫してくる。ニトロの運搬に少女の誘拐事件が絡んでいることを知ったゴリラは、犯人の男の指示に従い、120キロ先の目的地に向かってタンクローリーを走らせる。
後半期はほとんどスーツ姿が多かったゴリラのメンバーですが、初期はコンバットスタイルで任務に挑むことが多く、「何でもやるコマンド部隊」というイメージが強かったですね。残念ながらゴリラのトラックアクションはこのエピソードと、「危険地帯」に工事用の超大型トラックが登場したエピソードぐらいしか思い当たりませんが、やはり、ただのトラックではなく、「ニトロ満載のトラック」と言うところがネックで緊迫感が凄まじいです。ゴリラが放送されていた年に公開されたシルベスター・スタローン主演のバディコップ映画「デッド・フォール」でも、冒頭にタンクローリーが登場し、スタローン扮する刑事の車やパトカーがそれを追跡するカーアクションがあったが、こちらのタンクにはニトロではなく白い粉末状???のものが入っていて唖然とさせられましたね(苦笑)。
ニトロのトラックを題材にした映画は昔からありますが、古くは、1953年にフランスで公開された「恐怖の報酬」。油田で発生した火災を止めるために、4人の男達がニトロを満載にした2台のトラックに乗り込んで、500キロ先の火災現場に向かうお話。77年には「エクソシスト」の監督でも知られるウィリアム・フリードキンがロイ・シャイダー主演でリメイクしています。ゴリラのこのエピソードもおそらく、この映画をオマージュしたものと思われますが、日本を舞台にしたニトロトラックものって他の刑事ものでは見たことがない。アイフル大作戦の「ハラ! ハラ! 殺人ドライブ」と言うエピソードもニトロではないが、ダイナマイトを積んだトラックが危険な山岳地帯を走るアクションが展開していたが、映像演出というか画作りがまんま「恐怖の報酬」だったので驚いたが中々緊迫感がありました。
ゴリラに話を戻すと、まず、国会議事堂の前にニトロ満載のタンクローリーが止まっているところが何気に物凄く危機感を煽る演出で最初からドキドキさせられます。ニトロの危険性を視聴者にわからせるためにか、冒頭で車を一台爆破しますが、これがまた石原プロらしい醍醐味と言いますか太っ腹な演出でしたね。中盤、林道に入ったタンクローリーに様々な障害が襲います。まず前夜の激しい雨によって崩れた土砂が進路を塞ぐ。タンクローリーのニトロを使って、土砂に埋まってる岩を砕くシーンは、もうハラハラもの。さらに、タンクローリーが砕いた岩のそばを通り過ぎる時に、突き出た木がタンクの吐出口の蓋に当たり、ニトロの滴が漏れ出す場面。谷川が間一髪のところで気づいて、吐出口の蓋を閉め直すが、漏れ出たニトロの滴が谷川の腕を伝い垂れていくところも切迫感があって中々良い演出だった。
目的地到着後、犯人の指示で再び峠を下るタンクローリー。走行中にブレーキに仕掛けられた爆弾が爆発し、タンクローリーは急速に坂道を下り始める。伊達が助手席からタンクの後ろに移動して、後ろを走っている谷川が運転するパジェロのウィンチを引っ掛けてタンクローリーを止めようとします。舘さん本人がスタントマンなしでやってましたが、やっぱり役者本人がやってると、緊張感が倍増します。タンクローリーは、ターゲットの特急列車へ突っ込んでいくが、タイミングが合わず衝突は回避され、タンクローリーはそのまま砂地を駆け下りて大爆発。ヘリでタンクローリーを監視していた倉本が犯人を発見し、ゴリラのOPをバッグにヘリで犯人を追跡。その時の空撮画がカッコいい。最後に採石場で決着をつけるところも良かったですね。
犯人役は、当時アクション刑事ものの悪役でよく見かけた中田譲治氏。戦隊好きな人には、フラッシュマンのサー・カウラーやライブマンの大教授ビアスなどで知られていますが、最近は仮面ライダーオーズのナレーションを担当されていましたね。中田氏の犯人役と言えば、個人的は、ベイシティ刑事の「襲われた美しいテニスギャル」のヤクチュウの暴走犯や、刑事貴族の牧編最終話のサブマシンガンを持つ現金強奪グループの一人とかもとても印象に残っていますが、ゴリラのこの犯人役も最後の死に様を含めて物凄くインパクトがありました。
