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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/03月

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西部警察初代係長・二宮武士役の庄司永健氏がお亡くなりになられました。ほとんど地上波を見ることがないので確認はしてませんが、つい最近までテレビのドラマやバラエティなどでも活躍されていたそうです。物心ついて一番最初に庄司さんのことを知ったのは、やはり西部警察の二宮係長役でした。「どうするのかねだいもんくーん!」とキャッチフレーズのように、毎週大門団長をいびり立てるだけでしたが、あのコミカルなキャラクターがとても面白かったし、少ない出番ながらもとても存在感がありました。


二宮係長と言えば、地方ロケ回にも登場せず、常に西部署の中にいて、木暮係長と談笑したり、ワインを注いだりしているイメージが強く残っていますが、二宮係長メインのエピソードも何度かありましたね。その中で特に印象に残っているのは、「17年目の誘拐」。射殺死体で発見された男がかつて二宮が関わった誘拐事件の犯人だった男で、17年前に男が誘拐した赤ん坊は、男の娘として育ち成長していた。その娘が何者かのグループに誘拐されてしまい、二宮係長が単身犯人グループのいる場所に乗り込んでいくという話だった。


いつも大声で大門をいびりながらも普段はもの静かな二宮係長が団長や木暮課長を制止を振りきり、一心不乱に事件の捜査にのめり込む姿が新鮮だった。「刑事の夜明け」や、二宮係長最後のエピソードとなったPARTⅡの「男たちの絆」でも因縁のある事件に執念を燃やし、熱い刑事魂を見せていた二宮係長ですが、やはり、最初のメイン回であるこの「17年目の誘拐」が心に残りましたね。このエピソードでは、後に二代目係長となる高城淳一氏がゲスト出演しており、初代と二代目係長が夢の共演を果たしていたのも印象的でした。




西部警察以外の刑事ドラマでも庄司さんの姿を数多く見かけましたね。あぶない刑事の「迷路」というエピソードでは、誘拐された令嬢の父親役を演じられていました。父親が身代金を持って取引現場に向かうところや、必死になって娘を取り戻そうとする姿が西部警察の「17年目の誘拐」の二宮係長を彷彿とさせ、まるで二宮係長が熱い捜査をしているような・・・そんな感覚になりました。


「噂の刑事トミーとマツ」第2シリーズの最終回「もう嫌だ! コンビ解消独立します」には、南田刑事(神山卓三)の先輩の元刑事役でゲスト出演していました。冒頭の場面で引ったくり犯を投げ飛ばして見事に取り押さえたり、二宮係長とは真逆のアグレッシブな刑事役に見えたが、なんと登場してすぐに何者かに殺されてしまうという役どころだったので、トミマツとのからみが少なかったのがちょっと残念だった。しかし、このエピソードの中でも恋人を殺された女性のために、密かに犯人の手がかりを集めていたり、二宮係長のように熱い刑事魂を見せる場面があったのが良かったです。時期的に西部警察降板後の出演だったようですが、西部署を辞めた二宮係長のその後を描いているような感じに見えましたね。実際の二宮係長は西部署を辞めた後、弁当屋になっていましたが・・・。


リアルタイムでは見られなかったのですが、特撮作品にもいくつか出演されていたようですね。数年前にチャンネルNECOで「恐竜戦隊コセイドン」という円谷プロの作品が放送されていて、「人間大砲コセイダー 発進せよ」というエピソードにゲスト出演されていました。地球上の半分の人間を殺すことができる「エンゼル」と呼ばれるウェポンを搭載した飛行機を強奪する実業家(裏の顔は死の商人)の役で、「金にさえなるなら、私は自分の肉親だって売る男ですよ」と言いながら高笑いしている姿がとても印象的だった。それまでほとんど庄司さんの悪人役は見たことがなかったので、とても意外でした。悪役なのに、庄司さんの人柄のせいかあまりワルには見えないところが逆に面白かったですね。





庄司永健氏のご冥福をお祈りいたします。



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西部警察と言えば、カーチェイスのイメージがありますが、車以外にも様々な乗り物を使ったアクションがありました。中でもカーチェイスと匹敵するぐらいの過激さを見せていたのがバイクアクション。PART1初期は、タツ(巽刑事)が自前のハーレーダビッドソンに乗り、東京の大都会にあらわれた装甲車の前を勇猛果敢に走行したり、犯人の車と壮絶なチェイスを繰り広げていましたが、以後も様々な形でバイクが登場し、ド派手なアクションを見せていた。飛び切り印象に残っているバイクアクション回をいくつかご紹介致します。






