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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/04月

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平成の最初に見た映画第2弾は、地元で撮影されたこともあり、今も思い入れの深い「ブラックレイン」。












監督は「エイリアン」「ブレードランナー」のリドリー・スコット。主演は、「ウォール街」「危険な情事」「アントマン」のマイケル・ダグラス。日米合作の刑事アクションということで、この映画の無台は大阪になっており、日本からは、高倉健、松田優作、若山富三郎、内田裕也、安岡力也、ガッツ石松など、当時活躍していた日本を代表する錚錚たる俳優陣が勢ぞろいしたことでも話題になった作品。



今回、10年ぐらい前に買ったメイキングと出演者のインタビューなどが収録されている二枚組のDVDを鑑賞。本編よりも先に二枚目に入っていた日本人出演者のインタビューから拝見した。大阪府警の刑事部長役の神山繁、松田優作が演じたヤクザの佐藤の子分役で出演した内田裕也、ガッツ石松、國村隼、佐藤の情婦役の小野みゆき、菅井(若山富三郎)の子分役の島木譲二がインタビューに答えていた。



その中でとくに印象に残ったのは、内田裕也さんが東京国際映画祭で松田優作さんと会い、松田優作が2人に抱えられてやって来て、完成した映画を見ずに帰ってしまった話と、島木譲二さんが映画の撮影中に訪ねてきたマイケル・ダグラスの子供たちにパチパチパンチやポコポコへッドを見せて、「クレイジー!」と言われた話。島木譲二さんは、当時吉本新喜劇で活躍していた大阪のコメディアンで、上半身裸になって自分の胸を両手でパチパチ音を鳴らしながら叩き続ける「パチパチパンチ」と、両手に持った灰皿で自分の頭をポコポコ殴り続ける「ポコポコへッド」を定番のギャグとして、新喜劇の中で披露していた。やはり私が知っている吉本新喜劇と言えば、この人と池乃めだかとチャーリー浜、間寛平などが出ていた時代ですね(笑。



本編は、リドリー・スコットの解説付きで鑑賞。この解説を収録したのが2006年頃らしく、映画の公開から17年程経っていたこともあり、リドリー・スコットの記憶違いが何カ所かあった。ブラックレインの撮影は、基本、大阪で行われたが、ニックが訪問する松本刑事の自宅のあるマンションは、リドリーの解説では、横浜で撮影したと言っていたが、Wikiには、南港ポートタウンになっている。また、菅井が練習していた打ちっぱなしのゴルフ場も横浜の郊外で撮影したと言っていたが、実際は、大阪の豊崎に昔あった打ちっぱなしのゴルフ場で撮影されている。このゴルフ場は、淀川にかかる新淀川大橋沿いにあったゴルフ場で、車でよく通る場所なので私もよく覚えていますが、今はもう現存していません。














 


チャーリー(アンディ・ガルシア)がパスポートの入ったコートをバイクに乗る吉本(國村隼)に奪われるシーンのロケで使われた阪急梅田駅ターミナルビル一階の格調高いコンコースも、リニューアルされて現存していない。あのコンコースには、シャンデリアが下がるアーチ天井、金の装飾、ステンドグラス、大聖堂を思わせるグランドドームなどがあり、高級感溢れる美しい空間になっていて、子供の頃から何度も通ったのでとても思い入れがあったのですが、壊してしまったのは今でも本当に残念に思いますね。



松本刑事が所属する大阪府警刑事部内や刑事部長室は、当時実在した警察署(阿倍野警察署)で撮影されたそうです。菅井が経営する「クラブみやこ」の外観は、キリンプラザ大阪・道頓堀で撮影。製鉄所のシーンは、新日本製鐵堺製鐵所で撮影されたが、その中で繰り広げられたアクションシーンはアメリカで撮影されたものだったらしい。空港のシーンや、チャーリーが佐藤に日本刀で首を刎ねられてしまうシーン、クライマックスでニックと佐藤がバイクチェイスを繰り広げたぶどう園もロスで撮影されたものだったらしく、日本で撮影されたシーンはそれほど多くなかったことに今更ながら気づいた。この当時からすでに日本は映画の撮影が非常に困難な国だったんですね。ブラックレインでは、まあまあ協力している感じですが、本当、日本警察の非協力ぶりは何とかならんもんかと、映画を見ながらついボヤいてしまった(苦笑。



















 