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「夜空を見上げるたびに俺のことを思い出せ!」ではなく、ジョージ・A・ロメロのやつでもない、キットやマイケルが登場しないナイトライダーの映画を見た。いや、これDVDのパッケージのイラストを見た時、新ナイトライダー2000の続編??かと一瞬思ってしまったのですが、原題は「The Black Lighting」。でもこのタイトルじゃ内容がわかりにくいし車が主人公だし、じゃもうロシア版「ナイトライダー」でいいや・・・てなそんなノリでつけられたような・・・。まあ、日本じゃナイトライダーは有名だし、きっと私みたいなのが食いつくと思ったのでしょうが、ええ見事に食いつきましたよ(苦笑)。キットのように喋りはしないが、飛行能力を持った車が登場するSFカーアクションものです。
主人公は、新入生のナスティヤに恋する大学生の青年ディマ。ディマは誕生日に両親から古い中古車をプレゼントされる。その車とは、旧ソ連時代のボルガという名の中古車。新ナイトライダー2000でマイケルが乗ってたシボレー・ベルエアを彷彿とさせます。劇中では、ディマの親父がプーチンも乗っているらしいことをほのめかしていたが、さすがに若向けではないし、デート向きの車とも言えない。ディマもさすがにこれはネーだろてな顔つきになっていたが、両親の手前シブシブ乗ることに。さっそく、ボルガを使って花の配送の仕事を始めるディマ。どうやらボルガには、秘密が隠されているらしく、謎の男達がボルガを付け狙っていた。男達の車に尾行されていることに気づいたディマは逃走するが、その途中、対向車とぶつかりそうになった瞬間、突然ボルガが飛び上がり、宙に浮き上がった。
空を飛んでいる時のボルガの姿は、バック・トゥ・ザ・フューチャー2のデロリアンのように見えた。ビルの合間を潜り抜けたり、空中で一回転飛行したり、ズバ抜けた飛行能力を見せていた。ダッシュボードから隠れていたパネルやスイッチ類が色々と出てきたり、内装も中々凝っている感じです。冷戦時代に、月面の土壌から物質の化学成分を変えてしまう作用のある結晶を採集して、ある科学者がその結晶を使って燃料エネルギーを100万倍にする「ナノ触媒装置」を開発し、ボルガにそれを組み込んだそうです。ディマは、そのプロジェクトに関わった夫婦からボルガのマニュアルをもらい、垂直離陸の方法や前後にあるエンジンの調整方法などを覚えます。
自分のミスで父親を死なせてしまったディマは、その後正義に目覚めて、ボルガを使って人助けを始めますが、そこからバットマンやらアローのようなダークヒーローっぽい展開になっていきます。火災が起きたマンションの7階に取り残されている男の子を救う場面で、ボルガが燃えたぎる部屋の中に突っ込んでいくシーンは、アメリカのナイトライダーを意識したような演出で印象に残った。その後、政府の闇組織が出てきて、激しいバトルへ展開していくのですが、ボルガが車体を浮き上がらせて、飛んできたバズーカのミサイルを避けるアクションシーンもこれまた良い。ボルガが走行中のパトカーに背後からぶつかり、パトカーを持ち上げながら空を飛んで、パトカーをビルの屋上に放り出すシーンも面白い映像だった。
クライマックスは、敵組織が作り出した空飛ぶメルセデスベンツとボルガの大空中戦。改造されたメルセデスは外観も内装も少しメカニカルな感じになって、こっちのほうが主人公の車っぽく見えます。そのメルセデスがナスティヤのいるパーティ会場に突入するシーンがあったが、これもアメリカのナイトライダーのような演出で懐かしい感じがした。捕らわれたナスティヤを救うべく、ディマのボルガとメルセデスが上空で対峙するシーンがまたキットとカールを彷彿とさせる。壮絶な空中バトルを繰り広げた後、最後は大気圏を抜けなんと宇宙へ・・・。