PARTⅠ『新人ジョーの夜明け』

機動隊出身で東部署から西部署に赴任してきたジョー(北条卓刑事)の初登場回。白バイ隊時代の同僚を轢き殺した犯人を追って、のっけからジョーが大暴走する話です。そう言えば、ジョーって実はバイクに乗れるんですよね。タツ殉職後、バイク担当の刑事がしばらく途絶えていて、白バイ隊出身のジョーがタツの後を受け継ぐのかと思っていましたが、残念ながらそれは叶わなかったみたいですね。



 

この回のクライマックスでは、白バイ隊の制服に身を包んだジョーが白バイに乗り、犯人達が乗る2台の外車と対決します。車のボンネットの上を華麗にジャンプしたり、犯人の男を引きずったり、最後は、ジョーの同僚達が白バイに乗って応援にかけつけて、犯人の車を包囲し、覆面車&パトカーと犯人の車との壮絶な体当たり戦が展開した。実車を使ったジャンプシーンは綺麗にキマってカッコ良かったですが、犯人の男が白バイに引きずられるシーンは、かなり際どい感じで、ひやひやさせられましたね。しかし、この回以後、ジョーがバイクにまたがることはなかった・・・。






PARTⅡ『甦れ!ドッグ・ファイター』

『西部最前線の攻防(前編)』の回からハト(鳩村刑事)と共に登場した特機隊(特別機動隊)の最後の活躍回。凶悪なモトクロスバイク犯罪集団を追跡中に、特機隊のバイクが転倒。隊員が次々と命を落とす中、ハトも転倒事故を起こし、そのショックでバイクに乗れなくなってしまうお話。




  


冒頭から停車中の車の上を強引に走ったり、階段をよじ登って歩道橋を渡ったりと、モトクロスバイク集団の暴走が凄まじく、ハトや特機隊が乗るバイクの派手な転倒シーン迫力満点。この回だけでバイクの転倒シーンが何度も出てくるのがまた凄かったですね。ハトを立ち直らせるためにサーキット場を借り切り、オキや団長がハトの走行訓練をサポートする場面も見応えありましたが、その時、スーパーZを運転しているヘルメットをかぶった団長の姿がとてもレア(笑)でした。クライマックスは、復活したハトが特機隊を引き連れて、モトクロス集団のバイクを一台ずつ追い込み、リーダー各の男が乗るバイクとの一騎打ちのシーンでは、ハトのバイクが華麗なジャンプでマシーンRSの上を飛び越える。激しいバイクアクションに圧倒されたが、何よりこの当時日本でもこういう撮影ができたことが、今見ると物凄く奇跡に思えます。






PARTⅢ『大門軍団フォーメーション』

西部署にスカイラインターボRS-1、RS-2のニューマシンが新たに配属され、大門軍団のマシンがスーパーZと3台のマシンRSの4台体制に。新体制になった大門軍団のマシンと、放浪族のバイク軍団が大激闘するお話。



 


この話では、「皇帝」と呼ばれる男をリーダーとする放浪族のバイク軍団が登場し、派出所やパトカーを焼き討ちにしたり、商店街を襲ったり、町を暴れ回る。その暴れっぷりは、前述のモトクロスバイク集団以上。大将の恋人のサリーをロープで縛って引きずり回し、彼女を救おうとした大将までをも怪我させるあくどさで、西部警察史に残る凶悪な犯人達だった。放浪族のバイクがフォーメーションを組んだ2台のマシンRSに追い込まれて、ダンプと正面衝突するなど、映画のマッドマックスを意識したようなアクションシーンも見られました。皇帝のバイクがマシンRSの機銃掃射を受けて転倒するなど、バイク軍団がニューマシーンに次々と倒されていく様が痛快でしたね。