ブラックレインで印象に残っているのはこのカット。菅井(若山富三郎)の子分役の安岡力也と島木譲二が松本刑事(高倉健)のマシンガンに撃たれて、メルセデスの爆発をバックに壮絶に倒れるところ。マシンガンを撃ち続けて中々倒れない(笑)スローな安岡力也がとても印象的でしたね。



当時劇場に観に行ったし、30年経った今見ても自分の中では色褪せい作品なのですが、日本側のキャストに他界された方々が多くなり、梅田のコンコースをはじめ、現存していない建物も増えてきて、だんだん古き良き大阪の街の記録映画になりつつもあるこのブラックレインですが、この作品のような日本を舞台にした日米合作映画をもう一度生きている間に見てみたいですね。



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キム兄と今田耕司がブラック・レインのオーディションにいた!?
ガースさん、こんにちは。

>》島木譲二さんが映画の撮影中に訪ねてきたマイケル・ダグラスの子供たちにパチパチパンチやポコポコへッドを見せて、「クレイジー!」と言われた話。島木譲二さんは当時吉本新喜劇で活躍していた大阪のコメディアンで、上半身裸になって自分の胸を両手でパチパチ音を鳴らしながら叩き続ける「パチパチパンチ」と、両手に持った灰皿で自分の頭をポコポコ殴り続ける「ポコポコへッド」を定番のギャグとして、島木さんが新喜劇の中で披露していた。

>島木譲二さんが撮影現場に訪れたマイケル・ダグラスのお子さんにパチパチパンチを披露した場面、何となく想像できますね。wikipediaによると、ブラック・レインのオーデイションを受けた吉本芸人の中には今田耕司さんとキム兄こと木村祐一さんがいたそうですが、今田さんはオーディションで自分はお笑い芸人であることをスタッフに伝えるも「コメディアンなら何か面白いことをやってください」と要求されるも外国人に自分のギャグが伝わらないと思った今田さんは「僕は別にいいです」と答えたところ質問したスタッフから「チャンスがいらないのか?」と言われたエピソードがあるそうです。

また、(wikipedia参照)マイケル・ダグラスは「日本人の殺人鬼を演じないか?」とジャッキー・チェンに話を持ち掛けたものの「悪役を演じる僕を見たら僕のファンがブラック・レインを見たがるとは思わない」と言って出演を辞退したエピソードがあるそうですが、今から10年前に「ジャッキー・チェンがアクション封印で悪役に挑戦!」という触れ込みで公開された「新宿インシデント」という日本・香港の合作映画があったのを思い出しますが、本作でのジャッキーは日本で消息を絶った恋人を探して日本へ密入国する主人公を演じていました。

>》リドリー・スコットの記憶違いが何カ所かあったそうで、ブラックレインの撮影は基本大阪市内で行われたが、ニックが訪問する松本刑事の自宅のあるマンションは「リドリー・スコットの解説」では横浜で撮影したと言っていたが、Wikiには南港ポートタウンになっている。また、菅井が練習していた打ちっぱなしのゴルフ場も横浜の郊外で撮影したと言っていたが、実際は「大阪の豊崎に昔あった打ちっぱなしのゴルフ場」で撮影されている。

>一時は強制送還されかけたニックが松本の家を訪ねる場面に出るマンションですよね。リドリー・スコットとしては、大阪市内でロケしたのを「横浜市内で一部のシーンを撮影した」と記憶違いしていたのかな?と思います。
また、wikiによると小野みゆきさんを尾行するニックと松本警部補が尾行する場面は神戸でロケが行われたそうで機会があればビデオを見てチェックしようかと思います。

>》その中でとくに印象に残ったのは「内田裕也さんが東京国際映画祭で松田優作さんと会い松田さんが2人に抱えられてやって来て、完成した映画を見ずに帰ってしまった」話

>この映画といえば公開直後に他界された松田優作さんのことを思い出しますが、松田さんも病を押して撮影に臨んだそうで松田さんの突然の訃報がなかったらロバート・デニーロとの共演もあったそうですが、「二人に抱えられて松田さんは完成した映画を見ずに帰った」という話を聞くと松田さんの病気が進行していたのではないか?と想像してしまいます。
ブラック・レインの公開と同時期には日テレで「華麗なる追跡」という松田さんの遺作となった2時間ドラマが放映されたそうですが、手元にあるサントラ盤のブックレットには三菱パジェロをバックに銃を構える松田さんのスチール写真が載っていますが、松田さんがパジェロを乗り回す姿が拝めるのか気になりますね。

