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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2025/06月

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ザ・シネマでは、今月シルベスター・スタローン主演作品の吹替え特集が放送中。スタローンの吹替え声優と言えば、やはり、羽佐間道夫氏とささきいさお氏のお二方を思い出します。羽佐間氏は、ロッキーシリーズやランボーもいくつかの作品を担当されていましたが、個人的に一番印象に残っているのは、『オーバー・ザ・トップ』。スタローンがトラックドライバーのリンカーン・ホークと言う男を演じ、一人息子のためにアーム・レスリング選手権に出場して、名立たる強豪達と超パワフルな腕相撲を繰り広げた作品。それまで一匹狼かつ孤高な役柄が多かったスタローンがこの作品でおそらく初めて親父役を演じた作品でもあります。最初見た時はとても違和感を持ったが、テレビの吹替えで見たせいか、親父役のスタローンと羽佐間さんの声がぴったりマッチしていたし、吹替えのおかげで親父なスタローンもすんなり受け入れることができた。


日曜洋画劇場でスタローンの主演作品が放送される時は、概ねささきさんが声を担当されていることが多かったですね。ザ・シネマでは、その日曜洋画劇場(テレビ朝日)の吹替え版3作品を放送していましたが、その中から久しぶりに『デモリションマン』を拝見。スタローン演じるジョン・スパルタン刑事とその宿敵の凶悪犯サイモン・フェニックスがコールドスリープして1996年から2032年の未来に行き、殺人事件も暴力もない未来都市で大暴れするSFアクションもの。後に『ブレイド』シリーズで一躍有名になったウェズリー・スナイプスがスタローンの敵役を演じており、まさに肉体派マッチョマン同士の過激なバトルが炸裂した作品でした。



最近も未来を舞台にしたハリウッド映画や海外ドラマが多いですが、デモリションマンが公開されたのは1993年。21年経った今改めてこの作品を見ると、劇中で描かれた未来の出来事が実際に的中しているところもあったり、面白い発見ができて楽めた。例えば、この映画の舞台になっているロサンゼルスは、2032年にはサンタバーバラ、サンディエゴ、ロサンゼルスの3都市が合併したサン・アンゼルスと言う名前の都市になっている。合併した原因は、2011年に起きた大地震によって3都市が崩壊したことから新都市が誕生したことになっている。また、2032年には、アーノルド・シュワルツェネッガー資料館があり、シュワちゃんが大統領になったと言う話があったが、実際にシュワちゃんは大統領ではないがカルフォルニアの州知事になっている。


市長のコクトーがクリーンな世の中を実現(実際は、自分の都合の良い管理社会を目指している)するために危険な言論と思想を禁止しており、警官達の会話や行動は厳重に監視され、言語条例なるものを作っている。糞オヤジとかクソッタレなど些細な文句のように思うが口汚い言葉を罵ると、町のあちこちに設置されている監視コンピュータが警告アラームを発し、違反キップを切る。言葉狩りが横行する今の日本の姿を見ると物凄く皮肉めいた描写にも感じられた。とくに政界や地上波のテレビは、すでにリアルにこうなってしまっているからなあ・・・。昔はユニークな描写で素直に爆笑できた場面だが、今回は苦笑いになってしまった。でも、スパルタンが監視コンピュータの前で罵りまくり、違反キップの束を受け取るところは大笑いした。


ちょっと横道にそれますが、そのコンピュータの声がキット=野島昭生さんの声ではないかと思ったが、映画終了後に吹替えキャスト陣のテロップを確認したところ野島さんの名前がなかったので、違う人なのかもしれない。サン・アンゼルスの支配者レイモンド・コクトー博士の声は、中村正さんが担当されていたが、仮にコンピュータの声を担当したのが野島さんだとしたら、まさにナイトライダーキャストによるデモリションマンを見ていたことになりますが・・・。


