10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
チャンネルNECOで放送中の「新ハングマン」早くも残り10話ほどになりました。「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」に続いて14話の「海女の刑・女体を密輸する逃がし屋」は、伊勢ロケ編でした。当時は、西部警察をはじめとした刑事ドラマや特撮ヒーローものにも地方ロケ編がよくありましたね。地方ロケ編は、概ね2話連続で放送される事が通例でしたが、西部警察の北海道ロケ編のように地方ロケ編を一本放送した後、通常のエピソードを数話挟んでまた地方ロケ編のエピソードを放送するというパターンもありました。新ハングマンは後者のパターンだったようですね。
「娘の真珠を奪ったハレンチ官僚」には、星雲仮面マシンマンでトンチンカン役を演じていた大島宇三郎氏を犯人役で見かけましたが、「海女の刑・女体を密輸する逃がし屋」には、当時刑事ドラマの犯人役をよく演じていた片桐竜次氏がゲスト出演していました。ストーリーは、東南アジアの女性を密輸入している組織の取材をしていたフリーカメラマンの男が謎の自殺を遂げ、ハングマンがその事件の真相を探ると言うもの。冒頭のチャンプと園やんが交渉するシーンに、最近取り壊された旧国立競技場が映っていました。来年サミットが開かれる伊勢でロケをしていたり、冒頭に国立競技場が映ったりと、何やらタイムリーなネタで豊富なこの地方ロケ回でしたが(苦笑)、ハンギングシーンで、マリアとヌンチャクが海女さんの格好になって犯人達を懲らしめていたのも印象的でした。
「サラ金苦につけこむ吸血肩代わり屋」と「天使を喰うハイエナ病院」には、チャンプに代わってガッツ石松氏演じる探偵の三好忠治が登場し、ハングマンに協力していました。メンバー以外の人間がハングマンの作戦に参加するのは、最初のシリーズや「2」では考えられなかった展開ですね。ハングマンの元となった必殺仕事人では、仕事人のメンバー以外の殺し屋達が登場して、主水達と一緒に悪人を抹殺するといった展開が何度かありましたが、ハングマンにおける三好も、言わばそれの現代版的な感じになるのでしょうね。
「サラ金苦につけこむ吸血肩代わり屋」
旅行帰りに轢き逃げされ死亡した会社員の塚本という男の調査中にETは、三好忠治という私立探偵と出会う。三好もまた不審死した塚本の調査をしていた。ETは、三好をタクシードライバーの替え玉にして、借金を肩代わりする裏組織の全貌を暴こうとする。
ETが発案した替え玉作戦に乗った三好は、借金を抱えるタクシードライバーの石田という男になりすまし、裏組織に接触しようとする。石田の自宅から裏組織の別荘に行って交渉するまでの間、いかにも凄腕のスパイ的な印象に見えた三好ですが、ドジを踏んであっさりと敵に正体を知られてしまっていたのが笑えました。石田の妻になりすましたマリアの老けメイク姿も印象に残りましたね。三好の得意技は関節外しで、組織に捕まって縛られた時にその技をうまく利用していました。ETも手首の関節を外されて声を上げていましたね。ちなみに、チャンプは女子大生に付き添って、ワイキキへ旅行中・・・という設定になっておりました。
「天使を喰うハイエナ病院」
不要な手術したり、患者を薬漬けにして退院させないなど、金儲けのために悪辣な経営を続ける豊里病院の実態を暴くべく、ハングマンは、院長の豊里裕次郎を調べると共に、内部告発しようと出版社に接触後、失踪した看護婦の上原美和子の行方を探す。
葬儀屋でアルバイトをしていた三好とETが再び遭遇。豊里病院の隔離病棟に拉致されている看護婦を助け出すため、三好が怪我人を装って豊里病院に潜入する。三好を病院に送り込むため、ETが三好をフルボッコにするシーンがありましたが、三好は、怪我人になりきるため前回に続き、今回も得意技の関節外しを使っていましたね。隔離病棟に潜り込んだ後は、三好忠治のスパイ大作戦みたいな展開になり、ハングマン以上に三好のスリリングな活躍が描かれておりました。
