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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
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久しぶりに『刑事貴族』の牧編を通して見ている。『相棒』シリーズのヒットを受けて、最近また刑事貴族がにわかに話題になる事が多くなったのは嬉しい事だが、若い世代の方々が幼少時に見ていて強い印象を受けたせいなのだろうか、いつの間にかに「刑事貴族2」や「3」が=刑事貴族のイメージとして定着しつつあり、また、地上波やスカパーの放送などでも「1」を飛ばして放送している事が多い。牧は、殉職したので、今後刑事貴族が復活したとしても、牧をメインに置いたストーリーは、ありえないだろうが、刑事貴族と言えば、やはり、牧俊介である。

牧編は、プロ野球中継や牧を演じた舘さんが石原プロ制作の『代表取締役刑事』に出演する事になり、半年で主役を降板してしまったために、16話しか作られず、刑事貴族シリーズの中では、もっとも短いシリーズになってしまった。一匹狼の刑事・牧を中心としたハードボイルド&シリアスなドラマ展開が当時、流行した『あぶない刑事』など、コミカルな路線の刑事ドラマとは、対局していたが、覆面車にマスタングを使用したり、洋画風味の画面作りやカメラワーク、極力セリフを抑えた音の演出などドラマ作りのこだわりはシリーズ随一。ガンアクション時の発砲音やBGMのシブさも相まって、牧のカッコ良さが画面全体に溢れていた。

牧編は、本放送が終了してから何度か再放送されたが、関心したのは、一時間枠の再放送枠に合わせるために、2時間スペシャルだった初回と牧編の最終回をわざわざ前後編に再編集して放映していた事である。もちろん、牧編だけでなく、風間編や本城編も同じように、2時間スペシャルのエピソードは、再放送時に前後編に分けて放送されていた。時間の都合でいくつかのシーンがカットされてしまっていたが、後編の冒頭には、しっかりサブタイトルのテロップがつけられ、しかも、後編用の予告編まできっちり作られていたのには、驚いた。

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