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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

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NHK BSプレミアムでついにスタートした「ナイトライダー シーズン1 ハイビジョンリマスター版」。パイロット版の「電子頭脳スーパーカー誕生」をチェックしましたが、いやはや凄いです。昔レンタル屋でよく借りて見ていたビデオよりも格段に画質が良い。画質が良すぎてスタッフの手や様々な細工が映ったり、以前は見えなかったものがたくさん見えてしまいますが(苦笑)、良い時代になりました。佐々木さん達の吹替つきで、しかも、テレビ朝日では放映されなかったエピソードを全て見る事ができるんですから、この作品を初めて見るあなたは本当にラッキー(笑)。思い存分ナイトライダーの世界を堪能してください。キット「録画を忘れずに!」


ちなみに今週放送分の「炸裂サミーの壮絶スタントショー」は、テレビ朝日では放送されなかった日本未放映のエピソードです。2年前にささきさんらオリジナルキャストで収録された吹替版での放送をお楽しみに。



今週放送分のエピソードについて知りたい方はこちらへ→「地上波未放映回初OA!!」


さて、FOXクラシックで放送中の「ナイトライダーHD シーズン2」。こちらは、先週「殺人ヘリ攻撃ミサイルの恐怖!決死の空中戦・超パワー全開(MERCHANTS OF DEATH)」が放送されましたが、今回は、マイケル&キットの宿敵・ガース・ナイトとゴライアスが初登場した「無敵ゴライアスvsナイト2000(GOLIATH)」について。








無敵ゴライアスvsナイト2000
GOLIATH


カジノディーラーのリタ・ウィルコックスの依頼を受けて、マイケルは、行方不明になっているリタの兄・ロンを探すためラスベガスに向かった。ホテルでリタと会ったマイケルは、そこで、リタの恋人であり、自分と瓜二つの顔を持つガースの存在を知る。一方その頃、デボンは、ナイト財団の創始者ウィルトン・ナイトの元妻・エリザベスの自宅に招かれていた。その会食中、デボンは、強力自白剤を飲まされ、ナイト2000の分子構造式をエリザベスに漏らしてしまう・・・。


2時間スペシャルで放送されたシーズン2初回のエピソード。日本では、テレビ朝日『日曜洋画劇場』枠で1985年4月21日に『ナイトライダー2 無敵ゴライアスvsナイト2000』のタイトルで放送されています。ちなみに、放送当時「ナイトライダー2 驚異の電子スーパーカー!悪の巨大武装トラックを撃破せよ」という別タイトルも存在しました。FOXクラシックでは、「電子頭脳スーパーカー誕生」と同じく2回に分けて放送されました。


南アフリカの刑務所で獄中生活を送っていたナイト財団の創始者ウィルトン・ナイトの息子のガース・ナイトは、刑務所を脱獄しアメリカへ戻ってきた。自分を刑務所へ追いやった父や財団に復讐を果たすべくガースは、自らが開発した巨大武装トレーラー「ゴライアス」を操り、マイケルとキットに牙を剥く。


このエピソードで、マイケルの整形のモデルが、ウィルトンの息子のガースであることが明らかにされます。マイケルを自分の理想の息子のようにしたかった気持ちはわからないでもないが、犯罪者の顔とそっくりに作り変えてしまうなんて、ウィルトンも罪なお方だ(苦笑)。また、ウィルトンの元妻エリザベス・ナイト(小説では、エリザベスは、ウィルトンの4番目の妻で、結婚生活は4年続いたことになっている)も登場し、ガースに協力してマイケル達を危機に陥れます。


ボニーに代わり、新しいナイト2000のメカニックとして、レベッカ・ホールデンが演じるエイプリル・カーチスが初登場。メカニックの変更については、諸説ありますが、エグゼクティブ・プロデューサーのロバート・フォスターは「ちょっと違う雰囲気を試してみたかった」らしく、色気のあるレベッカ・ホールデンを起用したとのこと。吹替えは、潘恵子氏が担当されていましたが、これがぴったり抜群のマッチ感。エイプリルの魅力をグンとアップさせていましたね。


