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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
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先月チャンネルNECOで放送された『ゴキブリ刑事』。渡哲也氏が一匹狼の刑事を演じるまさに、黒岩・大門の原点とも言える刑事ものの映画でした。1973年に公開され、東宝と石原プロモーションの共同制作。製作に石原裕次郎、小林正彦、カースタントは、三石千尋とマイク・スタントマンチームが担当し、もはや言うまでもなく、後の石原プロのハードアクション刑事ドラマを生んだ名立たるメンバーがそろっています。共演者も、太陽にほえろ!や西部警察でもよく見た顔ぶれがそろっていました。


この作品で言う「ゴキブリ」とは、暴力団の意味。ゴキブリ狩りに執念を燃やす「ゴキブリ刑事(デカ)」と呼ばれる鳴神涼は、相棒の武井とともに、暴力団・鮫島組が絡んだ事件を徹底的に追い続ける。やがて、自分が勤める神栖警察署にも鮫島組の手が回っていることに気づいた鳴神は、意を決して、孤高に鮫島組に最期の戦いを挑むのである…。


渡さんは、角刈りにグラサンに、細身のスーツ姿、そしてグラサンをはずすととにかく眼光が鋭い。すでに、この作品で、黒岩・大門ルックを確立していたんですね。ただ、やはり、時代なのか、もみ上げがやや長い感じです。鳴神の相棒・武井刑事役を演じているのは、太陽にほえろ!や刑事貴族でベテラン刑事役を演じた地井武男氏。渡さんと地井さんと言えば、最終回前の太陽にほえろ!でも共演していましたが、この二人が相棒を組むのは、今見ると中々新鮮な印象を受けます。短髪じゃない地井さんがこれまた新鮮。鮫島組の組員・メリケンの鉄役てせ苅谷俊介氏も出ているのですが、床屋のシーンでは、鳴神に本当に眉毛を剃られてしまったり、当時からすでに体を張った演技を見せていてびっくりしました。そう言えば、大都会では、苅谷さん演じる弁慶が黒岩に殴られて海に転落してしまう場面なんてのもありましたが、あれも強烈でしたね。取調室の拷問シーンも半端ない。





カーアクションの担当は、三石千尋とマイク・スタントマンチームと言うことで、後半は、スケールのでかいアクションが続きます。4台のトラックが並列で公道を走り、さらにブルドーザーもあらわれて鳴神の乗る車を追いかけ回したり、土砂置き場に追い込まれた鳴神の車がクレーンで吊り上げられてしまうなど、西部警察と比べるとややテンポが悪い感じはしたが、中々緊迫感があった。やはり、一番の見せ場は、鳴神が運転するブルドーザーが、鮫島組が出入りしている二階建てのプレハブをシャベルで土台ごと持ち上げて、プレハブを豪快に破壊してしまうシーン。今は、どうか知らないが、当時のプレハブは、あんな簡単に持ち上がってしまうんですね。撮影のためにプレハブの中は、あらかじめスカスカな状態になっていたのかもしれませんが。



それにしても、この時代(1973年)の日本ってまだまだ未発展な感じで、建物も少ないですね。異国情緒な雰囲気もあり、アメリカ映画で出てくるような荒野とか画になる場所も一杯あって、ほんと同じ国とは思えない(苦笑)。


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石原&渡W主演作「反逆の報酬」
石原裕次郎最後の主演作品と言い、石原&渡W主演作品、「反逆の報酬」。 序盤から中盤までは渡哲也が良い活躍場を見せており、終盤では石原裕次郎が渡哲也とコンビを組んで大活躍すると言うこれも大都会シリーズ、西部警察シリーズの原型と言える作品です。脚本は永原秀一、監督は澤田幸弘、音楽は「ゴキブリ刑事」、「ザ・ゴキブリ」の渡辺岳夫、カースタントは三石千尋氏と一部は後に撮影される大都会シリーズと西部警察の面々が揃っている。
マイケル村田 2013/09/22(Sun)10:14:33 編集
Re:石原&渡W主演作「反逆の報酬」
ご無沙汰しております。

>石原裕次郎最後の主演作品と言い、石原&渡W主演作品、「反逆の報酬」。
タイトルは熟知していたのですが、作品そのものはまだ未見です。調べてみたところ、DVDも出ていないみたいですね。一度拝見したいです。チャンネルNECOあたりで放送してもらいたいなあ。リクエストしようかなあ・・・。
【2013/10/10 00:57】
期間限定プライズ版
すでに「ゴキブリ刑事」と「ザ・ゴキブリ」のDVDは発売されていますが来年2月には期間限定プライズ版が発売されます。
値段は先に発売されたのより少し安い値段で発売されます。
私は、このDVDを持っていないので期間限定プライズ版を買う予定です。
買ったら、じっくり見たいと思います。
ところで、写真の床屋のシーンで鳴神刑事(渡哲也)がチンピラヤクザ(苅谷俊介)にからんでいますが、これ見た人は、刑事長(又は団長)が弁慶(又はゲン)にからんでいると思ったでしょうね。(笑)
だめおやじ 2013/11/29(Fri)10:56:45 編集
Re:期間限定プライズ版
>すでに「ゴキブリ刑事」と「ザ・ゴキブリ」のDVDは発売されていますが来年2月には期間限定プライズ版が発売されます。
ついでに「反逆の報酬」もロープライスで出してもらいたいところですね。

