10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
田中邦衛さんが亡くなりました。やはり「北の国から」の黒板五郎役のイメージが強く印象に残っていますが、実は北の国からはリアルタイムではなく、お昼の再放送でよく見ていました。このドラマは1時間の連続ドラマとしては2クール、全24話しかなかったんですね。
でも自分の中では相棒シリーズみたいに何十年も放送されていたテレビドラマという感覚があります。それは数年おきに必ずスペシャルドラマが放送されていたことだけではなく、実際に役者が年を重ね、とくに純や蛍が成長していく姿をリアルで見ていたからなんでしょうね。
1981年に連続ドラマから始まり、以後、スペシャルが'83冬〜、'84夏〜、'87初恋〜、'89帰郷〜、'92巣立ち〜、'95秘密〜、'98時代〜、2002遺言までの21年間続いた。一番印象に残っているのは92年の巣立ちですかね。五郎が1人で風呂の屋根の雪カキをしている時に転倒し、木材が崩れてその下敷きになってしまい、猛吹雪の中、身動きが取れず、持っていたタバコの紙やらいろんな物を燃やして火を焚いて寒さに耐えて必死に生きようとするあのシーンの演技は本当に涙しましたね。その後、大地康雄が演じる大工が純にその現場を見せて「お前のは親父はスゴイやつだよ」みたいなことを言ってたシーンも印象的でしたね。
'95秘密に、蛍が家族がいる医者と不倫して駆け落ちして、五郎と純が釧路にいる蛍に会いに行くシーンがあって、その時の五郎の「ほたるーー、いつでも富良野に帰ってこい!」と叫ぶシーン。それを聞いた蛍が涙を流しながら五郎に向かっていって積もっていた思いを打ち明けるあのシーンも名場面で涙しました。
北の国からの田中邦衛さんも好きでしたが、アクション刑事ドラマの邦衛さんも好きでしたね。草刈正雄とコンビを組んだ「華麗なる刑事」。「大空港」では緒形拳に代わって途中から登場していました。大空港は西部警察並みに銃撃戦やカーチェイスや爆破が多く、その中で荒々しく血気盛んにアクションを見せていた邦衛さんがかっこ良かったです。
追悼として赤川次郎原作の「幽霊シリーズ」という、昔テレ朝の土曜ワイド劇場でやっていた邦衛さん主演の2時間ドラマを見たのですが、このドラマでも刑事役をやっていました。ちょっとコミカルでお茶目な感じの刑事で、尖った推理力で田舎町で起きた殺人事件を解決していく邦衛さんの姿がかっこ良かったですね。
もう一つ邦衛さんが主演した「迷探偵記者羽鳥雄太郎と駆け出し女刑事シリーズ」というのがあって、これはリアタイで見た記憶があります。ある回に邦衛さんが蒸気機関車を追っかけて勇ましく走り続けるシーンがあり、それが今でも強く印象に残っています。このシリーズもまたCSのどこかのチャンネルで再放送してほしいですね。
刑事ドラマと北の国から、他にもいろんな作品で味のある演技を楽しませてもらいました。田中邦衛さんのご冥福をお祈りいたします。
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