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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
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TBS水曜夜8時の刑事ドラマと言えば、「噂の刑事トミーとマツ」を真っ先に思い出しますが、トミマツ以前にもこの枠では大映テレビ制作の刑事ドラマが数多く放送されていました。2年前にCS/スカパーのTBSチャンネル2で「大映ドラマ総選挙」が行われ、その時にかつて水曜夜8時枠に放送されていた「事件狩り」や「明日の刑事」などの刑事ドラマの初回のみを見ることができました。しかしそれ以降、それらのドラマがレギュラー放送されることはなかったので、しばらくの間TBSチャンネル2は契約から外していたのですが、なんと最近また「大映ドラマ総選挙」が行われたようで、その第3位に「夜明けの刑事」が堂々のランクイン。今月からテレビシリーズの放送がスタートしたので慌てて再加入しました。


夜明けの刑事は、1974年の秋からスタートし、77年の春まで計111回放送された人気刑事ドラマ。主演の坂上二郎氏は、欽ちゃんこと萩本欽一氏とコンビを組んだ「コント55号」でお笑い界を一世風靡し、テレビの黄金期の一時代を築き上げたコメディアンの一人。ジローさんと言えば、やはり「飛びます、飛びます!」の一発ギャグが今でも一番記憶に残っていますね。俳優としては、1972年頃から時代劇などで活躍し、この「夜明けの刑事」が連続テレビドラマ初主演作品となったそうです。


ジローさんの俳優時代の作品と言えば、個人的には、「スクール・ウォーズ」の土木建設の社長役や、「スタア誕生」のマスター役など、いずれも大映テレビ制作のドラマでの脇役のイメージが強かったのですが、刑事ドラマの主演を張るジローさんを見るのは、これが初めてなので40年以上前のドラマでありながらも物凄く新鮮な気持ちで見れます(笑)。ジローさん演じる鈴木勇刑事は、「スッポン刑事」というあだ名を持ち、涙もろくて人情深く、それが禍して大失敗することも多いが、人一倍の粘り強さと馬鹿力で様々な事件に体当たりで挑んでいく。鈴木刑事が馬鹿力を使って犯人達と戦う姿は、トミマツのトミーが変身して超人になった時の姿を彷彿とさせるものがあり、その原点を見ているような気分になります。


脇役の俳優も、当時の大映テレビでお馴染みだった個性豊かな面々が揃っています。鈴木刑事の相棒の若手刑事・池原雄介役は、当時青春ドラマやアイアンキングなど特撮ものでも活躍した石橋正次氏。夜明けの刑事では、エンディング曲(夜明けの街)も歌っています。小林敦刑事役の鈴木ヒロミツ氏は、ザ・モップスというロックバンドのボーカリストで、ザ・モップス解散後、俳優・タレント業に転身し、このドラマに出演したそうです。個人的には、ヤットデタマンのエンディング曲(ヤットデタマン・ブギウギ・レディ)を歌ってた人というイメージが強いですね(苦笑)。


黒田俊夫刑事役の藤木敬士氏は、西部警察などの刑事ドラマや時代劇の悪役でよく見かけましたが、この作品では、一際真面目なエリート刑事を演じています。藤木氏の刑事役は、トミーとマツ(病気欠場した清水章吾の代役)が初見でしたが、夜明けの刑事の黒田刑事が初のレギュラーでの刑事役だったようですね。日の出署刑事課の刑事課長・相馬一郎役は、数多くの大映テレビドラマ作品に出演した石立鉄男氏。石立さんの刑事役と言えば、やはり、トミーとマツで演じていたモジャモジャ頭の相模課長役が一番印象に残っていますが、相馬課長も部下に荒っぽく怒鳴りつける反面、裏では、面倒見の良い上司ぶりを見せたりして好感が持てます。日の出署の署長・東役は、やはり大映のドラマ作品でお馴染みだった宇津井健氏。特別出演と言うことで、5話以降は、時々しか登場しなくなるようですが、最初の5話だけでも中々の存在感でした。