院長役の菅貫太郎氏は、必殺シリーズの悪人役でもよく見かけましたね。ハングマンシリーズには、1の「罠に落ちた逃亡者」「生か死か!?ドラゴン危うし」と、2の「ヤミの談合ナマ中継」に続いて4度目のゲスト出演でしたが、この回の病院長役も時代劇の悪人を思わせる雰囲気があり、良い味を出していました。副院長の緑川を演じていた有川博氏も脇役ながらも存在感のある悪人役で印象に残りました。
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初めてファミコンと出遭ってから今年で丁度30年。最初に買ったソフトはイーアルカンフーとマリオブラザーズ。本当は、スーパーマリオブラザーズが欲しかったのですが、ファミコン本体を買った時、すでに売り切れ状態で簡単には手に入らなかった。当時のファミコン人気は、凄まじいもので、スーパーマリオと同様に発売当日に入手できないソフトがいくつかありましたが、忍者ハットリくんもその一つで、発売日前日に友達と一緒に自転車で玩具店を何件か回ったけどなかなか手に入らず、最後に回った東急ハンズでようやくゲットできた思い出があります。
そのハットリくんと同じ年(1986年)に発売されたドラゴンクエストの一作目は、それほど注目されておらず、私自身も最初はこの手のRPGには興味がなかった。発売してから半年後ぐらいに親戚の家で初めてプレイし、そこでその面白さに初めて気づき、ドハマリしそうになっていた頃に、Ⅱの発売情報が飛び込んできた。Ⅱが出た頃にはドラクエは社会現象を巻き起こすほどの人気になっており、発売日が平日だったため、当時の子供達は学校を休んで店の前に列を作るほどだった。さすがに私はそこまではしなかったのですが、早くⅡをプレイしたくてウズウズしていましたね。Ⅲが発売された時はもっと凄まじい人気になっており、どこの店に行っても売り切れで発売当日に手に入れるのは困難を極めました。今みたいにネット環境があれば、わざわざ学校を休んで店の前に並ばずとも、アマゾンなどでポチれば簡単に入手できたのかもしれませんが、あの時代は皆、人気ソフトを手に入れるのに必死でしたね。
さて、今日は7月18日ですが、今から丁度30年前に発売されたゲームソフトと言えば・・・
ドアドア
ドラゴクエストを生んだエニックスが初めてファミコン用に発売したゲームソフト。主人公のチュン君を操り、モンスター達をドアに誘導してその中に閉じ込めるパズルアクションゲーム。全てのモンスターをドアの中に閉じ込めたらステージクリアとなる。ステージは、一層から五層の床で構成され、全50面あります。敵キャラは、ナメゴン(オレンジのなめくじのようなモンスター)、インベ君(ピンクのクラゲのようなモンスター)、アメちゃん(青色のゼリーようなモンスター)、オタピョン(緑色のオタマジャクシのようなモンスター)の4匹。
この手の固定画面のアクションゲームのキャラって、素早く動き回ったりするものが大半なんですが、このゲームのキャラ達はノロノロしていて、実にまったりしています。ナッツ&ミルクやディグダグなどをやり慣れていた子供の頃は、このゲームのキャラのノロさがとても窮屈でついていけなくて20面辺りまで行ってギブアップしてしまいましたが、10年ぐらい前にもう一度やり直してみたら、わりとスムーズに進んで、全ステージクリアすることができました。
一風簡単そうに見えて、ちょっと頭を使わなければクリアできないステージもあり、何より4匹の敵キャラの動きの特徴を理解していないとシンプルなステージでも簡単に敵にやられてしまいます。その4匹の敵キャラの中で一番やっかいだったのがオタピョン。チュン君がジャンプすると、オタピョンも同時にジャンプしてくる。他の敵キャラはジャンプで飛び越えることができるのですが、オタピョンに向かってジャンプすると向こうもジャンプしてくるので空中衝突みたいな感じでやられてしまいます。あれを見るといつもキット対カールのターボジャンプ対決を思い出してしまうのですが(苦笑)、このオタピョンの動きを操るコツを掴めば、ステージのクリアが楽になります。最終ステージはかなり複雑なルートになっていて、クリアするのに時間がかかりましたね。
