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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/05月

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ハードディスクレコーダーなるものが登場してからリアルタイムで番組を見ると言う昔ながらの風習がなくなり、好きな時間に好きなだけ好きな番組を見るのが当たり前になった。ビデオ時代は、テープに限りがあるし、録画中は、録画した番組を見ることができなかったが、今は、2TBの容量のレコーダーなら、標準録画でも500時間ぐらいは録画できるし、録画中もハードディスクに記録した番組を再生して見ることができるから、本当に物凄く便利な世の中になりました。


スカパーなんかでよくある「一挙放送」なんかも、例えば、「24」をリアルタイムで24時間ぶっ続けで見る人なんているんかいなと思っていたのですが、仮にリアルタイムで見ていて途中でリタイアしたとしてもレコーダーで全部録画しとけば、後でまた自由な時間に好きなだけ見ることができる。24の24話分なんて余裕で全録画できてしまう時代。やはり凄いですね。


そのレコーダーのことを見越してなのか、最近スカパーでは、いろんなところで一挙放送がありますが、長年待ち続けていた「噂の刑事トミーとマツ」が今月なんと全106話一挙に放送された。一日11話分を二週間かけて放送。リアルタイムで見るなんて絶対無理(爆)。ということで、レコーダーをフル回転させて録れるだけ録りまくった。


「噂の刑事トミーとマツ」と言えば、トミー(岡野富夫)とマツ(松山進)の凸凹刑事コンビがコミカルかつハートフルに事件を解決するバディもの刑事ドラマの大傑作でしたが、リアルタイムでは、水曜夜8時の放送。当時は、夜の7時からウルトラマン80(エイティー)、そして、7時30分から榊原郁恵主演の学園ドラマが放送されていて、80を見た後、そのままトミマツを見るのが一時期の習慣になっていました。80と同じくトミマツも大人の変身ヒーローものと言う認識で当時見ていたと思います。アメリカの刑事ドラマ『刑事スタスキー&ハッチ』を参考に作られたそうですが、トミーの変身演出のルーツは、やはり、ポパイとか超人ハルク辺りになるのでしょうか。


初回の「二人合せて一人前?」は、去年の大映ドラマ総選挙の時に見ましたが、トミーがマツに真っ向から歯向かっていたり、ブルドーザーを運転してマツが監禁されている倉庫に突っ込んだりと、最初の頃は、わりと普段から強い感じなのが新鮮だった。「お前なんかトミーじゃなくてトミコでたくさんだ、このトミコ!!」とマツが言った途端に、トミーが超人的な空手使いになるあの変身シーンも最初の頃は、まだ耳をピクピクさせるカットがなく、演出が地味。それ以外にも当時は気にならなかったが、今見るとあれ?と思うところが結構あった。


●井川比佐志演じる高村刑事は最初長髪で登場していたが、よく見るとカツラ・・・。
個人的な都合でカツラを被って番組に出演していた俳優を当時結構見かけましたが、高村刑事の場合、途中から短髪になったし、一体どんな事情があったのでしょうね。

●当初森村婦警役を演じていたのは、「探偵物語」に出演していたナンシー・チェニー
さらに、石井めぐみは、森村婦警を演じる前に芸者役でゲスト出演していたのが驚いた。

●捜査課長が林隆三演じる御崎課長
石立鉄男演じる相模課長のイメージのほうが強かったが、御崎のほうも味わいがあって新鮮だった。

●オープニングテーマのメロディ
最初はエレキギターで演奏されていたが、23話からトランペットに変わっている。


トミーの変身のルーツを探るエピソードが2本あったのも意外だった。しかも連続ではなくて、11話と22話。「トミー変身の秘密 Part-1」では、気の弱さから自信を失ったトミーが刑事を辞め一人旅をしている途中、給料強盗の犯人と疑われている気の弱い男と遭遇。自分と同じ境遇のその男を助けるため、トミーが単身で事件に挑むお話。トミーが子供の頃に女の子とよく間違えられ、トミーの父が「おまえはトミーではなくてトミコのほうが良く似合う」と言ったことを発端に、岡野家では、それ以来「トミコ」と言う言葉が禁句になったと言うエピソードがトミーの姉の幸子によって明かされる。


