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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
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スカパーに加入してからこれまで数多くの日本の刑事ドラマを見てきたが、その中で一番最古なものと言えば「太陽にほえろ!」・・・と思っていた時期もありましたが、それを超える刑事ドラマがあった。現在東映チャンネルで放送されている「特別機動捜査隊」


1961年にスタートし、テレビ朝日の前身であったNETテレビの水曜22時枠で放送されていた人気番組。水曜22時と言えば、「特捜最前線」が放送されていた時間帯。つまり特捜最前線の前番組がこの特別機動捜査隊だったわけです。残念ながらリアルタイムで見た記憶はなく、最近になってようやくこのドラマを見ることができたのですが、このドラマには、数々の伝説があります。



1.日本初の1時間連続ドラマ。
2.放送回数は、「太陽にほえろ!(全718回)」超える全801回。放送期間も1961年から77年まで16年間ノンストップで放送された。
3.番組の視聴率は常時30%以上をマーク。
4.放送開始日に、TBSで「七人の刑事」の放送も始まった。
5.全国の警察にある「機動捜査隊」を設置するきっかけを作った。
6.脇の刑事役にヒーロー番組の主演俳優を起用する東映伝統の刑事ドラマのキャスティングがここから始まった。



などなど、様々なものがあったようです。まさか、太陽にほえろ!の放送回数を超える刑事ドラマがあったなんて、知った時はちょっと仰天しましたね。当時の警視総監がこのドラマのファンだったらしく、このドラマをヒントに、それまで警視庁刑事部捜査第一課に置かれていた「初動捜査班」と呼ばれていたセクションを「機動捜査隊」と改称し、現在もこの名前が使用されているというこれまた凄い伝説を残しています。



複数のチームが登場する刑事ドラマで、レギュラーの出演者がかなり多いのも特徴の一つ。初期は、立石刑事(波島進)が主任を務める立石班と呼ばれるチームが活躍し、後に藤島班、三船班、高倉班と、続々とチームが出てきて、一つのチームが捜査する時もあれば、二つのチームが合同で事件の捜査に当たるエピソードもあったようです。レギュラーの俳優さんは、顔馴染みではない人が多いのですが、今のところ個人的にわかったのは、藤島班の藤島主任を演じる中山昭二さんと、芸名と同じ山口刑事を演じている山口暁さんぐらいでした。




東映チャンネルでは、現在、1971年に放送された490話台を放送中。500話台辺りから里見浩太朗が高倉主任を演じている高倉班が登場するそうですが、それも楽しみですね。450話台辺りから見ていますが、特に印象に残ったエピソードをいくつかご紹介致します。





「マンガの世界をゆく」

団地付近の墓地で若い女性の絞殺死体が発見される。被害者は、吉行弘子という名の女性。死体を発見したのは、団地に住む子供達で、彼らは、犯人らしき男を目撃していた。その男とは、弘子をしつこくデートに誘っていた水垣という男だが、水垣は犯行を否定。犯人として新たに浮上したのは、超売れっ子漫画家の梶浦。梶浦は、スカートめくりや女の裸など、ハレンチな漫画を描くことで有名で、奥様方に批判を浴びていた・・・。


「太陽にほえろ!」で殿下(島刑事)役をやる前の小野寺昭氏が漫画家役でゲスト出演していた。時代的に、永井豪の「ハレンチ学園」がブームになっていた頃だったんでしょうね。当時の漫画業界の過激主義や売上第一主義、でっち上げ記事を書くまくる週刊誌やらを皮肉っているような内容で、小野寺さんの漫画家役も新鮮で印象に残りました。小野寺さんと言えば、80年代に「毎度おさわがせします」というちょっとエッチなホームドラマに出演していたが、このエピソードを見た時、真っ先にそのドラマのことを思い出してしまった(笑)。昔のドラマを見ているとよく墓場のシーンを見かけるが、この時代の自由奔放さがよく伝わってきます。このドラマの中でも子供達が他人の墓の上に座って漫画を読んだり、ボールで遊んでいるシーンがあったが、ほんと自由だな・・・(苦笑)。





「青い残酷」

老齢の挿絵画家・池田が歩道橋から突き落とされて死亡する事件が起きる。池田には自殺願望があり、兼ねてから「死にたい」と呟き続けていた。池田が死亡する直前にスナック「グラナダ」に立ち寄り、そこにいた客の若者達と揉めていたことから、三舟班は、その時店にいた若者達を調査する。