昔は、ノロい動きに耐えれなかったが、むしろこのノロさがこのゲームの最大の魅力だったんですね。大人になってからようやく気づきました(笑)。これがエニックスのゲームだったなんて今ではちょっと信じらないところもあるのですが、30年前のゲームと言えば、まだフィックス(固定画面)のアクションゲームが定番でしたよね。30年経っても時々懐かしくなってやりたくなりますね。
スカパーでは、懐かしの海外ドラマの放送も減りましたが、懐かしい特撮も最近はめっきり見かけなくなりました。以前は、ファミリー劇場が深夜にレインボーマンやアイアンキング、ダイヤモンドアイなどの70年代特撮を連日放送していたこともあったが、そのファミ劇でさえ最近は、平成の特撮作品しか流さなくなったし、ホームドラマチャンネルの特撮枠は消滅。チャンネルNECOも以前と比べると特撮の放送が少なくなり、今懐かしい特撮が見れるのは、東映チャンネルぐらいしかない。ただ、東映以外の古い特撮作品を見る手段がない現状は未だ続いたままになっておりますが、そんな中、ちょっと気になるものを見かけました。
両目があらぬ方向に向いているこの奇怪なキャラクターは一体何者?「ぐるぐるメダマン」というらしい。幼き頃テレビマガジンやテレビランドなどで写真は見たことがあるが、作品自体は今まで一度も見たことがなかった。リアルタイム放送当時、この作品を放送した東京12チャンネルの系列局がまだなかったし、再放送も一度も見ることができなかったので、記憶の中からすっかり消えていたのですが、なんと東映チャンネルで現在放送中なのです。
パッと見では、がんばれ!!ロボコン系のホームコメディという印象でしたが、実際、ロボコンのヒットを受けて制作したものらしく、メダマンが居候する高坂家の娘・マミ役は、ロボコンにも出演していた佐久間真由美氏が演じています。ロボコンは、ロボット達が活躍するドラマでしたが、では、メダマンはそもそも何者なのか?もしかしてロボット? ・・・ではなく実はオバケだそうです。メダマンの仲間には、アマノジャク、ミーラ男、うみぼうが、マッサラ、そしてアズキアライという女の子がいます。ミーラ男も、青色の指サックみたいな形をしているうみぼうずもオバケというよりは怪物のように見える。メダマンもオバケというより怪物くんに出てくるようなユニークな怪物みたいな印象ですが、あくまでオバケなんですね。
オバケと言っても人間を怖がらせるだけではなく、ペンダントの神様からオバケの魂とも言うべき108個ある水晶玉を返してもらうために、人間に善い行いをします。ロボコンは、善行をしてガンツ先生の採点が100点になるとハートマークがもらえて、そのハートを10個を集めるとA級のロボットになれるという設定がありましたが、メダマンの水晶玉集めは、それとよく似ています。紅一点の女の子のオバケ・アズキアライは、どことなくロボコンのロビンちゃん的な存在に見えますね。あと、マミの同級生にスパナくんと呼ばれる眼鏡をかけた少年がいて、名前の通り、スパナでメダマンを分解しようとするのですが、ロボット8ちゃんのバラバラマンの原点?のように見えました。
メダマンには、飛行能力や変身能力がある他、「キエロ、キエレ、キエリ」と言う呪文で姿を消すこともできます。下向きの三角形の頭を上向きに変えることもできるようです。その姿を見ると、頭を変形させることによって感情の起伏を表していたバッテンロボ丸を思い出しました。アマノジャクは、弱点の呪文を聞くと、ロボコンのロボパーみたいに体がバラバラになってしまいます。赤い体操帽をかぶるミーラ男はくいしん坊でそれ以外にこれと言った能力はなく、マッサラは、皿のオバケで、話の語尾に「サラー」をつける口癖がある。アズキアライは、時々ロビンちゃんのように突然バレエを踊り出します。そして、この作品のオバケの中で一番インパクトがあったのがうみぼうず。転倒すると口から金魚やザリガニを吐き出します。オバケのくせに人間を極端に怖がっている姿も中々面白いです。
「人間こわいなあ~ドボドボドボ・・・」