レギュラーの出演陣も豪華ですが、この刑事ドラマ、ゲスト出演者もかなり豪華だったみたいですね。第2話の「キャロル知らない奴はおくれてる」には、当時爆発的な人気を誇った伝説のロックバンドのキャロルが出演。ステージで歌うシーンだけでなく、クライマックスシーンで役者と絡んだり、ボーカルの矢沢永吉がセリフを喋るシーンがあったり、とても貴重な映像が見られました。「夢の新幹線殺人事件」には、赤いシリーズ出演前の山口百恵、「港のヨーコは殺されていた?」には、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの他、「暴力亭主と別れる方法」(庄司永健)、「結婚サギ殺人事件」(柴俊夫)、「ハンサム歌手の赤い殺意!!」(三浦友和)など、後に西部警察で活躍する面々もゲスト出演していたようです。



TBSチャンネル2での放送時間が連日朝4時からの2本立てということで、まさに夜明けの刑事って感じなのですが(苦笑)、なんといってもこれからの注目は、43話から登場する鈴木刑事の相棒・山本宏刑事の存在。山本刑事を演じているのは、現在「相棒」で杉下右京刑事役を熱演中の水谷豊氏。「熱中時代・刑事編」や「ハロー!グッバイ」「刑事貴族2・3」など、水谷さん主演の刑事ドラマは、これまでたくさん見てきましたが、水谷さんが相棒側の若手刑事を演じているのは、おそらくこの夜明けの刑事ぐらいでしょうからかなり貴重です。ジローさんとどんなコンビネーションを見せていたのかとても気になります。相棒も右京の相棒が何度も代わり、現在4代目が活躍中ですが、鈴木刑事の相棒も初代の池原刑事、二代目が山本刑事、三代目が中村真吾刑事と、何度も代わっていたようですね。





オープニングテーマがこれまた惚れ惚れするほどカッコいいんですよね。リアルタイムで見ることができていたら、絶対OP入りのレコード盤買っていたでしょうね(苦笑)。














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俳優の阿藤快さんがお亡くなりになりました。つい最近まで地上波のバラエティ番組や映画、舞台などで活躍されていたそうですが、あまりに突然の訃報のニュースに思わず声を上げてしまうほど大変驚きました。阿藤さんと言えば、後年はバラエティ番組や旅番組などのリポーターなどで活躍されていましたが、個人的には、やはり映画や、テレビの刑事ドラマ、時代劇で演じていた悪役(阿藤海)時代の阿藤さんの姿がとても印象に残っています。


映画では、松田優作の遊戯シリーズ、蘇える金狼、野獣死すべし。スカパーで悪役時代の出演ドラマも数多く見てきましたが、やはり一番強烈だったのは、ザ・ハングマンの「地獄へ送る世紀の大魔術」で、ボンテージ姿で演じたゲイバーのママ役でしたね。刑事ドラマでも数多くの悪役を演じられていましたが、中でも特に印象に残っている作品をいくつかご紹介致します。







大空港

「衝撃の無差別殺人!」

グローバル航空の乗客が何者かに次々に射殺される無差別殺人事件が発生する。犯人は1000万ドル(日本円で20億円)を要求し、用意できなければ再び殺人を起こすという内容を記した脅迫文を送りつけてくる。薮下刑事(田中邦衛)は、過去に現金強奪事件を起こした暴力団組員の島本という男が事件に関与しているものと見て、男の行方を探し始める。


外国人の観光客が無差別に射殺されたり、観光バスが崖から転落するなど、冒頭からショッキングな場面が続き、車に仕掛けられた罠によって火まみれになり、重傷を負いながらも必死で犯人を追う薮下刑事の姿がとても印象的だったエピソード。このエピソードで、阿藤さんは、赤いジャンパーとサングラスをかけた凶悪な殺し屋を演じていました。この頃の阿藤さんは、不気味さが漂っていて、恐ろしい雰囲気がありましたね。クライマックス、空港の駐車場に止めた車の中に潜み、再び観光客をライフルで狙う(阿藤さん演じる)殺し屋の姿が印象に残りました。そして、間一髪で薮下刑事に発見され、銃の一撃で倒されてしまう場面もとてもインパクトがありました。