このエピソードでは、ナイト2000の強力なボディの仕組みである「分子結合殻」というキーワードが初めて出てきます。分子結合殻の構造式は、ウィルトンが信頼を置いた3人の人物に託され、3人のうち2人が揃うと化学式が完成する。今回、一人目のエリオット博士は、エリザベスに構造式を教えた後に殺され、二人目のデボンも自白剤を飲まされ、危うく命を落としそうになります。ちなみに、三人目のクインラン博士は、シーズン4の「無敵装甲戦車ジャガーノート!大激突!!(KNIGHT OF THE JUGGERNAUT)」に登場しています。



ドラマ中盤のナイト2000とゴライアスが正面衝突する初対決シーンで、ナイト2000は、ゴライアスに敗退し、横倒しにされ、ボディもボロボロにされてしまいますが、その時の、故障して声色が乱れておかしくなっているキットとマイケルのやりとりが好きですね。ナイト2000がラムジェットを作動させて、コントロールが利かないまま、時速200キロのスピードで砂漠を蛇行しながら走るシーンも印象的です。実際に、スタントマンのジャック・ギルが時速200キロ以上のスピードで走ったそうですが、作業員とロバのいるそばをナイト2000が横切る時にロバが暴れるのを心配して、杭でロバの脚を固定して動き回れないようにしていたそうです。


マイケルとガースがカジノで勝負し、(キットがサイコロを操作して)マイケルが勝利して、ガースを財団の移動トレーラーまで誘き出すところから、マイケルがガースになりすまして、エリザベス達がいる作戦地(ドライレイク)に向かう→2度目のキットとゴライアスの対決シーンまで、息も尽かせぬ展開が続き、カールの時と同じく、キットがゴライアスにレーザーを打ち込むアクションシーンも見応えありました。マイケルの格好をしたガースが閉じ込められていたナイト財団のトレーラーから脱出して、トレーラーのコンテナの上から横を走るオープンカーに飛び移るアクションシーンも凄い。これもジャック・ギルのスタントによるものだが、ジャックは、自分がやったスタントの中で一番怖いスタントだったと後に語っています。





気になる吹替えの新録部分。日曜洋画劇場枠での放送だったのでカットシーンはないと思っていましたが、やはり、いくつかありました。


 



①ナイト2000の走行シーン。マイケルがキットにロッカーのキーについて話すシーン。マイケルの「ところでキーに話を戻すけど」のセリフから。

②倉庫でゴライアスの再点検をしているガースにツオンベ・クーナが話しかけるシーン。

③砂漠でエリザベスとツオンベがゴライアスの試験走行を見ながら会話をしているシーン。








FOXクラシック、今週は、「危うしナイト2000!スクラップ地獄 脱出!空中ターボ噴射!!(BLIND SPOT)」が放送されます。動物嫌いのキットが盲導犬を車に乗せる話ですね(苦笑)。





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往年の人気海外ドラマを放送するFOXクラシックでは、今月からナイトライダー、Xファイル、いずれもシーズン2がスタートしておりますが、来月からは、ついに待ちに待った「白バイ野郎ジョン&パンチ」のシーズン2が放送開始。シーズン1は、土曜の夜8時に放送されていましたが、シーズン2は、金曜の夜8時(2/5から)からの放送になるので、ご覧になられる方は、お間違えなきよう。



同じく、同チャンネルで放送中で、まもなくシーズン1が終了間近の「冒険野郎マクガイバー」を17話ぐらいまで拝見。シーズン1は、昔の古い映画のストーリーや映像を大胆に借用しているエピソードをわりと多く見かけますね。「ミニミニ大作戦」のカーアクションシーンをたんまり使用していた「少女イアナ」に続き、蟻の大群の恐怖を描いた1954年の映画「黒い絨氈」を彷彿とさせる展開の「失われた大地」、油田火災とダイナマイトを積んだトラックの恐怖を描いた1953年の映画「恐怖の報酬」を思わせるストーリーの「油田火災の恐怖」などなど。その他のシーズンにもこのようなエピソードがあるのかが気になりました。



主人公が世界を舞台に様々な活躍を繰り広げるハイスケールなドラマ・・・と言えば、やはり、「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」を真っ先に思い出しますが、マクガイバーも、南米からユーラシア、ヨーロッパ、中東アジアまで、いろんなところで活躍していますね。エアーウルフと同時代の作品だけに、東ドイツやらソ連など、懐かしい国の名前やキーワードがたくさん出てきて興味深いです。マクガイバーとエアーウルフが組んだら、さらに最強なドラマが生まれそうな予感がしますが、放送当時にぜひとも夢の共演を見てみたかった(苦笑)。