東映不思議コメディーシリーズの一つと数えてもいいぐらい内容は充実しているし、騒動の描き方も強烈で面白い。とくに印象に残ったのは、「おバケの子守唄だぞ!」と言う話。ひょんなことからメダマンが赤ん坊の面倒を見ることになり、オバケのミルクを飲ませたために、赤ん坊が体だけ大人になってしまってそこから大騒動が巻き起こるのですが、このエピソードだけは子供番組の領域を超えて、かなりのハレンチテイストでしたね(苦笑)。「つげぐちわるくち犬の口」は、メダマンが子供達の口げんかを止めるために、カンニンブクロを使ったり、犬と子供達たちの声を交換して、犬のように口をきけなくしてしまうお話。カンニンブクロってドラえもんの道具にもありましたね。団地のベランダで花火をしている子供達の姿が映っていましたが、当時は、ベランダで花火をする子供が結構いたのでしょうかね・・・。
ホームドラマチャンネルで放送していた「奥さまは魔女」が先月終了しました。このドラマを知ったのは幼少の頃で、当時毎日放送(MBS)が土曜の夕方に再放送していて、それを見たのが最初だったと思います。確かその頃はモノクロ(白黒)の映像で放送されていたはずなのですが、ホムドラで改めて見直したら全てカラーになっていた。自分の記憶違いかと思ったら、DVDの発売に合わせて、当時モノクロだったシーズン1、2のエピソードがカラー化されたのだそうです。
今回の放送で初めて二代目ダーリン役を演じるディック・サージェントを見たが、初代ダーリンのディック・ヨークのアメコミ風な演技と比べるとややインパクトに欠けるが、それほど違和感なく見ることができた。吹替えの声優が初代と同じ柳澤愼一氏だったせいもあるが、顔の雰囲気がどことなくヨークと似ていたし、エンドラの魔法でいじめられている時の姿もヨークのダーリンを彷彿とさせた。奥さまは魔女は、1964年から1972年までの8年間に全8シリーズ放送され、エピソードの数も254本とかなり多く、ホムドラが週2話ずつぶっ通しで放送してもやはり約2年半かかっていました。
昔はこの手の懐かしい海外ドラマは、スーパーチャンネル(現スーパードラマTV)やAXNなどが放送していて、私がスカパーに加入した頃(2007年)もナイトライダーやエアーウルフ、特攻野郎Aチームなど子供の頃夢中で見ていた作品を放送していましたが、2010年代に入ってからそれらの懐かしい海外ドラマがぴたっと姿を消した。AXNは最新作のドラマの放送が中心になり、スーパードラマTVも主にスパイ大作戦とスタートレックのリピード放送しかしなくなった。
昔はこの手の懐かしい海外ドラマは、スーパーチャンネル(現スーパードラマTV)やAXNなどが放送していて、私がスカパーに加入した頃(2007年)もナイトライダーやエアーウルフ、特攻野郎Aチームなど子供の頃夢中で見ていた作品を放送していましたが、2010年代に入ってからそれらの懐かしい海外ドラマがぴたっと姿を消した。AXNは最新作のドラマの放送が中心になり、スーパードラマTVも主にスパイ大作戦とスタートレックのリピード放送しかしなくなった。
もちろん最新のドラマも気になるが、バイオニックウーマンや白バイ野郎ジョン&パンチなど、リアルタイムで見ることができなかった70年代辺りの懐かしい作品ももっと見たい。しかし、ここ数年古い作品はほとんど放送されなくなり、そのことが気になっておりました。懐かしい海外ドラマだけを放送するチャンネルがあれば・・・そういうものができることをずっと期待していましたが、ようやく・・・そんなチャンネルがあらわれたようです。その名も「FOXクラシック名作ドラマ」。
犯罪系やサスペンスドラマを中心に放送していたFOXCRIMEが、来月からチャンネル名を変更し、なつかしの海外ドラマを数多く放送するそうです。今のところラインナップされているのは、以下の通り。
「ナイトライダーHD」
「X-ファイル」
「白バイ野郎ジョン&パンチ」
「チャーリーズエンジェル」
「かわいい魔女ジニー」
「フレンズ」
などなど。個人的に注目は、ナイトライダーと白バイ野郎ジョン&パンチですね。とくに、ジョン&パンチは、スーパーチャンネルでの放送以来なのでとても気になっています。ナイトライダーは、HDバージョンは初放送であり、吹替版は、去年発売されたブルーレイに収録されたものが放送されると思われます。綺麗な画質とともに、ささき&野島氏などレギュラー声優陣によって新たに追加された吹替えも楽しめるとあって、往年のファンにとっても中々興味深い放送になりそうですね。