 


Part-2では、トミーの空手の師匠が登場し、子供の頃にトミーが経験したある悲惨な事件について語っている。当時は気づかなかったが、トミコの誕生秘話にもそれなりに説得力のあるエピソードがあったことを今更ながら知ることができました。


変身のルーツと言えば、ヤヌスの鏡の小沢裕美→大沼ユミの変身演出のルーツは、やはり同じ大映テレビの制作のトミマツのトミーの変身から来ているのではないかと改めて思いましたね(笑)。



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今年はまた初っ端からスカパーの刑事ドラマの編成が凄いことになっています。まずファミリー劇場では、「太陽にほえろ!」のマカロニ編が水曜の朝に再スタートし、金曜の朝は、土曜の刑事劇場のボン・ロッキー編の再放送。日テレプラスが金曜の昼にボギー殉職後のシリーズの再放送と、初期と中期(300話台~)と後期(600話台~)の3つの時代の太陽が楽しめる。初期は、マカロニとシンコの青春色が濃い作風、中期は、ボンとロッキーを中心にミステリータッチの作風もあり、後期は、ブルースのハードなアクション回が多かったりと、時代によって様々な色合いの太陽が見られるのが良いですね。また、ファミ劇の火曜の朝は、「西部警察」のPARTⅠ、そして、木曜の朝は、「西部警察PARTⅡ」とこちらも2つの時代の西部が楽しめ選り取りみどり。気づいたら「俺たちの勲章」のHDリマスター版の放送が終了してしまっていたが、先週最終回までの一挙放送があったんですね・・・。こういうのあんまり好きじゃないけど(苦笑)、録り逃がした回があるからまた再放送をしてもらいたい。


ところで、ドラマを見ていると、劇中でテレビを見ている人や、あるいは映画を見ている人をちょくちょく見かけるのですが、その時、いったい何を見ているのかが気になったりします。刑事ドラマでも食卓でテレビを見ているシーンや、映画館でスクリーンが映るシーンなどを時々見かけますが、何が映ってんのか、とても気になることがありますね・・・。


『刑事貴族』

「血を吸う薔薇の犯罪」
・・・マンションで殺人事件が起こり、風間達は、物取りと怨恨の線で捜査を開始する。殺人現場の部屋でタクが発見した写真に、曙町の映画館で痴漢騒ぎを起こした倉持(佐久田脩)が被害者の岡崎と一緒に映っていたことが判明。岩田とタクは、倉持から事情を聞く・・・。

岩田とタクがある殺人事件の犯人のアリバイを崩すため、様々な推理を展開するエピソードですが、サブタイトルにも使われているとおり、倉持が痴漢騒ぎを起こした映画館で上映されていた映画は、「血を吸う薔薇」という作品。「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」から続く東宝の「血を吸う」シリーズの第3弾として製作された怪奇映画で、主役の教師役を黒沢年男、吸血鬼役を岸田森が演じている。劇中では、黒沢氏が演じる教師・白木と田中邦衛が演じる校医の下村が会話をしている場面がスクリーンに映っていましたが、そう言えばこの二人、「大空港」で刑事役で共演していたお二人でしたよね。1974年に劇場公開された作品なので、劇中では、リバイバル上映という設定のようですが、当時実際に上映されていたのか?については不明。ちなみに、同時上映作品は、「狼の紋章」。



『西部警察PARTⅢ』

「母と子の約束」
・・・「ジャガーのツネ」と呼ばれた女スリの河合常子(菅井きん)が刑務所から出所した。ジョーは、22年前にツネと別れた彼女の一人息子・下山竜治(佐藤仁哉)を発見し、2人を再会させる。しかし、銀竜会のシャブの運び屋が殺された事件を捜査していた大門達は、その事件に竜治が関わっている事を知り…。

