地上波からアメリカのドラマの放送がなくなって久しい昨今ですが、テレビ東京系では、現在、お昼の時間帯に『刑事ナッシュブリッジス』の第2シーズンが再放送されております。アメドラの新作もゴールデンタイムでは、最近は、滅多にお目にかからなくなったが、そんな中、同じくテレビ東京で来月から『24 SEASON8』が放送されるそうです。これまでは、フジテレビの深夜帯に一挙まとめて放送されるのが恒例でしたが、ファイナルシーズンは、本国での放送と同じくゴールデンタイムで週一放送になる模様。放送時間は、水曜夜9時。一年前には、韓国ドラマも放送され、かつては、ナイトライダーやエアーウルフが放送されていた時間帯。この十数年間アメドラの新作は、深夜帯の放送が慣例となっているが、ゴールデンは、久々なのでちょっと懐かしい感じもします。しかし、ゴールデンに24が放送されると知った時は、なんだか不思議な感覚になった。何年か前にサンテレビで月曜の夜8時にSEASON2が放送されていた事があったが、あの時も違和感を持ちながら見ていた。そう言えば、ナイトライダーも月8枠で放送されていた時期があったな…。
ゴールデンでアメドラが放送されなくなったのは、日本のテレビの規制が厳しくなったせいもあるが、ここ数年のアメドラを見ていると、日本のゴールデンでは、放送できなさそうなストーリーや、グロテスクな描写をたくさん目にする。24の場合、例えば、過激な拷問シーンなどで、若干グロテスクな場面が挟み込まれていたりするので、ゴールデンの時間帯だとカットされてしまうのではないかと心配になるが、しかし、そんな事言ったら『CSI』シリーズなんて、日本のゴールデンタイムでは、絶対放送できない(笑)。CSIは、ご存知の通り、最先端の科学捜査で事件を解明するドラマですが、事件や事故の再現映像は、CGでリアルに描写されている。また、遺体を検死する描写もかなりリアルで、コンテナの下敷きになった遺体や、バラバラ殺人の時もリアルな遺体が画面に登場していた。しかし、テレビ東京は、かつて月曜の夜10時にCSIを放送していたことがある。最近は、早朝に放送されている事もあるが、それはそれで、朝から結構どぎつい感じが…(苦笑)。汚職刑事たちが活躍する『ザ・シールド』も中々面白いドラマなのだが、これも過激なグロエロ描写が満載で、おそらく地上波では、この先も放送されることはないだろう。確かに第3シーズン以降の展開は、ゴールデンタイムでは、厳しいかもしれない(苦笑)。でも、アメリカでは、それらの作品も普通にゴールデンタイムに放送されているわけだから、日本のテレビが最近何かと過剰に反応し過ぎているとも言えそうだが…。
HD化の影響もあるのかもしれないが、最近スカパーでも60、70、,80年代のドラマがあまり放送されなくなってきているのが気になる。『コンバット』『原子力潜水艦シービュー号』『ナポレオン・ソロ』とか『白バイ野郎ジョン&パンチ』『刑事スタスキー&ハッチ』『600万ドルの男』『チャーリーズ・エンジェル』『パトカーアダム30』とか見たいのが山のようにあるのだがそろそろ放送してもらいたいものだ…。
スパドラで放送中の『スパイ大作戦 HD完全版』は、あっと言う間に15話ほどまで進んでおります。スパイ大作戦と言えば、なんと言ってもラロ・シフリンのあのスリリングなテーマ曲が真っ先に思い浮かんでしまいます。いつ聞いても良いですね。
「スパイ大作戦 実行不可能な指令を受け、頭脳と体力の限りを尽くしてこれを遂行するプロフェッショナル達の秘密機関の活躍である」
この日本語版ナレーションも味わい深い。ところで、シーズン1は、日本では、フジテレビ土曜夜10時30分から放送されていたそうです。現在も続くフジの月9ドラマ枠も、かつては、外国ドラマ放送枠だった頃があったようで、スパイ大作戦のシーズン2、3は、この時間帯に放送されていた模様。おなじくスパドラで放送中の『電撃スパイ作戦』もフジテレビが月曜の夜10時に放送していたそうです。トレンディドラマや恋愛ドラマのイメージが強いフジだが、昔は、意外に硬派な海外ドラマを数多く放送していたんですね。
シーズン1のIMFのリーダーは、スティーブン・ヒルが演じるダン・ブリッグスですが、やはり、リーダーと言えば、リアルタイムで見た『新スパイ大作戦』の影響もあるのか、2代目リーダーのジム・フェルプスの印象の方が強い。吹き替えは、初代も二代目も同じ若山弦蔵さんでしたね…。IMFの個性的なメンバーの中でも一番気になるのは、変装の名人ローラン・ハンド。最初の数話では、声帯模写をしたり、メイクを施したり、様々に芸達者ぶりを見せてくれる。背が高くて、恰幅が良くて、アクションも豪快。ナレーションの通り、一番頭脳と体力の限りを尽くしているのは、ローランではないだろうか。印象的なエピソードは、前後編の「刑務所突破作戦」。