噂の刑事トミーとマツ

「敵は脱獄犯! トミマツ死の珍道中」

無期懲役の判決を受け関東刑務所に服役していた二人の殺人犯が脱獄し、富士見署管内に逃げ込んだ。トミーは、殺人犯の一人・足立の情婦の川村みゆき(浅野真弓)が住むマンションに向かい犯人達の居所を聞き出そうとするが、逆にみゆきに拉致されてしまう。一方、強盗事件の捜査に当たっていたマツは、その犯人を追跡中に偶然にも脱獄した殺人犯達の隠れ家を発見するが捕まり、トミーと共に監禁されてしまう。


このエピソードでは、阿藤さんは、凶悪な脱獄犯の一人・足立を演じていました。三白眼の鋭い目つきでトミマツにがなり立てている姿がとても印象に残りました。シリアスな大空港とは打って変わって、こちらはコミカルな刑事ドラマでしたが、阿藤さんの犯人役はやはり怖い雰囲気がありましたね。マツにトミコと叫ばれて超人になったトミーが脱獄犯達と戦うも二人を倒しきれず、代わりに森村婦警が足立の腹に何発もパンチを連打していたところも印象的でした。






西部警察 PARTⅡ

「トリック・ジャック」

ジョー(北条刑事)は、偶然にも誘拐事件の取り引き現場に遭遇するが、身代金を持っていた宝石店社長の永松は、車に轢かれて死亡する。誘拐された永松の娘の洋子は、腎不全患者で、一刻も早く血液透析を受けなければ命が危険になる。ジョーは、身代金を持って取り引き場所の喫茶店に入るが、そこに突然、銃を持ったシャブ中毒の男があらわれ、喫茶店がジャックされてしまう。


阿藤さんは、西部警察には、計5本のエピソードに出演されていましたが、リアルタイムで一番最初に阿藤さんの犯人役を見たのがこのエピソードだったので、とても記憶に残っています。しかもこの時、阿藤さんが演じたのが、「喫茶店をジャックするシャブ中毒の男(牛原常次)」という役どころだったのでさらに強烈に印象に残りましたね。覚せい剤の禁断症状を出しつつ、銃を乱射して暴れまわるという凄まじい迫力の演技がとても見応えありました。





もう一度だけ、豪快に暴れまくる阿藤さんのワル役を見てみたかったですね。

阿藤快さんのご冥福をお祈り致します。




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テレビシリーズ放送から来年でちょうど30周年を迎えるあぶない刑事の最新劇場版「さらばあぶない刑事」(2016年1月30日公開)の予告編がついに公開されました。定年間近のタカとユージがどんなラスト?バトル見せてくれるのか!?いろいろと気になりますね。







予告編の映像を確認する限り、今回もタカのハーレーに乗りながらのショットガン攻撃&ユージ走りは健在のようです。個人的に注目しているのはやはり、テレビシリーズで活躍した覆面パトカーの港303・ゴールドのレパードF31が再登場しているところ。テレビシリーズではユージ役の柴田恭兵さんが華麗なドライブテクニックを披露されていましたが、今回は、どんな形で登場するんでしょうね。劇場版の第2作「またまたあぶない刑事」では冒頭から片輪走行してビール瓶ケースの壁に突っ込んだり、クライマックスの操車場の場面では、敵の弾丸を食らって左側のフロントフェンダーに風穴が開いたりと、傷だらけになりながらもカッコいい走りを見せていたレパードですが、今回も熱い走りを見せて欲しいですね。また、今回二人が乗る赤色のNISSAN GT-Rの激走ぶりも早く見てみたい。