人間の声に反応するオートドライブ(自動走行)も可能な未来のパトカーが登場していましたが、これも現実化一歩手前になってきているし、サンドラ・ブロックが演じたレニーナーみたいな20世紀オタクは、今現在にもリアルにいそうな気がする。パトカーが衝突した同時に、車内に泡が広がって、泡が瞬時に固まり衝撃吸収剤になってしまうメカ描写は今見ても面白いですね。もしかしたら将来、エアバックの代わりに普及する日が来るのではないだろうか。劇中に出てくるモニターのほとんどが4:3サイズになっていたところは、逆に時代を感じさせられた。あと、リーサルウェポンのポスターが出てくるところも。



久しぶりに見て思ったことは、レイモンド・コクトーみたいな人間がリアルに増えてきているんじゃないかなあと。言論と思想をコントロールして、人々にものごとを考えさせない。そういうコクトーのような未来社会を望んでいる日本の政治家もいるんじゃないだろうか。しかし、現実には、サイモンのような暴力で世界を支配しようとするイスラム国が出てきたし、一番の問題は、スパルタンのような救世主が現実に存在しないことだ。過度な管理社会が何をもたらすのかを知る意味でも、今一度見ておくべきSFエンターテイメントだと思います。









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今月は、Hawaii Five-0のシーズン4やパーソン・オブ・インタレストのシーズン3など、AXNの人気アクションドラマシリーズが軒並最終回を迎えておりますが、そんな中、ファイブオーと共に2010年から放送されてきた『NIKITA/ニキータ』がついにシリーズ完結。先々月スタートしたファイナルシーズンですが、なんと6話しかなく、あっという間に終わってしまった。チャーリーズエンジェルもファイナルシーズン(シーズン5)は1クールしかなかったけど、ニキータはその半分の短さ。これもしかしたら打ち切りか?と思ったが、最初から予定通りの話数らしく、アメドラでは珍しくスッキリした完結となっていた。



ニキータは、1990年に『レオン』『フィフス・エレメント』などを代表作に持つリュック・ベッソン監督によって映画化され、1997年からテレビシリーズが製作され、シーズン5まで放送された。2010年からスタートしたこの新シリーズは、二度目のテレビシリーズ化ですが、前シリーズのニキータ役が白人(ペタ・ウィルソン)だったのに対し、新シリーズはなんと東洋系のルックスの女優がニキータを演じたことでも話題になった。マギーQは、ハワイ出身のアメリカ人で母親がベトナム人だそうですが、最初見た時は、結構インパクトがありましたね。新シリーズには、ニキータの片腕として活躍するアレックスと言う訓練生が出ていますが、ファーストシーズンは、アレックスのほうがニキータっぽい感じがあって、彼女のほうが主人公みたいに見えました。



政府の秘密組織「ディヴィジョン」によって優秀な暗殺者にされたニキータは、その最高責任者のパーシーを打倒すべく、訓練生のアレックスや上司であり恋人のマイケル、天才ハッカーのバーコフらの協力を得ながらディヴィジョンのミッションを妨害し、パーシーの悪行のデータが詰め込まれている「ブラック・ボックス」の行方を追う。しかし、アレックスは、自分の両親がニキータに殺害された事実を知り、一時期ニキータと決別。マイケルの元恋人でMI6の工作員のカサンドラとその息子の登場や、パーシー失脚後は実質アマンダがその後釜となってディヴィジョンのボスの座に居座るなど様々な動きを見せる中、セカンドシーズン最終話でついに、あのパーシーがニキータによって倒される。


サードシーズンでは、ニキータらは、ライアンを総括役とする新生ディヴィジョンのチームとして様々な活動を見せた。ニキータとマイケルは婚約するが、ある任務中にマイケルが右腕を失い、マイケルを救うため止むを得ず彼の右腕を切断したニキータとマイケルの関係に深い溝が生まれる。そして、最終話、アマンダは、最終プランを実行。ニキータは、毒を仕込まれたマイケルの命を救うため、大統領の暗殺を実行しようとする。