そして、数多くの映画やテレビで活躍した往年の俳優や、ナイトライダーやエアーウルフにゲスト出演していた俳優さんを数多く見かけます。「国境の死闘」には、中米の独裁国家を支配するライアソン役でジョン・バーノンが出演していた。ジョン・バーノンと言えば、映画では「ダーティハリー」の市長役が記憶にありますが、ナイトライダーでは、マイケルの宿敵であり、ナイト2000を奪い取ったキャメロン・ザカリー役。エアーウルフでもやはり、ホークの宿敵で、エアーウルフを奪い取ったジョン・ブラッド・フォード・ホーン(2代目)役を演じ、共に主人公の宿敵かつメカを奪う役どころで出演していたのが印象に残っています。


「ラストフライト」に、「がんばれ!ベアーズ」シリーズや、最近では、「エルム街の悪夢」の2代目フレディ役、リブート版「ロボコップ(2014)」で敵役を演じていたジャッキー・アール・ヘイリーが現金輸送車強奪犯グループの一人ターク役で出演していたが、いやはや若かったですね(当然みんな若いんだけど(笑))。「天使の微笑」には、「デッドフォール」「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」や、「デスパレートな妻たち」などテレビドラマでも活躍した女優のテリー・ハッチャーがペニー・パーカー役で出演していた。ちなみにテリー・ハッチャーは、マクガイバーのこのエピソードが俳優デビュー作だそうです。他にも懐かしい俳優さんをたくさん見かけましたね。







●ウェンディ・スカール(Wendy Schaal)



「死の罠」にゲスト出演。様々な罠が仕掛けられた屋敷にマクガイバーと共に閉じ込められてしまうCIAの諜報員のカレン役で登場。この方、80年代には、「インナースペース」や、トム・ハンクスが主演した「メイフィールドの怪人たち」など、映画でもよく見かけました。ナイトライダーの「謀略!デトロイト・マフィア!死の19番ホール」では、新聞記者役を演じ、エアーウルフの「走れホーク!! CIA暗殺部隊・頭上の敵機を叩け」には、何者かに命を狙われるホークを助ける謎の女の役を演じていましたね。「特攻野郎Aチーム」のシーズン4のエピソードにも、マクガイバーでの役名と同じく「カレン」と言う名前で出演していたみたいです。







●カイ・ウルフ(KAI WULFF)

 

「天使の微笑」にゲスト出演。元恋人のペニーに奪われた宝石を取り戻すため、マクガイバーとペニーを執拗に追い回す国家保安局のステファン・フロロフ少佐役で登場。やはり、80年代によく見かけた俳優さんの一人で、映画では、クリント・イーストウッド主演の「ファイヤーフォックス」にソ連軍の中佐役で出演していましたね。ナイトライダーには、レーサー役や、殺人マシーンのドライバー役などで二度ゲスト出ていました。ナイトライダーの役柄や、ロシア系のクールな顔立ちも相俟って、凶悪な悪党ばかり演じていた印象が強いですが、マクガイバーでは、敵役でありながらも、一途にペニーを想い続ける純な少佐役を演じていたのが新鮮でした。マクガイバーには、シーズン4の「アメリカズ・GTカップ」や、シーズン5の「密猟者」、シーズン6の「オシリスの瞳」と計4本のエピソードにゲスト出演していたようです。

ブルーサンダーのテレビシリーズや、日本では、パイロットのみビデオ化されたナイトライダーのバイク版「ストリート・ホーク」にもゲスト出演していたそうですが、ぜひともそれらのエピソードも見てみたい。 



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イマジカBSで「ジャッキー・チェン吹替劇場」なるものが放送されている。ジャッキーの初期の「拳」シリーズから、1980年代にサモ・ハン・キンポーやユン・ピョウと共演した作品、90年代に公開された「ツイン・ドラゴン」まで計19作品の日本語吹替版が見られるというなんとも豪華なラインナップ。私が一番最初に見たジャッキー映画は、テレビで放送されていた「キャノンボール」。そこから「ポリス・ストーリー」シリーズや「プロジェクトA」シリーズ、サモ・ハン・キンポーと組んだ福星シリーズ、さらにそこにユン・ピョウが加わった「スパルタンX」「サイクロンZ」と、どんどんのめり込んでいきました。