このブログを見て以前古本屋で購入した映画雑誌「キネマ旬報」89年10月下旬号にブラック・レインの特集記事があったのを思い出して読みましたが、その中にあったプロダクションノートによると88年10月31日に大阪府庁の庁舎にて大阪府警本部の撮影が始まり、ニューヨークやロサンゼルスのパラマウント撮影所・大阪周辺で撮影が行われたことを触れていますが、「クラブみやこ」のロケは道頓堀地区やキリンプラザで行われ、2か所の製鉄所やゴルフ練習場・大阪中央市場を最後に日本国内のロケが終わったそうですが、大阪中央市場はニックと松本警部補がうどんを食べる場面・ロケが行われた製鉄所は新日本製鐵堺製鐵所でゴルフ練習場は「豊崎に昔あった打ちっぱなしのゴルフ場」のことではないか?と想像するばかりですが、この10月下旬号には神戸を舞台した柴田恭兵さん主演の映画「べっぴんの街」のポスターと新作公開情報として紹介した記事も載っており30年前の10月に関西でロケが行われた「ブラック・レイン」と「べっぴんの街」という映画あったことを感じました。
9人のコリない日本人 2019/03/11(Mon)12:27:52 編集
Re:キム兄と今田耕司がブラック・レインのオーディションにいた!?
>「コメディアンなら何か面白いことをやってください」と要求されるも外国人に自分のギャグが伝わらないと思った今田さんは「僕は別にいいです」と答えたところ質問したスタッフから「チャンスがいらないのか?」と言われたエピソードがあるそうです。

二人は当時、大阪で放送されていたダウンタウン司会の「4時ですよーだ!」と言う番組に出演していた頃で、売り出し中の若手の吉本芸人でしたね。舞台が大阪と言うことで地元で活躍していた吉本芸人もオーディションに参加していたのでしょうね。


>また、(wikipedia参照)マイケル・ダグラスは「日本人の殺人鬼を演じないか?」とジャッキー・チェンに話を持ち掛けたものの「悪役を演じる僕を見たら僕のファンがブラック・レインを見たがるとは思わない」と言って出演を辞退したエピソードがあるそうですが、

89年のあの頃に悪役のジャッキーを見たいと思う人はいなかったでしょうね。少なくとも私は見なかっただろうと思います(苦笑。


>一時は強制送還されかけたニックが松本の家を訪ねる場面に出るマンションですよね。リドリー・スコットとしては、大阪市内でロケしたのを「横浜市内で一部のシーンを撮影した」と記憶違いしていたのかな?と思います。

このDVDが発売されたのが2006年で、その時すでに公開から17年経っていたわけですから、記憶が薄れるのもやむを得ないですよね。


>また、wikiによると小野みゆきさんを尾行するニックと松本警部補が尾行する場面は神戸でロケが行われたそうで機会があればビデオを見てチェックしようかと思います。

阪神大震災前の貴重な街の映像かもしれませんね。


>「二人に抱えられて松田さんは完成した映画を見ずに帰った」という話を聞くと松田さんの病気が進行していたのではないか?と想像してしまいます。

その時、もうかなり病状が悪化していたのでしょうね。デ・ニーロとの共演作、本当に見てみたかったです。


>ブラック・レインの公開と同時期には日テレで「華麗なる追跡」という松田さんの遺作となった2時間ドラマが放映されたそうですが、手元にあるサントラ盤のブックレットには三菱パジェロをバックに銃を構える松田さんのスチール写真が載っていますが、松田さんがパジェロを乗り回す姿が拝めるのか気になりますね。

松田さん、幌を開いた初代パジェロと思われる車を運転していましたね。他の刑事は、デリカスターワゴン、ギャランVR-4、マグナワゴンなどを乗っていました。ゴリラと言い、当時(1989年)は、三菱車が日本の刑事ドラマで活躍した時代でしたね。


>30年前の10月に関西でロケが行われた「ブラック・レイン」と「べっぴんの街」という映画あったことを感じました。

あの頃は、関西でも頻繁に映画の撮影が行われていましたね。万博とかだけじゃなく、もっと映画撮影の誘致にももっと力を入れたらいいのにね。大阪はね(笑)。
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