今回のストーリーはこのような感じになっています。【公式サイト参照】


定年退職が5日後に迫っていた横浜港署捜査課刑事のタカ=鷹山敏樹(舘ひろし)とユージ=大下勇次(柴田恭兵)は、横浜港署捜査課の課長となった町田透(仲村トオル)の心配をよそに、銀星会の残党で今は新興のヤクザ闘竜会の幹部となっている伊能を追い、二人だけでブラックマーケットを襲撃。一方、元少年課で今は神奈川県警重要物保管所所長の真山薫(浅野温子)は、IT企業の社長との結婚が決まり、大はしゃぎしていた。

そんな中、伊能が惨殺死体となって発見される。ロシア、韓国、中国などのマフィアが入り乱れ、危険ドラッグや拳銃、あらゆる非合法の物が売買される巨大なブラックマーケットを仕切っていた伊能が殺されたことで、マフィアたちの危うい均衡も崩れ始める。そして、キョウイチ・ガルシア(吉川晃司)が率いる中南米の犯罪組織BOBが横浜に進出してきた。ユージは、かつて自分が更生させた元不良グループのリーダー川澄(吉沢亮)が事件に関与していることを知り、タカも最愛の恋人である夏海(菜々緒)とガルシアに接点があることに気づく。BOBが港署が押収した危険ドラッグを奪い返すため、神奈川県警重要物保管庫を襲い、一気に事件は拡大する。
それぞれの大切な存在を守り抜くため、タカとユージはかつてない凶悪な敵に命を賭けて戦いを挑む決意を固める・・・。

「長く居すぎたな・・・この街に」
「いつかは別れるときが来るさ・・・」

刑事としてのタイムリミットはあと1日、果たして二人は無事に退職の日を迎えることができるのか。BOBと横浜中の犯罪組織を巻き込んで、刑事人生最後となる死闘に飛び込んでいくのだった・・・。




前作のまだまだあぶない刑事と同じく、透は港署の捜査課課長として登場するみたいですね。その他のメンバーは、やはり時代の流れでしょうか、様々にポジションに変化があるようです。薫は、神奈川県警の重要物保管所所長になっているようですが、これまで以上のド派手な衣装で出ているようですね。扇子がトレードマークだったナカさんこと田中文男(ベンガル)刑事や、パパの愛称で呼ばれていた吉井浩一(山西道広)刑事、元少年課課長の松村優子(木の実ナナ)、瞳ちゃんこと山路瞳(長谷部香苗)婦警も出るみたいですが、どのような形で登場するのかが楽しみです。


撮影中の事故で一時期話題になった吉川晃司氏は、中南米の犯罪組織BOBのリーダー・キョウイチ・ガルシア役で出演。予告編の映像では、派手にバイクを乗り回している姿も確認できました。タカとのバイクアクション対決も期待したいですね。テレビシリーズに犯人役で出演し、「またまたあぶない刑事」以来の映画出演となる片桐竜次氏や、「キカイダー REBOOT」に主演した入江甚儀氏などなどその他のキャストの役どころも気になるところですね。



今日から前売券が発売されるということで、特典の歴代の劇場版チラシが欲しくてさっそく劇場へ行ってきました。特典がセットAとBに分かれていて、自分が選んだセットAには一作目と三作目の「もっとも・・・」と五作目の「あぶない刑事FOREVER」のチラシしか入ってなかった。そうか、ペアチケットでないと全部もらえないのか・・・。「またまた・・・」も欲しいのでもう一枚買うしかないか・・・。





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1980年代初頭の日本のテレビはアクションドラマ最盛期の時代で、ゴールデンタイムにチャンネルを回せば(この頃のテレビは回転式のチャンネルでまだリモコンの時代ではない(笑))、必ずどこかのチャンネルで見ることができた。例えば、1981年に放送されていたタイトルを見ますと・・・



●走れ!熱血刑事(テレビ朝日・月曜夜8時)
●プロハンター(日本テレビ・火曜夜9時)
●噂の刑事トミーとマツ(TBS・水曜夜8時)
●特捜最前線(テレビ朝日・水曜夜10時)
●太陽にほえろ!(日本テレビ・金曜夜8時)
●Gメン'75(TBS・土曜夜9時)
●西部警察(テレビ朝日・日曜夜8時)