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キャラクターコレクションDVDに続いて、『全国縦断ロケコレクション』シリーズと、『マシンコレクションシリーズ』がリリースされるそうです。全国縦断ロケコレクションの第一弾となる福岡篇は、PARTⅠから「九州横断大捜査網!!」「博多港決戦!!」、PARTⅢから「パニック・博多どんたく―福岡篇―」「決戦!燃えよ玄界灘―福岡篇―」が収録される。三井グリーンランドのロープウェイを使った銃撃戦や、公道で過激な爆破とカーチェイスが繰り広げられた九州横断大捜査網~博多港決戦!!。そして、大門軍団と共に大量の漁船が加わって壮大な海上アクションが展開した決戦!燃えよ玄界灘―福岡篇―など、いずれもテレビドラマとは思えぬ大迫力のアクションシーン満載のエピソードばかり。


ところで、地方ロケ編では、ハイスケールなアクションが展開するため、武器密輸組織や覚醒剤密造グループ、アナーキストグループにテロリストグループなど犯人も通常回よりもグレードアップしますが、地方ロケで何度も見かけた俳優さんが結構いましたよね。




●田中浩



「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」の丸大ハムのCMでも有名だった田中浩氏。当時は、刑事ドラマだけでなく、時代劇でもインパクトのある悪役をたくさん演じられていました。『ジャッカー電撃隊』では、それらとは正反対のヒーロー側の指揮官ジョーカーを演じ、大きな存在感を示しておられました。西部警察には、地方ロケ回だけでなく、通常回にも数回出演しています。今回のDVDには、ラインナップされていませんが、PARTⅠ「笛吹川有情」にも犯人役で出演されていました。このエピソードは、山梨県の甲府でロケされており、事実上これが一番最初の地方ロケ編でした。


■PARTⅡ静岡篇「大激闘!! 浜名湖決戦 」 金塊強奪犯・杉森重吉役
浜名湖で遊覧船をジャックし、包囲する警官隊や大門軍団と激しい銃撃戦を展開。大門が乗るヘリに向けてバズーカーを撃ち込もうとするも、先に大門に狙撃されてしまう。撃たれた拍子に遊覧船にバズーカーを撃ってしまい、壮絶な自爆を遂げた。


■PARTⅢ山形篇「走る炎!! 酒田大追跡」のMX-83ミサイル強奪グループのリーダー・ヘンリー野口役
黒帽子にサングラス姿、おかしな英語交じりの喋り方をし、モーゼルを愛用銃として使う。あぶない刑事に出てきそうなユニークなキャラクター。手榴弾攻撃で、大門軍団のパトカーを攻撃するなど、酒田市内を暴れ回り、日本を震撼させた凶悪テロリストだが、不気味に高笑いしながらミサイルの発射ボタンを押そうとしていた時の姿は、特撮ものの敵ボスそのものと言う感じに見え、凶悪ながらもなぜかニヤニヤさせられた(苦笑)。




●内田勝正



刑事ドラマや時代劇の悪役などで当時よく見かけました。西部警察の通常回にも数多く出演しています。地方ロケ編において、最期は壮絶な自爆を遂げる犯人役が多かった田中氏に対し、内田氏は、最期まで生き延びるタイプの犯人役が多かったですね。


■PARTⅡ広島篇「広島市街パニック!!」 銀竜会の元組員・土倉純司役
西部署管内の非常線を突破して広島に逃げ、そこで殺人事件を起こし爆弾を入手。その爆弾を路面電車に仕掛けて、仲間を使って市電ジャックを起こし、乗客を人質にし身代金を要求する。大門に見つかり捕まるも、爆弾のスイッチを押し、路面電車を大爆発させた。


■PARTⅢ大阪・大津篇「琵琶湖の対決! 爆発5秒前」 爆弾犯の坂本次郎役
豪華客船ミシガン内で行われていた結婚式会場に武装グループが乱入し、船をジャック。ミシガンにニトロ爆弾を仕掛けた坂本は、かつて大門を危機に陥れたことのある凶悪爆弾犯。手下を使って身代金を手に入れ、バスで逃亡するも、大門に見つかり、逮捕される。ミシガンに乗せられ、大門に爆弾の止め方を聞かれるも、頑なにだんまりを続ける坂本。大門も意地を見せ、坂本を手錠で逃げられないようにして、爆発寸前の爆弾を目の前に、緊迫の心理戦に挑む。大きな爆破はないエピソードですが、ラストのスリリングな駆け引きが印象に残った。