工場作業員の梶山役→石橋蓮司、井川役→蟹江敬三、グラナダのマスター役→蜷川幸雄などゲスト出演者が豪華。捜査方針を巡って対立する三船主任と畑野刑事の場面が印象的だったが、それよりもさらに印象に残ったのは、三舟主任が井川を取調べる場面。自殺願望のある老人を同情心から殺してしまった井川。井川の異常染みた言い訳を聞いた後、三船主任の「泣き声一つ立てない虫けらの命だって、それはそれなりの意味がきっとあるんだ」のセリフが凄く心に響いた。そして、その言葉を聞いた井川が足元をうろついていたゴキブリを踏みつけるのですが、それがなんと本物のゴキブリ・・・。

激しい言葉のやりとりと、何度もアップで映る本物のゴキブリを使った演出がものすごく強烈だった。この取調べの場面の三舟主任は本当に迫力がありカッコ良かった。三船主任を演じた青木義朗という俳優さんは、大都会シリーズをはじめ他の刑事ドラマでは犯人役でしか見たことがなかったので、この三船主任役は、本当に新鮮でしたね。




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最終回まで続けて欲しい!
私が有料契約して東映チャンネルを見てるのは、『特捜隊』を見る為と言っても過言ではありません。
最近はOPテーマがよりアップテンポになり覆面車も230セドリックが登場するなど、番組の色が変化していく過渡期なので毎週楽しみですね(^_^.)
ひんしゅく小僧 2015/08/31(Mon)18:36:41 編集
Re:最終回まで続けて欲しい!
>私が有料契約して東映チャンネルを見てるのは、『特捜隊』を見る為と言っても過言ではありません。
もしかして、リアルでご覧になられていたのでしょうか・・・。

>最近はOPテーマがよりアップテンポになり覆面車も230セドリックが登場するなど、番組の色が変化していく過渡期なので毎週楽しみですね(^_^.)

時期的に立石班、藤島班の時代が終了→三船班以降の刑事達が活躍する時代に入る頃ですよね。里見浩太朗が演じる高倉主任や、矢崎主任が登場する回も早く見てみたいですね。
【2015/09/13 23:44】
ドキッ!悪役だらけの刑事ドラマ
それは大げさですが、放送開始の時は悪しき五社協定時代だからか俳優陣も有名所じゃない人ばかり。
しかし、よく調べると後に刑事ドラマや時代劇で悪役している人が多い事。
早川雄三さん、亀石征一郎さん、中山昭二さん、葉山良二さん、森山周一郎さんなど。
悪役が刑事をしている作品だと、新幹線大爆破かマッドポリスぐらい?。
通り菅井 2015/09/03(Thu)21:43:17 編集
Re:ドキッ!悪役だらけの刑事ドラマ
>しかし、よく調べると後に刑事ドラマや時代劇で悪役している人が多い事。

仰るとおり、挙げられた役者さん達は、西部警察の時代は、みんな悪役を演じられていましたね。中山さんもザ・ハングマンで小林昭二さんと一緒に、W昭二コンビで悪役を演じられていました(笑)。
【2015/09/13 23:45】
特捜隊は刑事ドラマのお手本
我が友人は、このドラマを見て、ほんまもんの「機動捜査隊」になった。最近のアイドル主役のドラマと違ってシリアスだったのが長寿になった理由。
おいちゃん 2016/01/25(Mon)17:20:22 編集
Re:特捜隊は刑事ドラマのお手本
> 我が友人は、このドラマを見て、ほんまもんの「機動捜査隊」になった。最近のアイドル主役のドラマと違ってシリアスだったのが長寿になった理由。
はじめまして
管理人のガースと申します。
コメントありがとうございます。

このドラマを見て機動捜査隊に入られた方が本当にいらっしゃったんですね。東映チャンネルで80本近くのエピソードを見ましたが、それでもまだ10分の1。このドラマを見るまで三船主任役の青木義朗さんは悪役でしか見たことがなかったんですが、今では、青木さんの魅力にめっぼうハマっています。高倉主任役の里見浩太朗さんもちょくちょく出てきますが、当然ながら若いですね。時代劇のイメージが強いお方だけに、現代劇の里見さんはとても新鮮に見えます。まだ200本以上のエピソードがありますが、なんとか最終回まで見続けたいと思います(笑)。
【2016/02/06 22:47】
「通報を受けた特捜隊藤島班は直ちに現場へ急行した。」
ガースさん、ご無沙汰しています。2019年もよろしくお願いします。