ストーリー的には、よくある恋愛話の要素もありB級感も漂うが、映像のスケールは、ハリウッドのSF映画に匹敵するレベルで中々見応えがあった。車好きな人やナイトライダーが好きな人にはオススメです。この作品、5年前に製作された映画ですが、ロシアのSF映画もかなりハリウッドを意識したものが増えてきていますね。DVDのパッケージイラストのボルガには、フロントスキャナーのようなものが描かれていたが、劇中の車にはそんなものはなく、すんごくまぎらわしかったけど(苦笑)、確かにロシア版ナイトライダーと言える内容でしたね。
FOXで先週の日曜からスタートした『ウォーキング・デッド シーズン5』。「Hawaii Five-0」や「NIKITA / ニキータ」と同じく2010年から放送されている人気ドラマですが、早いものでもう5シーズン目なんですね。ゾンビものでこれほど長く続いているドラマは今までになく、この後どこまで記録を伸ばすのか、気になるところです。ファーストシーズンから出続けているリックの息子カール役のチャンドラー・リッグスくんは、シリーズが始まった当時はまだ10歳で、今年15歳になったらしい。すっかり成長してしまって、劇中の時間軸と合わなくなってきているような気もするが(苦笑)、新シーズンで成長したカールがどのような活躍を見せるのかも気になりますね。
ここで簡単にシーズン4後半を振り返ると・・・
ガバナーの一団と決戦を交え、住処にしていた刑務所から離散してしまったリックとその仲間達。リックとカール組(後にミショーンが合流)、ダリルとベス組、マギーとサシャとボブ組、タイリースとリジー、ミカ、ジュディス組(後にキャロルが合流)、グレンとエイブラハム、ユージン、ロジータ組がそれぞれ行動し、線路を辿りながら「終着駅」をめざす。ベスはアクシデントに見舞われて突然姿を消し、リジーとミカは、衝撃的な死を遂げる。タイリース組を除くリックとその仲間達は、終着駅に辿り着くもそこの住人達に捕まり、貨物列車の中に閉じ込められてしまう。
シーズン4前半は、リック達とガバナーの最終戦が描かれ、後半は、刑務所から離れ、バラバラになったリックとその仲間達のそれぞれのストーリーが描かれていた。そして、待ちに待ったシーズン5初回。前シーズンの初回もリック達とウォーカー達の激しいバトルから始まっていましたが、新シーズンの初回は、それを超える過激なバトルが展開しておりました。冒頭から終着駅を牛耳る男達が人質の男達の喉を切り刻む残忍なシーンがあり、その人質の中にはリック、ダリル、グレン、ボブの姿も。金属バットで人質の頭を殴り、気絶させた後に首を切り刻んでいたが、何のためにこんなことするんだろうねあの男達は・・・と思わず突っ込んでしまったが、どうやら人肉を食料にしていたようで・・・。やはりゾンビより極限の状況に陥った人間達のほうが遥かに恐ろしいということなのか・・・。
グレンは金属バットで2度殴られそうになったが、悪運が強いのか、寸前のところで命拾いをしていましたね。タイリース組は森の中でマーティンと言う若者と遭遇し、仲間の危機を知ったキャロルが単身終着駅に向かいます。ファーストシーズンでDV夫に恐れ戦いていたあのキャロルが、すっかりニキータみたいな女戦士に変貌を遂げてしまいました。まさかリック達の救世主になろうとは、ファーストシーズンの段階では全く予想すらできなかった(苦笑)。キャロルのプロパンガス攻撃によって、ウォーカー達が激しく吹き飛ばされていましたが、その後、炎に包まれながら歩くウォーカーがいたり、演出面がなかなか凝っていました。キャロルの活躍によって、危機的な状況だったリック達は形勢逆転、終着駅の住人達を倒し何とか助かった。
ウォーカーに紛れたキャロルが建物の陰からライフルを撃つ姿は、どことなく映画『ゾンビ』のSWAT隊員のロジャーを彷彿とさせた。そう言えば、キャロル役の女優(メリッサ・マクブライド)さんて、スコット・H・ライニガーと顔が似ているような気がするのだが、そう思うのは私だけだろうか・・・。終着駅に群がったウォーカー達とまたいつものごとく激烈なバトルを繰り広げるリック達。激しい戦闘の中で、一際存在感が突出していたのは、やはりキャロルでしたね。