今では地上波で放送されることは少なくなりましたが、自分が子供の頃は、ゴールデン帯や深夜帯にジャッキーの映画がバンバン流れていましたね。それらを見ているうちに気づいたらジャッキー映画の虜になっていて、90年代以降の作品は、必ず劇場で見るようになっていました。しかしながら、ジャッキーのデビュー直後の作品や、「拳」シリーズなど、ジャッキーの若手時代の作品には、未見なものが多く、「少林寺木人拳」や「ドランクモンキー 酔拳」ぐらいしか記憶がなかったので、今回の放送は、とても興味深かったです。しかも全作品が日本語吹替版で見られるところも素晴らしいし、これを機会に未見だった作品をコンプリートすべく頑張ってみましたが、数本録り逃がしてしまった・・・。コンプリートとはなりませんでしたが、放送当時の貴重な吹替作品から、新しく録り直された作品まで幅広く堪能することができました。




今回見た中でとくに印象に残ったジャッキーの作品を挙げますと・・・






蛇鶴八拳(1977)





少林寺八流派の八人の長老たちによって生み出された究極の拳「蛇鶴八歩」。しかし、その後、八人の長老たちは突然姿を消し、同時に蛇鶴八歩の秘伝の書も行方不明になる。各流派が秘伝の書を探して駆けずり回る中、八人の長老の一人から、蛇鶴八拳の奥義を仕込まれた青年・徐英風(ジャッキー・チェン)があらわれる。徐英風は、八人の長老の失踪事件に関わった「肩に痣のある男」を見つけ出そうとしていた。


初期のジャッキー映画の定番と言えば、ジャッキーが未熟で弱い青年を演じ、青年が拳法の達人と出会って修行を積んで、最後は、強敵の大ボスを倒すという成長物語の側面を持った作品が多いですが、この映画のジャッキーは、最初からとにかく強い。髪型もいつもと何かが違う。作風もユーモアやギャグを散りばめたものでなく、至ってシリアス(だが、広川太一郎氏がナレーションを担当する日本劇場版の予告編は、ユーモア満載)。棒術の達人を相手に武術を見せるオープニングのシーンから異質さを放ち、各流派の手強い相手や女拳士と激しい闘いを見せたり、3人の刺客と繰り広げるラストバトルの激闘シーンも見応えがありました。



この作品が日本のテレビで初放送されたのは、1985年のTBSの「月曜ロードショー」枠。今回放送された日本語吹替版は、その時に収録されたものだそうです。四川唐門派の女総帥役が、千葉真一やブルース・リーの映画でよく見かけたノラ・ミャオだったり、その吹替えの声をナイトライダーのボニーの声などでもお馴染みの小山茉美さんが演じていたところも印象に残りました。


ところで、初期のジャッキー映画のもう一つの定番と言えば、オープニングやクライマックスの場面に、日本独自の主題歌を流すことでしたが、この作品の主題歌「デンジャラス・アイズ」も映画のイメージにマッチした中々の良曲でした。でも、なんか曲の雰囲気がどこかで聴いたことがある感じなんですよね。なんだったかなあって考えたら、頭に浮かんだのは、ミル・マスカラス。そうだ、ミル・マスカラスが入場曲に使っていた「スカイ・ハイ」とそっくり。意図的にスカイ・ハイに似せたのか、そうでないのかは定かではありませんが、聴き比べると中々面白いですね。





「デンジャラス・アイ」








「スカイ・ハイ」






他にもジャッキーが不思議なスポーツにチャレンジする「ドラゴンロード」や、第二次世界大戦下の中国を舞台に、ジャッキー率いる決死隊が活躍する「ドラゴン特攻隊」など、面白い作品を一杯見ましたが、それらについては、またいずれ・・・。





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TBSチャンネル2で放送中の「夜明けの刑事」は、現在70話台に突入。43話から登場した水谷豊演じる山本宏刑事が日の出署を去り、三代目の若手刑事の中村真吾刑事の初登場回が放送されたところ。時間の関係で残念ながらまだ全てのエピソードは見ることができていないのですが、今まで見た中で特に印象に残ったエピソードは、




13 サンタの乗っ取ったバス
16 ふるさとの学校の先生
40 恐怖の連続ピストル魔を追え!
59 恋人は殺人犯ではないわ!!
67 君は妻娘を殺されたらどうする!!