22年ぶりに再会した親子が文化住宅の一室で束の間の生活を送るのですが、その時、竜治が体育座りしながら見ていたアニメは・・・当時、西部警察と同じくテレ朝の人気番組だった「忍者ハットリくん」の「くの一変身はこりごりでござるの巻」。いろんなところで女の子が優遇されていることを羨ましく思うケンイチは、ハットリくんと一緒にいとこのさっちゃんとよっちゃんになりすまし身も心も女の子に変身して、街へ繰り出すと言うお話。劇中では、ハットリくんとケンイチが双子のいとこに変身する場面が映し出されていた。ハットリくんのこのエピソードは、1984年の4月に放送されたもので、つまり、「母と子の約束」は、その時期に撮影されたものと思われる。




『代表取締役刑事』

「若者のすべて」
・・・レストランで無銭飲食を咎められて逆上した男が子供を人質に立てこもる事件を起こす。ガンさんが男に説得を続けていた最中、突然、中西(谷川竜)が拳銃を発砲した。事件は無事解決するが、兵頭は、中西の拳銃使用を問題視する。そんな時、中西は、深夜、通りがかった工事現場で男達に襲われていた女を目撃する。女を助けるため、中西は、男達と殴り合いをした末、襲い掛かってきた男の腕を拳銃で撃ち抜いてしまい・・・。

自宅で寝ていた中西がつけっぱなしのテレビから聞こえてくる銃弾の音を耳にして目を覚ます場面で映っていたのは、「ゴリラ警視庁捜査第8班」の初回「ポリス・アドベンチャー」のフィリピンでの戦闘の一場面。拳銃使用の失敗で苦悩する中西の姿が描かれているエピソードでしたが、わざわざこのゴリラのエピソードを持ってきたのは、やはり、石原プロのファンサービスの一環?だったのでしょうか・・・。




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ゴリラと共に折り返しに入ったファミリー劇場で放送中の『代表取締役刑事』。25話で、辰巳署の紅一点だった五十嵐直子(市川翔子)が本庁へ移動する形で辰巳署から去り、新たに南条冴子と言う女刑事が登場するそうです。80年代ぐらいまでは、銃撃戦で被弾とか、犯人と格闘中にナイフで刺されるとか、あるいは、爆弾で爆死とか、刑事ドラマでは、壮絶な殉職を遂げる刑事達がたくさんいましたが、このドラマが放送されていた1990年代に入ると、刑事ドラマも人情ものがメインとなり、それまで定番だった殉職刑事がめっきり減ってしまった。刑事貴族も本城編の2以降は、メンバー交代は激しかったが殉職者は0。代表でも殉職者は出なかったが、もし兵頭役の舘さんがゴリラや刑事貴族に続いてこのドラマでも殉職していたら、殉職刑事を演じた俳優ナンバー1として新たな記録を作っていたかもしれません。


「大人は判ってくれない」には、あぶない刑事で中さん(田中刑事)を演じていたベンガル氏がゲスト出演していましたが、このドラマ、キャスティングが中々面白いです。「動く標的」には、相棒の伊丹刑事役の川原和久氏が犯人役で出演。「泥棒日記」では、同じく相棒で小野田官房長官を演じていた岸部一徳氏が明るい空き巣犯を演じ、豊川悦司氏も出演していたりと、今見ると意外な出演者が多い。西部警察で凶悪犯を演じていた黒部進氏や、片岡五郎氏も犯人役で出ていましたが、いきなり手りゅう弾を投げてきそうな雰囲気があり、変な期待を持って見てしまった・・・(苦笑)。



ところで、このドラマのサブタイトルは、映画のタイトルをたくさん使用していますね。「風と共に去りぬ」、リチャード・ギアの「愛と青春の旅立ち」、ポール・ニューマンの「動く標的」、ジョディ・フォスターの「告発の行方」などなど。他にも「マルタの鷹」「街の灯」「若者のすべて」などチャップリンの有名なサイレント映画やフランス映画など往年の名作のタイトルがズラリと並んでいます。内容のほうも映画の内容に沿ったものだったのでしょうか・・・。

