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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/04月

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宇宙人が地球を侵略しようとするSF映画で思い浮かぶのは、ローランド・エメリッヒの「インディペンデンス・デイ」。ホワイトハウスの大爆破や、円盤型の巨大なマザーシップが世界各地の上空に浮遊する映像が強烈でした。個人的に一番印象に残っているのは、ウィル・スミス(スティーブン・ヒラー大尉)が捕まえた宇宙人をぼこるシーン。武器も持たずに宇宙人に立ち向かうウィル・スミス、おまえは超人か?と思うと同時に、地球人のパンチ一発でのされてしまった宇宙人「よわっ」と思いながら見ていましたね(苦笑。



円盤型の巨大な宇宙船が世界各地の上空に浮かんでいる映像を見ると、どうしてもあのドラマのことを思い出してしまいます。インディペンデンス・デイの公開から遡ること13年前の1983年に宇宙からの侵略者を描いた超名作のSFドラマ「V/ビジター」。日本でも最初は、ビデオレンタルで人気となり、テレビでは、日本テレビの「金曜ロードショー」枠で放送され話題を呼んだ作品。1983年から84年にかけて5本製作されたテレビムービーで主演は、「ミラクルマスター」シリーズや、テレビドラマ「シー・ウルフ」などテレビ映画を中心に活躍しているマーク・シンガー。



突如、巨大な円盤型のUFOが地球の世界各地に飛来し、人類は、UFOに乗る宇宙人とコンタクトを取ることに成功する。声は少し違うが、地球人と同じ姿をしていたビジターと呼ばれるその宇宙人達は、人類との友好を望む。だが、ビジターの秘密を探るために彼らの宇宙船に乗り込んだテレビカメラマンのマイク・ドノバンは、ビジターの真実を知ってしまう。ビジターは、は虫類のような不気味な姿を隠しており、彼らが地球にやってきた真の目的は、地球上の水資源を手に入れ、人類を食料として捕獲することにあった・・・。


ビジターの秘密をテレビカメラで撮らえたマイク・ドノバンは、テレビでそれを国民に知らせようとするが、ビジターは、テレビ局の電波を遮断し、裏切り者のドノバンを捕らえようとする。ビジターに疑問を抱く科学者が次々と失踪する。ビジターが自分達に脅威となる科学者達を排除し始めたのだ。











世界各地の空に浮かぶ巨大なマザーシップ。元祖インディペンデンス・デイとも言える鮮烈な映像ですね。











戦場をドノバン達の車が走り回る冒頭のシーン。映画さながらの迫力のヘリと車のチェイス。ビジターの実物大の戦闘機を作っていたり、マザーシップの船内のセットなども含め、当時のテレビドラマは、本当に金をかけています。











ビジターの女司令官ダイアナがねずみを丸飲みする衝撃的な映像。飲み込んだ後、喉がむくりと膨らむところも薄気味悪かったですね。










「エルム街の悪夢」のフレディ・クルーガーとして有名なロバート・イングランドは、人類に協力するビジター・ウィリー役で出演。











マザーシップに乗り込んで船内を隠し撮りしていたドノバンがビジターに見つかって格闘中にビジターの顔の皮を剥いでしまうシーン。トカゲのような不気味なは虫類の素顔が本当に不気味で、リアルタイムで見た時は思わず目を背けてしまったが、この特殊メイクは当時は鮮烈に印象に残りましたね。





ちなみに、1990年3月に金曜ロードショーで放送された「V PARTⅡ レジスタンス・壮絶なる抵抗」で映画解説者の水野晴郎氏は「V」についてこのように解説されていました(ほんの少し要約しております)。











「私が衝撃を受けましたのは、もう一つの部分なんですね。SFのドラマとしてずっと続いていくんですけども、その裏側にもう一つ、現実と見事にオーバーラップして描かれているわけですね。例えばあのエイリアンたちは地球上にやってきて人間の言論をしだいしだいに狭めていくわけです。抑え付けていくわけです。そして一つの方向へ向け変えてしまうわけです。特に若者達を集めて訓練して洗脳して制服を着せて、どんどん一つの方向へずっと向けてしまうわけです。このやり方は、かつてのナチスドイツ、ヒットラーがやりましたあのやり方そっくりなんです。ですからこのやり口を知っているあのユダヤのおじいちゃん。彼はかつて散々ナチにいじめられました。その怖さを覚えているだけにみんながわいわいエイリアンと仲良くしようと浮き足立っている中ですね、一人批判的な目でジッとエイリアンの動きを見つめておりましたね。SF映画の形を借りながら、実は裏側で全体主義の恐ろしさ、ナチズムの恐ろしさを語ろうとしたのではないか・・・」




Vは、10年前にリメイク版のドラマが作られましたが、やはり、完成度の高いオリジナルをもう一度よく見直して、それに込められたメッセージをもう一度よく心に深く刻む必要がありますね。



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「1939年にはわしもベルリンで同じことを言っていた‥…」
ガースさん、こんばんは。