などなど。


「サンタの乗っ取ったバス」は、ジローさん刑事(鈴木刑事)が酔っ払いの労働者に変装し、ジャックされたバスに潜入して人質を救い出す話。昔の刑事ドラマの定番とも言うべきバスジャック回ですが、ジローさんの酔っ払いの演技が実に愉快で、ざっくばらんな楽しい雰囲気を醸し出しつつ、シリアスに事件を解決していくところが面白かった。

「恐怖の連続ピストル魔を追え!」は、ジローさん刑事がある射殺事件に使用された拳銃を地下鉄の車内ですられてしまい、その犯人探しに奔走する話。今では不可能であろう地下鉄でのロケが大胆に行われており、ラストも駅のプラットホームで事件を解決させるなど、終始路線を舞台にストーリーが展開していたのが印象的だった。この当時の刑事ドラマは、本物の電車内や駅を使って撮影している話が結構ありましたよね。「大都会PARTⅡ」の「トラック大爆走」の冒頭のシーンや、「特捜最前線」の「ナーンチャッテおじさんがいた!」も強く印象に残っています。





他にも色々ありますが、ここからは、簡単なストーリーつきで感想を述べます。




夢の新幹線殺人事件

南組組長の次男、圭一郎の妻・由子がマンションの浴室で殺される。変質者か痴情のもつれによる殺人と見て、日の出署は捜査を始める。本庁からやってきた船越警部(小池朝雄)は、高価な宝石が洗面台に置かれていたことや、玄関の鍵が開いていたことに疑問を抱く。トランペッターの野崎圭介(原田大二郎)という男を重要参考人として取り調べるが、野崎は、犯行時刻にアリバイがあると主張。鈴木と池原は、野崎の尾行を開始する。


豪華なゲスト陣に加えて、地方ロケ(山口県の秋吉台でロケ)もあるビッグなストーリー。注目は、ゲストの小池朝雄氏が「刑事コロンボ」を意識した船越警部役で登場しているところ。コロンボの声を担当していたことでも有名な小池氏が、よれよれのレインコートを着て頭を掻いたり、「うちのカミさんが・・・」のセリフなど、セルフパロディとも言えるコロンボそっくりのキャラを演じていたのが面白かったですね。その船越警部の言葉をヒントに事件が展開していくところや、物語の後半に登場する夏子役の山口百恵さんが秋吉台の山焼きの中を駆けずり回るなど、見所がたっぷりな内容でかなり楽しめました。






愛の終りに殺された女

新人の山本宏刑事は、殺人を目撃したという女・あゆみ(坂口良子)の言葉を信じて殺人現場の公園を調べ、砂場に埋められた全裸の女の死体を発見する。山本は、明日から働くことになっている勤務先の日の出署に向かい、死体のことを報告した後そのまま帰ろうとするが、相馬に引き止められ、一緒に捜査に立ち会うことになった。


水谷豊氏が演じる山本宏刑事の初登場回。のっけからジローさん刑事を食ってしまうほどの活躍ぶりを見せる山本刑事。山本が坂口良子演じるあゆみに惚れて、やや青春ドラマっぽい展開を見せたり、「好きな女のカタキを取るんだ!」と相馬に説得された後、若手刑事ならではの熱い暴走っぷりを見せるところなど、印象に残るシーンが数多くあった。アクションシーンでは、後の「刑事貴族2・3」の本城を思わせるような動きも見られたり、色々と興味深いエピソードでした。


石橋正次氏が演じた池原刑事は、熱血漢で時に反発しつつも、内心ではジローさん刑事を尊敬している面が見られたが、山本刑事は、池原よりも気性が荒く、真っ向からジローさん刑事のやり方に批判的で、ちょっと小生意気な感じにも見えましたね。オープニングのタイトルバックでは、朝陽をバッグに鈴木刑事と山本刑事が仲良く一緒に走っていますが、本編では、二人が活躍する場面よりも、相馬課長(石立鉄男)と山本のツーショットの場面のほうが多いような気がしました。