木曜日を除いて毎日刑事ドラマが放送されていた時代でしたね。プロハンターは探偵ドラマでしたが、日テレ火9と言えば、「大都会」シリーズをはじめ、「大追跡」「大激闘マッドポリス'80」など、アクション系の刑事ドラマが放送されていた枠。1980年までフジテレビも月9に「大空港」や、木曜の夜8時に杉良太郎主演の「大捜査線」というアクション系の刑事ドラマを放送していた。テレビ朝日は昔から刑事ドラマが多い印象がありますが、1981年においては、この3番組以外に月耀の夜9時にもう一つ刑事ドラマを放送していました。それが現在東映チャンネルで放送中の「警視庁殺人課」






警視庁殺人課は、それまでヤクザものや「トラック野郎」シリーズなどの映画で活躍していた菅原文太の民放のテレビドラマ初主演作品。元ニューヨーク市警の刑事・五代尭(通称:ミスター)が警視庁に創設された新セクション「殺人課」のリーダーとなり、特殊訓練を積んだ刑事たちと共に凶悪事件に挑んで行く。残念ながらこの作品は、リアルタイムでは見ることができず、8年ほど前にファミリー劇場で見たのが最初でしたが、初回からかなりインパクトのあるドラマでした。なんといってもリーゼントにグラサンをかけた菅原文太氏が愛車の白いポルシェを乗り回し、44マグナムを撃ちまくる姿がカッコいい。アメリカでは、44マグナムの代名詞と言えば、ダーティハリーのクリント・イーストウッドが思い浮かぶが、日本で44マグナムが似合うのは、西部警察の寺尾聡さんと菅原文太さんぐらいですかね。日本であんなでっかい銃を持つのはありえないとか仰る方もいるんですけど(苦笑)、似合う人であれば誰が持ってもいいと思うんですよね。


タイトルバックやCM前に入るアイキャッチの映像も迫力あり、オープニング映像の中で見せている殺人課の特殊訓練風景も凄い。複数台の車が川の堤防を縦列で走り、殺人課のメンバー全員がそれぞれ車のドアにしがみついて、一斉に堤防の斜面に飛び降りる・・・いったいこれどんな時に使われる訓練なのだろうと、ずっと本編を注視していたが、結局劇中ではそれほど使われていなかった(苦笑)。菅原文太氏が歌うエンディング曲もなかなか強烈でシブかったですね。なんかカラオケ屋で歌っているような感じですよね・・・。銀座のバー「LUPIN」のマスター役のディック・ミネ氏が本編に出演していないにも関わらず、毎回他の出演者よりも真っ先にクレジットされている映像が不思議でしたね(笑)。劇中で流れるミスターのテーマ曲も耳に残ります。





菅原文太さん以外にも個性的なメンバーが揃っています。虎間刑事(通称:秀才)を演じる三田村邦彦氏。三田村さんと言えば、やはり、必殺シリーズの秀役や「太陽にほえろ!」のジプシー刑事役が有名ですが、このドラマでは、ジプシー以前の初々しい刑事役が見られます。久保刑事(通称:ウルフ)を演じるのは、当時新日本プロレスで活躍していたプロレスラーの剛竜馬。1981年当時、金曜夜8時のゴールデンタイムに「ワールドプロレスリング」のタイトルで新日のプロレス中継が放送されていましたが、猪木や初代タイガーマスクの試合に夢中になっていたせいか、この方の試合はあまり見た記憶がないんですよね。ドラマの中では、鍛えた肉体を見せるためなのか、なぜかことあるごとに服を脱いで悪人と戦っていました(苦笑)。


村木刑事(通称:チャンス)役の関根大学氏は、JACのメンバーで、宇宙刑事ギャバンやジャスピオンのザンパなど、当時特撮ものでも活躍されていましたが、刑事役で見るのはこのドラマが初めてでした。オープニングの紹介映像では、車の上を越えて犯人に飛びかかるダイナミックなジャンプを披露されていましたが、当時のJACはほんとに超人的なアクションを見せていましたよね。紅一点の眉村刑事(通称:エンジェル)薬の一色彩子氏も刑事役で見るのはこのドラマが初めてでしたが、ウルフ同様に、最初の頃はなぜか脱ぐシーンが多かった。警視庁刑事・田丸部長役の鶴田浩二氏は、「大空港」の加賀警視役のイメージが強いですが、田丸部長を見ていると、加賀警視がそのまま殺人課に移動してきたような、そんな感覚になります(苦笑)。