おおまかにサードシーズンまでのあらすじを紹介しましたが、さてファイナルシーズンは、大統領暗殺の濡れ衣を着せられたニキータが警察やFBIやメディアに追われる中、自分の無実を証明するために奔走するところから始まりました。ショップの陰謀でアメリカがパキスタンと一触即発の状況になり、第三次世界大戦勃発か?と話はますます壮大さを見せる中、アマンダがパキスタンにある軍事施設の制御室から空母打撃軍アイゼンハワーに向けて撃とうとしていたミサイルの発射を、間一髪のところでニキータが食い止める。世界は平和を取り戻したかのように見えたが、ミサイルで吹き飛ばされて死んだと思われていたアマンダが生きていて、なんとアマンダはライアンを拉致して彼を死に追いやってしまった。怒りに燃えるニキータのチームは、復讐を開始する。


ということで、最終6話は、世界大戦までに発展する壮絶なストーリー展開を見せ、仲間を失ったニキータは、暴走の末、軍事産業MDKのメンバー達を次々と暗殺してしまうという波乱の結末に。ニキータをはじめ、ディヴィジョンのメンバーを薬漬けにしてコントロールしてきた冷徹なアマンダも最後は、美しい顔に傷をつけてしまって痛々しい姿のまま・・・。6話しかなかったからか、かなり畳み掛けるようなアップテンポなストーリー展開でしたが、そのせいか緊迫感がさらに増して見応えがあった。



バーコフの父親が登場したり、ライアンが悲惨な死を遂げてしまう展開は意外だったが、何より最後の最後で見せたニキータの暴走がスリリングで、ファーストシーズンのひたすら孤独にクールに暗躍していた頃のニキータを彷彿させていたのが良かった。チームプレイもいいけど、やはりニキータには孤独が似合いますね。








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この間『太陽にほえろ!』のジーパン編を見ていたら、映画や海外ドラマなどでとても耳馴染みのある声が響いてきた。オープニングの出演者テロップを確認したら、なんと家弓家正さんがゲスト出演している回だった。声優としてご活躍されているのは言うまでもありませんが、俳優としてドラマに出演されているのは珍しく、ついつい見入ってしまった。


サブタイトルは、「初恋への殺意」。山さんのメイン回。ある中年の男女が清水美保という女を殺害し、美保の娘の京子に殺人の様子を映したフィルムを見せて、京子を洗脳しているところから物語が始まります。洗脳された京子は、母親を殺した犯人は、父親だと七曲署の刑事達に話す。こういう洗脳シーンて、昔の海外ドラマやSF映画などではよく見かけたが、太陽にほえろでもやっていたことにも驚きました。家弓さんは、美保を殺した犯人の女(森岡悦子)の夫(森岡愼一郎)役で出演されていました。中盤、自宅内で愼一郎と悦子が会話をするシーンがあるのですが、愼一郎の声を聞いているとやはり、ドナルド・サザーランドとか、その他様々な海外ドラマの悪役俳優達の顔が頭の中を過ぎってしまった。



家弓さんと言えば、個人的にはやはり『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』のアークエンジェルの声が一番印象に残っています。他作品では悪役の吹替えが多かった家弓さんが、このドラマでは、主人公のホーク達をサポートするCIAのお偉いさん役。アークエンジェルは、いつもアイパッチに白いスーツ姿をし、ホーク達とは時に敵対する関係でもあったが、ホークやドミニクとシニカルな会話をする場面では、どこか憎めない雰囲気が漂っていた。アークエンジェルを演じたアレックス・コードのダンディな存在感と、家弓さんの甘くてシブいお声が本当にとてもマッチしていました。家弓さんのお声によって、アークエンジェルの魅力がさらにアップしたと言っても過言ではない。家弓さんが吹替えていなかったら、アークエンジェルは、これほどの印象に残るキャラにはなっていなかったと思います。