●黒部進




『ウルトラマン』のハヤタ隊員役で超有名。現在もウルトラマン関連の映画に出演されています。ウルトラマン以後は、刑事ドラマや時代劇の悪役の他、『仮面ライダーBLACK』の黒松教授など特撮ヒーロー作品にも多数出演。西部警察の地方ロケ編には、4度出演していた。最終回「大門死す!男たちよ永遠に・・・」には、北海道の苫小牧、夕張ロケのシーンに登場し、藤崎のテロリストメンバーの一人として、大門軍団と熾烈なバトルを繰り広げていました。


■PARTⅡ広島篇「燃えろ!! 南十字星」 大曽根物産社長・大曽根役
裏で覚醒剤を密輸している大曽根物産の大曽根は、瀬戸内海漁船・南十字星号の船内で無差別殺人犯の風間が率いるグループにシャブと金を強奪されてしまう。南十字星号は、風間達にジャックされ、大曽根は、船内に紛れ込んでいたオキとジョーと共に爆弾がセットされた部屋に閉じ込められてしまう。イッペイがサンドブラストと呼ばれる特殊な機器を使ってドアを破壊するシーンが何気に凄かった。


PARTⅡ名古屋篇「戦慄のカーニバル」 宝石ブローカーの戸倉朝夫役
服役中の宝石強盗犯・半沢の釈放を求める宝石ブローカーの戸倉。戸倉は、長島スパーランドの遊園地内で大門達と取引し、釈放された半沢から17億円相当の宝石の入ったアタッシュケースを受け取る。カーニバルカーをカモフラージュにして遊園地内から脱出を図ろうとするも、大門軍団に発見され逃走。追跡してくるパトカーに手榴弾を投げ捲くって攻撃し、遊園地内を大炎上させた。


■PARTⅢ福岡篇「決戦! 燃えよ玄界灘」 武器強奪犯の岩城役
フィリピンの密輸船に積まれている大量の武器を盗み出すため、ジュンを拉致して利用し、武器を盗み出す。福岡市内で大銃撃戦やカーチェイスを繰り広げた後、漁船をジャックして博多湾に逃走。大門軍団が乗る船や地元の漁船団に囲まれるも必死の抵抗を見せる岩城だったが、手榴弾を投げようとした時、ヘリに乗る大門に撃たれ、自爆する。






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『西部警察』の数ある名作エピソードの中で一際緊迫感のあるアクションが展開した「バスジャック」


渋谷行き城西交通のバスがジャックされ、十人の乗客が人質に取られてしまう。リキ達が乗る覆面車が接近するも、犯人の激しい銃撃を受けて静止できない。ゲンの乗る覆面車と共にバスに体当たりするも、犯人の発砲によって白パトが横転…。都内の市街地でバスを取り囲むパトカー軍の画は、とにかく迫力満点。さらに、バスには、大気速度計をつけた風圧爆弾がセットされていて、時速0kmになると爆発する仕掛けになっていると言うからさあ大変。ジョーがダンプからバスの屋根に乗り移って、中の様子を確認すると、なんと人質の中に大門の妹、明子の姿が…。


バスの中では、犯人が人質たちをぞんざいに扱い、人質になぜかドラえもんの歌を歌わせる。さすがテレビ朝日(笑)だけあってか、他局のアニメの歌は歌わせられないもんだから無理矢理ねじ込んだ風にも見えるが、ダーティハリーの「ボートこげこーげよー!」の言わばドラえもん版ってわけですね。やがてバスは、パトカーに誘導されて空き地の中を周回。この辺の展開は、「無防備都市」の倉庫に追い込まれる装甲車の展開とよく似ています。


大門は、バスを強引に停車させるが、バスは、爆発しなかった。バスジャック犯は、どうやら大門に恨みを持っており、犯人には、兄がいて、兄弟で犯行を企てた模様。警視総監を現場に呼んで謝罪させろ!と言う犯人の要求に対し、大門は、その要求を拒否して、明子だけを残して他の人質を釈放しろと逆に犯人に指示を出す。自分の妹を犠牲にしてまで人質を救おうとする団長。やはり、只者ではありません。バスに一人残った明子をいかにして救い出すか。ここから大門と明子のまさに兄妹の絆を基にした緊迫の展開が繰り広げられる。ラストのバスの爆破シーンがまた圧巻で、バスから猛烈に広がる炎とその結構間近の地面に寝そべっている大門と明子の画が凄まじい。