シーズン4の後半から登場したユージンと言う名の科学者の正体も少しずつ明らかになってきました。どうやらこの人、ヒトゲノムの研究員として病原兵器の研究をしていたらしく、ウォーカーを全滅させられる兵器を持っているそうです。このシーズンのキーパーソンは、ユージンになりそうですが、もう死相が漂い始めている感じが・・・。ラストには、シーズン3にも登場していたモーガンが顔を見せた。妻と子を失い自暴自棄になってウォーカーの駆除に執念を燃やしていたあのモーガンに一体何が起きたのか。リックの言葉を受け入れて改心し、リック達と共に行動するのでしょうかね。そして、突然連れ去られてしまったベスの行方も気になる。今シーズンも期待を裏切らない展開になりそう。
今年のライダーには、実車のマシーンが登場していますが、派手なカーアクションも期待したいところですね。戦隊シリーズも、かつては実車のマシーンに乗り、華麗な走りを見せていたことは以前の記事で紹介しました。デンジマンには、4人乗りのデンジバギー、サンバルカンには、バルイーグル専用のサンドバルカン、ゴーグルファイブには、4人乗りのゴーグルクーガーなどなど。初期は、レッドがバイクに乗り、他のメンバーがバギーやジープに乗るパターンが多かった。一番派手だったのは、やはり、4人のメンバーのうち、3人が実車のマシーンに乗っていたジャッカー電撃隊。中でもダイヤジャックが乗っていたマッハダイヤは、レース用のマシーンをベースに作られていましたが、元々は、スペードエース用のマシーンとしてデザインされたものだったらしいです。
初期の戦隊は、寛容な時代だったからか、マシーンを使ったアクションをよく見かけましたが、それ以降の作品でも時折、ド派手なカーアクションが展開したエピソードがあったようです。80年後期から90年代、00年代の作品から印象的なエピソードをいくつかご紹介致します。
光戦隊マスクマン
「女強盗ハルカ&モモコ」
ハリガドグラーの針を刺された夫婦が突然凶暴化し、町の中でマシンガンをブッ放して大暴れするが、偶然にもその現場にいたハルカとモモコが二人を止める。カップルが自分達の身代わりになったのではと疑い始めたハルカ達は、調査を始めるが、二人もハリガドグラーの針を刺され凶暴化してしまう。ハルカ達は、マシンガンをぶっ放して宝石店を襲い逃走。タケル達は、二人が乗る車を追うが・・・。
冒頭から「俺たちには明日はない」のボニー&クライドを彷彿させるような夫婦が登場したり、当時ヒットしていた「ビバリーヒルズコップ2」のパロディ?と思わしき宝石店襲撃の場面が出てきたり、ハリウッド映画風味の演出が色々とあるこのエピソード。ハルカ達が宝石店を襲った後、白のRX-7に乗り込んで逃走し、タケル達はバイクに乗って車を追跡。そこからちょっとしたチェイスが展開します。モモコが車の窓枠から身を乗り出して、タケル達のバイクに向かってマシンガンをブッ放すなど、派手なガンアクションも印象に残った。あぶない刑事やベイシティ刑事が放送されていた時期と重なっていたせいか、当時の刑事ドラマ風な雰囲気もありましたね。
激走戦隊カーレンジャー
「不屈のチキチキ激走チェイス!」
宇宙の悪者が使えばどんな車の故障もたちまち直し、思いのままに改造することができる伝説のスーパースパナを探し出すべく、ボーゾックは、MM(メチャメチャ)シューリスキーを送り出す。MMシューリスキーは、菜摘が持っていたスパナを奪い、それを使ってエグゾスター97年ニューモデルを改造し、カーレンジャーのマシーンに対決を挑む。
今のライダーと同じく車をモチーフにした戦隊だけに、カーアクションシーンもかなり充実していたカーレンジャー。このエピソードでもエグゾスター97年ニューモデルと呼ばれるボーゾックの実車のマシーンが登場し、カーレンジャーのペガサスサンダー(ベースはシボレーカマロ)やドラゴンクルーザー(ベースはクライスラーのジープラングラー)と公道でかなり派手なカーバトルを繰り広げています。伝説のスパナで改造強化されたエグゾスターは、バズーカ砲台や回転ノコなどを装備して、カーレンジャーのマシーンに激しいダメージを与えていた。エグゾスターともう一台の暴走車がペガサスサンダーを挟みうちにして、激しく体当たりしていたが、戦隊の実車マシーンがこれほど激しく攻撃されている場面は、今まで見たことがないし、ここまでやるか!ってぐらい西部警察テイストな激しいカーアクションの連続でとても驚いた。途中、シグエのミニパトも参戦し、エグゾスターに挑むもバズーカ攻撃を受けて電柱にぶつかり敗退。他にも走行中のエグゾスターの車上でイエローレーサーとシューリスキーが格闘したり、終始激しいカーアクションが続いて見応えがあった。
