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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2025/12月

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『獣電戦隊キョウリュウジャー』スタートからはや1ヵ月経ちましたが、5話に早くも新しい仲間が出てきました。かつてキョウリュウジャーと戦った古代の戦士ラミレス。戦隊に外人キャラが登場するのは、珍しいですね。古くは、『バトルフィーバーJ』の初代ミスアメリカ役のダイアン・マーチンを思い出しますが、このラミレスも実は、近々変身してキョウリュウシアンになってしまうんだとか。ゲキレンジャーも歴代のカラーバリエーションを崩してインパクトを残しましたが、ついに印刷カラーが出てきました。ということは、マゼンタも登場するのだろうか…。そう言えば、何かの戦隊でそんな名前の敵がいたような…ちょっと違うか。



第3話に登場したキョウリュウグリーン=立風館ソウジの父親立風館源流役であの春田純一氏が戦隊シリーズに復活。『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』や、『炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!』など、劇場映画のほうには何度か出演されていましたが、テレビシリーズのほうにも登場され、久々に殺陣を披露されていました。円月殺法的な技を使っていましたが、バトルフィーバーの倉間鉄山将軍が思わず脳裏に浮かんでしまいましたね。春田純一氏と言えば、かつての戦隊ヒーロー。「大戦隊ゴーグルファイブ」のゴーグルブラック=黒田官平と「科学戦隊ダイナマン」のダイナブラック=星川竜と2年連続で黒の戦士を熱演されていましたが、やはり個人的には、ゴーグルブラックで見せた数々のスーパーアクションが忘れられません。





「悪役レスラーの愛」
…ゴーグルファイブのシンボルになっている宝石を狙うデスダーク。エメラルドを奪って逃走するヤモリモズーを追う黒田の前に謎の覆面レスラー・ヘルマスクが現れた。黒田とヘルマスクがそこで一戦を交えるのですが、スローモーションと早回しを使った黒田の華麗な宙返りの映像とその後の手首固め投げのような技でヘルマスクを投げ飛ばす黒田のアクションがカッコ良い。ちなみに、ヘルマスクを演じているのは、「電子戦隊デンジマン」でバンリキ魔王役だった大前均氏。この方、『プロレスの星アステカイザー』でもプロレスラー役をやっていましたが、他の映画などでもプロレスラー的なヒール役が多かったそうです。





「地獄のキノコ村」…時代から取り残された村で人間を暴徒化させる毒キノコを作るデスダーク。戦闘中にバグモズーの毒ガスを浴びたゴーグルファイブが幻想世界の中に入り込んで、バグモズーと一対一の勝負をします。変身の解けたゴーグルファイブのメンバーが各々コスプレをしていますが、黒田は、やはりどう見てもブルース・リー?ですよね。両手でヌンチャク振り回しているし、アクションのキレもリーのようにキレッキレッで激しいです。バグモズーも空手着着てるし…。







黒田のアクション回と言えばやはり一番凄かったのは、「ブラック! 大逆転」なんですが、今回はあえてはずして、「二人のブラック!」を押しておきます。タイトル通り、この回では、タヌキモズーが次々とゴーグルファイブのメンバーに化けて、ゴーグルファイブをかく乱させます。タヌキモズーがブラックに化けた時は、春田氏が本物と偽者の両方を演じています。当然ながら当時は、今のようなCG技術がなかったので、相当手の込んだ編集テクニックを使って二人の黒田を映しています。後ろ姿は、当然ながら別の方が演じられていますね。本物と偽者を見極めるために黒田が高所からダイナミックなダイビングをしますが、つまり春田氏が2度飛び降りています。さらにタヌキモズーが正体を現す時に、たぬきのメイクをした黒田のカットが出てきますが、これがアクションと共にかなり印象に残りました。


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先週からスタートした『獣電戦隊キョウリュウジャー 』。一年ぶりの五人戦隊、そしてチェンジマン以来イエローがいない戦隊と言うことで、前作のゴーバスターズと比べると、ダイレクトなネーミングやスーツのデザイン(マスクは、ゴーグルの黒の領域がやや広くて、口の部分のシルバーが陰になると不気味に見える)とか着ぐるみだけの敵集団に巨大化する怪人などは従来の戦隊に戻った印象ですが、初回と2話を見た感じでは、コミカルとシリアスが絶妙に入り混じった新世代の恐竜戦隊と言った雰囲気。ただ、初回で変身した五人がそろっても互いに正体を明かさない(素顔をさらすのはレッドの桐生ダイゴだけで、後の4人は変身をとかず、そのまま去っていく)ところが中々新鮮だった。1話目は、レッド、2話は、ブルーとピンクがメインで話が展開し、それぞれの事情と戦隊メンバーになることを決意するところまでが描かれ、現段階では、3人が正式に獣電戦隊のメンバーになった模様。