「愛と青春の旅立ち」・・・海軍士官養成学校の飛行士課程に志願した主人公ザックが鬼軍曹の厳しい訓練に耐えながら、仲間や恋人など新しい人間関係を築いていく。

→(代表)銀行強盗犯の栗山の姉・アキコ(MIE)に想いを寄せる小早川刑事(池田政典)。この事件の捜査から外れるため、小早川は兵頭に相談をもちかける。だが兵頭は、小早川に捜査を続行させる。


兵頭とコバ(小早川)がコンビを組み、栗山アキコをマークして、銀行強盗犯の弟の居所を掴もうとする話。兵頭とコバが師弟のようになってアキコを尾行したり、柔道場で取っ組み合いしている姿が映画の鬼軍曹とザックの関係を思い起こさせる。


「街の灯」・・・浮浪者の男が盲目の花売りの娘に一目惚れする。娘は、男を金持ちの紳士だと思い込み、浮浪者は紳士を装って、娘と親しくなる。男は、病気の娘のために働き続けるが・・・。

→(代表)派出所の応援勤務に出ることになった中西刑事。中西は、商事会社の社員と偽り、女子大生のエミ(若林志穂)がバイトしているもんじゃ焼き屋に通っていたが、ある日、勤務中にエミに制服姿を見られ、刑事であることがばれてしまう。そんな時、熱を出し自宅で休んでいたエミが目出し帽をかぶった男に襲われ、下着を奪われる事件が起きる。


中西が刑事の身分を隠しているところや、エミが交番に花を届けているところなどは、映画の設定をそのまま引用していたが、エミは盲目ではないし、中西は、エミに素性を知られて嫌われてしまう。中西がエミを襲った犯人を誤認逮捕してしまうところは、映画のチャップリンのドジっぷりを彷彿とさせる。珍しく車が爆発するアクションシーンが見られるが、このシーンだけ西部警察のような雰囲気が漂っていた。




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TBSチャンネルで放送されていた『新七人の刑事』が終了。フィルム撮影でなく、ビデオ撮影系のドラマだったので、当初は、どれぐらい視聴を継続できるかわからなかったが、何とか最後まで見ることができた。前半はわりと銃撃シーンなど、大掛かりなアクションが多かった印象があるが、やはり社会性を重点に置いた人間ドラマの側面のほうが大きかった。しかし、テーマのバリエーションが数多く、最後まで見応え十分の内容だった。初回は、当時、他局で放送されていた大都会を意識したようなカーアクション満載のストーリーも見られ、当時の刑事ドラマでは、恒例だったバスジャックや玩具爆弾、ラジコンヘリを使った犯罪なども描かれていました。なんといっても当時の役者さんたちの真剣な演技、熱いセリフとその迫真のやりとりが面白かったですね。そして、ゲスト出演者の多彩さも魅力でした。


とくに印象に残ったエピソードは、やはり、以前このブログでも取り上げたことがある郷ひろみが凶悪犯を熱演していた「野獣の日」。少年による爆弾事件を描いた「爆破軍団」。右翼青年の狂気を描いた「あばよ暴走族」。他にもいっぱいありますが、今回は、アクション系で面白かったエピソードをいくつかご紹介しておきます。





「警視総監の宝物」…警視庁の新庁舎が建設されることになり、取り壊される旧庁舎から仮庁舎へ移ることになったその日、夏みかんを積んだトラックの荷物から男の死体が発見される。被害者は、ビルの清掃作業員の国松と言う男で、過激派の学生であることが判明する。警視庁の引越し物件を狙った襲撃計画が行われると言う情報も流れる中、総重量約2万トンもある指紋カードの移送が開始される…。


  


若手の北川刑事(三浦洋一)がのっけからオートバイで大暴走(実は死体を積んだトラックを追跡していた)したり、乗馬が得意な姫田刑事(中山仁)が馬に乗って事件現場にあらわれるなど、風変わりな派手な演出も目に付いた。後半は、北川のバイクが犯人のワゴンを追跡するカーチェイスが繰り広げられる。逃走途中、犯人の車がガソリンスタンドに入り込むが、スタンドの従業員に泥みたいなもの(ガソリン?)を浴びせられた北川が、バイクに乗ったまま洗車機の中を潜って汚れを落としたあとまた追跡を始めたり、工事中の地下鉄の通路を走ったり、今では実現不可能な場所で展開するカーアクションに圧倒された。当時の霞ヶ関や国鉄などの風景なども楽しめ、見応えたっぷりの初回だった。結局凄まじいカーアクションが展開したのはこのエピソードだけでしたね。