未来戦隊タイムレンジャー
「夢の加速度」
ロンダーズの囚人キースが現金輸送車を襲い、数億円の現金を奪った。竜也達は警備会社に潜り込み、竜也とアヤセの乗る車に現金を積んで運ぼうとするが、それに気づいたキースは、二人の車を襲う。
竜也が運転する白いワゴンとキースと一体化した黒い車がカーチェイスを展開。激しい体当たり戦を見せた後、キースの車は勢い余ってドラム缶に激突横転し、爆発炎上する。腕を怪我した竜也に代わってアヤセが運転を担当し、白いワゴンはまた走り出すが、今度は、キースと一体化したトラックがあらわれ、ハードなチェイスが続きます。2000年代の戦隊シリーズは年々CGを前面押し出したアクションが増えていきましたが、タイムレンジャーの頃はまだCGではない実車のカーアクションを見ることができたようですね。
西部警察の初回と言えば、東京に装甲車が出現するという、日本の刑事ドラマ史に残る画期的かつ衝撃的なエピソードでしたが、その装甲車に立ち向かうべく、ゲン(源田刑事)が運転するダンプが装甲車に何度も体当たりする場面もとても見応えがありました。アクション刑事ドラマのカーアクションと言えば、犯人の車(普通車)vs覆面車&パトカーが基本ですが、犯人がダンプに乗って暴走することもしばしばありました。日本刑事ドラマ史に残る警察vsダンプのカーアクションで、印象に残っているエピソードをいくつかご紹介致します。
太陽にほえろ!
「恐怖の瞬間」<ジーパン・山さんvsダンプ>
十数億円もの脱税容疑がかけられている滝口が護送中に何者かに狙撃され殺される。その現場近くにいた本庁の岡崎刑事も同じ犯人に撃たれるが幸いにも弾は貫通し、一命をとりとめる。岡崎から事情を聞くため、ジーパンが本庁の刑事と共に岡崎の病室の前に待機することになるが、本庁の刑事がトイレで白衣を身につけた男に襲われ、ジーパンがその現場を確認しに行っている間に岡崎も襲われ、白衣の男に殴り殺されてしまう。
ジーパンのアクション編とも言えるこのエピソード。前半は、ジーパンが白衣の男が運転する車の屋根の上にしがみつくアクションを見せています。ジーパン役の松田優作さんと言えば、大都会PARTⅡにおいても長時間に渡る車の屋根しがみつきのアクションを披露されていましたが、その原点は、やはり太陽にほえろ!にあったみたいですね。そして、後半は、ジーパンと殺し屋の男が遊園地内で追い掛け合い、広大な敷地で殺し屋が運転するダンプがジーパンを襲撃します。ダンプは、正面から何度もジーパンに突っ込んでいき、ジーパンはひたすらダンプに発砲を続けます。当然ながら、ジーパン役の松田さんご本人がアクションをされていますが、ダンプとぶつかりそうになる寸前ギリギリまで立ち続けているところが凄いですね。犯人に右足を撃たれ、さらに銃撃を受け続けてのた打ち回っているジーパンの元に山さんがかけつけ、なんとあの山さんが走行しているダンプの荷台に駆け上り、助手席側のドアにはりついて、運転中の犯人を射殺してしまいます。山さんが犯人を射殺するのは珍しいですね。
ジーパンのアクション編とも言えるこのエピソード。前半は、ジーパンが白衣の男が運転する車の屋根の上にしがみつくアクションを見せています。ジーパン役の松田優作さんと言えば、大都会PARTⅡにおいても長時間に渡る車の屋根しがみつきのアクションを披露されていましたが、その原点は、やはり太陽にほえろ!にあったみたいですね。そして、後半は、ジーパンと殺し屋の男が遊園地内で追い掛け合い、広大な敷地で殺し屋が運転するダンプがジーパンを襲撃します。ダンプは、正面から何度もジーパンに突っ込んでいき、ジーパンはひたすらダンプに発砲を続けます。当然ながら、ジーパン役の松田さんご本人がアクションをされていますが、ダンプとぶつかりそうになる寸前ギリギリまで立ち続けているところが凄いですね。犯人に右足を撃たれ、さらに銃撃を受け続けてのた打ち回っているジーパンの元に山さんがかけつけ、なんとあの山さんが走行しているダンプの荷台に駆け上り、助手席側のドアにはりついて、運転中の犯人を射殺してしまいます。山さんが犯人を射殺するのは珍しいですね。