初回の「復讐のバラード」には、千葉真一氏と大葉健二氏がゲスト出演し、菅原文太vs千葉真一の豪華な対決が見られた。トレンディドラマで有名になる前の石田純一とにしきのあきらが共演した「殺意のコネクション」や、お昼のバラエティ番組の司会者になる前の小堺一機が出演した「ナイター殺人事件!手話をつかう少年」、ミスターがロープウェイのゴンドラの上に立って、ターザンアクションを見せた「恐怖のロープウェイ・死の脱出」などなど印象に残ったエピソードはたくさんありますが、このドラマを語り継ぐ上で欠かせないエピソードと言えばやはり、最終回前に二週に渡って放送された「警視庁殺人課全員殉職! 」でしょう。これらのエピソードにはついては、また次回書きたいと思います。





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スカパーに加入してからこれまで数多くの日本の刑事ドラマを見てきたが、その中で一番最古なものと言えば「太陽にほえろ!」・・・と思っていた時期もありましたが、それを超える刑事ドラマがあった。現在東映チャンネルで放送されている「特別機動捜査隊」


1961年にスタートし、テレビ朝日の前身であったNETテレビの水曜22時枠で放送されていた人気番組。水曜22時と言えば、「特捜最前線」が放送されていた時間帯。つまり特捜最前線の前番組がこの特別機動捜査隊だったわけです。残念ながらリアルタイムで見た記憶はなく、最近になってようやくこのドラマを見ることができたのですが、このドラマには、数々の伝説があります。



1.日本初の1時間連続ドラマ。
2.放送回数は、「太陽にほえろ!(全718回)」超える全801回。放送期間も1961年から77年まで16年間ノンストップで放送された。
3.番組の視聴率は常時30%以上をマーク。
4.放送開始日に、TBSで「七人の刑事」の放送も始まった。
5.全国の警察にある「機動捜査隊」を設置するきっかけを作った。
6.脇の刑事役にヒーロー番組の主演俳優を起用する東映伝統の刑事ドラマのキャスティングがここから始まった。



などなど、様々なものがあったようです。まさか、太陽にほえろ!の放送回数を超える刑事ドラマがあったなんて、知った時はちょっと仰天しましたね。当時の警視総監がこのドラマのファンだったらしく、このドラマをヒントに、それまで警視庁刑事部捜査第一課に置かれていた「初動捜査班」と呼ばれていたセクションを「機動捜査隊」と改称し、現在もこの名前が使用されているというこれまた凄い伝説を残しています。



複数のチームが登場する刑事ドラマで、レギュラーの出演者がかなり多いのも特徴の一つ。初期は、立石刑事(波島進)が主任を務める立石班と呼ばれるチームが活躍し、後に藤島班、三船班、高倉班と、続々とチームが出てきて、一つのチームが捜査する時もあれば、二つのチームが合同で事件の捜査に当たるエピソードもあったようです。レギュラーの俳優さんは、顔馴染みではない人が多いのですが、今のところ個人的にわかったのは、藤島班の藤島主任を演じる中山昭二さんと、芸名と同じ山口刑事を演じている山口暁さんぐらいでした。




東映チャンネルでは、現在、1971年に放送された490話台を放送中。500話台辺りから里見浩太朗が高倉主任を演じている高倉班が登場するそうですが、それも楽しみですね。450話台辺りから見ていますが、特に印象に残ったエピソードをいくつかご紹介致します。