このエピソードでは、自分のミスで愛する女を失い、刑事を辞めようとしていた山本を相馬が激しく突き飛ばしたり、殴りつけるシーンが印象的でしたね。山本刑事退場回の「君は妻娘を殺されたらどうする!!」も、相馬が山本の身代わりになって犯人に撃たれてしまい、山本が孤独にその犯人を追う展開になっていて、ジローさん刑事とのコンビネーションはあまり見ることができなかったのが残念でしたね。





いずれまた全部のエピソードを見てから感想を述べようと思います。かなりのエピソードを見逃しているので、早くリピート放送をして欲しいですね。




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いよいよ今週からNHK BSプレミアムで「ナイトライダー シーズン1 ハイビジョンリマスター版」がスタート。リアルタイムで見ていた者にとっては、いかんとも信じがたい出来事なのですが(苦笑)、ついに始まっちゃいますね。今週放送の「電子頭脳スーパーカー誕生」は、2時間枠で放送された初回(パイロット)のエピソードですが、FOXクラシックは、わざわざ2回に分けて2週間かけて放送していました。NHK BSプレミアムでは、毎週2話ずつの放送になるようなので、今週パイロットを一気に見ることができそうですね。



このパイロット版が地上波で初放送されたのは、1984年12月16日のテレ朝「日曜洋画劇場」枠。残念ながら、リアルでこの放送は見ることができなかったので、当時いた解説者の淀川長治さんがどんなふうにナイトライダーのことを紹介していたのか未だに気になるのですが(苦笑)、私自身は、レンタルビデオで見たのが最初でした。


ナイトライダーのテレビシリーズの放送が終了した1988年頃、うちの近所にもようやくレンタルビデオ店ができて、そこでCIC/ビクターから出ていた「ナイトライダー(パイロット)」と、「ナイトライダー/激突!装甲戦車(テレビでは、「無敵装甲戦車ジャガーノート!大激突!!“破壊編/再生編”」のタイトルで放送されたエピソード)の2本を借りて見ました(同じ棚にエアウルフとブルーサンダーのビデオも並んでいた!)。当然ながらビデオは字幕スーパーのみだったので、当時は、佐々木さんらの日本語吹替版で見ることができなかった。テレビでの再放送をずっと待ち続けて、ようやくそれが叶ったのが1994年の深夜の再放送。日曜洋画劇場での放送から10年も経っていましたが、その時は、胸をドキドキさせながら画面に釘付けになって吹替版を堪能しました。あれから22年。NHKで吹替版の「電子頭脳スーパーカー誕生」が高画質で見られる時代が来ようとは・・・。やはり感慨深いものがありますね(苦笑)。





FOXクラシックで放送中の「ナイトライダーHD」は、年明けからシーズン2がスタートし、「無敵ゴライアスvsナイト2000」の放送が終了したところですが、今回は、「コンピュータ泥棒を追え!ナイト2000大追跡ジャンプ!!(NOBODY DOES IT BETTER)と、シーズン1の最終話「死の銃撃戦!マイケル・ナイト2000(SHORT NOTICE)」について。






コンピュータ泥棒を追え!ナイト2000大追跡ジャンプ!!
NOBODY DOES IT BETTER


デルトン精密機器で開発されたソフトウェアが何者かに盗まれ、社長のエリオット・スティーブンスは、ナイト財団に犯人探しを依頼する。マイケルは、犯人が会社内部にいるものと見なし、キットのデータから4人の容疑者を絞り出した。彼らは、いずれもコンピュータ・エレクトロニクスの分野でトップクラスのプロだが、4人とも犯罪を起こすような動機は見当たらなかった。マイケルは、まずジュリアン・グローブスという男の調査を開始する。