俺たちの勲章
「撃て! アラシ」<中野・五十嵐vsダンプ>
中野と五十嵐は、殺人犯の北川(佐々木功)の行方を知るため、北川の恋人の則子が住むアパートを張り込む。二人は、則子の家の近くのアパートの部屋を借りて、連日則子の監視を続ける。数日後、則子の部屋に2人の男があらわれる。男達は、則子から北川の居場所を吐かせようと彼女に暴力を振るう。中野は、しばらく様子を見続けようとするが、五十嵐は、我慢できず、則子の部屋へ駆け込み彼女を助けるが・・・。
後半、北川が運転するダンプがレストランの駐車場に止まっており、則子を乗せた後、ダンプは暴走を開始。中野はダンプのドア前、五十嵐は荷台にしがみつきます。ダンプは、公道で激しい蛇行運転を繰り返した後、工事現場の荒い土道に入り込んで行きます。五十嵐は、上がった荷台から地面に転げ落ち、中野も自らダンプから飛び降り、その後二人は、ダンプに猛追されます。ダンプは、一度二人の前から姿を消すが、三井大橋という橋の上で再び対決することになります。神奈川県北西部にある津久井湖付近でロケされ、ラストの対決シーンは、そこにある橋の上で撮影されたそうです。しがみつく中野・五十嵐を乗せたまま土の斜面を荒々しく駆け下りたり、雨上がりの後の水溜りが広がる悪路を、荷台を上げながら(しかも荷台には五十嵐がしがみついている)走り続けるダンプの姿が凄まじいです。中野役の優作さん、やはりこのエピソードでも派手なしがみつきアクションを披露されていましたね。
大都会PARTⅢ
「通り魔」<黒岩軍団vsダンプ>
管内で通り魔事件が相次いでいることから、黒岩は数人の婦人警官を使ったおとり捜査を実行する。だが、その捜査中に婦人警官の一人がナイフで刺されて怪我を負い、サルも追跡中に襲われ、犯人に拳銃を奪われてしまう。そんな中、またしても公園で若い女性が襲われ、新たな犠牲者が出る。拳銃を取り戻すべく、サルはデザイナーのビルに逃げ込んだ犯人の元へ急ぐ。
犯人の白石が乗るダンプが検問にひっかかり、黒岩軍団と警官達に取り囲まれるが、白石が拳銃を発砲して銃撃戦へ発展。サルは、ダンプの荷台に乗り込むが、それに気づいた白石は、荷台を上げて、サルを荷台から滑り落とす。その後、ダンプは、バリケードのパトカーを突き飛ばして逃走。そこからダンプと数台のパトカー&覆面車によるカーチェイスが展開します。パトカーがダンプに体当たりを繰り返しますが、その弾みで歩道に乗り上げて斜面を駆け上り横転。黒岩が橋の上から暴走するダンプの運転席をライフルで狙い撃ちし、ダンプは、看板をぶち破ってようやく停止します。後期のオープニングにも使用されているカーアクションですが、PARTⅡの「トラック大爆走」を彷彿とさせるド派手な演出がたまりませんね。
ザ・シネマでは、今月シルベスター・スタローン主演作品の吹替え特集が放送中。スタローンの吹替え声優と言えば、やはり、羽佐間道夫氏とささきいさお氏のお二方を思い出します。羽佐間氏は、ロッキーシリーズやランボーもいくつかの作品を担当されていましたが、個人的に一番印象に残っているのは、『オーバー・ザ・トップ』。スタローンがトラックドライバーのリンカーン・ホークと言う男を演じ、一人息子のためにアーム・レスリング選手権に出場して、名立たる強豪達と超パワフルな腕相撲を繰り広げた作品。それまで一匹狼かつ孤高な役柄が多かったスタローンがこの作品でおそらく初めて親父役を演じた作品でもあります。最初見た時はとても違和感を持ったが、テレビの吹替えで見たせいか、親父役のスタローンと羽佐間さんの声がぴったりマッチしていたし、吹替えのおかげで親父なスタローンもすんなり受け入れることができた。