>≫今のところわかったのは、藤島班の藤島主任を演じる中山昭二さんと芸名と同じ山口刑事を演じている山口暁さんぐらいでした。

>「特別機動捜査隊」の刑事役ですが、「特別機動捜査隊・物語の検証」という本によると「帰ってきたウルトラマン」の南隊員を演じた池田駿介さん・細川俊夫さん・中尾彬さん・神田隆さんや「特捜班CI5」のコーレイ部長や「刑事コジャック」でおなじみの森山周一郎さんを筆頭に「ジャンボーグA」の立花ナオキを演じた立花直樹さん・「シルバー仮面」の春日光一を演じた亀石征一郎さん・「ミラーマン」でSGMの村上チーフを演じた和崎俊哉さん・「科学戦隊ダイナマン」のゼノビア役で知られる藤山律子さんや「ザ・ガードマン」の倉石功さんも出ていたそうですね。

「⑤全国の警察にある「機動捜査隊」を設置するきっかけを作った」という一文で思い出しましたが、日産セドリックがパトカーに採用された理由は「当時の警視総監が特別機動捜査隊の大ファンだった」という話もあるそうですが、「物語の検証」では438ページにわたって特捜隊の全エピソードリストを掲載していますが、「三船班、ハワイへ飛ぶ」やお正月編に当たる「鶏はふたたび鳴く」と「初笑いトラ・トラ・トラ捕り物帖」や立石・藤島班編の「新春寿捕り物控・大江戸卍絵図」と三船班編の「初笑い・トバッチリ三船班」というエピソードが気になりますが、もし古本屋さんで見かけたら購入することをお薦めします。

高倉主任役の里見浩太朗さんは「長七郎江戸日記」や「水戸黄門」「八百八町夢日記」など時代劇に出ているイメージが強いですが、刑事ドラマだと「太陽にほえろ」のボスみたいなポジションが里見さんに合うのではないか?と思ってしまいます。

藤島主任役の中山昭二さんは「ウルトラセブン」のキリヤマ隊長が印象深いですが、第1話でキリヤマ隊長に絡む地球防衛軍の幹部役で東宝特撮の看板俳優である平田昭彦さんと佐原健二さん・冒険野郎マクガイバーのピーターの初代声優である宮川洋一さんが出ていますが、藤島主任と園山(または西山署長)・朝比奈とピーター・ソーントンの共演に見えてきました。

9人のコリない日本人 2019/01/14(Mon)22:37:49 編集
Re:「通報を受けた特捜隊藤島班は直ちに現場へ急行した。」
>ガースさん、ご無沙汰しています。2019年もよろしくお願いします。
9人さん、去年もたくさんのコメントありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

>「特別機動捜査隊」の刑事役ですが、「特別機動捜査隊・物語の検証」という本によると「帰ってきたウルトラマン」の南隊員を演じた池田駿介さん・・・

451話以前の特別機動捜査隊はまだ未見なのですが、ザッと見た感じ特撮にも出ていた俳優さんが結構多いですね。中尾彬さんは、犯人役で何度かこのドラマに出演していましたが、刑事役もやられていたんですね。


>「三船班、ハワイへ飛ぶ」やお正月編に当たる「鶏はふたたび鳴く」と「初笑いトラ・トラ・トラ捕り物帖」や立石・藤島班編の「新春寿捕り物控・大江戸卍絵図」と三船班編の「初笑い・トバッチリ三船班」というエピソードが気になりますが、もし古本屋さんで見かけたら購入することをお薦めします。

この本、470ページと値段が安いわりにかなりボリュームがありますね。「三船班 ハワイへ飛ぶ」には、中尾彬さんは、犯人役で出ていました。この話と、「初笑いトラ・トラ・トラ捕り物帖」「初笑い・トバッチリ三船班」については、いずれこのブログで取り上げたいと思っています。


>高倉主任役の里見浩太朗さんは「長七郎江戸日記」や「水戸黄門」「八百八町夢日記」など時代劇に出ているイメージが強いですが、刑事ドラマだと「太陽にほえろ」のボスみたいなポジションが里見さんに合うのではないか?と思ってしまいます。

確かにボス的な役割を演じる里見浩太朗を一度は見てみたかったですね。


>藤島主任役の中山昭二さんは「ウルトラセブン」のキリヤマ隊長が印象深いですが、第1話でキリヤマ隊長に絡む地球防衛軍の幹部役で東宝特撮の看板俳優である平田昭彦さんと佐原健二さん・冒険野郎マクガイバーのピーターの初代声優である宮川洋一さんが出ていますが、藤島主任と園山(または西山署長)・朝比奈とピーター・ソーントンの共演に見えてきました。

そう言えば、この方々は全員、太陽にほえろにゲスト出演されていましたよね(笑。
【2019/01/26 11:59】
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