スカパーの海外ドラマ専門チャンネルでも古い海外ドラマが放送されることが少なくなってきた昨今でございますが、去年開局したBSのD-LIFEでは「チャーリーズ・エンジェル」が放送中です。チャーリーズ・エンジェルと言えば、キャメロン・ディアスが主演した映画版のほうが今では有名なのかもしれませんが、その映画版でさえ公開されてからすでに10年経過。オリジナルのテレビシリーズのほうは、放送開始から37年。本当に時間の回りが早過ぎる。
昔、地上波の再放送でシーズン1だけ見たことがあるのですが、今回D-LIFEで見直してみたら、いつの間にか16:9のHD仕様の映像になっていた。そもそも4:3のテレビサイズで撮影された作品なのに、どうやって画面を引き伸ばしたんだろ??と思ったら、画面の上下をカットして無理矢理16:9にサイズ変更しているんですね。CMに入る前のアイキャッチを見たら、真ん中の女性のシルエットの頭が切れているから一目瞭然。これって結構複雑な仕様ですよね(苦笑)。ファンは、納得しているんだろうか。
実は、アメリカでは、一昨年にテレビドラマの新シリーズが製作されたのですが、視聴率低迷のため8話しか製作されず、しかも7話の放送で打ち切りと言う結果に終わっています。全8話なのに、最後の8話さえもしっかり放送してもらえなかったと言うのは驚きな話なんですが、確かに最近この手のリメイク版は成功例が乏しいようです。2008年に放送された「ナイトライダー」も2クールも持たず終了してしまったし、「バイオニック・ジェミー」の新シリーズもチャーリーズ・エンジェルと同じく全8話しか製作されなかった。「Hawaii Five-O」や「NIKITA / ニキータ」などの成功例を見ると、やはり、東洋系の俳優をメインに据えた作品がヒットする傾向があるみたい。エアーウルフも今リメイクしたら、東洋系の俳優がメンバーに加わるかも…(苦笑)。
さて、オリジナルのチャーリーズ・エンジェルがスタートしたのは、1976年。日本では、「地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル」と言うタイトルで日本テレビが放送していた。ファーストシーズンのメンバーは、サブリナ・ダンカン(ケイト・ジャクソン)、ジル・マンロー(ファラ・フォーセット)、ケリー・ギャレット(ジャクリーン・スミス)の三人。4年前に他界したファラ・フォーセットは、チャーリーズ・エンジェル放送当時、日本でも大人気だったが、映画出演のためシーズン1で降板。シーズン2からジルの妹クリス・マンロー(シェリル・ラッド)が登場し、シーズン3までサブリナ・ジル・クリスの三人体制が続くことになる。シーズン4でサブリナが外れ、新たにファッションモデルのシェリー・ハックが演じるティファニー・ウェルズが登場したが、彼女もこのシーズン限りで降板。そして、最終シーズンに当たるシーズン5には、007シリーズにも出演したタニア・ロバーツが演じるジュリー・ロジャースが登場した。5シーズン全てに出演したのは、ケリーを演じたジャクリーン・スミスただ一人だったんですね。ファラがもう少し長く出演していたら、24みたいにシーズン8ぐらいまで続いていたかもしれないですね。
ゲスト出演者も当時よく見かけた人がたくさん出ています。「地獄へのストックカーレース(Helride)」は、謎の事故死を遂げた女性レーサーの事件を調査するため、エンジェル達があるレースに潜入する話だが、そこにドン・ゴードンが出ていた。ドン・ゴードンと言えば、映画「ブリット」でスティーブ・マックイーンの相棒の刑事役を演じた人で、ナイトライダーやエアーウルフにもよく敵役で出演していましたね。このエピソードでもコービンからメキシコ国境を越える長距離レースを利用して盗んだダイヤを運ぶプロモーターのジーン・ウェルズ役を演じていました。
「標的にされたエンジェル達(Target Angels)」は、何者かにエンジェル達が次々と狙われ、サブリナの自宅が爆破されてしまうと言う衝撃的な展開がありますが、なんと髭なしのトム・セレックがケリーの恋人アラン役で出ていた。トム・セレックと言えば、ハワイを舞台にしたアクションドラマ「私立探偵マグナム」に主演したことでも有名ですが、トレードマークのお髭がないと本当に誰だかわからなかった(苦笑)。
まだ全シーズンを見ていないのですが、やはり、このドラマで一番気になることは、毎回エンジェル達に電話で指令を出しているチャーリーの正体。一時期チャーリーの正体は、ナイトライダーのデボン?(爆)、なんて思ったこともありましたが、実在するアメリカの政治家チャーリー・ウィルソンがモデルになっていると言う話もあります。チャーリーの声を担当しているジョン・フォーサイスが登場するエピソードがあるらしいのですが、とにかく最終シーズンまでしっかり放送して欲しいですね。
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