日曜洋画劇場でスタローンの主演作品が放送される時は、概ねささきさんが声を担当されていることが多かったですね。ザ・シネマでは、その日曜洋画劇場(テレビ朝日)の吹替え版3作品を放送していましたが、その中から久しぶりに『デモリションマン』を拝見。スタローン演じるジョン・スパルタン刑事とその宿敵の凶悪犯サイモン・フェニックスがコールドスリープして1996年から2032年の未来に行き、殺人事件も暴力もない未来都市で大暴れするSFアクションもの。後に『ブレイド』シリーズで一躍有名になったウェズリー・スナイプスがスタローンの敵役を演じており、まさに肉体派マッチョマン同士の過激なバトルが炸裂した作品でした。
最近も未来を舞台にしたハリウッド映画や海外ドラマが多いですが、デモリションマンが公開されたのは1993年。21年経った今改めてこの作品を見ると、劇中で描かれた未来の出来事が実際に的中しているところもあったり、面白い発見ができて楽めた。例えば、この映画の舞台になっているロサンゼルスは、2032年にはサンタバーバラ、サンディエゴ、ロサンゼルスの3都市が合併したサン・アンゼルスと言う名前の都市になっている。合併した原因は、2011年に起きた大地震によって3都市が崩壊したことから新都市が誕生したことになっている。また、2032年には、アーノルド・シュワルツェネッガー資料館があり、シュワちゃんが大統領になったと言う話があったが、実際にシュワちゃんは大統領ではないがカルフォルニアの州知事になっている。
市長のコクトーがクリーンな世の中を実現(実際は、自分の都合の良い管理社会を目指している)するために危険な言論と思想を禁止しており、警官達の会話や行動は厳重に監視され、言語条例なるものを作っている。糞オヤジとかクソッタレなど些細な文句のように思うが口汚い言葉を罵ると、町のあちこちに設置されている監視コンピュータが警告アラームを発し、違反キップを切る。言葉狩りが横行する今の日本の姿を見ると物凄く皮肉めいた描写にも感じられた。とくに政界や地上波のテレビは、すでにリアルにこうなってしまっているからなあ・・・。昔はユニークな描写で素直に爆笑できた場面だが、今回は苦笑いになってしまった。でも、スパルタンが監視コンピュータの前で罵りまくり、違反キップの束を受け取るところは大笑いした。
ちょっと横道にそれますが、そのコンピュータの声がキット=野島昭生さんの声ではないかと思ったが、映画終了後に吹替えキャスト陣のテロップを確認したところ野島さんの名前がなかったので、違う人なのかもしれない。サン・アンゼルスの支配者レイモンド・コクトー博士の声は、中村正さんが担当されていたが、仮にコンピュータの声を担当したのが野島さんだとしたら、まさにナイトライダーキャストによるデモリションマンを見ていたことになりますが・・・。
人間の声に反応するオートドライブ(自動走行)も可能な未来のパトカーが登場していましたが、これも現実化一歩手前になってきているし、サンドラ・ブロックが演じたレニーナーみたいな20世紀オタクは、今現在にもリアルにいそうな気がする。パトカーが衝突した同時に、車内に泡が広がって、泡が瞬時に固まり衝撃吸収剤になってしまうメカ描写は今見ても面白いですね。もしかしたら将来、エアバックの代わりに普及する日が来るのではないだろうか。劇中に出てくるモニターのほとんどが4:3サイズになっていたところは、逆に時代を感じさせられた。あと、リーサルウェポンのポスターが出てくるところも。
久しぶりに見て思ったことは、レイモンド・コクトーみたいな人間がリアルに増えてきているんじゃないかなあと。言論と思想をコントロールして、人々にものごとを考えさせない。そういうコクトーのような未来社会を望んでいる日本の政治家もいるんじゃないだろうか。しかし、現実には、サイモンのような暴力で世界を支配しようとするイスラム国が出てきたし、一番の問題は、スパルタンのような救世主が現実に存在しないことだ。過度な管理社会が何をもたらすのかを知る意味でも、今一度見ておくべきSFエンターテイメントだと思います。
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