今回の戦隊は、変身ツールやロボットのギミックが独特で中々凝っている感じですが、何より、サンバを踊りながら陽気に変身ってのがこれまた独特。サンバのリズムで合体する巨大ロボまで踊ってしまうと言うサンバルカンもびっくりな演出がブッたまげた。



ゴーバスターズのブルーは、メンバーの中で最年長の戦士でしたが、今年も引き続き、ブルーが最年長。しかも、今回のブルー、髪型がアフロヘアーで年齢は32と言う設定。他のメンバーには、20代から、最年少は、16歳の高校生がいるが、高校生とその倍の年齢を重ねたおっさんが共に戦うわけだから中々異色ですね。ジャスピオンもこの時代なら堂々とアフロで通せたのに(苦笑)。ブルーに変身する有働ノブハルは、見た目はワイルドだが、普通のおじさんと言う一際味わいのあるキャラクターになっている。両親とシングルマザーの妹、そしてその娘と共同生活している戦隊では珍しく生活臭が漂う戦士だ。そして、その妹・福井優子役を演じているのは、かつて『特捜戦隊デカレンジャー』でデカイエローを演じていた木下あゆ美氏。イエローがいないと思ったらこんなところに(笑)。



配役にもこだわりが見えますが、初回に凄い人が出ていて、世代的にびっくりした。かつてスニーカーと呼ばれ、泣き虫先生と呼ばれたあの人がついに戦隊に初登場。なんと、キョウリュウレッド=桐生ダイゴの父・ダンテツ役は、山下真司氏。いつかきっと来るんではないかと思っていたのですがやっと来ましたね。次回放送の3話には、ゴーグルファイブとダイナマンでブラック役を担当した春田純一氏がキョウリュウグリーン=立風館ソウジの父で剣の達人・立風館源流役で出演しているようです。最近では、ライダーやゴーカイジャーの劇場版にも出演されていましたが、戦隊のテレビシリーズの出演は、ダイナマン以来実に30年ぶり。ブラックの父親役ではないところがまた憎いところですが、かつての黒戦士が現代の緑の戦士の父になるのは、とても感慨深いものがある。



今年のピンクは、変身前の人も結構アクションができるようでかなり強い印象です。ミッチー・ラブみたいな豪快かつパワフルなピンクが期待できそう。名前もアミィ 結月って、ペギー松山とかカレン水木みたいなノリでつけられた名前なのかは定かではありませんが(笑)、一際アクションで印象に残るピンクになりそうだ。



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『特命戦隊ゴーバスターズ』はまもなく最終回を迎えますが、メカニック系の戦隊と言うことで、レッドバスターが実車のバイクに乗って、ちょっとしたアクションを繰り広げたりしていました。しかしながら、初期戦隊ほどの活躍はなく、むしろロボットに変形するトランスフォームの部分を売りにしていた印象。まあこれは、販促絡みもあるのでしょうからさておき、戦隊シリーズで唯一数多くの実車を駆使して戦った戦隊と言えば、やはり『ジャッカー電撃隊』


ジャッカーって未だにスーパー戦隊シリーズの中に入っていると違和感を持ってしまうのですが、それもそのはず、初期は、今では考えられないほどハードなストーリー展開で、Gメンとか特捜最前線みたいな暗くてドロドロした無情ではかない刑事ドラマのような世界観に変身ヒーローの要素を加えた感じの作品だったのですから。現在ヒットしているハリウッドのヒーローものは、シリアスでダークな大人の世界にヒーローが溶け込んだ作風のものが多いが、ジャッカーも言うなれば大人受けを狙ってスタートしたのかもしれないですね。当然ながら、当時の子供達には受けが悪かったようで視聴率が低迷し、3クール目で打ち切りになってしまった不遇の作品でもあるのですが、しかし、ゴレンジャーとこのジャッカーだけは、ゴールデンタイムに放送されている。大ヒットして2年も続いたゴレンジャーの後釜だけあってテレビ局側から厳しい査定を受けてしまったのでしょうか。ゴールデンで放送されたこともあってか、予算は豊富にあったようで、実車のマシーンが数多く登場して、公道で派手なカーアクションを見せてくれていました。