「ミグ25を撃墜!!マグデンブルグ城攻防戦」と言うエピソードでは、アークエンジェルが元恋人の情報部員の行方を追って東ドイツに向かいそこで監禁されてしまう。いつもクールなアークエンジェルが、この話では、とても感情的になり、熱い一面を見せる。東ベルリンのマグデンブルグ城で展開されるエアーウルフのド派手な戦闘シーンも印象に残るエピソードですが、元恋人のマリアを一途に想い、命がけで彼女を救おうとするアークエンジェルの姿と、太陽にほえろ!の初恋への殺意での家弓さんの役どころがどことなく重なって見えた。



「ロマンアルバムスペシャル 超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」と言う雑誌のインタビュー記事で、家弓さんがアフレコについて語っている記事があったが、それによると、当初、アークエンジェルの役はやりにくかったとか。『CIAは悪いほうの評判が強烈にあって、普通レギュラー側のキャラクターだと主役をサポートする人格者と言うイメージがあるので、その辺でやりにくくなっている』と言うコメントを残されています。確かにナイトライダーのデボンなどはマイケルの純粋なサポート役でしたが、アークエンジェルは、半分悪のようなイメージがありましたからね。でも、そういう難しい役どころを自然に見せていたのはやはり家弓さんの凄さと言うか、素晴らしいところでした。




家弓家正さん、先月お亡くなりになられていたそうです。数多くの映画や海外ドラマで聞き馴染んできただけに、あのシブいお声が聞けなくなるのは本当に残念です。家弓さんのご冥福をお祈り致します。





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仮面ライダーと言えば私の中では、未だ昭和ライダーがベースにあるので、毎年奇抜なビジュアルで登場する平成ライダーを見ると、デザインや戦い方は面白いなあと思いつつも、今年もライダーじゃなかったなという違和感だけが毎年印象に残る。しかし、平成ライダーも2000年のクウガからスタートして、なんと今年で16作品目。昭和ライダーの作品数を軽く超えてしまって、もはや戦隊シリーズに続く長寿シリーズものになってしまった。私が特撮を見出した時、丁度スカイライダーが放送されていて、翌年もスーパー1が放送されたが、その後、ライダーシリーズは、1987年の秋に仮面ライダーBLACKが放送されるまで、約6年間の休止期間に入ってしまった。その間に雑誌の企画でゼクロスが登場し、84年の正月にゼクロスをメインにした仮面ライダーの特番が放送されたが、結局ゼクロスはテレビシリーズ化されなかった。


つまり、自分が一番特撮に熱中していた時期にライダーシリーズが放送されていなかったので、ライダーは、戦隊シリーズや宇宙刑事を初めとしたメタルヒーローシリーズと比べると熱が低い感じになってしまった。同じく、ウルトラマンも80以後、その派生作品みたいなのは色々あったが、同様の理由であまり見ることがなかった。特撮作品がDVDやスカパーで見られるようになってからは、昭和ライダーは全て視聴し、平成ライダーもディケイド以降は今のところ欠かさず視聴している。そして、今年は、なんと車をモチーフにしたライダーが始まると言うことで珍しくライダー初回の感想を書いてみました。



『仮面ライダードライブ』。初のスーパーカー(車)に乗るライダーであり、変身前はなんと刑事と言う設定。刑事ドラマかつ、車をメインにしたドラマと言えば、やはり世代的に西部警察を真っ先に思い出しますが、それだけではなく、車が喋る???なんと、ナイトライダーの要素まで入ってるなんて、出来過ぎじゃないかこのライダー・・・と思ったが、実は、車ではなくベルトが喋る設定なんですね。ライダーが乗るトライドロンと呼ばれる車は、実車が使用されており、ベースは、NSX。ボディカラーは赤黒のツートンカラーで、内装も赤を基調にしたデザインになっていた。ナイト2000のように自動走行も可能らしく、街を疾走する姿は中々勇ましくてカッコ良かった。