「ダービー馬を狙え!」…ダービー優勝馬「エドモンド」を乗せたトラックが警官に扮した何者かのグループによって強奪される事件が発生し、犯行に改造拳銃が使用された。強奪犯は、馬主の金森に使い古しの一万円札で現金1億円を用意するよう要求してくる。競馬新聞のトラックマンをしていた日高という男が行方不明になっていることがわかり、北川は、捜索願を出した日高の娘から事情を聞くことに…。

  

乗馬好きの姫田刑事メインのエピソード。現金の取引現場に野球場(横浜スタジアム)が使われ、犯人が現金の入ったかばんをラジコンヘリで奪い取ろうとしたり、西部警察でもあった大胆なシチュエーションがあった。クライマックスは、犯人の一人が馬に乗って逃走し、姫田刑事も馬に乗って犯人を追跡する場面や、もう一人の犯人が乗るトラックとパトカーがカーチェイスを繰り広げ、北川の乗るバイクが豪快に川に飛び込んだりと、ど派手なアクションが見られた。馬主の金森役に西部警察で谷刑事役を演じた藤岡重慶、強奪グループのメンバー日高の娘役に岸本加世子が出演していて、ゲスト陣も中々豪華なエピソードだった。





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日本のバディもの刑事ドラマの先駆け『俺たちの勲章』。「太陽にほえろ!」のあの有名な殉職シーンで刑事ドラマの歴史に深く名を刻んだジーパン刑事を熱演した松田優作と、70年代、青春ドラマに立て続けに主演した中村雅俊がコンビを組んだ刑事アクションドラマ。このドラマは、地上派の再放送で何度も見たことがあるし、2年前にチャンネルNECOで放送された時も全話見ました。今月からファミリー劇場で再びスタートしていますが、今回は、HDリマスターでの放送と言うことで、もう一度視聴することにした。


チャンネルNECOの放送素材と比べると、それはもう断然に綺麗な映像になり、とても新鮮な気分で堪能することができました。地上派やチャンネルNECOで見た映像は、なんせ40年近く前の作品ですし、何度も繰り返し再放送用に使われてきたものなので、かなり古ぼけた映像になっていた。まあそれはそれで味があるので、別に嫌ではなかったのですが、縦筋ノイズやゴミのような黒点ノイズが何分にも渡って、結構長い時間映っていたのが前々から物凄く気になっていました。今回のHDリマスター版は、そのノイズも綺麗に消されており、色も補正されてとても見やすくなっていた。2年前までずっとノイズだらけの映像で見てきたので、今回のHDリマスター版は、みずみずしいと言いますか、まるで別のドラマを見ている気分になりますね(笑)。




以前は、赤茶色に色褪せた感じで、画面左に映る電柱の右隣に縦筋ノイズや
画面左端にゴミのようなものが見えていた






色調整されノイズも消され、かなり綺麗。


この刑事ドラマ、一応舞台は、「大追跡」や「あぶない刑事」などと同じく横浜なんですが、初回からいきなり甲府ロケが行われています。西部警察でも甲府ロケがありましたが、俺たちの勲章は、全19話中、12話ほどが全て地方ロケと言う、短い放送回数のわりに地方ロケの密度がとても高いドラマだった。2人の若い刑事が日本全国を走り回るというコンセプトの刑事ドラマだったので、これほど数多くの地方ロケが展開されたのでしょうが、当時は、こう言うコンセプトの作品が易々と作れるほどの潤沢な予算があったのでしょうかね。当時の松田優作人気と言うものがどれほどのものだったのか、体感できなかったのでよくわかりませんが、やはり、優作さんが主演だけに、自然とスケールの大きいドラマになってしまったのでしょうか。タイアップしてくれたホテルの名前を何度もセリフで言ったり、西部警察と同じく宣伝セリフもありました。西部警察ほどの過激なアクションは見られませんが、今の刑事ドラマよりは、過激に銃撃戦を繰り広げたり、犯人とボコスカ殴り合ったりしています。