>≧世界各地の空に浮かぶ巨大なマザーシップの場面も「元祖インディペンデンス・デイ」とも言える鮮烈な映像ですね。

>ノベライズ版のファーストシーンは「突如東京上空に巨大なビジターのマザーシップが飛来する」というところから始まりますが、破壊活動のベテランであるクリス・デニングスがオフィスで「直径およそ8キロメートルのUFOが東京や世界の主要都市の上空に飛来した」という臨時ニュースを知る…という場面で幕を開けますが、エルサルバドルでマザーシップを目撃するマイク・ドノバンの「間違いない、UFOだ!写真で見たのとそっくりだ。しかし、こんなバカでかいUFOは何のためにここへ現れたんだ?」というセリフが「V」の幕開けにふさわしいと思いましたね。
〝「ビジターの秘密」をテレビカメラで撮らえたマイク・ドノバンはテレビでそれを国民に知らせようとするが、ビジターはテレビ局の電波を遮断し、裏切り者のドノバンを捕らえようとする・・・″の描写も、ノベライズでは「ビジターに見つかったマイクが格闘中にビジターの顔の皮を剥いでしまうとトカゲのような不気味なは虫類の素顔が露になる」の映像をトニィ・レオンティ(マイクの相棒)とテレビディレクターのポール・ホワイトに見せ、11時のニュースで流そうとするもビジターによって遮られる場面がありますが、追われる身となってマイクがクリスティーン・ウォルシュの家に身を寄せたマイクがクリスティーンに「ビジターの真実」を伝える場面は磯部勉さんの声をイメージしました。

>≧「このビジターのやり方は、かつてのナチスドイツ…ヒットラーがやりましたあのやり方そっくりなんです。ですから、このやり口を知っているあのユダヤのおじいちゃん……彼はかつて散々ナチにいじめられました。その怖さを覚えているだけにみんながわいわいエイリアンと仲良くしようと浮き足立っている中ですね、一人批判的な目でジッとエイリアンの動きを見つめておりましたね。SF映画の形を借りながら、実は裏側で全体主義の恐ろしさ、ナチズムの恐ろしさを語ろうとしたのではないか・・・」と水野さんは語っています。

>「ビジターのやり方にナチスのことを思い出すユダヤ人の老人」というと、ノベライズ版「V 上巻・訪問者」の第2章「抵抗(レジスタンス)」に登場するアブラハム・バーンスタインのことでしょうね。ビジターから国連事務総長を通じて依頼のあった「学者の登録に関する面倒な書類」を郵便局へ持っていこうとするロバート・マクスウェルを見て「ナチとそっくりだ…ビジターが何もかもぶち壊してしまいそうでワシは恐ろしい。」と散歩仲間のルビー・エンゲルスから「時が解決してくれるでしょうよ・・・それにあなたやあなたの家族は学者ではないんだし、いずれにしてもほんのしばらくの間よ。」と言われて「1939年にはわしもベルリンで同じことを言っていた‥…(あれとこれとは違うわと言うルビーに)そうかな?わしにはナチスそっくりに見えるんだが…」と話すところへ孫のダニエルを乗せたビジターの飛行艇が降り立つのを見て「あれを見ると、ヒトラー・ユーゲントを思い出すんだ…」とがっくりを肩を下ろして歩き出す場面や「マクスウェル一家は一時期アブラハムの好意でスタンレー・バーンスタイン家の裏の物置に匿われていた」という描写があり、アブラハムが「1939年のベルリンで体験した出来事」にビジターのやり方をダブらせているような雰囲気を覚えました。
9人のコリない日本人 2019/08/12(Mon)23:26:17 編集
Re:「1939年にはわしもベルリンで同じことを言っていた‥…」
>ノベライズ版のファーストシーンは「突如東京上空に巨大なビジターのマザーシップが飛来する」というところから始まりますが、

東京上空を飛来するマザーシップの映像も見たかったですね。日本にUFOがやってくるとどうしても東宝特撮の映像を思い浮かべてしまうのですが(笑。


>マイクがクリスティーン・ウォルシュの家に身を寄せたマイクがクリスティーンに「ビジターの真実」を伝える場面は磯部勉さんの声をイメージしました。

やはり、ホークとドノバンは、磯部さんの声で自然に再生されてしまいますね。ちなみにトニーは、ジャッキーの声でもお馴染みの石丸博也さんの声で再生されます(笑。


>「ビジターのやり方にナチスのことを思い出すユダヤ人の老人」というと、ノベライズ版「V 上巻・訪問者」の第2章「抵抗(レジスタンス)」に登場するアブラハム・バーンスタインのことでしょうね。

小説には、アブラハム・バーンスタインのことが細かく描写されているのですね。解説の水野さんもビジターのやり方はナチとそっくりだと感じられたようですが、あの世代の方々は、やはりこういうことに対してとても敏感だったのでしょうね。
【2019/08/17 10:17】
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