ストーリーは、初回はかなりシリアスな内容だった。全ての物質が静止したようになる「重加速」現象が世界同時に発生し、それは、「グローバルフリーズ」と名づけられる。この世界的なテロ事件の謎を解明するために、警視庁が新設した特状課(特殊状況下事件捜査課)の刑事・泊進ノ介が仮面ライダードライブとなり、「グローバルフリーズ」による殺人事件の捜査に当たる。刑事ドラマと言うことで変身前の主人公の刑事は拳銃を使います。今までの平成ライダーの主人公は、無職とかアルバイトとかの設定が多かったのですが、今回は、刑事と言う職業が強みになって、変身前の人も強く見えます。主人公だけでなく、彼をサポートする婦警・・・という言い方は今はしないのか、主人公と同じく特状課の刑事・詩島霧子も初回は、派手な動きを見せながら拳銃を撃ちまくっていた。刑事だから変身前も銃撃戦の展開があったり、往年の刑事ドラマのようなアクション場面も期待できそうですね。


ドライブのデザインについてですが、ドライブの複眼はヘッドライト風のクリアパーツになっていて、頭には、リアウィング風のアクセサリーがついています。トッキュウジャーに出てくる女型のロボットの頭にもなんかついていますが、あれもリアウィングなのかな・・・(吊り輪か)。それはさておき、やはり一番気になったのは、体にたすきのようにかけているタイヤのこと。これ、戦う時に邪魔にならないのかなと思っていたが、なんとこれが武器になるんですね。タイヤを回転させて敵の体にこすりつけたり、他にもフレアとかスパイクとかいろんなタイヤを出して、敵に投げつけることができるようです。極めつけは、トライドロンと連携した必殺技で敵怪人を撃破していた。


ドライブは赤を基調としたライダーですが、赤いライダーと言えば、最近では、Wの2号ライダーとして登場したバイク型のライダー・仮面ライダーアクセルを思い出します。きっと、劇場版での共演を考えて、ドライブをアクセルと同じ赤色にしたのではないかと勘ぐってしまいますが、このツーショットは必ず見られるのでしょうね(笑)。いずれ、2号ライダーが登場して、バディコップものになってしまう???展開もありそうですが、そしたらトミマツみたいになってしまうのかな。いや、東映ならやはりあぶない刑事か。


今では、規制が増え過ぎて、トライドロンのような劇用車は、公道もまともに走れない状態になっているということを聞いたので、ドライブの企画が本当に成立するのか気になっていたが、初回は、わりと実車の走行シーンも多く、CGとの程良いバランスのアクションも楽しめた。ジャンパーソンの頃は国会議事堂の前とか、都内のいろんな場所で自由に撮影できていたようなのに、歴代政府の悪政のせいか、はたまた外圧か理由はわからないが今は、本当に厄介で窮屈な時代になりましたね。この際、余計な規制を取っ払ってもらって、もっと面白いカーアクションができるようにしてもらいたいですね。そんな意味も込めつつ、久しぶりに色々と期待が膨らむライダーです。




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西部警察と言えば、カーチェイスのイメージがありますが、車以外にも様々な乗り物を使ったアクションがありました。中でもカーチェイスと匹敵するぐらいの過激さを見せていたのがバイクアクション。PART1初期は、タツ(巽刑事)が自前のハーレーダビッドソンに乗り、東京の大都会にあらわれた装甲車の前を勇猛果敢に走行したり、犯人の車と壮絶なチェイスを繰り広げていましたが、以後も様々な形でバイクが登場し、ド派手なアクションを見せていた。飛び切り印象に残っているバイクアクション回をいくつかご紹介致します。






PARTⅠ『新人ジョーの夜明け』

機動隊出身で東部署から西部署に赴任してきたジョー(北条卓刑事)の初登場回。白バイ隊時代の同僚を轢き殺した犯人を追って、のっけからジョーが大暴走する話です。そう言えば、ジョーって実はバイクに乗れるんですよね。タツ殉職後、バイク担当の刑事がしばらく途絶えていて、白バイ隊出身のジョーがタツの後を受け継ぐのかと思っていましたが、残念ながらそれは叶わなかったみたいですね。



 