ゲストも当時の個性的な面々が数多く出演していました。初回には、「太陽にほえろ!」でジーパン刑事の恋人シンコ役を演じていた関根(現:高橋)恵子さんが出ていたし、2話には、当時、悪役で数多くの刑事ドラマに出演されていた石橋蓮司氏や、特撮ヒーローものにも多数出演していた黒人俳優のウイリー・ドーシーが元ボクサー役で出ていた。ウィリー・ドーシーと言えば、デンジマンのOPでデンジレッド=赤城がボクシングするカットで、その対戦相手がウィリーでした。刑事ドラマでは、「ベイシティ刑事」のバーテン役や、西部警察の初回に登場した装甲車TU89型・通称『LADY BIRD』のハッチから身を乗り出して、機関銃を派手にブッ放していたジェイ・ジェイ役が一番印象に残っていますね。特撮や刑事ドラマの劇中でよく殴られていたが、俺勲のこのエピソードでは、逆に松田優作氏演じる中野刑事を殴りまくる犯人役を演じていた。あの当時は、本当にいろんな番組でよく見かけましたが、今、ウィリードーシーはどーしているのでしょうか…。。。他にも、現在「相棒」で活躍中の水谷豊氏は、2度ゲスト出演し、6話には、あの佐々木功氏がダンプカーを運転し暴走する犯人役で出演されていました。



オープニングテーマは、トランザムの「ああ青春」のインストゥルメンタル。トランザムって車だけじゃなくて、そういう名前の歌手グループがいたということをこの番組で初めて知りましたね(苦笑)。音楽担当は吉田拓郎氏。









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テレビは、秋の改編を迎えておりますが、いやはや、気づけば今年もあと3ヵ月を切ってしまっているんですね。本当に時の流れ早過ぎます…。一時は、終了してしまうのではないかと噂されていたテレ朝の『日曜洋画劇場』は、スペシャル番組を挟みつつ月に一、二度の放送となり、一応継続されているみたいです。しかし、タイトルロゴが表示されるわ、テロップが流れるわ、淀川さんご存命時の頃と比べると画面に落ち着きがなくなったのが残念。それに放送されるタイトルもいつも似たり寄ったりの安全牌ばかりでつまらなくなってしまいました…。


で、今週は、その日曜夜9時枠で『特捜最前線2013』が放送された。我々世代なら誰もが知るあの特捜最前線のリメイクです。キャストは当然ながら一新され、装いも新たに21世紀版の特捜最前線がここに見事に復活を遂げた。西部警察と並ぶテレビ朝日の看板番組の一つでもあったし、どのような形で復活したのか気になったので、久しぶりにリアルタイムにチャンネルを合わせて拝見しました。


その前に、語っておかなければならないのが、去年CS/スカパーで放送された『特捜最前線2012』について。実は、特捜最前線は、地上波よりも一年早くCS/スカパーにおいて復活していたんですね。ちなみに、2012は、渡辺いっけいを中心に平岡祐太、神尾佑、RIKIYA、佐戸井けん太と言うキャスティングが成されていました。サブタイトルは、「爆破0.01秒前の女」。突如、渋谷の高級宝飾店にリモコン爆弾を持った女警官があらわれ、店にいた客と行員達を人質にたてこもり、鴻上大全(渡辺いっけい)率いる特命課が事件の捜査に当たると言う内容だった。


 

特捜最前線は、11年間に渡り放送され、放送回数は、500回以上と言う長寿番組でしたが、私はまだその10分の1程度しか見ていないので、細かい部分についてはまだ理解できていないところもあるのですが、この2012は、わりとオリジナルの雰囲気に近いと言うか、演出面においては、忠実に再現していたと言う印象を受けました。オープニングも音は、現代風にアレンジされつつも、映像面は、オリジナルに近い雰囲気があり、本編も同様に撮影や演技面などなど、全体的にオリジナルに近い作風になっていたと思います。ただ、オリジナルと比べると、アクション面は、当然ながらスケールダウンしているし、キャストが地味で重厚感がなく、やはり、オリジナルを超えるのは、至難の業なのか?と言う印象が拭えなかった。