「マンガの世界をゆく」

団地付近の墓地で若い女性の絞殺死体が発見される。被害者は、吉行弘子という名の女性。死体を発見したのは、団地に住む子供達で、彼らは、犯人らしき男を目撃していた。その男とは、弘子をしつこくデートに誘っていた水垣という男だが、水垣は犯行を否定。犯人として新たに浮上したのは、超売れっ子漫画家の梶浦。梶浦は、スカートめくりや女の裸など、ハレンチな漫画を描くことで有名で、奥様方に批判を浴びていた・・・。


「太陽にほえろ!」で殿下(島刑事)役をやる前の小野寺昭氏が漫画家役でゲスト出演していた。時代的に、永井豪の「ハレンチ学園」がブームになっていた頃だったんでしょうね。当時の漫画業界の過激主義や売上第一主義、でっち上げ記事を書くまくる週刊誌やらを皮肉っているような内容で、小野寺さんの漫画家役も新鮮で印象に残りました。小野寺さんと言えば、80年代に「毎度おさわがせします」というちょっとエッチなホームドラマに出演していたが、このエピソードを見た時、真っ先にそのドラマのことを思い出してしまった(笑)。昔のドラマを見ているとよく墓場のシーンを見かけるが、この時代の自由奔放さがよく伝わってきます。このドラマの中でも子供達が他人の墓の上に座って漫画を読んだり、ボールで遊んでいるシーンがあったが、ほんと自由だな・・・(苦笑)。





「青い残酷」

老齢の挿絵画家・池田が歩道橋から突き落とされて死亡する事件が起きる。池田には自殺願望があり、兼ねてから「死にたい」と呟き続けていた。池田が死亡する直前にスナック「グラナダ」に立ち寄り、そこにいた客の若者達と揉めていたことから、三舟班は、その時店にいた若者達を調査する。


工場作業員の梶山役→石橋蓮司、井川役→蟹江敬三、グラナダのマスター役→蜷川幸雄などゲスト出演者が豪華。捜査方針を巡って対立する三船主任と畑野刑事の場面が印象的だったが、それよりもさらに印象に残ったのは、三舟主任が井川を取調べる場面。自殺願望のある老人を同情心から殺してしまった井川。井川の異常染みた言い訳を聞いた後、三船主任の「泣き声一つ立てない虫けらの命だって、それはそれなりの意味がきっとあるんだ」のセリフが凄く心に響いた。そして、その言葉を聞いた井川が足元をうろついていたゴキブリを踏みつけるのですが、それがなんと本物のゴキブリ・・・。

激しい言葉のやりとりと、何度もアップで映る本物のゴキブリを使った演出がものすごく強烈だった。この取調べの場面の三舟主任は本当に迫力がありカッコ良かった。三船主任を演じた青木義朗という俳優さんは、大都会シリーズをはじめ他の刑事ドラマでは犯人役でしか見たことがなかったので、この三船主任役は、本当に新鮮でしたね。




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東映チャンネルで放送中の「はみだし刑事情熱系」は、早くもPART5に突入。主人公の高見兵吾(柴田恭兵)の娘・みゆき役を演じた前田愛氏がこのシーズンをもって降板。また、秋本篤志刑事役の梅垣義明氏もこのシーズンの途中(第7話)で降板し、秋本の代わりに甲本雅裕氏演じる牧裕美刑事が警視庁広域特別捜査隊に配属されました。丁度今牧刑事が登場した辺りのエピソードが放送されているところです。



秋本刑事の最終登場回「死ぬな秋本!! 男の涙と意地・最後の闘い」は、秋本の宿敵とも言うべき強盗犯の神崎という男が登場し、秋本が兵吾達の命令を無視して単独で神崎の行方を追う話。これまでチームワークを重んじ、地味に活躍を続けてきた秋本が最後にハードな暴走っぷりを見せていたのが印象に残りました。白昼、人々が行き交う地下道や繁華街で銃撃戦をしたり、倉庫の中でドラム缶が爆発し、その炎の中で神埼とラストバトルを繰り広げるなど、往年の西部警察や太陽にほえろ!を彷彿させるような熱い展開で面白かった。どういう事情があって梅垣氏が途中で降板してしまったのか詳しい理由はわかりませんが、やはり、秋本は、はみだしには、欠かせない存在だったと思うし、最終シーズンまで出ていて欲しかったですね。梅垣氏と言えば、昔お笑いウルトラクイズなどのバラエティ番組で過激なパフォーマンスを見せる人で有名でしたが、はみだし刑事に刑事役でレギュラー出演するって知った時は、思わず「ええっ」てなり、意外なキャスティングに驚きましたね。