この回のクライマックスでは、白バイ隊の制服に身を包んだジョーが白バイに乗り、犯人達が乗る2台の外車と対決します。車のボンネットの上を華麗にジャンプしたり、犯人の男を引きずったり、最後は、ジョーの同僚達が白バイに乗って応援にかけつけて、犯人の車を包囲し、覆面車&パトカーと犯人の車との壮絶な体当たり戦が展開した。実車を使ったジャンプシーンは綺麗にキマってカッコ良かったですが、犯人の男が白バイに引きずられるシーンは、かなり際どい感じで、ひやひやさせられましたね。しかし、この回以後、ジョーがバイクにまたがることはなかった・・・。






PARTⅡ『甦れ!ドッグ・ファイター』

『西部最前線の攻防(前編)』の回からハト(鳩村刑事)と共に登場した特機隊(特別機動隊)の最後の活躍回。凶悪なモトクロスバイク犯罪集団を追跡中に、特機隊のバイクが転倒。隊員が次々と命を落とす中、ハトも転倒事故を起こし、そのショックでバイクに乗れなくなってしまうお話。




  


冒頭から停車中の車の上を強引に走ったり、階段をよじ登って歩道橋を渡ったりと、モトクロスバイク集団の暴走が凄まじく、ハトや特機隊が乗るバイクの派手な転倒シーン迫力満点。この回だけでバイクの転倒シーンが何度も出てくるのがまた凄かったですね。ハトを立ち直らせるためにサーキット場を借り切り、オキや団長がハトの走行訓練をサポートする場面も見応えありましたが、その時、スーパーZを運転しているヘルメットをかぶった団長の姿がとてもレア(笑)でした。クライマックスは、復活したハトが特機隊を引き連れて、モトクロス集団のバイクを一台ずつ追い込み、リーダー各の男が乗るバイクとの一騎打ちのシーンでは、ハトのバイクが華麗なジャンプでマシーンRSの上を飛び越える。激しいバイクアクションに圧倒されたが、何よりこの当時日本でもこういう撮影ができたことが、今見ると物凄く奇跡に思えます。






PARTⅢ『大門軍団フォーメーション』

西部署にスカイラインターボRS-1、RS-2のニューマシンが新たに配属され、大門軍団のマシンがスーパーZと3台のマシンRSの4台体制に。新体制になった大門軍団のマシンと、放浪族のバイク軍団が大激闘するお話。



 


この話では、「皇帝」と呼ばれる男をリーダーとする放浪族のバイク軍団が登場し、派出所やパトカーを焼き討ちにしたり、商店街を襲ったり、町を暴れ回る。その暴れっぷりは、前述のモトクロスバイク集団以上。大将の恋人のサリーをロープで縛って引きずり回し、彼女を救おうとした大将までをも怪我させるあくどさで、西部警察史に残る凶悪な犯人達だった。放浪族のバイクがフォーメーションを組んだ2台のマシンRSに追い込まれて、ダンプと正面衝突するなど、映画のマッドマックスを意識したようなアクションシーンも見られました。皇帝のバイクがマシンRSの機銃掃射を受けて転倒するなど、バイク軍団がニューマシーンに次々と倒されていく様が痛快でしたね。




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シルベスター・スタローンのエスケープ(脱出)ものの映画と言えば、これまでにも『勝利への脱出』『ロックアップ』、カート・ラッセルとコンビを組んだ『デッドフォール』でも中盤、敵の罠にハマって刑務所に入れられてしまった二人の刑事の脱出劇があったが、これもある意味脱出もの映画と見るべきでしょうか。ここ数年は、『エクスペンダブルズ』シリーズでの活躍が目立っていますが、最近、スタローンが再び肉体を酷使して、謎の巨大刑務所から脱出する映画が公開されていましたね。そのタイトルは、『大脱出』