では、2013は、どうだったのかと言われると…キーハンター、Gメン、爆走!ドーベルマン刑事などのかつての東映の刑事アクション番組のテイストをふんだんに盛り込み、平成仮面ライダーのようなスピーディーな格闘アクションを加えたぶっ飛びな刑事アクションものに変貌していた。キャストは、またまた一新されて、上川隆也を筆頭に石黒賢、原沙知絵、平岳大、平山祐介、笹野高史、そして、東映の刑事ものに数多く出演してきた小林稔侍が特捜課の課長を演じる。あぶない刑事の劇場版などでも課長役の経験がある小林氏と、さらに犯人役には、往年の刑事ドラマでは、数々の凶悪犯を演じていた片桐竜次氏が元クリプトガムのボス役で出演していることもあり、2012よりは、かなり東映色が濃いキャスティングになっていた。そして、2012では流れなかったエンディングテーマ「私だけの十字架」が笹野高史の歌声で復活していた。



新興麻薬組織を追っていた椚谷評介(上川隆也)ら特命課は、幹部の一人の居所を掴むが、その幹部の男は何者かに刺殺されてしまう。現場に残された遺留品の検査の結果、それらの持ち主が捜査官の伊沢のものであることがわかる。あるデータから、組織が拠点を京都に移していたことが判明。椚谷達は、京都に向かい、京都府警の嘱託訓練士・朝水彩栞(原沙知絵)とブルカーン、ハスティら警察犬と共に組織を追跡するが…。


放送終了から25年以上経っていることもあり、心機一転で製作された感があるこの作品ですが、脚本は、オリジナルで数多くの作品を残し、2012にも携わった長坂秀佳氏が担当しており、ストーリー面においては、オリジナルの血脈が受け継がれている。しかし、演出面は、かなり大胆に変更されていた。まず、新しい要素としては、警察犬のレギャラー入り。警察犬の活躍と言えば、やはり、個人的に思い出すのは、『爆走!ドーベルマン刑事』です。このドラマでも三匹の犬が刑事達が乗るバイクと一緒に公道を駆け回ったり、ある時は飛行機を操縦したり(笑)と大活躍していたが、2013では、ブルカーン、ハスティなど7匹の警察犬達が特命課の刑事達と共に活躍していた。特命課のメンバーよりも警察犬達のほうが目立っていたような…(苦笑)。


京都のシーンでは、太秦の映画村のセット内で唐突なバイクアクションが展開。平山祐介演じる鷹柳が元自衛官の女と平成仮面ライダーのような派手な格闘を繰り広げたり、椚谷と伊沢も同様に激しい格闘を見せていた。クライマックスは、どこかの廃工場内でジョン・ウー張りの二丁拳銃(ベレッタM84)を使った銃撃戦が展開していたが、至近距離で一人の犯人を相手に何人もの刑事達が一斉射撃する映像が凄まじかった。


それなりに迫力はあったが、無茶苦茶撃ちまくっているのになぜに当たらない(笑)のかと言う突っ込みはさておき、アクション面は、2012と比べると断然派手になっていたが、では、これが特捜最前線なのか?と言われると…もうあの昭和の特捜最前線とは、全く別物の東映の平成ニュー刑事アクション作品と言っても過言ではない作風だった。別に特捜最前線じゃなくてもいいんじゃね?とやはり突っ込みたくなるが、音撃戦士の響鬼が平成仮面ライダーシリーズに加えられてしまったのと同じく、やはり企画を通すために止むを得なかったのかもしれませんね…。


まあ、その辺の事情はともかく、内容的には、2012のほうがオリジナルの雰囲気に近く、2013は、前述の通り、警察犬と言う新しい要素とアクション面を重視した異色の作品になっていた。従来のファンの方の受け止め方は、複雑だと思いますが、個人的には、それぞれ特色があって楽しめました。これを機会に、スカッとするアクション刑事ドラマがもっともっと復活するといいですね。



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