このエピソードを撮影中に木暮課長役の石原裕次郎さんが倒れて、以後、長期休演を余儀なくされた。出番途中で倒れてしまったためか、木暮課長が登場する場面には、顔を出さずに(代役の人が)体の一部だけ見せたりする不自然なカットが多く、使い回しされているセリフもある。そんなアクシデントを乗り越えてできた名作エピソードでもあります。


今月から発売されている新しいDVDシリーズ「西部警察キャラクターコレクション」の『団長① 大門圭介』には、このエピソードも収録されているそうです。ちなみに、収録内容は、


・PART-Ⅰ 第13話 「大門危機一髪」 <大門BOX②収録>
・PART-Ⅰ 第24話 「獅子に怒りを!!」 <大門BOX①収録>
・PART-Ⅰ 第88話 「バスジャック」 <大門BOX③収録>
・PART-Ⅰ 第113話 「狙撃手、大門」 【初DVD化】



去年発売されたDVD-BOXには、入らなかったエピソードを追加した全4エピソードが収録されています。以後、「タツ 巽総太郎」「リキ① 松田猛」「ハト① 鳩村英次」など、歴代の刑事達にスポットを当てたキャラクターコレクションDVD全9巻が続々発売される予定だそうです。あら、ゲンとか一兵とか大将はないんですね・・・。どんなエピソードがセレクトされるのか興味はあるのですが…。ジョーなんかは、結構面白いエピソードいっぱいあるのに…。








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昨年続々リリースされた『西部警察』シリーズのDVD-BOX。残念ながらPART1とPART3は、セレクション形式となり、全エピソード収録とはなりませんでしたが、西部警察の名物であった全国縦断ロケ編は、全て収録されましたし、最終話の「大門死す…」もノーカットで収録されたのでひとまずは長らく堪能できそうです。ファミリー劇場では、引き続きHDリマスター版が放送中ですが、左上のロゴが目立つようになってからは、どうもそれが気になって、せっかくの縦断ロケもなんだか台無しだなあと思っていたのですが、やはり、ロゴがない映像は、すっきりして映像にも集中できます。今週はなんと無料で九州ロケ編(2/9 20:00より 九州横断大捜査網!!-前編-)が放送されるみたいですね。



さて、今回発売されたDVDには、ご存知の通り、各エピソードに15秒と60秒の2バージョンの予告編が収録されています。ファミリー劇場では、数年前の太陽にほえろ!の放送時は、しっかり予告編も流してくれていましたが、西部警察だけは、何度リピード放送しても予告編を流してくれなかった(涙)。フィルム消失?かとか、色々と憶測もありましたが、やはりきっちり残っていたようです。予告編には、本編では使われなかった珍しいカットが多々あり、それを発見するのが楽しみだったりするのですが、中には、予告編の映像がまるっきり本編に使われていなかったり、本編の内容と全く異なっていたものもありました。




「スーパーZの設計図がコンピュータから奪われた。高性能マシーン・スーパーZは、マシンガンを搭載して現金輸送車を襲撃し始めた。西部警察PARTⅢにご期待ください!」(ナレーション:小林清志・予告編15秒バージョンより)




そのもっとも有名なエピソードが、「マシンZ・白昼の対決!!」。相次いで起こる現金輸送車襲撃事件にマシンガンを装備した偽スーパーZが使用されていることが判明。本庁のコンピューターからスーパーZの設計図を盗み出した犯人を追って捜査を開始する大門軍団…。このエピソードの予告編は、結構衝撃です。実は、このエピソード、2通りのラストシーンが撮影されていたようで、一つは、テレビ放送された大門のスーパーZと長塚京三氏演じる元レーサーの深町英雄が乗る偽スーパーZが富士スピードウェイのサーキット場でレース対決をする展開。そして、もう一つは、サーキット場でレース対決をせず、荒野で偽スーパーZと大門のスーパーZが激烈な闘いを繰り広げる展開。後者の展開は、決定稿の台本に書かれていたもので、当初のサブタイトルは「スーパーZ・白昼の対決」となっていた。撮影は、ほぼその台本に書かれていた通りに行われたようです。坂道で偽スーパーZを運転しながら深町が手りゅう弾を投げ、その後ろを走っていたハトのバイクが爆風で吹き飛ばされ転倒するシーンなども撮影されており、その様子は、60秒バージョンの予告映像で確認できます。もし、こちらの展開が採用されていたら、ハトは、劇中で二度転倒していたことになるんですね。