白昼、サーカスに夢中になっている見張りの兵士の目を盗んで、刑務所に潜入するローランの姿がものすごくスリリング。「戦慄のスパイ養成所」では、敵の実験室に潜入して作業中に、ローランがペスト菌が入ったシャーレを割ってしまい、ペストに感染してしまうところもハラハラさせられた。そう言えば、ローラン役のマーティン・ランドー、アルフレッド・ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』に殺し屋役で出演していたことを最近知った。初めて彼を見た時は、ピーター・マーク・リッチマンと勘違いしてしまいましたが…(汗)。そして、ローランの声を担当するのは、銭型のとっつぁんや昭和仮面ライダーシリーズのボスの声やナレーションでもお馴染みの納谷悟朗さん。シーズン3までローランを演じた後、引き続きシーズン4では、アメージング・パリス(レナード・ニモイ)の声を担当されています。
どうやらシーズン2以降は、まだ放送予定がないみたいだが、ぜひとも放送してもらいたいものです。完全版と言いつつ、エアーウルフみたいに抜けエピソードがないことを祈る(指令風)。
年末は、スカパーでジェイソンボーンシリーズが放送されたり、地上波では、大晦日に『笑ってはいけないスパイ24時(ほとんどスパイとは無縁のイベントが多かったが(笑))』があったり、何かと「スパイ」と言う言葉を見たり聞いたりする事が多い昨今ですが、スカパーでは、今月もたくさんのスパイもののドラマが放送されております。アメリカCIA、イギリスMI6、ロシアFSB…各国様々な情報機関がありますが、なぜゆえに日本にはないのか不思議に思う今日この頃…。スパイものと言えば、やはり真っ先に思い出すのは、往年の名シリーズ『スパイ大作戦』。そのHD完全版が来週からスタートします。8年ぐらい前、地上波の毎日放送の深夜帯に再放送され、見たが、結局第2シーズンで打ち切り強制終了されてしまった。去年惜しくもお亡くなりになられてしまったIMFの2代目リーダー、ジム・フェルプスを演じたピーター・グレイブスの生前の若かりし勇姿と、未見の第3シーズン以降に登場するレナード・ニモイのエージェント姿を含め、改めて堪能したいところです。
スカパーのスーパードラマTVでは、現在スパイドラマが盛り沢山。ロバート・ヴォーン主演の『プロテクター・電光石火』など、イギリス制作のスパイものを複数見かけるが、今月からスタートした『電撃スパイ作戦』は、1968年製作のスパイドラマですが、ちょっと風変わりな内容になっている。チベット潜入の任務を終えた国際諜報機関ネメシスのエージェント・クレイグ、シャロン、リチャードの三人を乗せた飛行機がヒマラヤに墜落。そこで三人は、見知らぬ民族の治療を受けて、不思議な能力を身につける。SF要素が強いが物語は、至ってシリアスなスパイもの。しかし、三人の特殊能力が曖昧な設定で、いまいちどんな能力を身につけているのかがわかりにくい。『HEROES』みたいにそれぞれ特殊能力がはっきりしているといいのだが…(逆にヒーローズは、特殊能力を持った登場人物が多過ぎて、ストーリーが複雑だった…)。リチャードの声を『特攻野郎Aチーム』のハンニバルの声などでも知られる羽佐間道夫氏が担当。ナレーションは、「スタートレック」のカーク船長などでお馴染みの矢島正明氏。
日本では、フジテレビが放送していたそうです。これ、「夜のヒットスタジオ」の前番組だったらしいが、1970年代前半は、フジでも外国テレビドラマを数多く放送していたようです。そう言えば「女刑事ペパー」もこの局が放送していたんだっけ…。
毎シーズン、人員の選出の仕方に問題ありすぎなのではないのかと思うぐらいCTU内に必ずスパイが紛れ込んでいるのが定番だったが、そう言えば、このシリーズを見始めた時に最初に気になったのは、CTUとは、何ぞや?と言う疑問。CTUとは、Counter Terrorist Unit=テロ対策ユニットと呼ばれるこのドラマの中で登場する架空の組織の名称で、CIA(アメリカ中央情報局)下で運営されている政府機関と言う設定。FLAGやFIRMやら、SIUなどなど、過去のアメリカドラマにも様々な架空の組織が登場しているが、CTUほど内通者がたくさんいる組織は、見た事がない(苦笑)。ジャックって、CIAの工作員よりも有能に見えるが、なぜにCTUを自分の職場に選んだのだろうか・・・。そのCTUの中で繰り広げられる緊迫したやりとりもこのシリーズの魅力だった。シーズン7で、CTUは、閉鎖されてしまうが、ファイナルシーズンでまた復活している。