地上波放送時第26話として放送されたエピソード。マイケルが浮気調査中の私立探偵フラナリーと言う手強い女性と共に、産業スパイを探り出すエピソード。マイケルが雨に濡れながら事件の調査をする姿や、雨の中を走り続けるナイト2000が印象的な話でした。雨の話と言えば、シーズン2のエイプリルの姪の話(「死線48時間リミット寸前!決死のレールウェイ大走破!!(RACE FOR LIFE)」)もありましたが、やはり、雨とか嵐とか天候が悪い時のエピソードは、一際記憶に残りますね。ちなみに、最近見たジョン&パンチの雨の回(ギャンブルトラックを追え)も印象深いエピソードでした。デボンがジュリアンからもらったパックマンのゲームに夢中になっている場面は、時代を感じさせられました(笑)。


このエピソードでもキットは、計3回ターボジャンプをこなしていましたが、やはり、一番最後に見せた、山のように積み重なった廃車の上を見事に飛び越える大ジャンプが凄まじかった。事件の黒幕が運転していた車は、マツダのサバンナRX-7(SA22C型)でしたが、RX-7と言えば、当時(1983年)の国内の刑事ドラマや特撮ヒーローものでもよく見かけた大人気の車でしたね。ナイトライダーには、シーズン2のマイケルが記憶喪失になる話(「激闘!魔の巨大ダム捜査・ナイト2000決死のターボジャンプ!!(KNIGHTMARES)」)にも登場していましたが、当時アメリカでも人気があったことが窺えます。


ちなみに、日本の放送では、このエピソードの次に、カールの再登場回(「悪魔のナイト2000カールまたまた出現!復讐の空中大勝負!!(K.I.T.T. VS.K.A.R.R.)」)が放送されています。




  


気になる吹替えの新録部分。

①ボニーがキットの中で「スペース・チャレンジ」というゲームをしている→キットにデルトン精密機器の情報やゲームをインストールしたことをボニーがマイケル達に報告するシーン。

②デボンのオフィスにエリオットが尋ねてくるシーン。(電話が鳴った後のデボンのセリフから)


ジュリアンの声は、「サザエさん」のマスオさんなどでお馴染みの増岡弘氏、アルマンの声は、ジャッキー・チェンやマクガイバーの声などで有名な石丸博也氏が演じています。












死の銃撃戦!マイケル・ナイト2000
SHORT NOTICE


マイケルは、ヒッチハイクをしていたニコルという女性を車に乗せる。ニコルは、娘のナタリーを巡って、夫のハロルドと激しく対立している最中であった。マイケルは、ニコルを目的地に送り届けるため、とあるモーテルに立ち寄るが、そこにハロルドの手下が押しかけてきた。マイケルは、男達と格闘中に、誤ってある男を殺してしまう。正当防衛を立証するためにマイケルは、姿を消したニコルを見つけ出さなければならなくなった。



日本未放映にして、シーズン1最終のエピソード。マイケルが殺人容疑者になってしまうという衝撃的な展開から始まり、ラストは、西部劇のような対決シーンが繰り広げられます。


このエピソードでは、キットの射出機能(AUTO ROOF)のシーンで、実際にスタントマンが車から放り出されるアクションシーンが撮影されています。テストで2、3人飛んだが、あまりに怖くてそれ以後は飛べなかったそうです。射出座席のコントロールが利かず、どこに飛ばされるかわからない状態だったとか。



日本語吹替えでとくに印象に残ったシーンと言えば、キットとナタリーの会話のシーン。キットと子供が何やら秘密を持ちながら会話をする場面は、他にも数多くのエピソードで見られますが、一番に思い出すのは、キットとエイプリルの姪のベッキーとの会話のシーン。その次に来るぐらい、このキットとナタリーのやりとりは、印象強く残りました。ボブ・シーガーの「NIGHT MOVES」が流れる中、マイケルとニコル親子がナイト2000で束の間のドライブを楽しむ→NIGHT MOVESの曲が終わった直後、勇ましいテーマアレンジのBGMが鳴り出して、ナイト2000が(西部劇のセットが立ち並ぶ)カラミティタウンに進入し、西部劇のような対決シーンになっていく演出がカッコ良かったですね。








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特撮番組でよく使われるロケ地と言えば、やはり、真っ先に思い浮かぶのは遊園地。最近では、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の第24話などにも遊園地回がありましたが、1970、80年代の特撮番組でも様々な遊園地が使用されていましたね。