放送されなかったバージョンでは、

●雨の中(路面が濡れている)サーキット場付近で大門軍団と偽スーパーZが銃撃戦(偽スーパーZはマシンガン発射)↓

●坂道で深町が投げた手りゅう弾が爆発し、偽スーパーZの後ろを走っていたハトのバイクが吹き飛ばされ転倒↓

●荒野で深町がひたすら手りゅう弾を投げて、スーパーZを爆撃↓

●追いつめられた深町が持っていた手りゅう弾を投げようとするが大門に撃たれて偽スーパーZの車内に落とす↓

●大門が偽スーパーZから深町を連れ出し、避難↓

●偽スーパーZが爆発!!!




と、大まかにはこんな展開になっていたようで、実際に偽スーパーZとして用意されたフェアレディZは、撮影で爆破された模様(以前どこかのサイトかブログで爆破され燃えている偽スーパーZの画像が公開されていましたが今は確認できません)。ここまでしていたにも関わらず、放送では、物静かなレース対決の展開のほうを採用した理由は一体何だったのか大変気になるところです。できれば、もう一度再編集して音もつけて、「スーパーZ・白昼の対決」のタイトルで、この未放映ラストバージョンを公開して欲しいものですね。






モロですし…






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前シリーズは、セレクションでのDVD化でしたが、こちらは、話数が少ないためか、全話収録となっている2012年9月発売の『西部警察 PARTⅡ 鳩村BOX 1』。鳩村BOXとなっていますが、このDVD-BOXには、PARTⅡの前半・第1話から20話までが収録される予定になっています。PARTⅡと言えば、やはりハネケンさんの「ワンダフルガイズ」の勇壮なテーマ。BGMもよりジャジーにアップテンポになり、クラッシュ、横転、炎上するパトカーのイメージを思い浮かべてしまいます。新レギュラーに井上昭文氏が演じる浜源太郎刑事・通称ハマさんと、このシリーズの目玉的存在の三浦友和氏演じる沖田五郎・通称オキが新たに登場。腰に受けた銃弾による古傷で余命半年から1年という宣告を受けるが、西部署に自ら志願して転属し、大門軍団の中で最後の命を燃やし尽くそうとするオキの生き様がPARTⅡの物語の一つの軸となっています。


哀しみを背負った刑事の物語が展開されつつ、このシリーズから全国縦断ロケが本格的にスタートし、各地方で豪快なカーアクション&銃撃戦、大爆破が繰り広げられます。鳩村BOX1には、静岡編と広島編が収録。「大追跡!!静岡市街戦-静岡・前篇」「大激闘!!浜名湖決戦-静岡・後篇-」「広島市街パニック!!」「燃えろ!! 南十字星」。いずれもサブタイトル通り、市街地を大胆に使った緊迫感溢れる豪快なカーチェイスや大銃撃戦、大爆破が展開。二宮係長の退職回(「男たちの絆」)や新係長・佐川係長の登場、そして、大門が乗るスーパーマシーン・スーパーZ(フェアレディZ)と主にオキが運転していたマシンRS(DR30 スカイラインRS)の登場(「ニューフェイス!!西部機動軍団」)もこのシリーズの大きな見所になっています。


鳩村BOXと言うことで、一応鳩村(ハト)メインのエピソードをあげると、ハトの恋人が登場する「俺の愛したマリア」と、オキとのコンビを組んでハードかつコミカルに捜査を展開する「追撃」ぐらいで意外と少ない。通常のエピソードで個人的にオススメは、オキ初登場回であり、オキを演じる三浦友和氏がノースタントで暴走するバスに挑んだ「大門軍団・激闘再び」は当然として、ベビーマンションに仕掛けられたボイスメーター仕様の起爆装置のついたダイナマイトの爆発を大門達が阻止しようとする「狙われた天使」。西部署の捜査課内で繰り広げられる木暮課長と犯人の緊迫したやりとりも見応えがあります。ジョーが洗脳されてしまう「殺しのキーワード」も一風変わった展開で面白い。



 


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