  
当時ほとんど玩具持っていたし、ヘルメットもあったっけ(苦笑)。




クローバーキングだけなぜかバイク(オートクローバー)でしたが、あとの3人は、全て実車のマシーンに乗っていた。スペードエースが乗るマシーンは、イタリア車のフィアットをベースにした「スペードマシーン」。レーザーや20ミリ機関砲が装備され、戦闘能力も半端なかった。ダイヤジャックが乗るマシーンは、当時の本物のレース用マシーンを改造したスーパーマシーン「マッハダイヤ」。ミサイル装備で武装もしているが、このようなマシーンが公道を走り回っていたのが改めて驚き。そして、ハートクイーンは、フォルクスワーゲン・タイプ1ベースのバギー「メイヤーズマンクス・ミニT」をベースにした「ハートバギー」。これにも機関砲や小型地雷弾が装備されていた。実車のマシーンを用意してもお飾りになってしまう作品も多い中、このジャッカーのマシーンに関しては、刑事ドラマで言うと西部警察級の華やかさとゴージャスさがあった。




  
これだけのゴージャスなマシーンがそろったのに子供達に受けなかったのは不思議。


ジャッカー電撃隊放送当時(1977年)は、スーパーカーブーム真っ只中で、ジャッカーのマシーンにもその影響が垣間見えますが、それだけでなく、当時の人気車であったポルシェやフェラーリなどの車を実際に登場させたエピソードも二度に渡って作られている。公道を思い存分に使って痛快に駆け抜けるレースシーンを見ていると、やはり当時の日本は、ダイナミズムに溢れていたのがよくわかります。そして、ジャッカーの凄いところは、それだけでなく、4人が乗るマシーン以外にも実車を使っていたことである。





 


ゴレンジャーのバリタンクに続いて、ジャッカーのジャックタンクと呼ばれる装甲車まできっちり実車で作られていた。残念ながらベース車は不明。最新映画『仮面ライダー ウィザード&フォーゼMOVIE大戦アルティメイタム』では、アクマイザーが乗る攻撃用マシーンとして、三菱ふそう・ザ・グレートをベースに使った装甲車が登場したようですが、これを機にまた実車マシーンが充実したヒーローものが生まれるといいですね。


 






ちなみにこちらはクライムの装甲車。まあ凝ってます。



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『特命戦隊ゴーバスターズ』の放送も残すところあと1カ月。今週の話は、ブルーバスターがまたもや熱暴走して、敵味方容赦なくぶつかって大暴れしておりました。そもそもなぜブルーが熱暴走を起こしてしまうのかと言えば、13年前に起こった事件の影響でゴーバスターズの3人の体にワクチンプログラムが宿り、三人それぞれに特殊なウィークポイントなるものが存在するからだそうです。ウィークポイントとは、要するに「弱点」のことなんですが、最初は、あまり聞き慣れない言葉だったので敵を倒したら三人が得点もらってパワーアップするのかなと勝手に思い込んでおりました(苦笑)。


ヴァグラスがそのウィークポイントを狙って作戦を仕掛ける話もありましたが、それにしてもこの三人のウィークポイントに差があるのはいいとして、ブルーがやはり一番やっかいですわね。ファイナルファンタジーで例えれば、バーサクとかコンフュの呪文をかけられた状態。今までにも何度か熱暴走したことがあるブルーですが、今回は、さらにえげつなかったですね。プロレス技を繰り出すわ、助けに来たイエローバスターに容赦なく腹パン食らわすわでまあとんでもない所業の連続。イエローバスターことヨーコちゃんがブルーことリュウジの熱暴走のことを初めて知った回では、リュウジに殴られそうになったヨーコちゃんが豪快に泣き喚いていましたが、あの頃と比べるとヨーコちゃんもかなり成長したということなんでしょうかね。そう言えば、今回、珍しくロボ戦が一度もなかったですね。いよいよ最後の決戦に向けて、ボルテージが上がってきた印象。