>ところで、写真の床屋のシーンで鳴神刑事(渡哲也)がチンピラヤクザ(苅谷俊介)にからんでいますが、これ見た人は、刑事長(又は団長)が弁慶(又はゲン)にからんでいると思ったでしょうね。(笑)
刑事長は弁慶を海に放り込んでいたし、団長もゲンに鉄拳制裁してましたよね(苦笑)。
【2013/12/08 12:36】
土曜ドラマ「新マチベン〜オトナの出番〜」
ガースさん、こんにちは。

>>渡さんと地井さん(短髪じゃない地井さんがこれまた新鮮だ)と言えば最終回前の太陽にほえろ!でも共演していましたが、この二人が相棒を組むのは今見ると中々新鮮な印象を受けます。

>渡さんと地井さんの共演といえば、番組終盤の太陽にほえろ!での警部とトシさんのコンビを思い出しますが、先日NHKの「あの日あのとき あの番組〜NHKアーカイブス〜」にて渡さんの追悼特集が組まれた時に最終回が放映された土曜ドラマ「新マチベン〜オトナの出番〜」でも共演されていましたが、こちらでは渡さんが元新聞記者の弁護士と地井さんが元音響技術者の弁護士という役だったそうですね。

また、二人の同僚にして元画廊経営者から弁護士になった堺田さんの役で石坂浩二さんも出演されていますが、渡さんと石坂さんの共演するドラマ番組は珍しいのでは?と思います。

>>すでに「ゴキブリ刑事」と「ザ・ゴキブリ」のDVDは発売されていますが、来年2月には期間限定プライズ版が発売されます。
>>ついでに「反逆の報酬」もロープライスで出してもらいたいところですね。

>渡さんの追悼を兼ねて「反逆の報酬」もソフト化してほしいですね。石原裕次郎が最後に主演した映画って触れ込みでリリースしてほしいです。

>>ところで写真の床屋のシーンですが、鳴神刑事(渡哲也)がチンピラヤクザ(苅谷俊介)にからんでいますが、これを見た人は「刑事長(又は団長)が弁慶(又はゲン)にからんでいる」と思ったでしょうね(笑)
>>刑事長は弁慶を海に放り込んでいたし、団長もゲンに鉄拳制裁してましたよね(苦笑)。

>ゴキブリ刑事を知らない人が「床屋でチンピラに絡む鳴神」を見ると「デカ長が弁慶に絡んでいる(源に絡む団長)」と見間違えるでしょうね。

渡さんも「ダーティハリー」や「フレンチ・コネクション」にインスパイアされて、「日本でもこういう映画はできないか?」と思いついて出来上がったのがゴキブリ刑事だと思います。
9人のコリない日本人 2020/09/05(Sat)14:46:51 編集
Re:土曜ドラマ「新マチベン〜オトナの出番〜」
>渡さんと地井さんの共演といえば、番組終盤の太陽にほえろ!での警部とトシさんのコンビを思い出しますが、先日NHKの「あの日あのとき あの番組〜NHKアーカイブス〜」にて渡さんの追悼特集が組まれた時に最終回が放映された土曜ドラマ「新マチベン〜オトナの出番〜」でも共演されていましたが、こちらでは渡さんが元新聞記者の弁護士と地井さんが元音響技術者の弁護士という役だったそうですね。

リアルタイムでは未視聴でしたが、太陽にほえろから約20年ぶりに渡さんと地井さんが共演したドラマだったのですね。どちらもお年を召していましたが、この二人のツーショットを見る度に橘警部とトシさんの姿が蘇り、二人のその後を見ているような感覚になりました。


>また、二人の同僚にして元画廊経営者から弁護士になった堺田さんの役で石坂浩二さんも出演されていますが、渡さんと石坂さんの共演するドラマ番組は珍しいのでは?と思います。

石坂さんは大都会や西部警察に出ていなかったし、渡さんとの共演は珍しいですね。


>すでに「ゴキブリ刑事」と「ザ・ゴキブリ」のDVDは発売されていますが、来年2月には期間限定プライズ版が発売されます。ついでに「反逆の報酬」もロープライスで出してもらいたいところですね。

ロープライスで再販売は良い傾向ですね。やはり見てもらってなんぼの世界ですから、眠らせておくだけではもったいないし、スカパーやネット配信でもどんどん陽の目に当ててもらいたいですね。


>ところで写真の床屋のシーンですが、鳴神刑事(渡哲也)がチンピラヤクザ(苅谷俊介)にからんでいますが、これを見た人は「刑事長(又は団長)が弁慶(又はゲン)にからんでいる」と思ったでしょうね(笑)

この頃の苅谷さんはワル役に徹していた頃だからでしょうか、物凄く怖い印象なんですが、その上を行くのが鳴神刑事という感じで、大門に殴られているゲンの姿が頭に浮かびましたね(笑。


>渡さんも「ダーティハリー」や「フレンチ・コネクション」にインスパイアされて、「日本でもこういう映画はできないか?」と思いついて出来上がったのがゴキブリ刑事だと思います。

大都会や西部警察はダーティハリーやフレンチコレクションを遥かに超えた作品になったと私は思っていますが、その原点であるこのゴキブリ刑事がもしなかったら、大都会も西部警察も生まれていなかったのではないか。そう思うと尊い映画ですよね。
【2020/10/05 08:42】
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