10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
いよいよ今週からNHK BSプレミアムで「ナイトライダー シーズン1 ハイビジョンリマスター版」がスタート。リアルタイムで見ていた者にとっては、いかんとも信じがたい出来事なのですが(苦笑)、ついに始まっちゃいますね。今週放送の「電子頭脳スーパーカー誕生」は、2時間枠で放送された初回(パイロット)のエピソードですが、FOXクラシックは、わざわざ2回に分けて2週間かけて放送していました。NHK BSプレミアムでは、毎週2話ずつの放送になるようなので、今週パイロットを一気に見ることができそうですね。
このパイロット版が地上波で初放送されたのは、1984年12月16日のテレ朝「日曜洋画劇場」枠。残念ながら、リアルでこの放送は見ることができなかったので、当時いた解説者の淀川長治さんがどんなふうにナイトライダーのことを紹介していたのか未だに気になるのですが(苦笑)、私自身は、レンタルビデオで見たのが最初でした。
ナイトライダーのテレビシリーズの放送が終了した1988年頃、うちの近所にもようやくレンタルビデオ店ができて、そこでCIC/ビクターから出ていた「ナイトライダー(パイロット)」と、「ナイトライダー/激突!装甲戦車(テレビでは、「無敵装甲戦車ジャガーノート!大激突!!“破壊編/再生編”」のタイトルで放送されたエピソード)の2本を借りて見ました(同じ棚にエアウルフとブルーサンダーのビデオも並んでいた!)。当然ながらビデオは字幕スーパーのみだったので、当時は、佐々木さんらの日本語吹替版で見ることができなかった。テレビでの再放送をずっと待ち続けて、ようやくそれが叶ったのが1994年の深夜の再放送。日曜洋画劇場での放送から10年も経っていましたが、その時は、胸をドキドキさせながら画面に釘付けになって吹替版を堪能しました。あれから22年。NHKで吹替版の「電子頭脳スーパーカー誕生」が高画質で見られる時代が来ようとは・・・。やはり感慨深いものがありますね(苦笑)。
FOXクラシックで放送中の「ナイトライダーHD」は、年明けからシーズン2がスタートし、「無敵ゴライアスvsナイト2000」の放送が終了したところですが、今回は、「コンピュータ泥棒を追え!ナイト2000大追跡ジャンプ!!(NOBODY DOES IT BETTER)と、シーズン1の最終話「死の銃撃戦!マイケル・ナイト2000(SHORT NOTICE)」について。
コンピュータ泥棒を追え!ナイト2000大追跡ジャンプ!!
NOBODY DOES IT BETTER
デルトン精密機器で開発されたソフトウェアが何者かに盗まれ、社長のエリオット・スティーブンスは、ナイト財団に犯人探しを依頼する。マイケルは、犯人が会社内部にいるものと見なし、キットのデータから4人の容疑者を絞り出した。彼らは、いずれもコンピュータ・エレクトロニクスの分野でトップクラスのプロだが、4人とも犯罪を起こすような動機は見当たらなかった。マイケルは、まずジュリアン・グローブスという男の調査を開始する。
地上波放送時第26話として放送されたエピソード。マイケルが浮気調査中の私立探偵フラナリーと言う手強い女性と共に、産業スパイを探り出すエピソード。マイケルが雨に濡れながら事件の調査をする姿や、雨の中を走り続けるナイト2000が印象的な話でした。雨の話と言えば、シーズン2のエイプリルの姪の話(「死線48時間リミット寸前!決死のレールウェイ大走破!!(RACE FOR LIFE)」)もありましたが、やはり、雨とか嵐とか天候が悪い時のエピソードは、一際記憶に残りますね。ちなみに、最近見たジョン&パンチの雨の回(ギャンブルトラックを追え)も印象深いエピソードでした。デボンがジュリアンからもらったパックマンのゲームに夢中になっている場面は、時代を感じさせられました(笑)。
このエピソードでもキットは、計3回ターボジャンプをこなしていましたが、やはり、一番最後に見せた、山のように積み重なった廃車の上を見事に飛び越える大ジャンプが凄まじかった。事件の黒幕が運転していた車は、マツダのサバンナRX-7(SA22C型)でしたが、RX-7と言えば、当時(1983年)の国内の刑事ドラマや特撮ヒーローものでもよく見かけた大人気の車でしたね。ナイトライダーには、シーズン2のマイケルが記憶喪失になる話(「激闘!魔の巨大ダム捜査・ナイト2000決死のターボジャンプ!!(KNIGHTMARES)」)にも登場していましたが、当時アメリカでも人気があったことが窺えます。
ちなみに、日本の放送では、このエピソードの次に、カールの再登場回(「悪魔のナイト2000カールまたまた出現!復讐の空中大勝負!!(K.I.T.T. VS.K.A.R.R.)」)が放送されています。
気になる吹替えの新録部分。
①ボニーがキットの中で「スペース・チャレンジ」というゲームをしている→キットにデルトン精密機器の情報やゲームをインストールしたことをボニーがマイケル達に報告するシーン。
②デボンのオフィスにエリオットが尋ねてくるシーン。(電話が鳴った後のデボンのセリフから)
ジュリアンの声は、「サザエさん」のマスオさんなどでお馴染みの増岡弘氏、アルマンの声は、ジャッキー・チェンやマクガイバーの声などで有名な石丸博也氏が演じています。
死の銃撃戦!マイケル・ナイト2000
SHORT NOTICE
マイケルは、ヒッチハイクをしていたニコルという女性を車に乗せる。ニコルは、娘のナタリーを巡って、夫のハロルドと激しく対立している最中であった。マイケルは、ニコルを目的地に送り届けるため、とあるモーテルに立ち寄るが、そこにハロルドの手下が押しかけてきた。マイケルは、男達と格闘中に、誤ってある男を殺してしまう。正当防衛を立証するためにマイケルは、姿を消したニコルを見つけ出さなければならなくなった。
日本未放映にして、シーズン1最終のエピソード。マイケルが殺人容疑者になってしまうという衝撃的な展開から始まり、ラストは、西部劇のような対決シーンが繰り広げられます。
このエピソードでは、キットの射出機能(AUTO ROOF)のシーンで、実際にスタントマンが車から放り出されるアクションシーンが撮影されています。テストで2、3人飛んだが、あまりに怖くてそれ以後は飛べなかったそうです。射出座席のコントロールが利かず、どこに飛ばされるかわからない状態だったとか。
日本語吹替えでとくに印象に残ったシーンと言えば、キットとナタリーの会話のシーン。キットと子供が何やら秘密を持ちながら会話をする場面は、他にも数多くのエピソードで見られますが、一番に思い出すのは、キットとエイプリルの姪のベッキーとの会話のシーン。その次に来るぐらい、このキットとナタリーのやりとりは、印象強く残りました。ボブ・シーガーの「NIGHT MOVES」が流れる中、マイケルとニコル親子がナイト2000で束の間のドライブを楽しむ→NIGHT MOVESの曲が終わった直後、勇ましいテーマアレンジのBGMが鳴り出して、ナイト2000が(西部劇のセットが立ち並ぶ)カラミティタウンに進入し、西部劇のような対決シーンになっていく演出がカッコ良かったですね。
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