この回には、つり橋や高い崖に砂浜と、戦隊シリーズに欠かせない伝統の戦闘場所がたくさん出てきましたが、ブルーバスターが崖から落とされるシーンは、やはりCGだったか…。おそらく、初期戦隊なら、スタントマンが実際に飛び降りていたかもしれないな…。当時のスタントマン達は、さりげなくもの凄いアクションを見せていたな…。YOUTUBEの東映チャンネルで配信中の作品を見ながら改めて再確認した。現在、ジャッカー電撃隊、サンバルカン、ダイナマンと初期戦隊が三作品も配信されていますが、宙明サウンド最高だし、話も中々ハードなのが多い。ダイナマンは、OPと劇中の爆破の数も凄いですが、当時のJACのキレキレなアクションの凄まじいこと。ダイナマンからワイヤーを使ったアクションがより増えて、進化獣だけでなく、アクション演出もかなり進化した印象があります。レッドバスターに続いてブルーバスターもゴーグル割れマスクとボロボロになったスーツ姿を見せていましたが、もはやこれも戦隊の伝統と言うべきか。
 




 

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ゴーグル割れでもっとも有名なのは、やはりこの人かな…。







 

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スーツ破壊は、初期戦隊でもよく見かけました。あの人もこの人も…。イーグル、派手に破壊されてますなあ…。メカむき出し…。



そして、37番目の戦隊「獣電戦隊キョウリュウジャー」の予告が流れ始めました。最近は、新戦隊のお披露目が早いですね。昔は、最終回だけに流れるのが普通でしたが、今年は、ライダーの「この後すぐ…」の映像の後に、もう一回別のバージョンの予告が流れています。タイトル聞いた時は、冗談かと思ったのですが、本当のネーミングだと知り、ちと唖然。黄色がいない戦隊は、チェンジマン以来ですかね。予告を見た感じだとコミカル戦隊なのかなあ。ナレーションはあのハイテンションな千葉繁さんですし…。


 

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気づけばゴーバスターズも終盤戦。亜空間のボス・実体化したメサイヤと対決し、一度はクライマックスを迎えたものの、生き残ったエンターとエスケイプとの戦いの第二章が展開しています。最初の頃は、メカニックのこだわりやスパイ的な描写があったり、ロボ戦の撮り方が変わったりして、中々新鮮味がありましたが、アクション的には、面白い部分もあるものの、ストーリー的には、やや中弛みを感じる。ここ最近は、通常のフォーマットに戻ってしまい、いまいち盛り上がりに欠ける展開。やはり、敵の強大さが足りないのが難点か。この間登場した怪盗ピンクバスターは、中々面白いキャラでしたが、ついで本当にピンクに変身すれば初のピンク戦士追加パターンとなり今までにない展開になったのに、残念ながら一回限りの出演だったようで。そう言えば、サンバルカンにもこう言うキャラがいましたねぇ。



 

    


「赤バラ仮面(バラモンガー)」に苦戦するサンバルカンに成り代わって登場したのが、この「白バラ仮面」(第29話「美剣士白バラ仮面」)。正体は、嵐山長官の娘・美佐だったのですが、赤バラ仮面とフェンシング対決を繰り広げ、ほんの数分の活躍でありながら、戦隊史に残る印象的なキャラとなった。ちなみに赤バラ仮面を演じているのは、後に宇宙刑事シャイダーで女宇宙刑事アニーを演じた森永奈緒美さん。目と口は見えるのですが、仮面をかぶっている上、声まで変えられているので、リアルタイム視聴時は、誰だかさっぱりわかりませんでした。しかし当時、10代でありながら、アニー張りにアクロバティックかつ華麗なアクションを披露されています。(YOUTUBEの東映チャンネルでいずれ配信されると思うので、ご興味のある方は、来年チェックしてください)サンバルカンと同じ3人戦隊として始まったゴーバスターズは、なにかとサンバルカンをリスペクトをしている演出を見かけるが、これもまたその一つだったのでしょうかね。嵐山長官並みに黒木司令官にも活躍してもらいたいところだが、残念ながらまだ今のところ主だった活躍はなし。やはり、ここは、長官もブラックバスターにでも変身してもらって巻き返しを図ってもらいたいところでございますが(笑)。