新たに広域に加入した牧裕美刑事役の甲本雅裕氏は、実は、以前にも犯人役でこの番組に出演していました。まず、第2シーズンの最終回「東京〜那覇〜渡嘉敷島 愛と死の復讐殺人!」には、兵吾の恩師・大谷刑事の娘を殺した四人組の一人(車で逃走後、港で何者かに射殺される)。第4シーズンの「広域ジャック8時間!リベンジ!涙の告発」には、爆弾を持ち広域本部にたてこもる小菅巡査役で出演していた。この方は、当時「踊る大捜査線」にも出演していましたが、はみだしでも、とくに広域をジャックしたエピソードの犯人役は、とても印象に残っています。小菅巡査役のままでは辻褄が合わないので、牧裕美という新たな役名で最終シーズンまで出演していましたが、いかんせんこの牧刑事のほうは、とくに目立った活躍がなくて(あったかもしれないが)、あまり記憶に残っていないので、今回の放送で確認したいと思います。



意外と言えば、はみだし刑事のゲスト出演者もなかなか意外な面々が出ていて、アッとさせられることが多かったですね。







石立鉄男

1970、80年代、数々のテレビドラマに出演してお茶の間を賑わせた、もじゃもじゃ頭がトレンドマークだった石立鉄男氏。石立氏の刑事役と言えば、「噂の刑事トミーとマツ」の相模警視正や、キョンキョン(小泉今日子)が主演した大映ドラマの「少女に何が起ったか」で、毎回「この薄汚ねぇシンデレラ!」とキョンキョンを罵っていた川村刑事役がとてもインパクトがあって未だに印象に残っています。はみだし刑事には、PART4の「疑惑の強盗爆弾犯!? 兵吾の過去を知る男」に兵吾の先輩の元警部補の滝川役で出演。はみだし出演時は、50代半ばになり、髪も白髪交じりになっていた石立氏ですが、リアルタイム放送時は、久々にアクション刑事もので顔を見たので、とても感動したのを覚えています。





間寛平

一時期日テレの24時間テレビのマラソンランナーとして毎年走り、今でも走っている印象が強い人ですが、個人的には、 木村進とコンビを組んでやっていた吉本新喜劇が好きで、当時夢中になって見ていました。PART4「留置場に入った兵吾 恋するサギ師の涙!」に弁護士の袴田役で出演。どういうわけかいきなり袴田が留置場に入れられていて、そこにチンピラを装った兵吾が入ってきて二人が会話する冒頭の場面が特に印象に残っています。このようなアクション刑事ドラマに寛平ちゃんが出るのは、これが最初で最後になるのでしょうかね。ちなみに、PART5にもう一度袴田が登場するエピソードがあります。





神田正輝

「太陽にほえろ!」のドックや、「ゴリラ警視庁捜査第8班」の風間などのこれまで数多くの刑事役を演じてきた神田氏が「代表取締役刑事」の最終回以来、犯人役ではみだしにゲスト出演したのがPART5の年末SP「今世紀最大の事件発生!! テロ組織VS広域・玲子をら致したテロリストは元恋人!?その時兵吾は…22年を経て再燃する2人の男と1人の女の哀しい涙…」。物凄く長々としたサブタイトルもインパクトありましたが、何より「俺たちは天使だ!」以来の柴田恭兵氏と神田氏の二人のツーショットに胸が熱くなりました。大都会PARTⅡでは、神田氏がレギュラーの刑事役で、恭兵さんがゲスト出演していましたが、はみだしでは、立場が逆転していたところも面白い部分でしたね。ちなみにこのエピソードは、東映チャンネルで来週(8/11火曜昼3時)されます。




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