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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/04月

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ザ・シネマでは、今月シルベスター・スタローン主演作品の吹替え特集が放送中。スタローンの吹替え声優と言えば、やはり、羽佐間道夫氏とささきいさお氏のお二方を思い出します。羽佐間氏は、ロッキーシリーズやランボーもいくつかの作品を担当されていましたが、個人的に一番印象に残っているのは、『オーバー・ザ・トップ』。スタローンがトラックドライバーのリンカーン・ホークと言う男を演じ、一人息子のためにアーム・レスリング選手権に出場して、名立たる強豪達と超パワフルな腕相撲を繰り広げた作品。それまで一匹狼かつ孤高な役柄が多かったスタローンがこの作品でおそらく初めて親父役を演じた作品でもあります。最初見た時はとても違和感を持ったが、テレビの吹替えで見たせいか、親父役のスタローンと羽佐間さんの声がぴったりマッチしていたし、吹替えのおかげで親父なスタローンもすんなり受け入れることができた。


日曜洋画劇場でスタローンの主演作品が放送される時は、概ねささきさんが声を担当されていることが多かったですね。ザ・シネマでは、その日曜洋画劇場(テレビ朝日)の吹替え版3作品を放送していましたが、その中から久しぶりに『デモリションマン』を拝見。スタローン演じるジョン・スパルタン刑事とその宿敵の凶悪犯サイモン・フェニックスがコールドスリープして1996年から2032年の未来に行き、殺人事件も暴力もない未来都市で大暴れするSFアクションもの。後に『ブレイド』シリーズで一躍有名になったウェズリー・スナイプスがスタローンの敵役を演じており、まさに肉体派マッチョマン同士の過激なバトルが炸裂した作品でした。



最近も未来を舞台にしたハリウッド映画や海外ドラマが多いですが、デモリションマンが公開されたのは1993年。21年経った今改めてこの作品を見ると、劇中で描かれた未来の出来事が実際に的中しているところもあったり、面白い発見ができて楽めた。例えば、この映画の舞台になっているロサンゼルスは、2032年にはサンタバーバラ、サンディエゴ、ロサンゼルスの3都市が合併したサン・アンゼルスと言う名前の都市になっている。合併した原因は、2011年に起きた大地震によって3都市が崩壊したことから新都市が誕生したことになっている。また、2032年には、アーノルド・シュワルツェネッガー資料館があり、シュワちゃんが大統領になったと言う話があったが、実際にシュワちゃんは大統領ではないがカルフォルニアの州知事になっている。


市長のコクトーがクリーンな世の中を実現(実際は、自分の都合の良い管理社会を目指している)するために危険な言論と思想を禁止しており、警官達の会話や行動は厳重に監視され、言語条例なるものを作っている。糞オヤジとかクソッタレなど些細な文句のように思うが口汚い言葉を罵ると、町のあちこちに設置されている監視コンピュータが警告アラームを発し、違反キップを切る。言葉狩りが横行する今の日本の姿を見ると物凄く皮肉めいた描写にも感じられた。とくに政界や地上波のテレビは、すでにリアルにこうなってしまっているからなあ・・・。昔はユニークな描写で素直に爆笑できた場面だが、今回は苦笑いになってしまった。でも、スパルタンが監視コンピュータの前で罵りまくり、違反キップの束を受け取るところは大笑いした。


ちょっと横道にそれますが、そのコンピュータの声がキット=野島昭生さんの声ではないかと思ったが、映画終了後に吹替えキャスト陣のテロップを確認したところ野島さんの名前がなかったので、違う人なのかもしれない。サン・アンゼルスの支配者レイモンド・コクトー博士の声は、中村正さんが担当されていたが、仮にコンピュータの声を担当したのが野島さんだとしたら、まさにナイトライダーキャストによるデモリションマンを見ていたことになりますが・・・。


人間の声に反応するオートドライブ(自動走行)も可能な未来のパトカーが登場していましたが、これも現実化一歩手前になってきているし、サンドラ・ブロックが演じたレニーナーみたいな20世紀オタクは、今現在にもリアルにいそうな気がする。パトカーが衝突した同時に、車内に泡が広がって、泡が瞬時に固まり衝撃吸収剤になってしまうメカ描写は今見ても面白いですね。もしかしたら将来、エアバックの代わりに普及する日が来るのではないだろうか。劇中に出てくるモニターのほとんどが4:3サイズになっていたところは、逆に時代を感じさせられた。あと、リーサルウェポンのポスターが出てくるところも。



久しぶりに見て思ったことは、レイモンド・コクトーみたいな人間がリアルに増えてきているんじゃないかなあと。言論と思想をコントロールして、人々にものごとを考えさせない。そういうコクトーのような未来社会を望んでいる日本の政治家もいるんじゃないだろうか。しかし、現実には、サイモンのような暴力で世界を支配しようとするイスラム国が出てきたし、一番の問題は、スパルタンのような救世主が現実に存在しないことだ。過度な管理社会が何をもたらすのかを知る意味でも、今一度見ておくべきSFエンターテイメントだと思います。









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