行き着くとこまで行ってしまった感のあるこのシリーズですが、アンハッピーな結末が予想されている、気になるファイナル・シーズンを今半分ぐらいまで視聴したところです。ジャックもとうとうおじいちゃんに。初回に顔馴染みの出演者を多数確認できた。『ザ・シールド』のデビッド・アセベタ署長役のベニート・マルティネスがジャックの情報屋役で、それから『刑事ナッシュブリッジス』のエバン役のジェイミー・ゴメスがCTUのエージェント役で出演していた。本筋に絡むのかと期待したが、なんと初回で早くも殉職…。もうちょっと活躍するところを見たかったのだが…。
新しいところでは、『フリンジ』の初回の先行放送を視聴。「エイリアス」「LOST」のJ.J.エイブラムス製作総指揮によるSFミステリー。飛行中の旅客機の中で、乗員、乗客達の体が溶け、骨だけになってしまう異常な事件が発生し、FBIの女性捜査官オリビアが事件の謎を追う。映像の雰囲気や世界観、日本語のサブタイトルのつけ方など、満遍なく「X-FILE」臭が漂うが、フリンジ・サイエンス(境界科学、非主流科学)にまつわる怪現象は、きっちりと解決されて行くんだとか。しかし、可能と不可能の境界線を揺るがす「パターン」と呼ばれる現象の謎は、回をおうごとに深まって行くと言う。また、なにやらLOSTのような謎が謎を呼ぶ展開が続きそうなシリーズのようだが、最近こう言う傾向の米ドラマが多くて、中々ついていけない・・・。できれば、1話ごとにすっきりした結末をお願いしたいものだが・・・この作品には、それは、期待しないほうがいいのかも???(苦笑)。
『ヒッチコック劇場(Alfred Hitchcock Presents)』は、1955年からアメリカCBSで放送されたサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコック司会による30分一話完結形式のテレビドラマで、日本では、1957年から日本テレビで放送されていたそうです。毎回ブラックユーモアを交えた絶妙な表現でスポンサーを絶大に皮肉るヒッチコックの愛嬌たっぷりの司会も見応えのあるこのテレビシリーズ。さすがに、初期のシリーズは、見た事がないのですが、20年ほど前にテレビ東京系列のテレビ大阪で毎週深夜に放送されていたカラー版の「新・ヒッチコック劇場」は、いくつかのエピソードを見た事があります。で、この9月からAXNミステリーで放送されているものは、1962年から原題:The Alfred Hitchcock Hourのタイトルで放送された1時間のシリーズで、後に映画やテレビドラマで活躍されたビックスター達がゲスト出演しています。現在のところ確認できたのは、ロバート・レッドフォード(「13日は金曜日」「もつれた蜘蛛の巣」)、テレビドラマ『逃亡者』でジェラード警部を演じたバリー・モースも「もつれた蜘蛛の巣」で、レッドフォードと共演していた。他にも、後に人気テレビシリーズに主演し、活躍した俳優さん達が多数出ておられました。それがこのお三方。
おわかりの方は、もうおわかりだと思いますが、一番左から、『スパイ大作戦』で、IMFのリーダー、ジム・フェルプスを演じていたピーター・グレイブス。グレイブスは、「復讐は俺の手で」と言うエピソードに主演。何者かに妻を殺され、その犯人を探し出して、復讐を果たそうとする男・マークを熱演していた。この話、中々面白かったのですが、『ナイトライダー』「スペシャルカーを取り戻せ!ナイト2000車ドロ壊滅作戦!!」でクラシックカー強盗グループのリーダーを演じていたアルバート・サルミがマークの妻を殺した犯人・ボンドを演じていたのも興味深かった。中央は、ご存知、『刑事コロンボ』のコロンボ役で有名なピーター・フォーク。「狂神の炎」で、教会を建てるために、ある老婦人の遺産を狙って殺人を繰り返す牧師ロバートをフォークが演じていた。これも中々印象的な話で、悪魔のように危ういフォークの姿が逆に新鮮に見えた。そして、一番右、『女刑事ペパー』のペパー役や、ブライアン・デ・パルマの『殺しのドレス』に出演していたアンジー・ディキンソンは、「ある殺人計画」に出演。交通事故で妻を亡くした小説家バーロウがフランスで出会った実業家アイバーの妻・ジャネットと不倫関係になり、二人がアイバーの殺人計画を企てると言う内容。ディキンソンは、バーロウを惑わし、殺人者へと変えていく悪女ジャネットを演じていた。
AXNミステリーでは、続いてこれの第2シリーズも放送するようですが、第1シリーズを見ていて気になったのは、ヒッチコックの吹替えの声優さんがコロコロ代わる事。調べてみたところ、第1シリーズは、三島雅夫、山田昭一と言う二人の声優さんがヒッチコックの声を担当していますが、個人的に馴染みがあるのは、やはり、熊倉一雄の声。カラー版のヒッチコック劇場もこの方が担当されていたと思うが、ヒッチコックが登場するCMなどでも、必ずこの人が声をあてていた。30分のシリーズや、新ヒッチコック劇場もまた見てみたいものだ。
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