スタローンが演じるレイ・ブレスリンは、刑務所のセキュリティの盲点を見つけて、脱獄を試みる言わば「刑務所脱獄のプロ」。高齢になったレイは、引退資金を稼ぐため、次なる仕事を引き受けるが、突如見知らぬ集団に拉致され、『墓場』と呼ばれるハイテク化された近未来的な巨大刑務所に収監されてしまう。



なんと言っても最大の注目は、スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの共演。この二人、実は、30年前から共演する企画があったらしく、その具体的な作品の一つが「デッドフォール」での共演だったそうです。しかし、製作の段階でシュワちゃんが降板してしまったらしく、代わりにカート・ラッセルがシュワちゃんのポジションに収まったという。もし、この時点でスタローンとシュワちゃんの共演が実現していたら、あの当時の二人の人気ぶりを察するに、デッドフォールはもっと歴史に残るアクション映画になっていたかもしれないですね。カート・ラッセルとのコンビも良かったけど、スタローンとシュワちゃんコンビのバディコップものも見てみたかったなあ。デッドフォールが公開された1989年と言えば、バディコップものがとても流行っていた時期で、アメリカではリーサルウェポンや、日本でもあぶない刑事以降、数々のバディものの刑事ドラマが作られていました。ランボー3出演直後のスタローンと、『レッドブル』で刑事役を演じた直後のシュワちゃんが共に刑事役で共演していたら、それはもうメガヒット間違いなしの映画になったでしょうね。



デッドフォールから実に24年の時を経て実現した二人の共演。エクスペンダブルズですでに共演を果たしていたが、シュワちゃんはチョイ役だったし、二人がセリフを交わすシーンも少なくて物足りなかった。二人が一体どこで顔合わせをして、最初にどんなやりとりをするのか、年甲斐もなくワクワクしながら見始めたが、スタローンは、冒頭から刑務所を脱獄したりして目立っているのに、映画が開始して30分経ってもシュワちゃんが出てこない。いつ登場するんだと待ち構えていたところ、その1分後、ようやくシュワちゃんが画面に出てきた。この映画でシュワちゃんは、巨大刑務所の囚人達を仕切るエミル・ロットマイヤーを演じている。スタローンと同じく、シュワちゃんもこれまでに数多くのアクション映画に出演しているが、意外にこの手の刑務所脱獄ものは少ないですね。唯一思い出すのは、近未来を舞台にしたSFアクションの『バトルランナー』ぐらい。一時期は地上波でよく再放送されていたが、最近は全く見かけなくなった。また吹替え版が見たくなりましたね。



映画の前半は、脱獄のプロのレイとエミルの頭脳戦が展開し、巨大刑務所の謎が少しずつ明らかにされていく。レイとエミルの前に立ちはだかるのは、巨大刑務所の所長ホブス。ホブス役は、テレビドラマ『パーソン・オブ・インタレスト』でジョン・リース役を演じているジム·カヴィーゼル。「パーソン・・・」では、若い頃のスタローンやシュワちゃん並に派手に暴れまくっているジム·カヴィーゼルですが、この映画では、不気味な存在感を見せていました。



後半は、レイとエミル達が緻密な作戦を計画し、いよいよ刑務所からの脱出を試みます。そして、機関室の中で二人の肉弾アクションが展開。二人で協力して看守達をコテンパにしていくのかと思いきや、ほとんど二人は別行動。レイは船内、エミルは船上でそれぞれ行動し、追っ手と危機迫る攻防を見せるが、やはり二人が力を合わせたアクションも見たいところ。クライマックスのヘリアクションで、ようやく二人が再び顔を合わし、最後に協力してホブスと戦うシーンは、中々見応えがあった。ホブスにはもっとしぶとくねちっこく二人を追いつめてもらいたかったが、意外にあっけなく倒されてしまったのが残念だった。ラストの海岸の砂浜のシーンで、エミルが娘と再会するし、レイと最後の言葉を交わすが、その辺のやりとりがコマンドーのラストシーンを彷彿とさせ、懐かしい気分になった。


また二人が共演するなら、今度は、二人のバディコップものを見てみたいですね。









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