今後のラインナップも気になるところですが、やはり、マクガイバー、ブルーサンダー(ドラマ版)、600万ドルの男、バイオニックウーマン、原子力潜水艦シービュー号、俺たち賞金稼ぎフォールガイ・・・挙げたらキリがないですが、これらの作品の放送も期待したいですね。あと、未だに日本では放送されていないハイテク武装車バイパーのシーズン3や、宇宙空母ギャラクティカの日本語吹替版、奥さまは魔女の後番組のタバサも見てみたい。
スカイツリーが登場するまで東京で一番の高さを誇る観光名所であった東京タワー。1958年に一般公開され、その翌年にNHKやNET(現・テレビ朝日)、フジテレビが放送を開始し、以後、放送電波搭としての役割も果たしてきました。テレビ放送と共に歴史を歩む日本の象徴的な建物として、現在もいろんなイベントで使用されたり、様々にライトアップされ続けていますが、映画やテレビドラマにもこれまで数多くの作品に登場してきました。
東京タワーと言えば、昔は、モスラやガメラなどの怪獣映画で何度も破壊されていましたよね。特撮作品では、最近だと仮面ライダーカブトや、特命戦隊ゴーバスターズの劇場版では、ゴーバスターズがタワーの下や展望台の中で戦う場面が見られました。また、兄弟拳バイクロッサーの15話では、カッチュウナイトがタワーの柱を揺すって、展望台にいる人達を転倒させる場面が描かれていました。
特撮以外にも「新ハングマン」の初回にチャンプ(山城新伍)と園山(平田昭彦)がタワーのエレベータ内で会話をしている場面があった。そして、往年の刑事ドラマにおいても東京タワーを大々的に使った作品がいくつかありました。
大都会PARTⅡ
「白昼の狂騒」
喫茶店に篭城した殺人犯が黒岩に逃走用の車を要求。その車が向かった先は・・・なんと東京タワー。犯人は、大内刑事(小野武彦)を人質に取り、鉄塔の階段を上って最上階へ進み続ける・・・。展望台や鉄塔の高層階で繰り広げられる黒岩軍団と犯人の緊迫感溢れる攻防戦。柵があるとはいえ、一歩間違えれば転落してしまいそうな鉄塔の階段や通路の上で派手にアクションをしたり、ラストは、エンディング曲「ひとり」が流れる中、黒さんが煙草を吹かしながら鉄塔の通路を歩いていた。アクション刑事ドラマで東京タワー貸し切りロケ、さらに空撮を用いた作品は、おそらくこの作品オンリーではないでしょうかね。
太陽にほえろ!
「風船爆弾」
プラスチック爆弾付きの風船が東京上空に飛来。港区から東京湾に向かって飛んでいた風船爆弾が風向きが変わって都心に逆戻りし、東京タワーの前に迫る。爆発を阻止するため、スニーカー(山下真司)が本庁のヘリに乗り込み、風船の確保に向かうが・・・。太陽にほえろ!では珍しい特撮(飛んでいる風船のアップ映像を合成で表現)を使用したパニックエピソード。風船のアップの映像は合成ですが、引きの映像は実際に風船と実機のヘリを東京タワーの前に飛ばして撮影していました。太陽にほえろ!もこのエピソードが放送された時期は、西部警察を意識してか、スケールの大きいパニック系のストーリーが何本か見受けられましたが、東京タワーを使ったエピソードがあったのは意外でした。
テレビっ子の頃は、毎日釘付けになってテレビを見ていましたが、木曜日のゴールデン帯と言えば、夜7時からフジテレビのアニメと、その後7時30分からよく見ていたのが日テレの「木曜スペシャル」。単発もののバラエティやスポーツ中継などをする番組枠で、代表的なものに「元祖どっきりカメラ」や、「アメリカ横断ウルトラクイズ」「矢追純一のUFOシリーズ」「鳥人間コンテスト」などがこの枠で定期的に放送されていました。世界中のショッキング映像を集めた「カメラが捉えた!決定的瞬間」なる番組もこの枠の放送でしたが、その中で今でも一番印象に残っているのは、アラン・バンクスというスタントマンが縦列に4台並んだバスに車で突っ込むカースタントに挑戦した時の映像。車は見事4台のバスを突っ切るも、表に出てきた時車の屋根は吹き飛び、運転していたアラン・バンクスは、首のない遺体になっていた。そして、それを見た家族が泣き叫ぶ姿が映し出されるというかなり衝撃的なものでしたが、このような衝撃的な番組も定期的にやっていました。