ゴレンジャー(第17話)やギャバン(第12話)に登場した小山遊園地や、ゴーグルファイブの秘密基地(遊園地の地下に存在している設定)として使用された後楽園遊園地、仮面ライダーV3やアマゾンなどで使用された富士急ハイランドなどなど。特撮番組に限らず、引田天功の脱出シリーズや、ジャッキー・チェンの映画(香港発活劇エクスプレス 大福星)などにも使用された山梨の富士急ハイランドは、現在も存在しておりますが、残念ながら、小山遊園地は、2005年に閉園。戦隊シリーズのヒーローショーも行われていた後楽園遊園地は、現在「東京ドームシティアトラクションズ」という名称に変更されています。これらの遊園地と共に、かつて、数多くの特撮番組に登場し、ヒーローショーなども行われた施設がありました。それは「行川(なめがわ)アイランド」



行川アイランドは、1964年千葉県勝浦市浜行川に作られたリゾート施設で、レストランやホテル、野外ステージなどの施設の他、フラミンゴやクジャク、ホロホロチョウなど、鳥類の動物をメインにしたイベントショーが行われていたことでも有名な場所でした。開園以来活躍してきたフラミンゴの高齢化や、入場者数の減少にともない、2001年の夏に閉園。1960年代に「快獣ブースカ」、70年代には、昭和の「仮面ライダー」シリーズや、「超人バロム1」「アイアンキング」「キカイダー01」「快傑ズバット」などなど、数多くの特撮番組に登場し、当時のイベントなどの様子が残されています。1980年代の特撮番組でもよく見かけましたが、その中からいくつかご紹介致します。






ウルトラマン80 

「魔の怪獣島へ飛べ!!(前後編)」

怪獣探査衛星が潮風島の異常を察知し、その調査に向かったUGMのイトウ隊員の消息が途絶えた。猛、ハラダ・タジマが現地に行き、イトウの捜索を開始。そこで3人は、怪獣が女を掴み、海に消えていく姿を目撃する。


 

潮風島の有名なレジャー施設として登場。ホテルやプールなど様々な施設が映る他、フラミンゴショーや南国のダンスショーの様子も確認できます。ホテルの後ろに怪獣ラブラスが立つ合成シーンなども見られます。







仮面ライダースーパー1 

「巨腕コマ怪人! 灯台の死闘!!」

ジンドグマの怪人コマサンダーは、東京湾火の海作戦を実行するため、房総海岸の岬の灯台を占領し、海上を通る石油タンカーをコマ魚雷で沈めようとしていた。勝浦海岸で鬼火司令とコマサンダーを発見したジュニアライダー隊は、谷に報告後、コマサンダーの尾行を開始する。



  

冒頭にハルミとジュニアライダー隊が東日本旅客鉄道の行川アイランド駅に降りる場面が見られます。パーキングの映像の他、フラミンゴ、クジャク、ホロホロチョウ、オウム、アシカなど、当時飼育されていた様々な動物達が映る。ポリネシアンショーの様子や、プールでのダンスショー、「トロピカルバードセンター」の看板なども見られます。







星雲仮面マシンマン 

「海賊の宝を探せ!」

海賊フック船長は、レディMを誘い、100年前に祖先が隠した宝物を探し始める。一方その頃、健は、夏休み中の勝たちと旅行で、行川アイランドに来ていた。海賊フック船長の取材のため、真紀や週刊ヒットの編集長たちも行川アイランドにやってくる。真紀は、プールで泳いでいた健を呼び出し、フック船長のことを話した。健は、フック船長の件にオクトパスが関係しているのではと思い始めるが・・・。



 

健と勝たちがフラミンゴショーを観覧している場面が見られる。プールの場面では、真紀、ルミ子、週刊ヒットの編集長も水着姿で登場。健達と真紀が合流して太鼓ショーを観覧したり、動物園内にあった(と思われる)滑り台付近でマシンマンがボクシング男&トンチンカンと戦うアクションシーンもあります。行川アイランド内の喫茶店で真紀と編集長が勝たちに宝の地図について話したり、編集長が宝の地図を取るため、動物園内の池に侵入したり、健たちが宝の手がかりを求めて動物園内を走り回るシーンなども見られます。ラストも健や真紀達が全員でプールで泳ぐなど、施設をふんだんに使ったストーリーが展開しています。






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