さて、この時期になると気になるのは、来年の戦隊。また五人戦隊に戻るみたいですが、このモチーフは、もう3回目ぐらいになるんでしょうか。その名も「獣電戦隊キョウリュウジャー」。90年代にジュウレンジャーというのがいましたが、今度の戦隊もそのジュウレンジャーに近いデザイン。特にマスクは、恐竜の開いた口の部分にゴーグルが配置されているなど、よく似ています。ゴーバスほどの新鮮味はなく、従来の戦隊に戻ったと言う印象が強いです。でも今回、タイトルが凄いですね。恐竜にジャーをつけているだけのこのストレートさ、結構インパクトはあります。そして、黄色の戦士がいない、赤・青・緑・黒・桃という初のカラーパターンの戦隊であります。獣電池を使ってサンバのリズムで変身するそうですが、踊りながら変身するわけではないようですね。ダンスをモチーフにしていたバトルフィーバーも踊りながら変身していたわけではなかったし(苦笑)。踊って変身なら結構愉快で面白そうだけど。


 

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YOUTUBE東映チャンネルで配信されていた『超電子バイオマン』が最終回を迎え、何年ぶりかに最終決戦を見た。ダイナマンの放送の途中から放送時間が30分→25分(OP/ED合わせて正味20分)に短縮され、言うなれば戦隊シリーズはバイオマンから完全な20分戦隊になったわけだが、時間が短くなったせいもあるのか、新しい試みがたくさん詰め込まれ、メカ人間と人間との戦いが斬新かつシリアスに描かれた。バイオマンは、デザイン的にもヒーロー側・敵側ともとても魅力的で、今見ても十分通用するカッコ良さ。


しかし、この作品、やはりドクターマン=蔭山秀夫の物語なのだなあと改めて思った。一人の天才科学者が人間の心を捨て、自らの体を機械化して新帝国ギアを築き上げ、世界征服をもくろむ。人間の心が捨てきれず苦悩する姿、息子に似せたメカ人間を開発したり、本当の息子を見つけて動揺したり、人とメカの間で揺れ動くドクターマンの心情が繊細に描かれているのが大人目線で見てもやはり面白い。それまでの秘密結社とか宇宙からやってきた悪の異星人集団ではなく、一人の人間が地球を脅威に陥れると言う設定がものすごく斬新だった。そして、何よりもドクターマンを演じた幸田宗丸さんの圧倒的な演技力がなければ、この作品は成立しなかったであろうと思う。この人、1960年代から特撮作品に携わっていて、ウルトラシリーズを初めとした円谷作品にも多数出演しています。戦隊シリーズへの出演は、このバイオマンが最初で、後に五星戦隊ダイレンジャーにも出ていたそうだが、私にとっては、やはり仮面ライダースーパー1の玄海老師のイメージが強い。幸田宗丸さん辺りの世代の俳優さんって、こういう深みのある敵役をやらせたら、ぴたっとハマるんですよね。プロフェッサー・ギルやガイゼル総統、レイダーなどを演じた安藤三男さんも凄かったが。64歳の時にドクターマンを演じたようですが、やはり声にも演技にも迫力があって今見ても引き込まれる。


第三勢力が登場して、ヒーロー側と敵側を合わせた三つ巴戦というのが初期戦隊終盤の恒例の展開でありましたが、よりドラマ性を重視していたのがこのバイオマン。同じくメカやロボにこだわって作られた「大鉄人17」に科学者役で出演していた中丸忠雄さんをドクターマンのライバル役で登場させたのも憎い演出。ハカイダーを訪仏とさせるバイオハンター・シルバやロボットの苦悩を描いた「人造人間キカイダー」にもまつわる『良心回路』と言う言葉を使ったり、当時のメカもの特撮の集大成的な意味合いにおいても、バイオマンは、やはり大傑作であったと改めて認識し直した。



同じくメカもの特撮として現在放送中のゴーバスターズ。オリンピック年はメカもの戦隊と言うセオリーはまだ生きているようです(笑)。ロボットやコクピットなどのデザインは、なかなか良いし、ロボ戦の撮り方も今までにない感じで面白いが、やはりいかんせん敵側の迫力がいまいち。ドクターマンを凌駕する敵ボスが登場しないものか。ちなみにYOUTUBE東映チャンネルでは、バイオマンの後、サンバルカンが配信されているようです。これもメカものであり、動物をモチーフとしたデザインの戦隊でしたね。ゴーバスとは何かと共通項が多いが、と言うことはそろそろゴーバスにもイナズマギンガーのような第3勢力が登場となるのか???





 

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