あの時代は、スタントマンやユリ・ゲラーのような超能力者、マジシャンのような人達がテレビで持て囃されていましたが、日本を代表するマジシャンと言えば、プリンセス・テンコーの異名を持つ引田天功。当時は、デンジマンやメタルダーなど特撮番組などでもよく見かけ、最近ザ・ハングマンにも出ていたことを知りましたが、当時は、「朝風まり」を名乗りマジックをしながら歌を歌うアイドル歌手としても有名だったそうです。あの頃は知らなかったのですが、実は彼女は二代目であり、初代の引田天功は、男の人で、1979年の大晦日に亡くなられています。残念ながらリアルタイムで初代の活躍を見ることはできなかったのですが、最近ファミリー劇場で初代の引田天功が活躍する番組が放送されていたのでさっそく見てみました。
3本放送されたうちの1本「死の水道管大脱出」を拝見。これは1973年に木曜スペシャルで放送されたもので、当時、富士山南麓にあった「日本ランド」という遊園地内に滑り台状の水道管の巨大なセットを建造し、引田天功が箱の中に入り地中に埋められ、大量の水と爆破を潜り抜けながら水道管の中を登り脱出するというもの。はじめて初代の引田天功を見ましたが、第一印象は普通のおじさんという感じでしたね。しかし番組が始まるやいなや、飛んでるヘリの梯子にぶら下がりながら登場したり、映画のスタントマンのような風格もあり只者ではない空気を感じさせられました。当時テレビで活躍していた芸能人が応援者として現場にかけつけていましたが、その中には、天功氏の奥さんや、「お笑いマンガ道場」に出ていた若い頃の富永一朗氏の姿もありました。
この水道管大脱出のイリュージョンの前に、富士急ハイランドのジェットコースターで行われた「死のジェットコースター大脱出」のVTR映像が流れていましたが、これもまた凄まじい脱出ショーで見応えがありました。引田天功が手足を固定された状態で棺おけのような箱の中に入り、その箱を乗せたジェットコースターがレールを走るというもの。コースターが勢い良く走り出した直後、コースターから突然炎が上がり、火を吹きながら走る「炎のジェットコースター」状態に。最後は、ジェットコースターが小屋のようなところに突っ込んで止まり、箱の中から脱出した天功氏が映し出されていたが、やはりこの時代は、スケールのでかいことをやっていますね。
そのVTRが終了後、今回のメインである水道管大脱出がスタート。まず、引田天功が手足を鎖で固定されて箱の中に入れられ、その箱をヘリで吊って運ぶのですが、そのヘリの操縦技術に圧倒されます。ホバリングしているヘリの下で作業するスタッフの人達もまさに命がけという感じです。箱が土の中に埋められた後、いよいよ脱出ショーの開始。天功氏は、中の状況を知らせるためのボタンを持ち、「OK」「脱出中」「ちょっと待て」「SOS」の4つのランプを点灯させることによってその状況を逐一視聴者に知らせるという手法がとられていましたが、その見せ方が中々面白いと思いました。滑り台上の水道管の下には、5つの爆弾が仕掛けられており、段階的にその爆弾が爆発していくのですが、一発目の爆発が凄まじく、鉄塔の上で水道菅のバルブを操作した後、そこから降りていたスタッフに火の塊がふりかかってくる映像に度肝を抜かされます。
爆発で水道管が破壊され(というか水道管にも爆薬が仕込まれていた模様)、つなぎ目がズレてそこから中の水が流れ出していましたが、はたして脱出は成功できたのか??スタッフが鉄塔をよじ登って確認すると、鉄塔上の給水菅の中から、見事水道管を登り切った天功氏が姿をあらわした・・・。こうして脱出は成功しましたが、何より命がけで仕事をするスタッフ達の姿が圧巻でした。番組終了後にプリンセス・テンコーこと二代目引田天功氏のインタビュー映像が放送されていましたが、それによると、このショーで亡くなりかけたスタッフが何人かいたそうで、その真相についてはまだ語ることができないそうです。
初代引田天功氏は、石原裕次郎さんと同じ1934年生まれだそうですが、あの当時のスター達は、爆発好きというか(苦笑)、ハイスケールな方々が多かったですね。リアルタイムでもっと見てみたかった。
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